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海猿・人物辞典(ア〜)
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相原 亀吉 たか子 たか子の姉 香織 尚子 池澤さん 隆志 コージ 美晴ちゃんのお父さん 美晴ちゃん


I.GEDE.BALJA
■ 海賊 ありません
■ 初登場:8巻「生存」
 シンガポール沖でトリスターナ号を乗っ取った海賊の一味。ボスと呼ばれていたのも多分彼だろうが、市川豊に発砲したのは彼ではないと思われる(銃が違うので) 海上に落下した市川豊を救おうとした大輔に照準を合わせたままトリスターナ号は逃亡、その際に放った銃弾は池澤の頭を貫いた。
 インド洋に抜ける直前に“かいこう”に追いつかれた彼らは、トリスターナ号のパーム油に火をつけて証拠隠滅を図る。「死すべき命なんてない」と大輔が彼らを救助すると一転、今度は大輔に銃を向けて高速艇を奪おうとする。だが、池澤の遺志を継いだ佐藤に撃たれて御用に。倒れる直前に大輔の叫びが届いたのか、事件後に彼らは名乗りあう。海賊編エンディングの名場面なのだが、無学な僕には彼の名は読めないという罠。
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海賊事件詳細
作中テーマ〜オレ達は名前を覚える意味もない存在ですか






相原 治―あいはら おさむ―
■ “かいこう”潜水士 海猿8巻・47ページより
■ 初登場:7巻「想定」
「キライなんだよ・・・すぐ美談にして片付けようとする感覚」
 見かけによらず毛深い“かいこう”の古株。何かとアウトローに思える軽い発言をして、海賊事件に自分が関わるのを嫌がっていた。大輔と違って英語が喋れたらしく、時折通訳として活躍をしていたみたい。池澤が海賊に撃たれ死亡し、大輔がそれを乗り越えて海賊を助けようとしたのを見て、彼自身も変わったようだ。海賊事件はまだまだ終わらないと、“かいこう”が日本に戻った後もシンガポールへの派遣を申請して、“かいこう”を降りることとなった。大した活躍もなかった上に、その後の出番もなかったが、彼が大輔に与えた影響は小さくなかった。そうでも思わないと、一体なんの為に登場してきたんだか・・・・・・






浅井 亀吉―あさい かめきち―
■ J−WINGパイロット 海猿10巻・202ページより
■ 初登場:10巻「走る」
「生き残った者は・・・死ぬことを許されない・・・!」
 史上最悪の事件となったJ−WING206便の機長。子どもの頃からパイロットになる為に全てを犠牲にして勉強してきた為、パイロットであることが唯一のアイデンティティになっていた。その孤独さを知ったたか子と知り合い、お互いを信じあって結婚する。たか子と付き合うようになってからは、人が変わったように周囲を気にかけるようになり、美晴と別れてテンパっている隆志に気を遣う一面もあった。
 自衛隊員が「信じられん」と絶賛するほどの操縦技術で、垂直尾翼が吹っ飛んだ206便をエンジン出力のコントロールだけで制御しきっていたのだが・・・・・・保安庁の作った海上の滑走路を使って着水を実施、機首部分はほぼ壊滅状態に。自分を信じたたか子は死亡し、一人ぼっちになった彼自身も乗客の救助が終われば死のうと考えていた。しかし、彼女が身を挺して護った赤ん坊の命を地上へと繋げた瞬間、生き残ったものの責務を感じ、人と人との繋がりを紡ぐことの意味を悟る。人間は決して一人じゃない。その想いは水深50mに沈んだコージにもつながり、彼は生還後に亀吉がたか子に返した婚約指輪を再び亀吉の手に返すのだった。
 事故後、再発を防止する為に亀吉は徹底して検証を受けることになる。それは生き残った者の使命として背負わねばならないことだからだ。その強い意志は再びコージや大輔へと繋がり、彼らも各々の道を歩むことになる。
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206便編詳細
作中テーマ〜人と人の繋がり






浅井 たか子―あさい たかこ―
■ J−WING客室乗務員 海猿11巻・25ページより
■ 初登場:10巻「走る」
「時間よ・・・止まれ・・・」
 J−WING206便の乗務員で、亀吉の妻。亀吉とは社内恋愛の末に結ばれた。それまでは亀吉のことも“皆に煙たがられているパイロット”としか思っていなかったのだが、彼が女子トイレで泣いている経緯を聞いている間に、自分以外にも「ひとりぼっちだ」と思っている人間がいることに気付いて惹かれる。その関係は、お互いを補完しあう意味があったのかも知れない。
 だが、運命とは皮肉なものだ。二人を乗せた206便はトラブルに陥り、亀吉はパイロットとして、たか子は客室乗務員として着水に向けて全力で取り組むことに。着水直前、通路に投げ出された赤ん坊を助けて彼女は命を落とす。全ては「全員で祝杯を上げる」という亀吉の言葉を信じた為だった。その想いは死してなお、亀吉、コージ大輔へと受け継がれ、彼らの歩む道しるべとなった。






浅井たか子の姉
■ たか子の姉 海猿12巻・114ページより
■ 初登場:11巻「必然」
「ウソつき!!生きてるって言ったじゃない!!」
 たか子によく似ている茶髪のお姉ちゃん。たか子同様に地味で声の小さそうな女性だった。
 非常に妹思いなのか、両親の替わりに羽田空港まで詰め掛け、何かよう分からんが隆志を追い詰めていた。作中では被害者の家族としてJ−WINGを責めるポジションにいたが、本人も後で気付いたように、たか子はJ−WINGの人間。わざわざ彼女を引っ張り出してきたのも、全ては“人と人のつながり”というテーマにあわせて隆志の見せ場を作るためだったんだなーと邪推できる。
 事故後、亀吉と再会。たか子の最期の様子を聞くのだが、彼女は一言も声を発することが出来なかった。やっぱり、最後まで引き立て役だったのか。






朝原 裕
■ 206便の生存者 ありません
■ 初登場:――
 J−WING206便の生存者として張り出されたリストの一番上に載っていた名前。多分、五十音順なんだろうな。






■ 第七管区・潜水士 ありません
■ 初登場:6巻「笑顔」
 大輔らと一緒に月イチの合同訓練を受けていた潜水士8人の内の一人。第七管区の潜水士全員で訓練をしているってことなのかなー。だとしたら、J−WING206便の事件で大輔らと機首部分に向かった6人の一人でもあるってことか・・・・・あれ?池澤下川が抜けて、コージが入ったのだから7人の筈だよね。まさか・・・・・・
 エイジアントリップ号沈没事故で池澤とバディを組んでいたのが彼。“あずま”なのか“ひがし”なのかも分からず、顔もまともに映らない。この漫画では頻繁にあることだ。






池上 香織―いけがみ かおり―
■ 看護婦 海猿5巻・83ページより
■ 初登場:5巻「祭り」(その他、諸説あり)
「大輔くん・・・ウソつきね――――」
 大輔が潜水士訓練中に開いた合コンで一緒だったらしい看護婦さん。合コンシーンはマトモに顔が描かれていないので、確認できず。その後、工藤の死で落ち込んでいる大輔を励ます為に野村が看護婦3人を連れてきたのだ。いきなり呼ばれて炊き出しに参加して、その上大輔を励ましてあげるなんて、何て良いコなんでしょうか!
 佐藤秀峰の描く女性キャラにしては珍しく可愛かったのだが、大輔は何を血迷ったのか、美晴ちゃんを選ぶんだもんなぁ。このコを選んでおけば後々苦悩することもなかったのに、惜しいことをしたもんだ。それでも、笑顔で大輔を許してしまうあたりが池上さんなんだろう。え?映画版では名前が変わって工藤と絡む??そんなぁ・・・・






池上香織の友達1
■ 看護婦 ありません
■ 初登場:5巻「祭り」(その他、諸説あり)
 大輔が潜水士訓練中の合コンで知り合った看護婦さんの一人。髪をまとめている方のコね。個人的には、3人の中で一番好き。いつの間にか野村さんとくっ付いていた。さりげないパンチラあるけど、心底どうでもいい。






池上香織の友達2
■ 看護婦 ありません
■ 初登場:4巻「疑惑」(その他、諸説あり)
 大輔が潜水士訓練中の合コンで知り合った看護婦さんの一人。目が細くて茶髪の方のコね。こちらはそれっぽいコが合コンシーンで確認できる・・・・・けど、どうなんだろうな。いつの間にか川口さんとくっ付いていた。何か、妙に似合っていた。






池ヶ谷 治
■ 206便の生存者 ありません
■ 初登場:―――
 J−WING206便の生存者として張り出されたリストの二番目に載っていた名前。五十音順にしては、ア行が二人・・・・・事故の悲惨さをさり気なく物語っているような気も。






池澤 尚子―いけざわ なおこ―
■ 池澤さんの奥さん 海猿8巻・20ページより
■ 初登場:5巻「日常」
「教えてあげてね・・・・この子のパパがどんな人だったのか」
 とっても心配性な、池澤さんの幼な妻。結婚後3年経っても航海中の池澤が事故に巻き込まれたんじゃないかと不安でしょうがなかった。不審船事件の際には、身重にも関わらず走り回り、池澤を心配する姿が描かれている。それまで“個人”としてしか描かれなかった保安官に、“家族”という概念を足した貴重な存在。この人がいなければ、大輔美晴の関係も現実的ではなかったろうな・・・・
 しかし、海賊事件で一変。赤ん坊が生まれる直前に池澤が死亡。「命とは何だろう」という答えが出ぬまま、彼女は新しい命を産むことになる。その決意と信念は遠い国に居る大輔ともシンクロし、「死すべき命など存在しない」と海賊を救う行動に繋がる。殺人・レスキュー・出産と、三方向から“命”を描ききった超・名エピソード。『海猿』が並の漫画と違う名作たる所以である。その後、彼女は実家のそうざい屋を手伝う為に帰郷した。また一人、大輔のそばから去っていくだった。
 今読むと、展開に重要なキーパーソン過ぎてキャラがころころ変わったような印象を受けるなぁ。母親と未亡人に同時になったとは言え、あそこまで強くなれるだろうか・・・・・・つか、出産後は顔もちげえ。
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作中テーマ〜オレ達は名前を覚える意味もない存在ですか






池澤 真子―いけざわ まこ―
■ 池澤さんの娘 ありません
■ 初登場:8巻「存在」
 池澤さんと尚子の間に生まれた女のコ。運悪く予定日にシンガポールへの航海が決まり、更に運悪くソコで池澤は射殺されてしまう。航海中に池澤が遺したメモは大輔へと渡り、それを渡す為に大輔は自分の信念を貫き通す。のだが、結局は総理大臣が名前を付けてしまっていて、主人公の苦悩とは別個に命が生まれ育まれるということの暗喩となった。
 最終話に大きくなったこのコが出てくるんだけど・・・・うわっ、池澤さんソックリできもっ!






池澤 真樹―いけざわ まさき―
■ “ながれ”航海士 海猿7巻・76ページより
■ 初登場:1巻「漂流」
「言ってみろ、新聞屋アアア!!」
 “ながれ”唯一の潜水士で、大輔の教育係を任されていた。ぶっきらぼうだが、非常に世話好きで常に大輔の支えになってきた。身重の奥さんと二人暮し。大輔だけでなく、“ながれ”中の信頼を集めるまさにエース。大輔が潜水士となった後はバディを組み、後に一緒に“かいこう”へと転任となった。
 本人曰く「偉そうに説教たれてるけど、自分でも分かっていない」とのこと。かつての下川が仲間を見殺しにしたのは許せず、かといって大輔のような無茶も出来ない。非常に人間味溢れるキャラで、後輩の大輔に「アイツなら何とかしちまうさ」とか言ってしまう。うぅむ・・・・決してヒーローではないけど、男だけが感じる格好よさが彼にはある。それだけに彼が抜けた穴は『海猿』にとっても大きかった。
 第一子誕生直前、シンガポールへの航海が始まる。大輔が市川豊を救おうと決死のダイブを計った後、彼らを吊り上げようとヘリを降りた際にライフルで撃たれる。その死は“かいこう”の仲間を動かし、それぞれを成長させた。かつて池澤が大輔を信頼したように、大輔がコージを信頼する最終章は必見。こうやって繋がる人間関係が、『海猿』で描かれる最も重要なテーマだったのだと思える。
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海賊事件詳細
池澤の年齢が秘めた時間軸の不思議
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石原 隆志―いしはら たかし―
■ 美晴ちゃんの婚約者 海猿12巻・156ページより
■ 初登場:3巻「予感」
「どうか・・・これだけは信じてください」
 J−WINGの旅客システム課に属している、いわゆるグランドホスト。地上にて客のトラブルを処理する仕事をしていた。まぁ、多分エリートなんだろう。美晴の婚約者として、名前だけは1話から登場。初めて顔が出てきたのは3巻、タートルネックの軽い男という印象しかなかった。
 大輔の過去に触れた美晴は隆志くんと別れ、不審船事件を機に大輔と付き合うことに。その間も隆志くんは一途に美晴のことを想い続け、美晴の方はそんなことも気付かずに大輔と婚約してしまう。いやぁ、ホント悪い女に捕まったもんだ。この頃から隆志くんの好感度は急上昇。
 J−WING206便の事件の際には、グランドホストとして地上の対応をしていた。誹謗・中傷の飛び交う乗客関係者集合場所で、ただ一人206便の乗務員達をかばった。機長も客室乗務員も乗客も、全ての人が命懸けで着水の成功に努力したんだ、と。そして場面は移り、沈みゆく206便。水深50mに沈むコージと、それを救う大輔の信頼関係にシフトする。このシーンで隆志くんを使いますか。この構成の上手さ、卒のなさに完敗。
 全てが終わった後、大輔と再会して美晴の気持ちを伝える。オマエはそれでいいのかと言いたくなるほど良い人で、どうやら二人の結婚式にも出席していたみたい?? どうだろう・・・・他人の空似かなぁ。こういう写真って親族しか写らないだろうしなぁ。
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作中テーマ〜人と人の繋がり






板尾
■ 運輸省 ありません
■ 初登場:1巻「漂流」
 “ながれ”出航時に、博多港で挨拶をしていたお偉い方。少なくとも15人目以降の挨拶だったはず。なのに挨拶の冒頭が「本日はお日柄もよく・・・」だとは何とも。口ひげが可愛らしい、かな。






市川 豊
■ トリスターナ号船長 ありません
■ 初登場:8巻「追跡」
 海賊にシージャックされたトリスターナ号の船長。日本人離れした顔だけど、れっきとした日本人だよね。“日本人の船が狙われている”からこそ、わざわざ“かいこう”がシンガポールまで行ったのだから。
 海賊の気まぐれで、ただ一人だけ人質として船に残されていた。シースワロー号がトリスターナ号に追いついた際、人質として外に。数十分後、脚に発砲されて海に落とされる。極限状態の中で大輔に助けられるのだが、ヘリへの引き上げの為に降下してきた池澤は射殺されてしまう。
 命懸けで自分を救った大輔と池澤の為、悲しみと憎しみに溢れた“かいこう”メンバーに海賊の航路を伝える。シンガポール湾岸警察(SPCG)には海賊との繋がりを疑われていたけど、この人が居なければトリスターナ号を再び見つけることは出来なかったろう。






伊藤
■ 内閣安全保障室長 ありません
■ 初登場:――
 10月26日、不審船事件の際に22時30分「海上保安庁の船が不審船から100km引き離されている」と発表した偉い人。尚子に一発で「間違っている」と指摘されていた。
 ちなみに、実際の内閣安全保障室長OBで最も有名な人は、初代室長で『あさま山荘事件』の佐々淳行さんだと思われる。






今田
■ 赤手拭い代表 ありません
■ 初登場:5巻「祭り」
 赤手拭い(あかてのごい)とは、“博多祗園山笠”において若手を統率する重要な職である。今田さんはそのリーダー格で、大輔をわざわざ出迎えにやってきた。パンチパーマにグラサン、無茶苦茶怖え。ウンコしたばかりのケツを突きつけて、大輔を山笠に駆り出した。







入谷 弘治―いりたに こうじ―
■ “かいこう”主計科 海猿11巻・50ページより
■ 初登場:9巻「感覚」
「オレは、まだ・・・なんにもやってねえ・・・!!」
 大輔が赴任する前から“かいこう”に所属していた主計科の若手。海賊事件の際は潜水士訓練に参加していて、“かいこう”に戻った後は大輔とバディを組んでいた。大輔曰く「見た目は怖いけど、イイ奴」で、コージの方も大輔に憧れて潜水士になったと言っていた。
 『バックドラフト』を観て、正義の味方になろうと海上保安官になったが・・・・長続きしない性格からか、地味で無力な仕事に幻滅をしていた。自分なりのけじめの為に辞めるまでは真剣に仕事をこなしていたが、大輔には「友人からペンションをやろうと誘われている」とウソをついていた。史上最悪の事件・J−WING206便の墜落事故において、またしても無力感に潰され、仕舞いには機内先端部に挟まれるというミスを犯す。一時は死を覚悟するコージだったが、亀吉の言う“人と人の繋がり”を信じて、水深50mに沈んだ後も大輔を待ち続けた。生き残って伝えることがある。たか子の婚約指輪を亀吉に届ける為、大輔と共に無事に生還を果たす。
 事件後、亀吉の会見を見たコージは自分を変えるために保安官を辞める。土方の仕事をしながら、自分を主張し続ける。弱くて、自分を誤魔化してばっかりのキャラだったからこそ、このラストシーンは感動的だった。僕達は甘えてばっかで自分の場所を護りつづけることしか考えていなかったんだなぁ、と。
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206便編詳細
作中テーマ〜人と人の繋がり






内田 秀夫
■ エイジアントリップ号船長 ありません
■ 初登場:6巻「笑顔」
 関門海峡に沈んだエイジアントリップ号の船長。優秀な船長だったらしく、船員からの信頼も厚かった。見た目はアジア人っぽい(?)上に英語ペラペーラだったが、実は日本人だった。船に日本人は彼一人だけ。人件費・税金を安くする為だと思われるが、大輔はしきりに「一人で寂しくなかったのかな・・・」と言っていた。
 無線室のマハールが居眠りしていたせいでエイジアントリップ号は大破。空気抜き菅の油止めの為、マハールと共にエンジンルームに入っていた。下川・大輔のバディだけでは二人同時に救助できないと、下川はマハールを助ける。大輔が最後にかけた「大丈夫です」の言葉で楽になったのか、下川らが戻った際には力尽きていた。
 その死は大輔の心の深い傷跡となり、青臭くても「全員助けるのが自分の意志だ」と彼を成長させる。後のくろーばー号沈没や海賊事件の際にも、絶望の中で大輔を突き動かしていたのはその経験だったのだろう。






浦部 富美江―うらべ ふみえ―
■ 美晴の母 ありません
■ 初登場:9巻「父親」
 『千と千尋』にも出てきそうな顔の浦部家の母親。理解ある母親故に、考えなしの美晴を責めた。このエピソードは男親と女親のスタンスの差を分かりやすく表しているのだが、悪く言えばステレオタイプな両親像だったなぁ。大輔の元を去ろうとする美晴の決意を神妙な面持ちでそっと見守った。






浦部 正和
■ 美晴の父 海猿10巻・32ページより
■ 初登場:9巻「父親」
「マイウェェ〜〜〜イイ〜〜〜〜〜」
 典型的なダメ親父的ルックスの浦部家の父親。若い頃はロックスターを夢見て上京したが、次第に夢を捨て仕事と家庭に生きるようになった。を何よりも愛し、彼女の成長に全てを委ねていた。だからこそ、美晴の軽はずみの行動を許せなかったのだ・・・・って、5つ下の息子はどうした。
 美晴が隆志と別れ、大輔と結婚すると言うと静かに怒る。福岡まで出向き、娘を殴って東京に帰っていった。いや、何つーか・・・・父娘そろって、やる事が意味分からん。その後、胃潰瘍で倒れて入院。美晴から大輔と別れようとしていることを聞くと、そっと見守った。最終的に二人がヨリを戻して結婚するときも、その決意を感じて容認してくれたみたいだ。しっかし、コイツからよくも美晴みたいなコが生まれたもんだ。






浦部 美晴―うらべ みはる―
■ 毎朝新聞九州支局 海猿6巻・163ページより
■ 初登場:1巻「漂流」
「立ち止まるな・・・私は・・・新聞記者だ」
 第1話でパンツどころか陰毛まで曝け出しているヒロイン。何気なくエリート志向で新聞社に入社、地方への転任に愚痴っていた。だが、ふとしたことで“ながれ”に乗り合わせたことで彼女の運命が変わる。涙を流しながら人命を救った大輔に惹かれ、彼を追いかけることに。プレジャーボート転覆事故を機に記事が書けなくなるスランプに陥るが、大輔の過去に触れたことで仕事を続けることを決意。ついでに、決まっていた結婚も解消して、大輔と付き合うようになって、結婚を反対されると別れて―――って、書けば書くほど嫌な女みたいだな。
 でも、婚約解消後の彼女の行動は一貫しているんだよね。大輔に惹かれ、彼を信じ、彼のようにひたむきに自分の仕事に取り組んだ。大輔の元を去ったのも、自分の愛で色んな人を傷つけないようにしただけ。“けじめ”という意味では、コージが最後に保安官を辞めたのと一緒なのに、どうしてこうも印象が違うのだろうか。ま、行動はともかく、物語が進むにつれて作者の画力が神がかってきて、ヒロインである彼女も美人さんになったもんだ。
 J−WING206便の事件の際、その意味に苦しみながら死者・行方不明者リストを作り上げる。その意味について彼女自身も悩んだが、被害者家族の悲しみを伝える為に仕事を全うした。マスメディアの意義を考えさせる1シーン。惜しむべくは、見せ場がコージと亀吉にシフトしていって印象が薄れたこと。そんなヒロイン。






A子
■ 毎朝新聞九州支局バイト ありません
■ 初登場:3巻「1%」
 大輔に呼び出された美晴が、女のコの人数合わせで呼んだバイト。美晴を尊敬していると言っていた。極端に小さい上に、目が点。そもそも名前がA子ってどういうことだよ。
 飲み会の最中に三池さんと姿を消すが、ホテルで三池さんは爆睡。ん・・・・酔いつぶれたってこと?違うの?人生経験に乏しい私にゃ、よう分かんない。






江幡 悦郎
■ “かいこう”通信士 ありません
■ 初登場:7巻「18人」
 大輔と同時期に“かいこう”に赴任してきた通信士。“かいこう”のシーンを読み返しても、通信士がどいつかは微妙。名前以外はほとんど分からないが、間違いなくエース級だ。通信士にもエースがあればの話だけどね。



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