水島劇場第5週
 『イエスタ』とかモーニングとか、漫画版『舞-乙HiME』13話
 『WORKING』コミックスフェア
 『東京トイボックス』とか『バガボンド』、漫画版『舞-乙HiME』14話
 水島劇場第6週
 『みえるひと』の感想+漫画紹介『苺ましまろ』
 『苺ましまろ』の背景と、漫画紹介『甘い水』
 モーニングとか『ハヤテ』とかスピリッツとか、漫画版『舞-乙HiME』15話 



05年11月2日 〜水島劇場第5週

 
■ 水島劇場 第5幕
 この期間中だけ買っているチャンピオンとモーニング。読み終わった号は居間に置いているんですけど―――母親もチラホラ読み出していて、モーニングなんかは結構気に入っているみたい。「ジャンプは今、2〜3コしか読んでないからねぇ。こっちの方がよっぽど楽しい」と言ってました。

 母ちゃん、読み始めるのは勝手だが・・・・・俺はあと3週間で買うの辞めるんだぞ?



 ○ チャンピオンから読み始める
 表紙イラストは里中と円山大地ですね。

 ・二回のオモテの残りは省略。里中、意地で続投。
 → 一応、ブルペンでは先発陣が作ってる模様
 ・三回のオモテから、メッツは里中を疲労させる作戦に
 → だが、里中はトレーナーに続投を直訴。根性だけで投げ続ける※1
 ・青田も絶好調のため、試合はこう着状態に。
 ・トレーナー、里中の左肘に痛み止めを使う。
 → 岩田に「治った」と思わせる苦肉の策※2
 ・痛み止めをうった里中、5回のオモテも0に抑える
 (ランナー一人出したということは、6回は3番円山大地からか・・・・・)
 ・里中の根性に応えて明訓メンバー奮起。岩鬼、殿馬、微笑が連続出塁
 ※ しかし、何故岩鬼がデッドボールの球を打てないのかが分からん・・・・・・
 ・二死満塁バッター山田に対し、水原勇気登場で次号へ


 ○ モーニングも読んでみる
 ・3回オモテから、里中の続投を見た岩田は里中を疲労させる作戦に入る→
※1
 ※ ここで水原が里中のフォームの変化・トレーナーの表情から、里中のケガの重さを確信している描写が入ります(実は前回のモーニングで、里中に対して「やっぱり・・・・・・か」と思う水原のコマがあったんですよね)。が、この後に痛み止めをうってフォーム改善&トレーナーの決意をしてきたドカベンサイドに対して、水原のリアクションがないのが残念。ここは「トレーナーの安心した表情!まさか、怪我が治った!?」とか言って欲しかった。
 ・青田の全力投球に対し、岩田以外のピッチャーはスタンバイ開始
 ・岩田は里中降板、緒方が来ると踏むが・・・・・里中続投
 ・5回のオモテ、里中のフォームが復活
 「さすが小さな巨人じゃ」で済ませる岩田(笑) それでいいのかァ!!?→
※2
 ・5回ウラ、青田がつかまる。二死満塁でバッター山田、ピッチャーは水原にスイッチ。
 ※ 何故かモーニングの方にだけ、満塁で山田にまわして満足気な岩鬼の顔が描かれてます。岩鬼って味方のがんばりにこんな顔見せるキャラじゃなかったと思うけど・・・・・・



 ○ 両方読んでみて
 試合の流れ自体は面白いんですが、2誌同時連載のリンクとしては今週はイマイチだったかなぁ。
 というのも、先週までのバッターvsピッチャーの読み合いから、来週の山田vs水原までの繋ぎの回ということもあって。試合がほとんどダイジェストで進んでしまってましたし―――里中のケガをめぐって、岩田・水原がどう思っているかの描写が中途半端だったのが残念。

 しかし、里中は満身創痍でこそ里中だよなぁと改めて思わされたり。高校時代から「選手生命に賭けても」とか言ってる割には、息の長い選手ですよね(笑)
 水原→里中の描写が目立っているんですけど、この二人の間には何かあるんでしょうか?


 次号、水原vs山田なのか・・・・・「水原のドリームボールを岩鬼が打てるのか?」と水島先生も言っていたので水原vs岩鬼だと思っていましたが、まさかまた岩鬼に回ってくるまで続投しないですよねぇ。となると、岩鬼って初回の特大フライ以外はほとんど見せ場ないままだ・・・・・・・






05年11月4日 〜『イエスタ』とかモーニングとか、漫画版『舞-乙HiME』13話

 ビジネスジャンプ『イエスタデイをうたって』月イチ連載終了。
 7〜11月ということで、今回は5話でした。5話あった割にはまったりした展開だったような。
 コミックスを出すには、あと2回くらいシリーズ連載しなきゃならん計算なので―――5巻の発売は更に2年後とかでしょうか?某氏の日記を読んでると、『黒鉄』ファンよりは遥かに恵まれてるとは思うんですけどね。トホホ・・・・・・



 モーニング『Ns’あおい』が来年1月からドラマ化決定。
 火曜9時のフジ枠で、主演は石原さとみということで―――僕の好きな漫画がドラマ化され、好きな女優さんが出てくれるってのは『ブラックジャックによろしく』以来?(『H2』の存在は忘れることにしました・笑)
 「楽しみにしています!」と言うべきなんでしょうが、組み合わせ的に不安も大きいです。あおいってムチャな命令違反ばかりしてるけれど、仕事は出来るキャラなんですよね。何だか、今までの石原さとみ嬢の役とは随分違うタイプですよね。その辺りを理解しつつ新境地を拓くぞって気概でのキャスティングなら文句ないんですが、よくある“新人だけど頑張るぞ”みたいな職業ドラマに成り下がってたらイヤだなあと思いまして。あと、やたら恋愛ドラマ色が強くなってもガッカリです。

 まぁ・・・・・観るかどうかは他のキャスト次第ですけどね。



 モーニングで、もう一つ話題。
 次週から『ちゃぶたいケンタ』のうめ氏が“ゲームクリエイターの漫画”をスタート。
 言われてみれば、ゲーム制作の漫画って思いつきませんね。ゲームバブル全盛期ならともかく、ゲーム人口が縮小し続ける現在にこういう業界漫画が出てくるのは興味深いです。今のゲームってとにかく大人数&多額の制作費が必要だと言われる反面―――ニンテンドーDSに代表されるようなアイディア勝負のゲームが売れたり、同人ゲームやフリゲが注目されたり、フリーランスのゲームクリエイターが脚光を浴びたり、実は「個」の重要さを再確認し始めている時代。漫画にする題材としては、これ以上ないタイミングだと思われます。
 ちゃんとした取材をしているみたいだし(僕は知らなかったんですが、ACQUIREってかなり有名なゲーム開発会社なんですってね)、これは注目ですよ!!

 しかし、『ちゃぶだいケンタ』終了から2年も経つのか・・・・・・
 2年前、自分が何してたのか思い出してみたら―――ほとんど変わっていなくてビビった。
 _| ̄|○





 
■ 今週の漫画版『舞-乙HiME』
 第13話:「エルスティン・ホーの悲劇」
 
※ 感想の文章内にて、アニメ版・漫画版を比較した発言をしていますが―――「どちらの方が優れている」とか「どちらの方が面白い」と論じているつもりは全くありません。メディアの特性としてどちらにも優れた点・描かれない点があるからこそ、それを両方で補完しつつ、そのリンクとギャップを楽しめれば良い・・・・・というスタンスで、アプローチや設定の違いを取り上げているつもりです。御理解いただけるとありがたいです。

 アニメとリンクさせつつ、マシロ・アリカ・ニナ以外のキャラにも脚光を浴びさせるためにエルスがメインの回。乳首が描けるチャンピオンの優位性を存分に活かした(笑)巨乳攻勢に、貧乳派の僕としてはかなりアレな展開ではあったんですが・・・・巨乳はともかくエルスは可愛いし、全裸で泣き腫らしているコマなんて無茶苦茶エロイし、まぁこういうのもアリかなと。
 “繋ぎ”の回らしく小ネタが満載ではありましたが、前作漫画版『舞-HiME』同様に繋ぎの回に伏線散りばめてきますね。油断していると、終盤の怒涛のような展開についてけなくなりそう。


 ○ ガルデローベ見学ツアー御一行様
 ハシャいでいる女のコ3人組―――
 一番左は舞衣ですよね、どう見てもこのアホ毛は・・・・・・(前作で巧海からもらった髪留めも付けてるし)
 そう見ると真ん中はミコトっぽいけど・・・こちらはトレードマークの三つ編みがなし。
 一番右に至っては誰かも分からず。前作のキャラで今作に出ていないトーン髪の女性キャラって碧とあおいくらい? いや、この分け目はどちらかと言うとなつきっぽいか。

 うーん。これは完全に“お遊び”なんでしょうけど、これだと今後に舞衣やミコトが登場するって展開はないのかなぁと思ったり。いや、1枚ページめくった後にこの考えも吹っ飛んだんですけどね。


 ○ ご真祖様が使っていた〜
 えぇ〜い!お盆はいい!大ガマを映せ!大ガマを!!

 というワケで、前作の最終決戦で二三さんが使っていた大ガマが展示されていました。これには大笑い。少なくとも漫画版では、“あの大ガマはエレメントではなく二三が愛用していた大ガマ”だという解釈になってしまうじゃないか。ツアーの見学客はノーツッコミかよ!


 ○ 猫!猫―!!
 ガルデローベの地下に眠る「NO17」の文字と、猫。てゆうか猫!この猫!!!
 雑誌のトーンだとよく分からんのだけど、何かが封印してあるって感じですね。先週シズルが言っていた「大事な頭領はん」に関係があるんでしょうか。

 これは多分アニメを見た人にだけ推測させるような描写なんでしょうね。
 この猫がミコトだとしたら(少なくともアニメの猫と全く同じデザイン)、この猫が見つめる相手は“舞衣”だと考えるのが妥当かと。それ以外だと・・・・「本物のマシロ姫」とか「アオイちゃん」とか。アオイちゃんが封印されてて、復活してラスボス化したらチャンピオンの読者置いてけぼりだ(笑)


 
※ 5日午前8時追記:
 言われてみれば、「NO17」の「17」という数字に注目すれば・・・・・前作の17話に登場した“あの人”しかいないって気もしますね。あわわ、盲点でした。しかし、“あの人”が登場するとパワーバランスが崩れるので、どういう位置につくのか心配。




 ○ 肉欲獣
 何だか好きなんですね、このフレーズ・・・・・前作ではギャグ話に使われてたと思っていたら、結構印象深いシーンにも使われたりしてたんですが。それを踏まえたネタかな。

 しかし、エルス曰く「マシロ様はニナちゃんとお風呂が一緒」とのこと。
 あーそう言えば先週そんな約束してたもんね。どうせならなすがままに洗われてるマシロ君を描いてくれよー・・・・・などと考えている人は甘いですよ!先週、ニナちゃんがマシロ君にお風呂の世話をすると約束したのは、マシロ君が脚を負傷したから。でも、今週既にケガは治っていますよね。怪我が治っても一緒にお風呂に入ってる・・・?これは!!


 あーそう言えば、漫画版だとエルスがコーラルNo.3なんですね。
 この辺りの設定、もう忘れているので早くコミックスが出て欲しいです。


 ○ あれ?シホってトーン髪じゃなかったっけ?
 エルスの「またなの?」というのは、昔痴漢にあったトラウマでもあるってことなんでしょうか。
 前作の詩歩の描写とかもそうだったけど、有耶無耶に終わらされそうな描写ですよね・・・・「え?結局、それはヤられたの?ヤられてないの?」という無粋な妄想をかきたてるまま。いや、今作のシホを見る限り、前作の詩歩がどうだったって構わないという気もしますが(笑)

 トリアス登場はカッコ良かった。シホって味方だとこの上なく頼もしいのな。
 そうか・・・・一応、漫画版だとシホ−エルスがスールなんだっけ。アニメ版のアカネ−エルスはビジュアル的には最強だけど「攻め受け」が微妙だなーと思ってましたが、シホ−エルスならその点は万全・・・・・・か?


 ○ 『舞-乙HiME』の基本ルールを覆すキャラ登場!!
 ユカリコの台詞なしで、絵だけで武田先輩だと気付いた人はエラい。
 後から考えてみると、あの怪しいマントは前作シアーズ戦に駆けつけた時の黒マントかよ!セルフパロディとしてはかなり高度な部類かと思いますよ・・・だって、前作で黒マント着てたのは2コマだけだし(笑) 確かにオンタイム時には、「アレは一体誰なんだ!?」と一週間の話題になりましたが。

 しかし、『舞-HiME』→『舞-乙HiME』に移行する際の名前のルールとして・・・・・
 前作のファーストネームをカタカナ+前作の苗字をもじったファミリーネーム
というのが鉄則だったはず。まぁ、苗字の元ネタがよく分からんキャラも数人いましたが・・・・・

 でも、この武田先輩だけは苗字がそのまんま“タケダさん”なんですよ。どうして“マサシさん”じゃないんだ!
 「そうか・・・・前作の他のキャラがファーストネームで呼ばれていたのに対して、武田先輩は苗字で呼ばれてたもんな」と思おうとしたんですが―――実は前作の武田先輩、作中のキャラに名前を呼ばれたことがないんですよ。奈緒が一回だけ「武田将士クンよ」と言っただけで。やべ・・・・今更泣けてきた、なんて不憫なキャラだ。







05年11月7日 〜『WORKING』コミックスフェア

 小鳥遊姉妹に萌えられたら免許皆伝。
 もちろん、なずな(四女)は抜きで長女〜三女限定で。

 というワケで『WORKING』1巻発売が近づいてきまして、単行本フェアが開催される模様。
 しかし・・・・全ての特典とか限定4コマをゲットするためには、どういう順番で攻略していけばいいのか困ってしまいそう。何せね、僕の近所にはゲーマーズもアニメイトもないのだし、そもそも外出する時間すらないのだし、限られた時間と出費で攻略するために考えてみました。

 ○ フェア1
 『まんが王』さんで描き下ろし4コマを読む。(難易度1)

 11月6日現在、『舞-乙HiME』と『WORKING』がトップページの1・2を占めているのが感慨深いです。
 それにしても、『まんが王』さんのバリバリ主観な作品紹介って面白いですね。


 ○ フェア2
 『アニメイト』さんのアンケートに答えて壁紙ゲット(難易度3)

 リンクがちょっと分かりにくいですが、トップページ下のほうのUPDATEを探すかキーワード検索『WORKING』で辿り着けるはず。そこからまたキーワード入力しなくちゃならんので、高津先生の公式サイトの特設ページでキーワードを調べておきましょう。


 ここまでがネット上で現在ゲット出来る企画。今すぐゲットしておきましょう。
 次からは発売日前後に直接お店に行かなきゃならんので、地方の方や引きこもりの方は計画的に行動しなきゃならん企画ですねー。ちゃんと作戦ねって行動しましょう。


 ○ フェア3
 11月下旬〜『アニメイト』で買い物するとレシートの裏に描き下ろし4コマが付いてくる(難易度5)

 アニメイト行ったことないんですが、最寄のアニメイトを探してみると↓↓のゲーマーズの近くにあったんで、『WORKING』1巻発売後についでに寄って全然違うものを買ってこようと思っています。しかし、レシートって本1冊買っても4コマ分発行してくれるんでしょうか?1〜3コマまでしか印字されてなかったとかのオチなら泣けます。


 ○ フェア4
 スリーエフのコミックスコーナーにて描き下ろし4コマつきPOP(難易度4)

 こういうPOPは発売直後〜売り切れるor次のキラー商品が発売するまでの短い期間しか置かれないので、何気にレア度がムチャクチャ高いかも。あと、その店の店長がいい加減だと「POPは面倒くせえから出さんでもいいや」とか言いかねないので要注意(笑)


 ○ フェア5・6
 11月25日〜 高津先生公式サイトで発行されているチケットを印刷してゲーマーズに持って行くと、サイト版『WORKING』のしおりが交換してもらえる(先着順)
 また、ゲーマーズで『WORKING』1巻を買うとヤングガンガン版『WORKING』のしおりがもらえる(先着順)
 (難易度7)

 これは―――つまり、チケットを印刷して11月25日にゲーマーズで『WORKING』を買えば両方もらえるってことですよね? この他、11月25日〜ゲーマーズでスクエニのコミックスを買うと描き下ろしでない『WORKING』しおりが全16種がもらえるらしいんですが・・・・これは流石にコンプはムリだ(笑)



 と・・・・・計画を立ててみれば、11月25日に外出して3軒まわれば全部のフェアには参加できることが分かります。コミックスも1冊買えば良いようになっていますしね。良かったー。残りの日はずっと引きこもっていられる!!
 あとは、行ったことのないアニメイト・ゲーマーズにちゃんと辿り着けるかどうかが問題ですね。






05年11月11日 〜『東京トイボックス』とか『バガボンド』、漫画版『舞-乙HiME』14話

 
あの頃オレらは、8bitに恋してた―――。
 そして、2005年―――。オレらの恋は終わらない。


 モーニング、『ちゃぶだいケンタ』のうめ氏が帰還!!(公式ブログはこちら
 うめ氏って合作ペンネームじゃなかったですっけ。ブログの更新とか、どう棲み分けているんでしょう。
 ということで、ゲーム業界を描いた『東京トイボックス』がスタート。2年ぶりの帰還だからイマイチ憶えていないんですが、なんとか万人受けしそうな絵に変化してきたかなーとか思ってみたり。思い切った見開きとか、映画のようなカメラワークとか、日本橋ヨヲコっぽくなったかも。
 肝腎の業界話は・・・・というと。第1話ではまだ主人公とヒロインが出会っただけなので、今後に期待。

 「アンケが悪ければ10週打ち切り」と作者本人が言っているんですけど―――モーニングで10週最短打ち切りになった漫画って最近ありましたっけ。いつの間にか消滅してる漫画はいっぱいありますけど。これは新連載ラッシュが続くことの影響なんでしょうか。いっぱいスタートした分、コケたヤツはさっさと切るよというジャンプ方式。うーむ、あんましなぁ。参考にして欲しくないシステムではあります。



 モーニングでもう一つ。
 『バガボンド』のこの濃密さは何ですか!!ここ数週のダラダラっぷりがウソのようです。
 祇園藤次、瞬殺!!
 実は第2部開始前に吉川版『宮本武蔵』の藤次の再登場状況を教えてもらっていたので、それもありかなーとかなり楽しみにしていたんですが。あわわ、あわわ。それどころじゃない瞬殺っぷりでした。それでいて、間合いの測れない武蔵なりに、地面に線を引いての居合いという描き方も面白かったです。

 武蔵が桁違いの強さになったことで、むしろ物語の主役は吉岡サイドに移って、武蔵はすっかり悪役です。
 ツンデレヒロイン(伝七郎)を魔王の手(武蔵)から守るために、策を弄するナイト様(植田)。だが、自分の腕では魔王を倒すことは出来ない。そこで、実はヒロインが恋焦がれた一介の町人(小次郎)の力を借りようとするのだが・・・・・・

 というワケで、武蔵vs吉岡道場という先の見えた戦いに、小次郎という不確定要素が加わることに。伝七郎vs小次郎に植田が同席していたこと、小次郎の京入りを植田が知っていたこと―――これらが伏線となって・・・という展開にゾクゾクします。

 ただ・・・もう、コレはどうしようもないことですが。ヒロイン(伝七郎)の死は確定しちゃっているんですものね。結果論で言えば、あのシーンは先に見せない方が良かったような・・・・・・・




 ■ 今週の漫画版『舞-乙HiME』
 第14話:「スーパー兵器」
 ※ 感想の文章内にて、アニメ版・漫画版を比較した発言をしていますが―――「どちらの方が優れている」とか「どちらの方が面白い」と論じているつもりは全くありません。メディアの特性としてどちらにも優れた点・描かれない点があるからこそ、それを両方で補完しつつ、そのリンクとギャップを楽しめれば良い・・・・・というスタンスで、アプローチや設定の違いを取り上げているつもりです。御理解いただけるとありがたいです。

 コミックス1巻発売記念だろう巻頭カラーですが、コミックスの宣伝文が小さっ!!
 トビラページはメイン3人が和んでる絵・・・・と思いきや、微妙にニナが半ケツだったりで意味分からない。ちなみに、アリカが抱きついてる抱き枕の柄で、ようやく猫柄の意味に気付きました。つまり、第1話のパンチラシーンの時点で「あのコは猫で出ますよー」というヒントだったワケです。あの時点では、ニナは変なパンツ履いてんだなーとしか思ってませんでした。完敗なのに、ちっとも負けた気がしません(笑)


 ○ 変装して尾行するのならカツラ外せば良いのに・・・・・マシロくん
 まぁ、その場合はエルスにまで正体バレてましたけど。

 休日はバイト三昧で学費を稼ごうとするアリカ・・・この辺りは前作の舞衣と一緒なんだけど、彼女と違って全く悲壮感がないのがアリカのアリカたる所以か。微笑ましくて、鬱モードに入るよりは楽しいんだけど、彼女の切羽詰った感情が伝わりにくいのは残念。あ、ちなみに着ぐるみのバイトは、あの猫の格好なんですね。


 昨日書いたコミックス感想の予想(というか妄想)はわずか1日で破れました(笑)
 アリカのお守りは弟の形見だったということは、流石にマシロくんが記憶を失った弟とかではないと思うので、似ていたのは単に偶然か―――ビジュアルが似ているという要素が何かしらの伏線になるか、のどっちかかな。


 しかし、マシロくんは既にアリカの裸程度では動じなくなってしまったんですね。
 なんか残念・・・・・・



 ○ ニナとエルス
 エルスがちゃんと話に加わってくれるのは嬉しい限り。小さいコマだけど、太ももがキレイでした。
 ニナの変装姿は服もメガネも可愛かったです。メガネ姿は1コマしかないのだけど、お姉さま(ナオ)とおそろなんではないかと妄想してみたり。

 どのキャラも恋愛面でドロドロせずに、基本的に全キャラが全キャラに対してイチャイチャなのはいい感じ。まぁ、前作の覚醒シーンを見る限り、タメる時は多少鬱になってでもタメなきゃいけないんでしょうが・・・どこでギアを入れかえるんでしょうね。



 ○ ただでさえキャラが余っているのに、新キャラ出てきた――!!
 前作のファンとしてはアリッサ&ミユの登場と、既に関係構築済みのナツキ-アリッサの姉妹描写に萌え燃えまくりなんですけど・・・・これ、今作から入った読者は置いてけぼりでしょうね。クラスメイトなんか既に背景にすら描かれなくなりましたもん。

 というワケで、エアリーズと新兵器MAIDが登場。
 仮タイトル『舞☆MAID』がボツになって『舞-乙HiME』になったのに、普通にMAIDは出てくるんだ!

 いやはや、この乙HiMEとMAIDの関係は前作のHiMEとPRINCESSの関係と似ているんですけど、それがセルフパロとか1パターンとか言う以前に―――前作のPRINCESSが「鍵」のいらない存在としてストーリーにとって重要な要素を担ったのに対して、今作のMAIDは乙HiMEと違いがよく分からんなぁ。ローブがいらないということかと思うのだけど、結局アリッサの指示待ちならば、認証ないと戦えない乙HiMEと差がないような。
 それと―――個人的には、アリッサは成長したバージョンで見たかったです。メイド服のミユはとってもステキでしたけどね。ひらひらスカートの中からミサイルが!!



 ○ 猫
 今週一番の衝撃がコレかも!!
 機械の暴走に関わっていたり何よりも、人型になったという事実にビックリですよ。いや、よくよく考えれば当然なんですけど・・・・少なくとも、もうちょっと引っ張って―――アニメの方の設定が動いてからのイベントかと思っていましたので。
 まだ分からんですけど、前作に比べて胸が大きくなったような(笑)

 同志「S」、頭領などの推理要素もあって・・・なかなか目が離せない展開が続きます。
 あと、光黙天IVに笑った。連載終了までにどこまで進化するのやら。14話でバージョン4というのは、かなりのハイペースな気がしますよ。







05年11月12日 〜水島劇場第6週

 ■ 水島劇場 第6幕
 今週も熱いに熱かったんですけど、これは感想書きづらい・・・・・・・
 実質、1球1打席だけの展開ですもんね。


 ○ チャンピオンから読んでみる
 表紙イラストは微笑三太郎と音武田。『ドカベン』の5人目が土井垣でなく微笑なのはちょっと意外・・・・・土井垣、このシリーズ全くいいとこないからなぁ。

 ・山田太郎vs水原勇気
 結果的には山田が一球でドリームボールを仕留めるだけの展開なんですが・・・・そこまでの過程が熱いです。
 まず、山田の立場からのドリームボールの分析。僕は『野球狂の詩』を読んだことがないので、ここで予め説明してくれたのは非常にありがたいです。でも・・・・この分析だと、里中のスカイフォークとほとんど一緒の投げ方じゃないかなぁ。

 そして、今度は配球の“よみ”。山田は「決め球はドリーム」「追い込むまでに何球か混ぜてくる」と予想した上で、初球ドリームボールだと判断。そして、見事にジャストミート。山田の思惑通りに初球ドリームが来たところでこちらも「おぉっ!」と叫んでしまいました。

 んで、その後はこれまでの連載で引っ張ってきた里中-サチ子-岩鬼の話を混ぜて、一気に九回に。
 一応、ブルペンはフル稼動なんですが、結局は里中一本なのね。



 ○ モーニングを読んでみる
 表紙に名前が戻りました。

 ・水原勇気vs山田太郎
 水原と鹿島の相談は、チャンピオンを読んだ後だとかなり際どいとこを話していてドキドキします。
 鹿「ヤマを張るタイプにはウラをかかないと」
 水「山田はどんな球にも対応できる天才スラッガー」
 鹿「それでも、ドリームボールはヤマを張らないと打てないはずです。なので、山田はこの打席はヤマを張ってくるでしょう。なので、そのドリームボールを一球も投げないというのはどうでしょう?
 水「ドリームなしで山田を抑えるのはムリ。山田はドリームが決め球だと予想してくる」
 鹿「そして、ドリームが何球目にくるか考えているでしょう」
 水「そして、山田が絶対に予想しない配球がある。それが初球ドリームボールだ。これで山田の予想を外せたら、山田のペースを乱すことができる。」


 結局は、水原の案を採用したのだけど、鹿島の案が採用されたなら山田も抑えられたかも知れないという緊張感。結局は山田の圧勝なんですが―――裏の裏を読み合う、二誌同時連載ならではの面白い試みでした。お腹いっぱい。


 ・で、水原勇気vs土井垣
 土井垣1コマで料理される(笑)
 チャンピオンでは省略されたのに・・・・・・



 ○ 両方読んでみて
 やはり、このシリーズ連載。力技の『ドカベン』サイドを読んでから、策で翻弄する『野球狂の詩』サイドを読むというのが正しい順番だった模様。策がピタリとハマろうが、今週みたいに裏目に出ようが、ゾクゾクできる内容になっています。たった一球なのに、ここまで読ませるかーという匠の技。ホントすげーじいちゃんだ、水島新司。

 しかし、ここで一気に同点に追いつくとは思わなかった。
 9回裏に岩田vs山田をクライマックスにするためには、メッツが里中から1点取らなきゃいけないんですが・・・・鹿島に満塁ホームラン打たれた上に、更に1点取られたなら踏んだり蹴ったりですね。縁談の話も今シリーズで決着つけるんでしょうか?






05年11月14日 〜『みえるひと』の感想+漫画紹介『苺ましまろ』

 『みえるひと』、もう終了は決定されているんだろうけど・・・・・今週しっかりと言葉として描かれた“明神−ひめのんの相互関係”はやっぱグッときた。コレ、本来ならもっともっと色んなイベントを経て、ズタボロになった明神が救われるという展開だったんでしょうね。それが故の『みえるひと』というタイトル―――“見る”“見られる”というのは当たり前ですが互いの関係があってこその行為。こうやって一つ一つ相互関係を築いていく話だったんでしょうね・・・・・ホント、残念。

 でもまぁ・・・・この漫画、あまりにも“売れること”に無頓着すぎたというのも確かなワケで。二枚目、美少女ばかりを出せば良いってもんじゃないですが、キャラの服とか仕草とか、もうちょっと凝らなきゃならんところも沢山ありました。ひめのんなんていつも同じ服だったもんなぁ・・・・・・
 バトル描写は・・・・・・ま、「バトル漫画描きたくないっすよ」なんて人はジャンプに投稿してないでしょうから、ジャンプ漫画を読んで「バトルいらねー」なんて言うのは筋違いなんでしょうな。でも、言わせて。ムリしてバトル入れる必要ないじゃん。



 
■ 漫画紹介
 ばらスィー『苺ましまろ』 1〜4巻
  <作者さまの公式サイト
  <Amazonの紹介ページ:1〜4巻セット(しおり付き)1巻2巻3巻4巻

 「かわいいは正義!!」
 アニメ化・ゲーム化もされた今年のメディアワークスの目玉作品。そのキャッチフレーズが示す通り、ただ単に“かわいい女のコがまったりとしている”だけの漫画がココまで売れるんだから世の中分からないもんです。
 元々はハガキ投稿職人(いわば素人)の作者が読みきりを経て、デザインを変えつつ、1社の看板作品にまで成し上がったとは言え―――変わらないコンセプトは「可愛い子どもが描ければいいんだ」というソレだけ。“売れる”ために設定やらストーリーを考えに考え抜いた作品とは、全くもってスタート地点が違うのです。そんな漫画がバカ売れするのだから・・・・結局、日本男子は想像以上に小学生が好きだったということか!

 と、何かこう書くと「あんまり面白くない」と取られるような気がしますが。トンでもない。
 ハッキリ言って、アニメを見て「原作は大体ここくらいのレベルかな〜」と勝手に想定していたラインは遥かに超えていました。ここ数ヶ月の連載はかな〜りやる気なさげな感じになっちゃっていますが(まぁ、漫画以外の仕事もあったのだと好意的に解釈しましょう)、意外にもちゃんと話になっている漫画だったのですね。背景も含めた小物や服などのディティールの細かさ、萌え絵だとバカにできない絵の上手さ(コピー多いけど)、テクニカルなツッコミの上手さ・・・・などなど。



 ただ、よくもまぁコレをアニメ化しようとしたなぁと・・・・・・
 タバコの年齢の問題とか、パンチラとか裸の描写は、まぁどの漫画もアニメ化の際に苦しむ道ではあるんですが。それよりも何よりも、この漫画は“ストライクゾーンの恐ろしく狭いタイプのギャグ漫画”なんですよね。しかも、最もアニメに適さない“間が命”のタイプのギャグ漫画。
 「万人に受けるギャグ漫画など存在しない」と、漫画界には絶対的なルールが存在するように―――ギャグ漫画は「受ける人」と「受けない人」に絶対的に分かれてしまいます。もっと言うと、各人それぞれにとって「面白いギャグ漫画」と「面白くないギャグ漫画」が絶対的に存在していて、決して相容れないと言いますか。


 ギャグ漫画というのは―――まぁ、乱暴な言い方をすると“如何に日常や常識から逸脱した状況を作れるのか”ということが肝になっていきます。この逸脱具合が分かりやすい方が万人に受けるワケで、全盛期の『マサルさん』なんか見ると分かるように、普通ではない髪型・普通ではない会話・普通ではない戦闘方法が面白かったんですよね。だから、昨今のギャグ漫画は設定からして、如何に常識と常識外をミックスできるのかというところから勝負が始まります。

 でも、『苺ましまろ』は“可愛い子どもを描く”ことが第一。設定は普通の女のコ達。この時点でハンデです。
 キャラ付けが不十分なワケでは決してありませんが、「美羽くらい落ち着かないコ」も「茉莉ちゃんくらいダメなコ」も「伸姉みたいにタバコ中毒な女子高生」も現実に存在するレベルですよね。設定からして「笑かすぞ!」と気合入れていないので、だからこの漫画、ギャグ漫画としては非常に「ストライクゾーンが狭い」。それ故に“単なる萌え漫画”と揶揄されることも多いのです。



 で―――
 アニメスタッフはこれをどう料理したのかというと。
 とにかく“キャラで押した”ワケです。美羽はより“ムチャクチャな悪ガキ”に、茉莉ちゃんはより“イジメテ属性”に、アナはより“英語が喋れないイギリス人”で“日本通なイギリス人”にキャラ付けされ―――ギャグとしての分かりやすさと、キャラとしての魅力を増すようにより記号化していったというか。

 まぁ、そもそも。この手のショートギャグ漫画を30分の尺に引き伸ばすためには、色んな話をごちゃ混ぜにするか、オリジナル要素を加えていくしかないんですけどね。象徴的だったのは漫画では3巻、アニメでは4話のファミレスバイトのお話。漫画版ではすっきりした話になっていて、「美羽もそれほど悪いことしてないじゃん」という感じでしたが。アニメでは美羽が何日も何日も伸姉に嫌がらせ(というか、押しかけ)をして、しまいには伸姉がキレる―――という「美羽=悪ガキ」「伸姉が最後にはキレる」という記号化をより進めた感じになっていました。

 もちろん、こういうアニメオリジナルの話が必ずしも悪いってワケじゃなくて―――サンタの回なんかは伸姉やアナのモノローグを加えることで素晴らしい完成度になっていましたし、浴衣の回もやはりアニメの方が鮮やかでしたよね。アニメはアニメの良さがあって、漫画には漫画の良さがあって―――ただ一つ言えることは、その二つは狙う方向が微妙に違っていたんだなぁということです。



 個人的な好みを言わせてもらえば、短くキレイにまとまっている漫画版の方が好みです。ツッコミの間が良いですし、ちゃんとオチていますし、「僕のストライクゾーン」で言えばギャグ漫画として充分に面白かったです。アニメでは使われなかったけど、セールスマンの話とか学校潜入の話とか授業の話とかも好き。5巻も早く出ないかと楽しみ〜にしておりますよ。
 コレだけの漫画技術があるのだから、本人にやる気さえあれば―――『苺ましまろ』が終わったとしても、“第2のあずまきよひこ”に化ける可能性だってあると思います。本人にやる気さえあれば・・・・・・・




 
■ ストロベリ姉妹データベース
 『苺ましまろ』 伊藤伸恵・千佳

 というワケで無事に追加しました。これで10組完了!
 蛇足ですけど―――サンタの回での「別にいいじゃんか。悪い事してるわけでもないし」「やだよー恥ずかしいって」の台詞が、アニメだとカップルの台詞だったんですけど、漫画だとコレ姉妹の台詞ですよね。意図してやったというよりは、間違えたって感じですが・・・・・・・うーん、千葉紗子に言ってもらいたかった。






05年11月16日 〜『苺ましまろ』の背景と、漫画紹介『甘い水』

 先日紹介した『苺ましまろ』、あの漫画に出てくる背景や住所などは“全て実在するとある町が舞台”ということで、4巻まで読んだいい機会にネットで色々と見漁っていました。このサイトさんなんか凄いです。コミックス片手に見ると「おぉー」と叫んでしまいます。『苺ましまろ』以外にも、ウチのサイトで言えば『かみちゅ』の舞台となっている尾道の写真なんかもあり。ファンの方は必見―――


 実在する背景を漫画に利用する作家さんは珍しくないですけど、実在する町そのものを漫画世界に再現するって人は珍しいかも。個人情報うんぬんを考えると微妙なトコもありますが、ディティールはやたら細かくリアルになりますよね。通学路とか、歩いている道の方向とか、作中に一切の矛盾が生まれないのですから。

 まぁ、これは作者さまの出身地とか在住地とかなんでしょうから、単に“身近な資料”と考えることも出来るんですけど・・・驚くべきはアニメ版。原作で出てこなかったアニメ独自の背景カットも、ちゃんと原作と同じ町に実在しているカットが使われていたりするそうで(流石に町の構造とか配置は再現されてないみたいですけど)・・・・・・アニメスタッフはわざわざ、この町まで出向いて資料写真を撮影して背景に使ったということですよね。尾道みたいに特徴的な町でもなく、“よくあるアニメに出てくる町の背景”でも良かったのに―――これも原作への愛あってのことか。




 とまぁ、こんな風にここ数日。頭の中が『苺ましまろ』でいっぱいで。このままじゃゲーム版も買ってしまうんじゃないかと不安になりつつ、ウチのプレステ2は動かないことに気付いて安心したりガッカリしたり。
 こんな状況で、今日の漫画紹介で紹介する漫画を読んだらカウンターパンチで死に掛けました。天国から地獄。このダメージ、『サユリ1号』を一気読みした時以来かも。




 
■ 漫画紹介
 松本剛 『甘い水』 上下巻
  <Amazonの紹介ページ:上巻下巻

 ちょうど1年くらい前でしょうか。何気に手に取ったヤンマガで全身を震わせるような衝撃を味わったのは。
 その漫画は、松本剛『ハナモモ』。読みきり形式のシリーズ連載の第1話ということで、それから暫くはヤンマガの発売を楽しみにする日々が続きました。2話でカウンターストップしましたけど。

 調べてみると、この松本先生―――実力は申し分ないのに、作品が少なく、コミックスも『甘い水』を入れて4冊しか出ておらず(4種類ではない)、しかもその全てが絶版になっているために入手困難という作家さんだったみたいで。『ハナモモ』が2話以降載らなくなったことも、ファンは半分くらい覚悟していたとか。
 すげ・・・・もう、松本剛ファンのその健気さに泣けてきますよ。古本屋を一軒一軒こまめに通って、単行本未収録の作品を集めていくという。こういう話を聞くと、ジャンプで打ち切り喰らった作家のファンなんて100倍幸せですよ・・・・・・・・・



 で、俄然興味を惹かれた僕はヤフオクで『甘い水』をゲット。
 『甘い水』は比較的手に入れやすく、Amaoznのマーケットプレイスでもちょっと出せば買えるくらいのレア度みたいです。古本屋では見かけたことないですが、ネットの普及している現代なら頑張れば入手は出来るんだと思います(単行本未収録作品は・・・相当厳しいと思いますが)

 この松本剛という漫画家、ファンの人の文章を読んでみると“ボーイ・ミーツ・ガールを描く作家”とのこと。言われてみれば、『ハナモモ』の1・2話も『甘い水』も“ボーイ・ミーツ・ガール”な話でした。
 漫画でもアニメでも映画でもゲームでも、常に王道をいく“ボーイ・ミーツ・ガール”というジャンル―――要は、単に少年が少女に出会うだけの話なんですが、奥は深いのです。それは思春期の甘い恋のようでもあるし、自分自身への発見と成長の記録のようでもあります。“少年は少女に出会って変わり、少女は少年に出会って変わる” それこそがボーイ・ミーツ・ガールなんです。



 誰にも受け入れられることがない夢を持つ戸田夏生―――
 閉ざされた世界からどこにも逃げられず、現実に絶望することしかできない沢俣眞千子―――
 舞台は北海道・道東。やりきれない気持ちを抱えた二人は、いつか来る未来に「広い世界」を夢見て残酷な現実にボロボロになりながら生きている。死ぬことも、逃げ出すことも出来ず。

 こうした話は日本の映画で結構描かれることが多いのですが(岩井俊二なんかはこういう閉鎖社会をよく描きますよね)、それを漫画にするには何よりも“閉鎖された社会”を描くことのできる画力が必要です。『甘い水』の背景は、ただ広く、それでいて何もなく、真っ黒で汚れています。決して美しい世界ではないのに、その絵だけで“汚れた現実”を表現できる天才的な画力。
 加えて、作中に散りばめられる数々の暗喩―――言葉多く語っているワケではないのに、背景や表情や構図やアイテムが色んなものを語りだしているという圧倒的な描写力。特に、タバコのくだりには思いっきし心をえぐられました。単なる台詞で済まされたら何てことのないシーンだったのに、眞千子と一緒に泣き崩れました。



 あまり使いすぎると現実味を失いすぎる言葉ですが、紛れもなく松本剛は天才であろうと思います。
 全てのコマ、全ての描写にて物語を構成できる天才。ただ、それと共に思うことは、こういう才能は「勝ち組/負け組」に二分化される現代社会では評価されないんだろうなってこと。数字に繋がることも出来ず、作品を安定供給することも出来ない天才は、“商品”をバシバシ産み出すことには不向きなんだろうなって思います。


 『甘い水』は、ハッキリ言って辛い話です。
 これだけ残酷な現実を突きつけられて、それでも救いがないラストに絶望する人も多いでしょう。でも、それでも、少年は少女に出会って変わり、少女は少年に出会って変わりました。それこそがこの漫画の全てであり、絶対的な“希望”なんだと思います。


 松本剛という才能―――古本屋ででも見かけたなら、是非手にとってみて下さい。





 
■ ストロベリ姉妹データベース
 『甘い水』 眞千子・順子

 個人的には女のコが可哀想な状況には萌えられないんですけど、まぁ「こういうのこそ萌えるんだ!」という姉妹ファンもいるでしょうからデータベースに加えました。下が『苺ましまろ』だから温度差が凄いことに。
 でも、やっぱ―――姉妹には幸せな状況でイチャイチャしてもらいたい。『貧乏姉妹物語』みたいに、貧乏でもお姉ちゃんがいるから幸せだもん的なのが良いです。






05年11月18日 〜モーニングとか『ハヤテ』とかスピリッツとか、漫画版『舞-乙HiME』15話

 
「納期を守らせるのはあんたの仕事だ。
 だが、オレの仕事はおもしろいゲームをつくること。おもしろいゲームをつくることなんだよ!!」


 『東京トイボックス』のノリは『吼えろペン』みたいでした。
 いや、マジで。“一番の大ゴマは重要な台詞を使わない”というのは『燃えろペン』の熱血マンガ講座に載っていたテクニックです。僕としてはこういうハッチャけたノリで全然楽しいんですけど、島本作品のノリをモーニングで続けたら多分打ち切られるような・・・・・・(汗)


 『ハヤテのごとく』4巻の表紙はヒナギク×ナギかぁ〜。今週本編のマリア×ナギといい、畑先生も最近は百合傾向が強くなってきましたね。何だかんだ言って、こうやって売れ線を抑える技術も才能の一つだと思いますよ。


 スピリッツの北野武・浦沢直樹の対談はなかなか興味深かったです。北野映画と浦沢漫画の共通点とか。浦沢直樹が「大友さんとかが出てくる前の漫画界は鼻を正確に描けなかったので、正面画はタブーとされていたんですよ」と言っていたのにビックリしたり。言われてみれば、ベテランって正面アングル描きませんよね。何でかと思っていたら、そういう理由だったのか。
 若手のマンガ家はその辺に抵抗ないのだし、映像媒体の表現技法を積極的に取り入れる傾向があるので、正面アングルは欠かせない構図になってますよね。てゆうか、正面アングルなしでどうやってネーム切れというのか。

 あと、スピリッツで言えば『団地ともお』の兄弟話に涙したり。





 
■ 今週の漫画版『舞-乙HiME』
 第15話:「オトメのピンチ」
 
※ 感想の文章内にて、アニメ版・漫画版を比較した発言をしていますが―――「どちらの方が優れている」とか「どちらの方が面白い」と論じているつもりは全くありません。メディアの特性としてどちらにも優れた点・描かれない点があるからこそ、それを両方で補完しつつ、そのリンクとギャップを楽しめれば良い・・・・・というスタンスで、アプローチや設定の違いを取り上げているつもりです。御理解いただけるとありがたいです。

 前作では空気読まなくてウザくて仕方なかったアリッサが・・・・トンでもない破壊力で戻ってきました。
 前作からの転生キャラは基本的に“同じキャラを違う境遇に置いてみるとどうなるのか?”というスタンスで、指導者の立場についたなつきとか、先輩の奈緒とか、どSなお姉キャラ詩帆とか、前作では考えられないような組み合わせで楽しませてくれたんですけど・・・・・・アリッサ&深優はほとんど同じポジションでの登場だったワケで。これはどういうことなのかと思いきや。

 アリッサ×ナツキの姉妹をイチャイチャさせるための登場だったのか!!

 いや、前作からアリッサは「お姉ちゃん大好き」光線出しまくりだったんですけど、展開的にあんましイチャイチャする余裕もなくて。それを今作で思う存分イチャイチャさせようという目的で、敢えてアリッサは同じようなキャラで登場させたということか。ストロベリ姉妹がブームな現在(?)、ちゃんと流行りにのっているところが流石です。

 膝の上にお座りとか、
「私の事、嫌いになっちゃったのかな・・・・」に激萌え。


 ○ それはともかく
 「本国では私がミユをベースに開発した量産型、アイアンメイデンシリーズの製造が始まっています」

 ぜ、前作の二の舞・・・・・・!!
 親の因果が子に報いというか、何というか。


 ○ トモエ、ヤヨイ、リリエは背景です
 クラスメイトに出番があるかと期待したメイドvsオトメ対決。結局はイリーナくらいしか出番が・・・・・
 でもまぁ、こういうノリの話は大好きです。今後シリアスになるにしても、ここらでクッションさせておくのは正解だと思いますし、ムキになっているナツキを描いたのも面白かったです。単に前作のリバイブキャラってだけじゃなく、ちゃんと今作は今作でキャラが立ってきたなーという印象。

 1時間目・美術
 イリーナは3コマで敗退。アニメでは結構頑張ってるのになあ・・・・・
 ミユの彫った像はアリッサなんだろうけど、この天使の羽根は一体? ひょっとして、本気で『ブラックキャット』に対抗意識あるんでしょうか?

 2時間目・調理
 3話で出てきたエルスの“お菓子作りが趣味”という設定をちゃんと活かしているのがナイス。巨乳対決でも負けてアイデンティティ崩壊してますが(笑)、料理の時に髪の後ろを束ねているのが激しく可愛かったです。

 3時間目・数学
 ニナ敗北は、これまで(裁縫以外は)完璧超人だったニナだからこそインパクトあったんですけど・・・・黒板の文字が写植だったのが違和感バリバリ。そして、何を計算してるのかも分からん・・・・・・

 4時間目・100m走
 ガルデローベデザインの体操服+短パンが可愛い。
 アリカの全力疾走のコマは迫力十分でなかなか気付かなかったんですが、太ももとお尻の境界がしっかりと描かれててエロエロ。こういうコマを見る度に、佐藤先生のノリノリっぷりに惚れます。デフォルメ・シリアス・バトル・エロと、作画的にはスキがなくなってきました。


 5時間目(?)・夜伽
 男相手ならともかく、お姫様の性欲解消のために夜這いかけるメイドなんて聞いたことねえ!!
 MAIDは地球時代の遺産らしいので、こんな機能をつけた地球人って一体・・・・・ともかく「男性・女性問わず」というのは凄い。メイド姿の男で性欲解消しようとする女性がいるのか!と、エロ妄想開始(笑)
 マシロくん相手にはどっちのアタッチメントが付いていたんでしょう。エルスの胸をスキャンしていたくらいだから、マシロくんの性別くらいスキャンしてそうですが・・・・・・マシロくんの反応を見てもどっちか分かりませんね。少なくとも、あの姿でスカート捲くられて男性器が出てきたらトラウマになること間違いなし。



 ○ オトメとメイドの違い
 図らずともセルゲイの発言が、「オトメがオトメたる意味」なのかなーと思います。
 つまり“優秀な上に命令には絶対服従”なメイドと違い、別々な人間だからこそオトメは出来ることがあるというか。現に、こないだのロベスピエール戦なんかも、マシロくんの決意に感化されたニナの本気モードのおかで勝利出来たのですし。“ご主人さまとの絆”が、重要な要素になるんではないかと。

 でも、それだと前作の“鍵の意味”とほとんど一緒で、あまり新鮮味はないかなぁ・・・・・

 それとナツキがあそこまで「オトメに勝るものはない!」とムキになっているのは何故なんでしょう。今までは(一応)クールキャラだっただけに、自分もオトメだから―――という理由でも説明しきれないような。まぁ、ぶちキレモードと、その後のシズルとのやり取りに萌えたから良いんですけど。「あ、遊んでなんかいないぞ!」は、ナツキとシズルの関係を上手く描写している名台詞・・・・・・



 ○ で、徐々に伏線が・・・・・
 現在が15話なので、No.17も17話にて復活となるのかな?
 「生きた破壊神」という通称は流石。前作ではイマイチ本筋に絡めなかったキャラなので、勿体つけて登場するくらいの見せ場が欲しいところです。

 で、新キャラ・レイラの後姿が・・・・何かシホと恐ろしく被っているんですけど、伏線ですか。石の名前で呼ばれているということは、シズルと同じくマイスターオトメなんですよね(マイスターはオリジナルの宝石つけているという設定だったので)。このキャラは前作からのリバイブキャラじゃないですよね・・・・・もう、前作キャラで登場してないのって舞衣と祐一くらい?

 アリッサとミユの話を立ち聞きしていたのは誰だろう・・・・スカートの色からコーラルであることは分かるんですが、第2話で蒼天の青玉について立ち聞きしていた人と一緒なんでしょうか。それとも、アリカ・ニナ・エルスの誰かが二人の絆に感化されるとか? 後者なら、↑のオトメとメイドの違いも無化されそうな気がするけど・・・・・はてさて。


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