『Anne Freaks』全4巻+サンデー、マガジン25号
 スピリッツ24号、モーニング25号、ヤングガンガン11号
 『WORKING』と、コラム「子どもに読ませたい漫画/読ませたくない漫画」
 普通の小5女子は『いちご100%』なんて恥ずかしい漫画を読むのか
 女のコにとってのえっちっぽい漫画+チャンピオン、ジャンプ25号
 『いちご100%』ヒロイン人気投票
 『MASTERキートン』絶版の話+『アイシ』展開予想
 サンデー、マガジン、モーニング26号、アフタ7月号
 スピリッツ25号、アフタ7月号・モーニング26号:2回目
 ジャンプ26号
 スピリッツ26号、マガジン、モーニング27号、ヤングガンガン12号
 『失踪日記』+ジャンプ27号
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 親に漫画を勧めてマーケティングを考える
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05年5月19日 〜『Anne Freaks』全4巻+サンデー、マガジン25号

 
■ 漫画紹介
 小手川ゆあ『Anne Freaks』全4巻
  <Amazonの紹介ページ
  <作者の公式サイト

 恐らく・・・・このサイトで名前が出た回数が最も多い漫画家さんは、小手川ゆあか村上かつらのどっちかでしょうね。そのくらい僕は小手川先生の作品が好きです。今見ると『おっとり捜査』の絵はイマイチだなーとか思うんですが・・・男キャラも女キャラも可愛いし、脇役がいい味出してるし、彼女が描く「生と死」や「罪」といったテーマは深く心に突き刺さります。古今東西いろんな漫画があって、その数だけ主人公がいると思うのですが―――僕の中でのベストヒーローは間違いなく『おっとり捜査』の秋葉です。過去編は泣いた泣いた。

 ただ・・・そんな僕でも『Anne Freaks』にはちょっと躊躇していました。
 『おっとり捜査』の完結からどれくらい経っていたかは覚えてないんですが、小手川ゆあが少年エースで新連載を始めるということを聞いて、彼女の作品のファンだった僕は発売日に書店へと走ったものです。確か、1〜2話同時掲載だったかな。2話まで読んだ時点で読むのを辞めました。それから数年間この作品には手を出せなかったくらい、僕には辛かったのです。



 ちょっと1〜2話のネタバレが入りますが、ご勘弁を。
 母親が自分と心中しようとしたのを見殺しにした少年・ゆりは、夜中に母親の死体を埋めようとします。その現場を見ていた者が一人―――あんなという少女でした。彼女は死体の処理を手伝い、「あたしの父親殺しを手伝って」とゆりを誘うのです。
 あんなは、ゆりの母親殺し(正確には自殺だったんですけど)に気付いた人物を殺害。ゆりを“こちら側の人間”に引きこむために、うずくまる生徒を「殴れ」とゆりに命令します。ゆりは怯える生徒の目に躊躇しながら彼を殴り、そして、ゆりはあんなとともに街を出ていくのでした―――というのがあらすじ。


 母親の死体を埋めたり、近づいてきた“罪もない”人を殺したりというのもショックでしたが―――ヒロインが主人公に「コイツを殴りなさい」と、弱者への攻撃を命令しているのが辛くて辛くて。「こういう漫画はあってはならない」とすら思ったもんです。(実は、そのシーンは後々の伏線だったりするのですが・・・・)

 このあらすじを読んでちょっとでも嫌悪感を覚えたら、手を出さない方が身のためです。雰囲気としては乙一の『GOTH』に近いとも評されるらしいんですが、僕にとって『GOTH』は「救いのある作品」で、『Anne Freaks』は「救いのない作品」だと思います。そういう救いのない作品(漫画でも小説でも映画でも)が苦手な人は、同じ小手川作品の『ARCANA』を読んでおきましょう。あちらはほのぼの〜する話ですから。



 ハイ、前置き終わり。ここからが本文です。
 僕だってそりゃ「ハッピーエンド」の話が好きですし、「報われない」話は読んでいて辛いです。『Anne Freaks』の終盤はもうどーすりゃ良いんだって気持ちで読んでいました。でも、だからといって、「この漫画は駄作」と言い切っちゃうのは違ったなーと今なら思うワケです。


 まず、一つ。この漫画は「群像劇」なのです。
 1〜2話を読んだ時には想像もしていなかったんですが、この話は“あんな”という少女が仲間を集めてテロリストと戦う話だったんです。父親を殺さなきゃならないあんな、母を見殺しにしたゆり、父と姉を殺されたみつば。3人はテロリストを壊滅させるために戦い―――それを追う公安の刑事や、その公安の動きを快く思わない少年課の刑事。あんならと同じくテロリストを敵視している神父などなどが登場して動きます。「群像劇」とは多数のキャラの視点を使って、ストーリーと「語るべきこと」を語る話なんですね。
 『おっとり捜査』の後半、『ARCANA』、『死刑囚042』―――と。ヤングジャンプ内での小手川作品は、幸か不幸か「1話完結の話」を描いてきました。それは彼女の意思でもあったのでしょうし、「シリーズ連載」という制約もあったのでしょう。
 しかし、その結果として『Anne Freaks』みたいに、ジェットコースターのように進むストーリーというのは期待できませんでした。小手川先生のファンなら「違う小手川作品」が見られるという意味で、この作品は貴重です。


 もち、小手川先生のガンアクションって“ガンアクション”に期待してると肩透かしを喰うんですが・・・元々、彼女の映画の趣味ってホラーやサスペンスとかはムチャクチャマニアックなものを観てるのに、アクションはベタなハリウッドのヤツが好きだったりするので。
 秋葉なんか、丸腰のまま突入して武装したテロリスト十人くらいを倒してたしなー。この『Anne Freaks』も、敵の弾はあんなにかすりもしないですし、あんなの弾は絶対に外れないです。そういうリアリティを小手川作品に期待しちゃいけません。あくまでエンタメなのだと割り切りましょう。



 二つめ。「群像劇」ゆえに、主人公&ヒロインの行動が全てではないってことです。
 この作品への批判を見ると「殺人を正当化してる」とか「こんなものを子どもに読ませてはならない」とかが多くて、そりゃ僕も半分くらいは同意見なんですが(つーか、少年エースって子ども向けじゃないですよね?)。でも、ヒロインのあんなが殺人を正当化したって、作品全体が殺人を正当化しているのとは違うんじゃないかとも思うのです。
 この漫画が「語るべき」ことを語るのは、この漫画に登場する全てのキャラであって、生野さんも西釜も小港も萌も牧師もみつばもゆりもあんなも―――全てのキャラが語ってることを総合して受け取るべきなんだと思います。生野さんや小港が殺人を正当化してますか? 牧師は? みつばは?

 僕としては、この漫画で語られてることは「殺人の正当化」ではなく、「殺人をすることでしか生きられなかった人々の悲哀」だと思いました。
血に染まってしまったその手を抱えて生きるしかない人が、どうやって“この国”に生きていけるのかという話だと思ったんです。

 ・・・・ここまで書けば、多分ウチのサイトを読んでいる人の半分くらいは察しがつくんじゃないかな?
 そう、つまり―――『Anne Freaks』で語られてることは、『死刑囚042』で語られてることとほとんど一緒なんです。見た感じは正反対みたいですし、正確には『Anne Freaks』で救われなかった人々を救うのが『死刑囚042』って表現なんでしょうが。
 小手川先生は「殺人者」を「殺人者」という人種だとカテゴリー分けはせず、「元々は僕らも殺人者も同じだったじゃないか」と語り続けています。それは『おっとり捜査』も『Anne Freaks』も『死刑囚042』も。だからこそ、今そばにいる人を大切にしようと“隣人愛”を説いているんです。

 ―――そう考えると、『Anne Freaks』のラストはコレしかなかったんじゃないでしょうか。
 哀しいお話ではありますが・・・・・・・・



 三つめ。まー何だかんだ言って、小手川先生の描く女のコは可愛いってことです(笑)
 『おっとり捜査』にて橘が白衣のまま次々とナイフで警官を殺し、白衣が真っ赤に染まっていく描写があったんですが。『Anne Freaks』はヒロインのあんなにソレをやらせてます。ころころと変わる衣装で(まぁ、センスがアレな衣装もあるんですが)、返り血に染まりながら殺人を犯す絵はヒッジョーに背徳的で美麗なもんです。個人的には3巻の教会での衣装が一番好きです。ひらひらマントがビジュアル的にすげーキレイです。



 という訳で―――3巻までの内容だったら「これは『042』を上回るかも・・・・」とすら思う内容だったんですが、あまりに鬱な終盤にビビった部分もあり・・・・・ウチのサイトを読んでいる人には、それほどオススメはできないかなーと思います。物語としての構成を考えると、見事なまでに伏線が回収されている終盤ではあるんですが・・・・・・

 鬱な内容が好きで、「血と可愛い女のコが好き」って人にはオススメ(笑)





 
■ 漫画雑誌の感想(サンデー、マガジン25号)
 モーニングは買ったけど、読む時間がないので感想は明日以降。つーか、『バガボンド』再開の号だからって300円か。講談社の雑誌って暴利ですよね・・・・面白いから買っちゃうんですけどさ。アフタとかも、あと100円安けりゃ毎月買いますよ。何とかなりませんかなー>講談社の人


>あだち充『クロスゲーム』(少年サンデー25号)
 せっかくの
“二段ベッドで寝ている姉妹が、朝起きたら同じベッドでひっついて寝ていた”なんつー最萌えシチュエーションなのに、絵的な構図が顔アップばかりでイマイチ消化不良。そこは大ゴマのロングでひっつき具合を描かなきゃダメだろ!(熱弁)
 長女、次女、四女はいつものあだち漫画のキャラデザなんですが、三女はデザイン的に光とカブっていたりでココにもマイナス点を感じます。あだち漫画特有の長所は魅力的で現に「面白い!」とは思うんですが、あだち漫画のいつもの不安材料ゆえに飛びぬけてこない・・・・・

 野球漫画だからといって“高校生になって甲子園を目指す!”なんていつもの展開にならず、小学生のまままったりやった方が面白くなりそうかなーと思います。そうすれば三女の存在意義がグンと伸びて、姉妹モノとしても評価できそうですし。あとは、小学生萌えを作者が何処まで理解できているかが問題なんですが―――


>西森博之『道士郎でござる』(少年サンデー25号)
 なんだコレ・・・・・あぁ、もう意味わかんな過ぎて笑うしかできねぇ。
 この漫画―――“すげえ悪いヤツ”を、最弱キャラの健助と最強キャラの道士郎が懲らしめていくって話なんですが。“悪いヤツ”ってのは1回やられただけで引き下がる訳でもなく、必ず報復にやってきたりするので、「どうやって精神的に打倒するのか」ってことが焦点になるのです。馬とかもそうですね。馬に乗って登場されたら、そりゃ報復なんてする気もなくなる。

 で、今週。“悪いヤツ”は健助一人の時を狙って、「お前だけじゃなくお前の母ちゃんも」なんて言い出して―――あぁ、こんな外道をどうやれば心底打ちのめせるんだろうと思っていたら・・・・というオチ。絵的に見るだけでもすげーインパクトなんだけど、そこには“水戸黄門の印籠”なみの意味があって、ちゃんと考えて構成されてるってのがスゴいのです。長かったシリーズの幕を閉じるに(色んなイミで)相応しい回でした。


>藤木俊『こわしや我聞』(少年サンデー25号)
 G.H.K復活で俄然面白くなってきました。まさか、学校忘れて福岡まで追ってくるとは(笑)
 國生さんの巫女姿に萌える暇もなく(てゆうかメイド服のインパクトを越えるのは難しいし・・・・)、G.H.Kの到着と、長女のノリと、どさくさに紛れて捨てられてる番司と、中之井さんの変装に全部持ってかれた・・・・・・中之井さん、スゴいよ。こういう人、『ラブやん』に出てきてたよ。絵的なインパクトでは↑の道士郎にすら負けてなかった。

 主人公の存在意義なんてものはどーでも良いのです。


>久米田康治『さよなら絶望先生』(少年マガジン25号)
 やっぱ何か・・・・パワーダウンした『改蔵』って感は否めないですね。『クロマティ』以上にアンケートの動向が心配になっちゃいます。いや、ギャグ漫画の平均点よりは全然上だとは思うんですけど・・・破壊力に欠けるなぁ。

 毎回出てくる「問題生徒」を、先生が出向いて行って解決するという王道シナリオをベースにするみたいですね。その「問題生徒」の描き分けに全くやる気が見られないトコが潔く思えてきました。男子生徒を絡めた方が久米田先生のノリにはマッチして、更に悲惨なギャグに繋がりそうではありますが・・・・・女子生徒で絞ってきているトコは、マガジンの意向なんですかねー。ちょっと心配・・・・・「やっぱマガジンには合わなかった」なんて最期にならないことを祈ります。

 ストーカー→純愛ってのも、昔から頻繁にネタにされてたことですし。先週の引きこもり→座敷わらし(こっちはネタにしている人なんか知りませんが・笑)もムチャクチャでしたし、ここ2週はイマイチ。キレイにオチをつけることを意識しすぎなんじゃないでしょうか。


>幸村誠『ヴィンランド・サガ』(少年マガジン25号)
 過去編、まだ続いていた・・・・・とりあえず、これが基本のページ数になるんですかね?
 マガジンのラインナップを考えれば、月イチとかで増ページ連載とかの方がしっくりきそうなもんですが。

 過去編はトールズ(トルウィンの父親)が死ぬまでを描くってことかな。随分と長い話になりそう・・・・
 過去編に入る前の情報で―――
 1.トールズは偉大な戦士だった
 2.だが、アシェラッドに殺された
 3.アシェラッドはトルウィンを人質にとってトールズを殺した
の3つは分かっていました。ここを崩さず、如何に読者をビックリさせられるかが過去編では重要になります。単に上3つの出来事を描写するだけでは、過去編をやる必要性がないのですから!(このことをジャンプ系の作家に強く言いたいです)

 まだアシェラッドは登場してませんが、トールズの昔の仲間から「一緒に戦おう」というお誘いが。イングランド人とデンマーク人の戦争に参加するとのこと。断るにしても、従うにしても、“後にヴァイキングであるアシェラッドに殺される”という確定事項を考えると、単純に事は運ばなさそうです。僕的にはレイフや姉ちゃんがどうなるのかと、現代編で再開するのかに注目してます。

 ところどころに、彼らの民族独特の宗教観みたいなものが描かれてますが―――これは立ち読み派には把握が難しいですね。コミックス発売を待つしかないのか。てゆうか、もうコミックス1巻分のページ数は足りてると思うのですが、1巻の発売は何月なんですかね?>講談社の人












05年5月20日 〜スピリッツ24号、モーニング25号、ヤングガンガン11号

 
■ 漫画雑誌の感想
 モーニングは来週から『チェーザレ』が月イチ連載。これでモーニングの改編は一段落かな?
 世間的には批判も多いモーニングの月イチ連載ですが、僕としては大歓迎です。ジャンプやマガジンやサンデーでも取り入れれば良いのにとすら思っています。もちろん「月イチに向いている作品」「月イチに向いていない作品」があって、『働きマン』は前者で『ハツカネズミの時間』は後者だったと思うんですが―――『チェーザレ』は第1話を読む限り後者だったような。そこだけが不安です。

 ヤングガンガン、グラビアに小倉優子登場。
 ヤングガンガンのターゲット層を考えると遅すぎるくらいですが、雑誌のイメージを小倉優子にしちゃうと他誌と差別化はかれないんで避けていたのかなーって思います。現に、パッと見ヤングアニマルみたいでした。
 個人的には小倉優子は好きでも嫌いでもないんですが、雑誌として捉えるなら、水着じゃなくてもっと露骨な衣裳とかをさせた方が受けそうなのになーとか考えてました。ほら、ヤングガンガンの三本柱って「ロリ・メイド・ブルマ」なワケですし(笑)


>神尾龍/中原裕『ラストイニング』(スピリッツ24号)
 やっぱり試合が始まると、抜群の面白さです。
 日高の新変化球の披露よりも先に、八潮の伏線「マジシャンズチョイス」が消化されました。あの話自体はコジツケくさかったんですが、野球のシーンに繋がると“見事なリード”になるワケですね。また、それを気付かせたのが日高だってのも熱いです。このバッテリー、『おお振り』の三橋・阿部コンビと対照的で面白いです。

 打線の方は―――1点返したものの、「何故打てたのか」って解答は次週以降なんですかね。剛志の空振りが伏線だとしたら、彼の次の打席にて消化されるのかな? うーん、やっぱこの漫画が面白いと雑誌全体が引き締まりますね。


>小原信治/海埜ゆうこ『GO! GO! HEAVEN!』(スピリッツ24号)
 
「数ある資本主義大国の中で―――この国だけが自殺はいけないという明確な答えを持っていないのだ」

 うぉ―――っ、最期の最期で面白くなってきました。
 正直、ドラマと連動させたこの漫画は、初期こそ盛り上がったもののドラマ開始とともに低迷。ドラマの評判も散々なものでしたし、漫画の方も「未来ある漫画家にどうしてこんなもん描かせるかなー」とすら思うダメっぷりだったと思います。ずっと同じことの繰り返しで、主人公達はちっとも成長しないですし。

 でも、今週の怒涛の展開は良かったです。
 最期のライブとして武道館に立ちたいジュリアだが、どうしても曲が書けない→ 自分が音楽を目指すキッカケとなったストリートミュージシャンに会いに行く→ 彼は妻子のために「最後のチャンス」として自殺防止キャンペーンの曲の契約寸前までいっていた→ その曲を聴いたジュリアは仲間達のことを想い、男は「君がホントに一人だったらバンドなんかやっていないはずだ」と言う→ ガレージに戻ったジュリアは仲間達の姿に心を討たれるが、マーチンから自分たちの曲が自殺防止キャンペーンのテーマに決まったと聞かされる→ ということは・・・・・・

 とまぁ、全てのことが一本に繋がり、上述の言葉で締めくくるワケですが―――
 問題は、この漫画(ドラマ?)が明確に「どうして自殺はいけないのか」という答えを持っているか次第です。この答え自体で良作にも駄作にもなると思います。

 今週「待っている人がいるから死ねない」と、仲間達の大切さを説きはしたんですが、彼自身が自ら命を絶ったワケです。つまり、「他人との繋がり」以外に答えを用意していないとならんのですが・・・・はたして。正直、僕は「他人との繋がり」以外で自殺を否定する言葉が思いつかない(無宗教の国においては)。さぁ、どうなる。


>井上雄彦『バガボンド』(モーニング25号)
 
衝 撃
 先週のインタビューにて「第2章の開始は、新連載を始めるつもりでいく」と語っていた通り―――その始まりは衝撃的なスタートでした。真っ白なモーニング表紙、オールカラー8ページ、いきなりの伝七郎との対峙・・・・という驚きの数々すら全てを跳ね除ける「伝七郎、瞬殺」 5〜6年張っていた再戦の伏線を、たった2ページで決着をつける。これ以上ないほどの第2章のスタートでした。

 清十郎と武蔵の再会、黄平の予言どおり「殺し合いの螺旋」に捉われてしまったような武蔵の目、相変わらず騙す側に転落している又八―――そして、再び武蔵と出会うことを運命付けられたように京を訪れた小次郎!!

 流石の大増ページなだけあって、いつもの“全然進んでない”テンポではなく、高密度な内容でかっ飛ばします。満を持しただけあり、復活初回は大満足でした。あとは、このテンポをどこまで維持できるのかってことですが・・・・・


>外薗昌也『わたしはあい』(モーニング25号)
 理子たん、ギャルゲーのモデルになっただけで大手メーカーの開発部門に就職決定!!
 くそー、羨ましいぞ!本人は何もしてないじゃないか!!
 可愛いからか!?可愛ければ就職も思いのままなのか!?

 
「彼女は世界をどんなふうに見るのかしら・・・・」
 それはさておき、これは伏線ですかねー。無垢なロボットが人の心の汚さに幻滅するなんて話、結構ありますもんね。でも、この漫画に出てくる人間はみんな「バカないい奴ら」ですから・・・・・ギャルゲーかメイド喫茶にハマっている男しか出てきてないし(笑) あんまり深刻なテーマを出しても、浮いちゃうような気がします。


>山崎さやか『はるか17』(モーニング25号)
 はるかのグラビアをとっさに隠す社長は、部屋でエロ本読んでる時に母親が入ってきてビビった中学生みたいでした。

 「居場所がない」と事務所を去るはるかが描かれるってことは、「居場所」を見つければ戻ってくるという伏線にもなります。なので、結局は戻ってきそうな雰囲気です。実年齢を公表して、NRAへの違約金を何とかして払うって展開かなー。

 1.ユウと桃原の移籍を知ったはるかは「戻らなきゃ」と、再び事務所に―――
 2.ユウと桃原の移籍を知ったはるか、はるかの移籍を知った二人、それぞれが戻ってくる・・・?
 3.はるかもユウも桃原もいなくなり、社長は人知れず事務所を閉める

 2は御都合主義にも程があるので、1が順当ですかねー。移籍先がまたもや悪党ってのは美奈の一件があるので、違うパターンが見たい僕としては、是非避けて通って欲しいもんです。でも、それだと桃原&ユウの離脱は確定ってことか―――??
 もしもガチで3だったらスゴい漫画。しかも、ドラマが7月から始まるのに漫画はバッドエンド迎えていることに。小学館だったらドラマ化と同時に連載が終わることもあるんですが、講談社はもうちょっと延命させそうですしねー。全くもって予想が出来ないです。


>大高忍『すもももももも〜地上最強のヨメ〜』(ヤングガンガン11号)
 なに―――ぃっ!?
 某所で話題だった、メガネ・おさげ・委員長という三属性を併せ持ったキャラまでもがどうやら敵だった模様。

 なんか・・・こうなると、主人公の女運のなさは立派な才能のような気がします。
 てゆうか、ヒロインをあそこまで放置して、他の女のコにアタックし続ける主人公ってのもスゴイな。


>高津カリノ『WORKING!!』(ヤングガンガン11号)
 ツインテール(って言うのか?)!ランドセル!いじめられっこ!そして、ランドセルに刺さってる日本刀!!
 
小学生やっちー、最高!!

 僕は小学生よりは中学生が好きですし、ランドセルに萌えたことは未だかつて一度たりともなかったのですが―――日本刀が刺さっているだけでこんなに萌えられるとは(笑) てゆうか、やっちー。小学生の頃から杏子さん一筋だということは・・・もしや(以下検閲)

 今週は2話掲載なので、もうイッコ。種島先輩をイジめる佐藤くんの話。
 「うろんのお客様はYGのみの読者より1.05倍楽しめるかもしれない話となっております。」と作者の公式サイトに書かれていたんですが、どこのことですかね・・・・・。いや、今週もムチャクチャ面白かったんですが、Web版『WORK』と何処が連動しているのかは分からないのが気にかかる・・・・・

<現在までに判明している連動情報>
 ・志保ちゃんの持ってた日本刀は、やっちーの実家で買った
 ・佐藤くんと足立はバンド仲間っぽい(公式設定ではなさげ?)











05年5月21日 〜『WORKING』と、コラム「子どもに読ませたい漫画/読ませたくない漫画」

 ヤングガンガン『WORKING』とWeb版の『WORKING』についての情報を下さった方、ありがとうございました!
 「えっ・・・・・そんな人、出てたっけ?」とサイト中を探してみて、1時間かかってようやく分かりましたよー。以前に読んだ時に「あれ?これって記号間違ってない?」と思っていたとこでした。自分的に「まさか!これって伏線だったのか!」とプチ感動、『H×H』のゲンスルー戦とか『GOTH』のラストみたいな衝撃でした(おおげさ

 作者さんも公言はしていないので、ここにも詳細は書きませんけどね。
 知りたい人は作者さんのページをくまなく読みましょう。



 
■ 子どもに読ませたい漫画/読ませたくない漫画
 数日前の話ですが、「子どもに見せたくないTV番組/TV番組」みたいな統計が発表されていて(日本PTA全国協議会)―――こういうのって「抱かれたくない男タレント/抱かれたい男タレント」と一緒で、毎年毎年同じようなラインナップで、それに対する反応も「PTAも心が狭いなぁ」といったものがほとんど。ハッキリ言って発表する意味も分からんものなのですが。

 これって、結局は“棲み分け”の話だと思うんですよね。
 漫画もアニメも映画もゲームも、本来「小学生向け」「中高生向け」「大人向け」と細かく分類されるワケで、それぞれに「子どもに見せたいなぁ」と思うものと「見せたくないなぁ」と思うものがあるワケです。禁止にするのか推奨にするのかは大きな違いだと思いますが、モノを作ってソレを受け取る人がいるってことを考えると、絶対に無視してはならないポイントだと思います。

<議論を簡潔にするために、今回はスルーすること>
 1.アニメ、映画、ゲームの一つ一つに議論していったら、その1つだけで1日のにっきになっちゃうので、今日は「漫画の棲み分け」についてのみ語ります。
 2.「子どもって何歳くらいなのよ?」という疑問はあります。ちなみに上のTVの調査は小5と中2らしいです。小5と中2じゃ全然違うと思うので、「健全で純粋な小5」という対象を想像しましょう。小学生というキーワードでありさちゃんみたいな人を想像しちゃいけませんよ。普通の小5女子は『いちご100%』なんて恥ずかしい漫画、真っ赤になって読めないはずですから!
 3.「大人でも分別つかないクズがいる」という問題は、とりあえず忘れましょう。そもそもね、鬼畜ゲーとかにもパッケージに「現実と混同してしまう方はプレイしないで下さい」と書いてあるじゃないですか。違反してるのはプレーヤーの方です。


 ちょっと前に話題になって、その後の経緯も分からんのですが―――少年漫画における暴力シーンを規制しようなんて話がどっかで出てました(国会だか都議会だか忘れちゃいましたが・・・)。『ワンピース』レベルのバトル描写を規制してったら日本の産業の数割は廃れちゃうので、現実味はほとんどないかなーとも思っていましたが。
 青年漫画で表現できること>少年漫画で表現できること というバランスは確かにあるワケです。暴力シーンしかり、エロシーンしかり、下ネタしかり、業界漫画しかり。高校生が主人公の青年漫画は山ほどありますが、30過ぎたオッサンが主人公の少年漫画はそうそうありません。少年漫画というのは、言葉を言い換えると「子ども向けに規制をかけている漫画」ということになります。

 だから―――『いちご100%』でHシーンが描けないのも、『H×H』で生首の切断面に黒塗りが入るのも、当然と言えば当然のことなんです。ジャンプに「大人も満足させてくれるような漫画」を期待すること自体、カレーを頼んで「このカレーは辛い!けしからん!」と怒るようなもんです(何だ、この喩え)
 むしろ、『ジョジョ』『H×H』『武装錬金』みたいな漫画ばっかになったら、それはもはや“少年ジャンプ”じゃないだろと規制対象になってもおかしくはないんでしょう。実際にペナルティがつくかはともかく―――ほら、そう考えると、ちょっとだけ「仕方ないか・・・」と思えるじゃないですか(弱

 少年漫画と青年漫画の違いは?という疑問が出てくると思うのですが、これまでの話の流れを考踏まえると以下のようになります。「少年漫画とは少年向け雑誌に掲載されている漫画」「青年漫画とは青年向け雑誌に掲載されている漫画」なんです。だから、あくまで『H×H』は少年漫画で、『おおきく振りかぶって』は青年漫画なんです。ここまでOKですね?



 現状、日本の漫画雑誌というのは物凄い数が出ています。出版不況とは言いますし、雑誌の発行部数も下がる一方ですが、コンビニの漫画コーナーを毎日チェックするだけで「トンでもない種類の漫画雑誌があるんだ」とは分かると思います。これは漫画ファンにとってはありがたいことです。

 小学生低学年向けの雑誌、小中学生向けの雑誌、中高生向けの雑誌、大学生〜20代前半向けの雑誌、20代後半向けの雑誌、30代向け、40代向け、50代向け―――雑誌には明確に「主要購買層」というものが存在し、雑誌はそうした年代に向けた漫画を作っていくワケです。もちろんその年代以外の読者の購読を「禁止」も「推奨」していないので、小学生の頃からスピリッツを読んでいる人や今年24歳になるのにジャンプを読み続けている人もいるんですけどね・・・

 でも、本来は―――もっと明確に棲み分けをするべきなんじゃないかって思うのです。
 ジャンプもヤングアニマルも同じ棚にあるじゃないですか。『ワンピース』読みたい人が間違えて『ふたりエッチ』を読むこともあるじゃないですか。小学生がエロエロ〜な漫画のコミックスを買っても、「ちょっと君!」とは言われないじゃないですか(成年漫画は言われるけど)。これって、いずれ規制対象になっちゃうんじゃないですかね。
 僕は大好きな漫画ですが、『G戦場ヘブンズドア』や『サユリ1号』を小5のコに読ませたいとは思わないですもの。夢と冒険に夢中になって、「友情の素晴らしさ」とかを分かってもらいたいですもの!(書いててスゲー恥ずかしいし、子ども自体はそんなこと望んでいないのでしょうが、大人の心情からするとこういうことなんです)

 だから―――「禁止」とは言わず、「推奨」と称して、棚の位置を分けるくらいのことをしなくちゃならないんじゃないかなー。現場で働いている店員は負担増だし、店側もメンドいんでしょうけどね。


 しかし、もちろん―――大人向けの漫画の中にも「子どもにも読ませたい」漫画がいっぱいあるのも真実。
 個人的には『20世紀少年』を読ませて変わらない友情の結束を教えたいし、女のコ姉妹の場合は『死刑囚042』読ませてストロベリ姉妹の素晴らしさを教えたい。えぇ、とにかく日本の姉妹が全部ストロベリってるくらいになるまで頑張りたい。



 蛇足。
 TVの話に戻ります。TVって恐ろしいほど棲み分けが出来ていない世界だと思います。大人も子どもも、スイッチ一つで同じ番組が観られるワケですもの。深夜帯なんかは「大人向け」を考えて作っていたりするんでしょうが、そうした番組も「数字が稼げる」と判断されるとゴールデンに異動したりするじゃないですか。
 コレは「番組はあくまで広告を集められる商品」という前提の下で、視聴率が稼げるもの=売上げが大きいものという認識から起こっているんじゃないですかね・・・・僕はTV業界の話はよう分かりませんので推測ですが。

 視聴率神話も、広告のあり方も、ちゃんと考えないとプロ野球の二の舞になりかねないと思います。いや、ネットとの融合とかを言いたいのではなく、「お金の稼ぎ方」が歪みまくっている商売が長続きするとは思えないんですよ。






05年5月22日 〜普通の小5女子は『いちご100%』なんて恥ずかしい漫画を読むのか

 昨日の日記で
「普通の小5女子は『いちご100%』なんて恥ずかしい漫画、真っ赤になって読めないはずですから!」と(いう妄想を)書いたら、小6の妹を持つお兄ちゃんからメールが届きました。小6の妹がいるって時点で彼は勝ち組ですよね、羨ましい。僕らみたいに男きょうだいしかいない家庭に生まれた負け組は、どんなに努力しても女のコから「お兄ちゃん!」と呼ばれることはないのです・・・・・・生まれた瞬間から人間は不平等なのですよ。

 えっと、閑話休題。
 メールの内容をば、アップさせてもらいます。
 
「僕には小学六年生の妹がいますが去年まで普通にいちごを愛読しておりました。Qウェル先輩と同じように、僕も小5女子がいちごを熟読することに違和感があり、ある日
 「いちご面白い?」と妹に聞きました。妹は
 「うーん、普通。」と答えました。
 聞きました?普通なんですって、普通!まぁ少女マンガは少年マンガと比べても結構過激な描写や設定が多いですからね。それに比べればいちごも普通なのかもしれませんが、ちょっとカルチャーショックでした。」


 確かに―――最近の少女漫画には過激なものが多いって言いますよね。少年漫画は「ヤってるかどうか」を必死にボカすのに、少女漫画は思いっきし「ヤってた」りしていて・・・・・そういう過激な少女漫画をドキドキしながら読んでいるなら萌えますが、実際にはあっけらかんとしてそーですしねぇ。そんな小学生にはあんまし萌えられませんね。小学生にすら萌えられないって言うなら、僕らは一体どこに萌えれば良いんでしょうか―――


 あぁ、そうか。だから必死にメイドロボを作ろうとしているのか。
 頑張れ!『わたしはあい』!!メイドロボを現実化してくれるまで、僕は何とかして生き延びるよ!!






05年5月23日 〜女のコにとってのえっちっぽい漫画+チャンピオン、ジャンプ25号

 
■ 女のコにとってのえっちっぽい漫画
 一昨日〜昨日と、静かに盛り上がっている「小5女子にとって『いちご100%』は恥ずかしいのか?」という話題。女性の方からメールが届いたので、こちらで紹介しますー。

 
「いちごはモロに男性向けだからあまり逆に女の子は恥かしくないと思います。(むしろ絵や女の子が可愛い方が読みやすいんですよね)
 「男の人はこういうの好きなんだー」みたいな感じで逆に冷静に読めるというか…。女性向けH漫画とかBL漫画とかなら恥かしいと思いうかもしれませんが…。」


 「女性向けH漫画ってどういうの?」とか、「BL漫画ってどこまで描写されてるものを指すの?」とか疑問はありますが、「エロイ/エロくない」の境界線が男女で違うってのは確かにあると思います。『いちご100%』というかジャンプはあくまで少年誌なので、男性向けサービスシーンはあくまで「男性向け」に作られているんですよねー。

 でもね・・・・実は僕、『いちご100%』を読んで「エロイ」と思ったことはほとんどないんですよ。女のコの顔は可愛いと思いますが、パンチラも痴女シーンもラッキースケベも「あーぁ、またやってるよ」くらいにしか思えなくて、そりゃ血気盛んな中高生男子ではなくてオッサンなのですから当然なんですが―――果たして、この漫画を読んで「エロイ」と思っている中高生男子がどれだけいるのか気になります。


 僕が小学生〜中学生の頃にジャンプでエロ要員だったのは、『電影少女』とか『D・N・A2』のような桂正和作品だったんですが―――画力は比較対象にしないとすると、桂作品のエロ描写って非常にフェチっぽくてネチネチしたエロだったんと思うんですよ。アングルとか構図とかも1コマ1コマがエロくて、二次性徴期まっしぐらの僕らは興奮しながら読んでいました―――それも大別しちゃ「男性向け」の漫画だったのは確かですが、それを読んでも小5女子は「普通」と言えるんでしょうか?? 誰か、テストしてみて下さい(捕まっても責任は取りませんけど)




 タイムリーな話題。
 昨日、40〜50歳くらいのオジサンがエロ本を買っていたんですよ。『メンズ○○』というロリロリーな漫画のヤツで、そういうのは別に珍しくも何ともないのですが―――後ろの方から中学生か高校生くらいの女のコがやってきて、会話を見る限りは父娘なのかなーと思っていましたら

 娘 「本、ちゃんと買った―?」
 父 「あー、うん」
 娘 「へへっ!やったやった!エロ本!エロ本!」(と言いながら持って帰ろうとする)
 父 「オイ・・・・・袋くらい入れてもらえよ」
 娘 「いーよ。読みながら帰るから」

 な、なんだ・・・・この会話。
 父娘じゃなくて「それって本物のお父さん?」って関係なのかなーとか思いましたが、それにしても変ですよね。AVとかなら女のコが観たがるのは珍しくないですけど、エロ本(しかも漫画)を読みたがるもんなのかって。ああいうのこそ「男性向け」に記号化されたエロなんじゃないですかね。




 
■ 漫画雑誌の感想(チャンピオン、ジャンプ25号)
 ニンテンドーDS用『ジャンプスーパースターズ』に『武装錬金』参戦!!
 マジっすか!? 今まで小指の爪先ほどの興味もなかったのですが、小指の第二間接くらいまで湧いてきました。斗貴子さんをゲームで動かせる日が来るとは・・・・カズキ、斗貴子さん、あと誰が出るか次第ですね。順当なのはパピヨン、ブラボーあたりですが、剛太とか桜花姉さんでも面白そう。とりあえず僕は、照星さんが出てくるなら買います。

 ヤンジャンの『極道つぶし』が終わっちゃった・・・・
 予想していたこととは言え、こういう反社会的なドンパチ漫画はどれも似たようなラストになりがちですね。『ANNE FREAKS』を読んだ直後だったので特にそう思いました―――


>キムラノボル/佐藤健悦『舞-HiME』(少年チャンピオン25号)
 うあああああああああああ!!!!
 そう来たか――――――!!!!

 「最後の決戦は舞衣に焦点が当たるんだろうけど、なつきの時と比べて伏線もないし・・・」
 「今まで何の因縁もなかったキャラに突然「ラスボスです」とか言われて登場されても燃えないよなー」
と、先週まで僕がもやいていた二つの問題を一気に解消する魔法のような手が!すなわち、巧海&舞衣のラスボス化!!

 こんなもん予想できるか―――!!
 でも、なつきメインの話が続いて舞衣が背景化していたこと、三大美少女が二人しか出ていなかったこと、黒曜の君の復活・・・・と、今から逆算して考えると確かに全てはこの展開に向かっていたように思えます。なつきの話といい、後から考えて「あーあのセリフってそういう意味だったのか!」というシーンが多いのが見事。何処まで僕のストライクゾーンを貫いてくる構成なんでしょう。あーあー、再び盛り上がってきましたよ。ゾクゾクしますよ、どうしようもう。

 しかし、回想の姉弟話がむっちゃ萌え。シリアスシーンなのに・・・・・
 ということは、ヘアピンは後々の重要伏線になるのかな?


>坂本裕次郎『タカヤ-閃武学園激闘伝-』(少年ジャンプ25号)
 金未来杯って昨年34号ですか――ほぼ10ヶ月間の沈黙を破って、優勝作品『タカヤ』が復活。
 10ヶ月も放置されていたので、さぞ連載向きにカスタムアップされているのだろうと期待していましたが。ほぼ読みきりと同じ内容。まー、好評だったストーリーを動かさずに導入部に使いたいという気持ちは分かりますし、『リボーン』の例を見ても、読みきり時のまんまの内容だからといってスタートダッシュに失敗するワケでもないですからねえ。

 本筋のストーリーはほぼ一緒―――ですが、流石に10ヶ月も暖めていただけあって「何が好評で金未来杯を獲れたのか」を熟知した構成だったのは流石かなーと。すなわち渚ちゃん、渚ちゃん、ひたすら渚ちゃんを可愛く描くことに執着したのがナイス。小さいコマから見せゴマまで、デフォルメから子ども時代の絵やブチぎれる顔や泣き顔―――もう、はっきり言って「渚ちゃんがコケたらこの漫画は終わり」くらいの気概を感じました。

 あと―――金未来杯の話題をさらった「あててんのよ」を最後にもってきたのも分かっています。某氏が某レイディオで(笑)「あててんのよとか言われても、あの胸じゃ別に嬉しくないっすよねー?」とか言っていましたが、坂本先生、それを聴いていたのか―――渚ちゃんを巨乳化。貧乳ファンの僕としては残念ではありますが、確かに「あててんのよ」を最大限に活かすためには貧乳のままじゃパワー弱いですもんね。
 貧乳とは、どちらかというと「デザイン的な美しさ」であって「内面のコンプレックス描写」が素晴らしいもんなので、正直『タカヤ』の作風には向いていないと思ってました。だからまー、これはこれで「アリ」なのかなっと。


>稲垣理一郎/村田雄介『アイシールド21』(少年ジャンプ25号)
 おぉぉおおお!何だか、久々にちゃんと「アメフト漫画として」面白くなってきたと思います。
 正直、『アイシ』の試合描写は1vs1にスポットが当たりすぎていて、今週みたいに全体の流れが描かれるってことが少なかったからですね。陸のロデオドライブがどんなに凄かったってヒル魔→モン太のパスを止められるワケじゃないですし、その前にラインが立ちはだかるんだから―――1vs1で能力を競い合うスポーツじゃないのだと再確認。

 バッファロー牛島の登場は、いつもの“試合中になってから強敵登場”で萎えたっちゃ萎えたんですが―――1話の間でハァハァ三兄弟が倒してくれたんで、ギリギリセーフかな。牧場の柵とか、ケンカ殺法とか、過去の設定をちゃんと活かしてますし。

 しかし・・・・十文字、思いっきし「ルートこじ開けたぞ!抜け、セナァア!!」って叫んでますね。「アイシールド先輩」じゃなくて本名で呼ぶってのは熱い演出なんですが、まもり姉ちゃんに聞こえてんじゃないでしょうか??


>冨樫義博『HUNTER×HUNTER』(少年ジャンプ25号)
 タコ、あちぃ――――――!!
 流石にココでキルアは死ぬことないだろうと思ってましたし、ちゃんと伏線張ってあった分だけ驚きも少なかったんですが、初めて見るキルアの絶望的な表情が前フリにされていたので、タコが無茶苦茶格好良かったですよ!
 そして、プチ伏線。電気信号で“反射”行動をとる先週の戦いで、新技が編み出されたみたいですね。
 この技がどう活かされるのかに期待。

 
「オレの名前はジェイル・・・じゃねェ、メレオロンだ」
 と―――東ゴルトーに入ったキメラアントは全員改名したのだと主張。うーん、後付けくさいですね。
 しかし、カメレオンのキメラアントで“ジェイル”って・・・・『カメレオンジェイル』??

 これで、キルアとゴンにそれぞれ相棒ができました。このカメレオンはコアラさんの上司だったキメラアントですね。ゴンとのやり取りのギャップは、昔の冨樫作品みたいな“間”を重視したギャグ描写で面白かったです。退屈だったゴンパートですが、このキャラとなら面白くなりそうです(能力的にも)


>河下水希『いちご100%』(少年ジャンプ25号)
 自分の才能を過信していただけの真中―――
 スランプに陥った東城―――

 3年間の連載を知る者としては、もっと“タメ”て消化して欲しかった部分もあるんですが・・・現在この作品が置かれてる状況を考えると仕方ないかー。別々の道を進むと決めた二人が、支えを失って苦しむ展開。
 つーか、真中の才能なんて読者には全く伝わってこないので、あそこまで成功を信じて疑わない真中には違和感ありましたもんねぇ。ようやく作品内で真中にダメ出しをしてくれる偉い人が出てきてくれて、溜まっていたフラストレーションがちょっとだけ解消されました。


 しかしまぁ、唯たんは可愛いです。高2にもなって、他人のベッドの下に入っちゃったチョコなんて食べるんじゃないですよ!デカいブラジャーを胸にあててみたり、オトナな関係の真中と西野にどきどきしたり、とっても素晴らしいです。彼女が真中と西野の関係を(結果的に)かき乱しちゃうんでしょうけど、このコのせいで西野エンドがなくなっちゃうってのはあまりにもあんまりですよねー。
 「真中は何故、何ヶ月間もブラジャーを放置していたのだ」と思いますけど、実際に下着を部屋まで持ち帰っちゃったら捨てるに捨てられないですよね。フツーもっと見つからないトコに置いておくと思いますけど。いや、フツーだったら持って帰らないか・・・・・・(笑) まぁ、ともかくアレだ。誰か、パンツ下さい。


>ほったゆみ/河野慶『ユート』(少年ジャンプ25号)
 着実に・・・着実に盛り上がってきてます!
 「靴の大切さ」に気付き始め(修とのことも自分が悪いと思い始めてる?)吾川、雄斗にライバル心を燃やす透、高月との勝負を思い出しスローペースの約束を忘れてしまう雄斗―――三者三様の心理状態が説得力を持って描かれ、単に1位を決めるレースとしてではなく、それぞれの人間模様としてのレースなのが面白い!

 吾川vs修だけでも楽しみだったのに、雄斗vs透も一緒にやってしまうとはなぁ―――ちょろちょろっと「ロングあがりには負けたくないですね」「透といい勝負になりそうじゃないか?」と伏線が張られていたのが活きてきて、来週がすごく楽しみですよ。あぁ・・・今、僕がジャンプを読む理由の6割は『ユート』目当てです。

 一人だけ蚊帳の外の真由ちゃんが1位だったらどうしましょう。
 いや、それよりも―――このレース終了後に、連載も終了したらどうしましょう。






05年5月24日 〜『いちご100%』ヒロイン人気投票

 
■ 投票結果発表〜
 今回のテーマは「『いちご100%』クライマックス記念!結局、どのコが好きだった?」でした!
 日記をまめにチェックしている方は御存知かと思いますが、開始一週間後くらいに2chの某『いちご100%』関連のスレッドに晒されたこともあり、それ以後は順位が激変しちゃいました。その前の順位が“ウチのサイトならでは”の順位だったから惜しいっちゃ惜しいんですが―――こういうことも起こってこその人気投票なんだろうと思っていたので、特に対策もせず、むしろ歓迎の気分でした。

 そこら辺も踏まえて、発表に移りたいと思いますー!

 そもそも何故こんなテーマで投票してもらったかというと、ありさちゃんトコの「俺辞典」で
 
「いちご100%:〜〜〜南は1番人気が無く四方角の一員なのに一番人気が無い。」
と書かれていたからだったんです。

 いやね、ちょっと待てよと。
 ジャンプ感想サイトの各管理人さん方の支持率を見ると―――そりゃ西野がダントツなんでしょうが、その次に来るのが唯だってくらいの印象でしたのよ。そのくらい多くのサイトが唯を支持していたのだし、ロリロリな唯の支持層は「ホントは唯たんが大好きだけど社会的に危ないので公言はできない」って人も多いでしょうし、数値を出せば絶対に唯は上位に来るのだと確信をしていたからです。貧乳っこだしね!


 てゆうことで、結果発表〜〜
 今回は「その他」「読んだことがないので分からない」は参考記録としてランク付けしました。御了承ください。

 それでは5位!





 『いちご100%』ヒロイン人気投票:第5位!
 『南戸唯』 10票!!

 
えぇ――――――!!?
 何かさっきの僕の発言が前フリみたいになっちゃいましたが、もうネタとかじゃなくて、ホンキで驚いたのです。ウチのサイトって“貧乳好きが集まるサイト”で“男女総じてみなロリコン属性”だったじゃないですか!(一部誇張) だからもう、ウチのサイトの投票ならばダントツで1位だと確信していたのですよ。出来レースだとしても「唯たんが一番人気があるんだい!」と言いたかったのですよ。それが・・・・まさかなぁ・・・・

 スタートダッシュは好調で、序盤2日くらいは2位くらいをキープしていました。
 だが、その後はもう全く票が入らず・・・・・・・唯ファンは情熱溢れる方が多いみたいで開始直後の順位は良くても、量が大したことなかったみたいで(笑) 残念、我らのオアシス唯たんは5位惨敗。


 まー、理由は分からなくもないです。
 「狙いすぎ」「こんな高校生いるワケがない」「ステレオタイプなキャラ」 こういう要素が目立つ分、万人の支持は得られなかったんでしょうね。



<寄せられたコメント>
 ・やはり一番かわいいしね。
 ・いや、やっぱね貧(ry


 貧乳好きな同志よ!!くじけるな!
 まだまだ、コレからですよね。貧乳が時代を獲るのはコレからなのですよ!!(涙)






 『いちご100%』ヒロイン人気投票:第4位!
 『北大路さつき』 15票!!

 さつき、唯とのデッドヒートに勝利!!
 これで名実ともに、今の世相は巨乳>貧乳だという証明に・・・・・・・・まぁ、出番の差がありますけどね(と思いたい)

 ただ、唯が総じて外見への投票が多かった分、さつきは内面への投票も目立ったかなーと思います。痴女化した時のさつきはともかく、そうでない時は人間として非常に魅力的でしたもの。特に同性との絡みが好き。もー。ねぇ、文化祭のシーンは泣けるじゃないですか。



<寄せられたコメント>
 ・すんません、ぼく巨乳派です
 ・同性からみて一番友達になりたいタイプ
 ・弾力感抜群らしいし
 ・責められつつ責めたい
 ・おっぱい


 あれ・・・・・・・?
 2番目の人以外、巨乳のことしか書いてないぞ・・・・・・(汗)






 『いちご100%』ヒロイン人気投票:第3位!
 『外村美鈴』 35票!!

 もうぶっちゃけます!最初の1週間で投票を締め切っていたら、このコが間違いなくダントツ1位でした!
 スタートで唯とともに抜け出し、その後はずっと1位をキープ。2chに晒されてから、ダブルヒロインの猛追を受けるも逃げて逃げて逃げまくり―――残りちょっとの期間で、残念ながら転落していきました。間違いなく、『漫結』固有の読者の間では人気ナンバー1でした。

 文化祭周りの活躍は賛否両論あったでしょうが、たった一人で映像研究部を引き継いだってのも票を集めた要因かな? 真中へのダメ出し、東城への尊敬心から―――二人が上手くいくように、一番祈っていたのは彼女でした。「恋愛至上主義」に陥りがちな『いちご100%』の中で、唯一恋愛以外の人間関係を構築してたキャラでしたもんね。そりゃ人気も出て当然だと思います(メイド服については、敢えてスルーで)


<寄せられたコメント>
 ・美鈴ちゃん大好きです!踏まれたい・・・
 ・この漫画のオアシスです
 ・あまり胸が大きくなくて足がキレイなのがよい
 ・唯一の良識人。痴女化する前のさつきも良かった
 ・ラストの性格変貌ぶりは気に入らないのですが・・・


 性格に票を入れた人と、美脚に入れた人とに二分化(笑)
 確かにスタイルの美しさなら、このコが一番ですよね。






 『いちご100%』ヒロイン人気投票:第2位!
 『東城綾』 39票!!

 2位―――!2位―――!!
 あぁ・・・・このコほど、2番手が似合うヒロインはいるまい。序盤こそ出遅れたものの、あっという間に唯を振りきり、美鈴に続く2位をキープ。2chに晒されてから暫く後は3位転落も、じわじわと票を伸ばして美鈴を抜きました。2chからの票もあったとは言え、地力の強さを見せての2位。見事でした。

 それと・・・僕にメールを下さる方はほとんど「東城さんに入れましたー」とのことでしたね。特に女性。
 やっぱり女性視点から見ての“正ヒロイン”としては、東城の方に人気があるみたいで。

 僕としては、高1の冬辺りに「真中が西野と別れたこと」を知った時に動いていたら好感持てたのになーと思いました。でも、文化祭付近での弟との絡みは可愛かった。その後も、その後も・・・・「これが『いちご100%』!?」ってなくらいにシリアス展開に涙。ここ数ヶ月で、東城ファンは確実に増えたんじゃないでしょうか。


<寄せられたコメント>
 ・やっぱ一番好きだった(女から見て)
 ・普通に見てて1番可愛いと思う。
 ・世論が西マンセーで、私の性格が悪いのかと何度も…
 ・連載開始当初からずっと好きでした!
 ・すれ違いぱんあしでもどかしい!
 ・このまま真中の元に行きませんように(笑)
 ・真中とバランスとれてる。


 「世論が西マンセーで・・・」とコメントした方の気持ち、凄く分かります!
 ネット上では異常なほど西野フィーバーでしたもんねぇ。






 『いちご100%』ヒロイン人気投票:第1位!
 『西野つかさ』 44票!!

 磐石の1位!!
 たかすぃさんトコで西野が1位を獲ったのは当然だとしても、ウチでも1位になるとは思わなかったです。恐らく7割くらいは2chからの票でしょうが、それでも地力があったのは確かです。最後までペースダウンしない、『うさぎとかめ』のかめみたいな勝ちっぷりでした(喩え最悪)

 中盤くらいまで、1位:美鈴、2位:東城は不動で―――唯、西野、さつきの3人で3位争いをしていたのですが。2chで「西野の順位が低い」と晒された翌日には、あっさりと東城を抜いていました(笑) でも、その時点ではまさか美鈴を抜くとまでは思わなかったなー。

 とりあえずは、おめでとうございます。
 後は本編の方で、如何に真中と縁を切るかですね!

<寄せられたコメント>
 ・私はたかすぃさんのところで鍛えられた男ですよ
 ・向井さんはハムスターか何かだったら愛せたかも…
 ・可愛くてもう大好きです。
 ・西野つかさに1票よろしく〜!
 ・女の子として一番共感できる
 ・もうこの子に人生捧げてもいーのだ。
 ・ひたむきで努力家なところがいじらしくて好きです


 女性からの支持率が高かった東城と比べると、西野は男女両方ともから支持されていたみたいです。「西野は女性読者から嫌われてる」みたいな説も聞いたことあったんですが、女性の方もしっかり投票していましたね。でも、そのほとんどの方が「でも、真中とは別れて欲しい」と書いてました。


<最終順位>
1位 西野つかさ 44票
2位 東城綾 39票
3位 外村美鈴 35票
4位 北大路さつき 15票
5位 南戸唯 10票
6位 向井こずえ 9票
7位 浦沢舞 5票
8位 東尾繭子 4票
9位 端本ちなみ 3票
10位 黒川先生 1票
11位タイ 東城遥 0票
西園寺めぐみ 0票
北原沙恵 0票
参考 その他 7票
参考 読んだことがないので分からない 15票

 得票数:187票
 終わってみれば、順当な順位でしたね・・・・多分、他のサイトでやっている順位と大差ないんじゃないですかね。「端本に東尾繭子が勝った」くらいで。。。


 -残りのコメント-

<6位:向井こずえ>
 ・例えぱんつ要員だったとしても(笑)好きでしたー。

 確かに、僕も向井さんは好きでした。くっつく相手は、右島くんより浦沢さんを希望します。

<7位:浦沢舞>
 ・髪型・性格が好き

 彼女が真中を呼ぶ「真中っち」は全然定着してなかったですね・・・・・
 それはともかく、男が絡まない女性キャラの方が河下先生は魅力的に描くと思います。

<9位:端本ちなみ>
 ・なんで小宮山と別れたんでしょうか…

 ホントねー。小宮山とラブラブだった頃が一番魅力的だったんですけどね。
 映像研究部を美鈴と二人で盛り上げていくって話も面白そうだったのになー。えぇ、もちろん百合百合で。


<参考:その他>
 ・ジャンプの色気枠なので人格は考慮してない
 ・真中以外は魅力的ですよ
 ・みんな嫌い。ありふれたキャラばっかだったと思う


 ・・・・・・・まぁ、「ありふれたキャラ」ってのを責めるのは可哀想かなぁ。
 そもそもがこの漫画のコンセプトは「ギャルゲーをジャンプで」というものなので、ベタベタなキャラ配置になるのは仕方ないと思います。それが“リーチかかっていた”河下先生が生き残る術だったのだからなぁ。



 もちろん、『いちご100%』後の河下先生には全く違う漫画を期待していますよー。ジャンプになるか、青年誌になるかは分かりませんが―――今までの例を踏襲するのなら、もう1〜2作はジャンプになるのかな。

 ならば!断固として、姉妹モノを希望しますよ!!
 個人的には二人姉妹が一番萌えるんですが、漫画的な幅を考えるなら三姉妹モノかなー。男キャラはなしで。






05年5月25日 〜『MASTERキートン』絶版の話+『アイシ』展開予想

 今日は更新する予定じゃなかったんですが、メールやBBSにてかなり面白い話を貰いまして―――個別レスだけで済ませるのは勿体ないなぁと、日記に書くことにしました。情報を下さった方、どうもです。


 先日、『MASTERキートン』を売ろうとしていることを書いたところ―――某氏から「『MASTERキートン』は絶版になったので売らない方が良いですよ」というメールを頂きました。参考URLはこちら。このメールを貰うまで全く知らなかった情報ばかりでした。元ネタは先週の週刊文春らしいです。あー、もう手に入らないじゃないですか。なので、勝手に情報をまとめてみました。

 ・『MASTERキートン』は絶版になっている
 ・『MASTERキートン』に原作者:勝鹿北星がついているのは、当時浦沢直樹が他誌で『YAWARA』を週刊連載していたために編集部判断でつけられた
 ・だが、実際に勝鹿北星が話を作ることはほとんどなく、話は浦沢直樹と当時の担当編集者:長崎尚志が作っていた
 ・浦沢氏−勝鹿氏の合意によってクレジットの問題や印税比率の問題は解決
 ・だが、『美味しんぼ』の雁屋哲が猛抗議→ 小学館としても増刷できなくなる
 ・渦中の勝鹿北星は2004年12月に逝去。事態はドロ沼へ・・・・・・


 何処まで本当か分からないので―――雁屋哲がどうしてそこまで文句を言うのかとか、雁屋哲のご機嫌伺っていたら浦沢直樹が他社に移っちゃうんじゃないのとか、その二人って仲悪いの?一緒の雑誌でやってるのにとか、イロイロと疑問はあるのですが・・・・・・・
 読みたい漫画が絶版になったり、このゴタゴタで誰かが他社に移って連載が終わっちゃったりとか・・・そうなっちゃうと、読者にとって哀しい事態が“オトナの事情”によって引き起こされたことになるので―――イチ漫画ファンとしてはガッカリ。どうにかして、一刻も早い解決をしてもらいたいものです。


 ちなみに、ウチのサイトを読んで下さってる方には十代の方も多いので、『MASTERキートン』どころか浦沢直樹の名前すら知らない人もいるかも。なので、すげー簡単に解説します。

 ○ 『MASTERキートン』
 原作:勝鹿北星 漫画:浦沢直樹
 ビッグコミックオリジナルで連載されていた“漫画史に残る”名作。主人公:平賀=キートン・太一は元SAS、大学の考古学の講師であり、保険調査員というフクザツな経歴の持ち主。世界中を飛び回ったり、教授になるために大学廻りをしたりする漫画です(こう書くとあんまし面白そうじゃないな・・・・)
 世界中の文化、歴史、人間ドラマなど、様々な角度から切り込むスタイルは、後の『MONSTER』や『20世紀少年』にも見られます。ただ、その2作品が「途中からグダグダする」と言われるのに対し、『MASTERキートン』はグダグダもなくキッチリ終わっているんですよね・・・・絶版になったとは言え、オススメの漫画です(情報量が多いので読むの疲れるけど)

 あんまり登場しないですが、主人公の娘が個人的に萌え。


 ○ 勝鹿北星
 『MASTERキートン』の原作者として「誰なんだ、この人は!」と話題になった謎の人物。
 上の情報だと「話を作ることはほとんどなかった」と言われてるんですが、2年前にどっかで読んだインタビューには「作品の中には様々な国が出てきますが、現地に行ったことはほとんどありません。全て図書館の知識なんですよ・笑」という笑い話があって、僕も図書館通いを始めた経緯があるんですが・・・・・・まぁ、知識が増えたのは良いことだとポジティブ解釈。


 ○ 浦沢直樹
 小学館が誇るヒットメーカー。代表作は『YAWARA!』『MASTERキートン』『Happy』『MONSTER』『20世紀少年』『PLUTO』・・・・と、出す漫画はほぼ間違いなくヒットする化け物作家。だけど、「連載が長期化するとグダグダする」というジンクスもあったり。
 江川達也が「僕と浦沢は漫画界でも5本の指に入る“筆の速い”漫画家」と言ってるほどに、彼の仕事は速い。『YAWARA!』と『MASTERキートン』、『Happy』と『MONSTER』、『20世紀少年』と『PLUTO』―――といった感じに、スピリッツ(週刊)とオリジナル(隔週)の連載を掛け持ち、どちらもヒットさせるのだから流石。

 とあるTV番組に出演した際に、雑誌に載るクオリティそのまんまでキートン太一の全身絵を15秒で描いた―――という話を聞いたのだが本当なんでしょうか。


 ○ 長崎尚志
 元小学館の編集者。『MASTERキートン』の担当でもあり、『PLUTO』にもプロデュースとして参加してるらしい。
 現在では「東周斎雅楽」という名で漫画原作をやっているのが有名。代表作は『イリヤッド−入矢堂見聞録』、『テレキネシス』など。ちなみに『テレキネシス』第1巻(作画は芳崎せいむ)は今月30日に発売ですよー。買うべし!

 編集者が原作者になる例はそうそう珍しい例でもないのでしょうか。『吼えろペン』にもそういうネタがありましたし。でも、超大手出版社を辞めて、イチ原作者としてスタートするのは勇気が必要な気がします。少なくとも僕にはムリです。




 
■ 『アイシールド21』考察
 コミックス派の方はネタバレがあるので、読まない方が身のためです。






 はい、ここから本文です。
 西部戦に入ってから俄然盛り上がっている『アイシ』―――超攻撃的チーム同士の対決、セナと陸の因縁、早撃ちキッドの正体、ムサシの復帰問題などなど・・・山ほど伏線が張られてるので、どうやって活かされるのかが楽しみです。ですが、ちょっと横道に逸れる考察。

 「関東大会に出場できるのは何チームなのか?」

 BBSに書き込まれて「おーなるほど!」と思ったのですが、ムサシはコータローと因縁があります。コータローはムサシのことを「仲間を見捨てるなんてスマートじゃねえ!」と思っているので、コレを見返す展開が描かれるはずです。んでもって、盤戸スパイダーズが王城に勝てる可能性は0に近いので、コータローとの対決のためには、泥門は西部に負けて3位決定戦に移る必要があるということです。
 もし、「3位以内ならば関東大会に出場できる」というルールならば、決勝で王城と戦うよりも、3位決定戦で盤戸スパイダーズと関東大会出場権を賭けて戦った方が盛り上がる気がします。そういう意味では、泥門が西部に負けるって展開もありだし、西部戦にムサシが間に合わないって展開もありかなーと。

 もちろん、「西部戦でムサシ合流も負け→3位決定戦でコータローと対決」とか「コータローを破った王城をムサシが倒し、「アンタやっぱスマートだったぜ!」と認める」って展開もあるので、あくまで可能性の一つですけどね。



 では、実際の高校アメフトの関東大会は東京何位まで出場できるのでしょうか?
 「『スラムダンク』では神奈川2位までが全国に出場できたが、実際には1位にならないと出場は出来ない」といった例もあるので、現実と全く同じ条件かどうかは分かりませんけどね・・・・・



 関東高等学校アメリカンフットボール連盟の公式ホームページ
 「大会組み合わせ」→前年度よりも前の秋季大会「関東大会」をクリック

 現実の高校アメフトの場合、上位3チームは自動的に関東大会に出場。
 4位のチームもプレーオフにまわり、「埼玉茨城千葉大会の2位のチーム」に勝てば関東大会に出場・・・・ですが、東京とソレ以外のチームのレベルの差は大きいらしく、この「東京4位vs埼玉茨木千葉2位」の対決は4年連続で東京4位が勝利しているみたいです。

―――つまり、盤戸スパイダーズはともかく、泥門は7〜8割の確率で関東大会出場を決めているということです。漫画的に、ココから3連敗はありえないですからね。


 もちろん、コレは現実と同じ設定だった場合の話ですね。現実では関東大会優勝=東京1位のチームというのがほとんどですが、『アイシ』世界で最強なのは神奈川の神龍寺ナーガなのはご存知の通りですしね。




 ・・・・・それはともかく。この大会組み合わせを見て、気付くことが一つ。
 そう。この組み合わせって毎年一緒なんですよ。

 -東京1位
 -神奈川2位と北海道1位の勝者

 -東京4位と埼玉茨城千葉2位の勝者
 -静岡1位

 -埼玉茨木千葉1位
 -東京2位

 -東京3位
 -神奈川1位(神龍寺ナーガ)

 他のチームは未定ですが、「神奈川1位が神龍寺であること」だけは確定でしょう。
 もし、この組み合わせを『アイシ』でも踏襲した場合―――クリスマスボウル出場を賭けた決勝戦が山場になるのですから、決勝の相手は神龍寺か王城になる・・・・・と、逆算していくと。

 ・泥門が東京1位の場合→ 1回戦:北海道1位(太陽スフィンクスあたりがかませ犬)、2回戦:静岡1位(盤戸スパイダーズがかませ犬)、決勝:神龍寺ナーガ(王城がかませ犬)
 ・泥門が東京2位の場合→ 1回戦:埼玉茨城千葉1位、2回戦:神龍寺ナーガ(西部がかませ犬)、決勝:王城ホワイトナイツ(リベンジ)
 ・泥門が東京3位の場合→ 1回戦:神龍寺ナーガ、2回戦:西部ワイルドガンマンズ(リベンジ)、決勝:王城ホワイトナイツ
 ・泥門が東京4位の場合→ 1回戦:静岡1位、2回戦:王城ホワイトナイツ、決勝:神龍寺ナーガ


 4位でプレーオフまでまわると作品のテンポがグダグダになるでしょうし、3位の場合は2回戦がどうにも盛り上がらないですよね。あくまで、この組み合わせを踏襲した場合の話ですが―――最も話が盛り上がるのは東京大会を1位で抜けることかなーって思います。


 しかし・・・・現状戦力では(ムサシが加わっても)西部には勝てそうにないですけどねー。
 セナと陸は互角だとしても、キッドと鉄馬は止めようがないような気が・・・・






05年5月26日 〜サンデー、マガジン、モーニング26号、アフタ7月号

 モーニング買いに行ったら、紐かかった状態のアフタが置いてあったから、つい買ってしまった・・・・
 だってさー。表紙が冬目景なんですものー。『ハツカネズミの時間』、移籍したんですね。

 まぁ、マジメな話―――600円以内だったら余裕で買える範囲ではあるんですが、置く場所がね・・・・モーニング購読は多分1〜2ヶ月で辞めると思われるので、アフタ購読を続けるかどうかを本格的に悩むかな。でもなー、アフタはコミックス買ってる(or買いたい)漫画も多いし。雑誌で買うのは勿体ない気もするんですよね。



 
■ 漫画雑誌の感想(サンデー、マガジン、モーニング26号、アフタ7月号)
 ごめんなさい。こちらに都合により、アフタ&モーニングは読んだヤツだけ先行感想です。まー、読みたいヤツから読んでいるので、これから読むものは感想書くかどうか微妙なんですが。つーか、2冊も漫画雑誌買ってきても読む時間ないよね。

 サンデー、マガジンは・・・ちょっと感想熱が冷めてきたかな。『ヴィンランド・サガ』はゆったりとしたペースになってきたので、僕の中の優先順位ではマガジンは抑え目になってきました。サンデーは読んでる漫画は多いけど、感想書きたくなるのが少なくて―――

 あ・・・・ついでに書いておきます。
 この「雑誌感想」は6月いっぱいで終了させるつもりです。元々、1〜2作品だけ取り上げて「雑誌感想」と呼ぶことに抵抗があったものですし。全ての雑誌の感想は6月で終わり―――コミックス感想と漫画紹介については、まだ思案中。


>あだち充『クロスゲーム』(サンデー26号)
 四女視点の話。
 流石にベテランらしく、ここまでの数話で主人公家族+ヒロイン家族の設定紹介は見事にキマりました。あだち漫画の主人公テンプレから抜け出せないのは新鮮味に欠けるのは確かですが、垣間見せる優しさってのは良いもんです。ストーリーが野球メインなのか四姉妹メインなのかで今後は微妙ですが、まずまずの滑り出しかなーって思います。サンデーの漫画はスロースタートでも生き残れるってのは大きな利点ですよね。

 さて、本題。
 四姉妹のキャラ配置は、長女=母親代わり、次女と三女がフツーの姉妹っぽく、四女はマスコットみたいなもんですかね。なので、四姉妹モノというよりは、二人姉妹モノ+2って感じで捉えるのがよさげ。姉妹萌えを求めるなら次女と三女の関係頼みってトコでしょう。今んとこはキツイかなぁ・・・・・男女関係とかもそうですが、あだち漫画のイチャイチャって萌えないですからねー。


>久米田康治『さよなら絶望先生』(マガジン26号)
 おーっ、今週はなかなか面白かったんじゃないかな。DV男に対する妄想の加速具合も良かったですけど、
「ここで虎に喰われれば、私、来世は神ですから!」発言に吹き出しました。人間、そのくらいポジティブじゃないと生き残れませんよね。

 あと、何気に金物屋に『鉄騎』が置いてあったのが面白かったです。


>木尾士目『げんしけん』(アフタヌーン7月号)
 徹底した大野×荻上描写・・・個人的には春日部×荻上に萌えるんで、荻上さんに萌えてる大野さんにはあんまし萌えなかったり。てゆうかフツーに青春してるなー、コイツら。

 荻上さん、コミフェス当選にビビる・・・・!
 あーそっか、やっぱり腐女子の方々にも「実際に絵にする」ことには抵抗があるんですよね。男性向けの場合は何かイキオイで何とかなりそうですけど、女性向けの場合はねー。特に荻上さんの場合は「仲間」がいないワケで、たった一人で立ち向かうのは怖いでしょうに。かといって、げんしけんメンバーにこれ以上女のコが増えるのもイヤだから、何とかして孤独に耐えてもらいたいのだけど(笑)

 それと、著者近況で初めて知ったのだけど、この作者は重度のサッカーヲタなんですね。PSVって・・・パク・チソン、京都時代は好きだったなー。天皇杯獲った時のヘッドはマジ泣いた。


>ひぐちアサ『おおきく振りかぶって』(アフタヌーン7月号)
 花井の打席の扱いが酷―――っ!!(笑)
 さすが、花井!これでこそ我らがキャプテンだぜ!(守備で活躍しすぎたからね)

 ルリちゃんの脱ぎっぷりよりも、「カノジョ?カノジョ?」と聞いてくるオバチャン方に萌えました。
 でも、そんなトコで和んでる場合でもなく、桐青の逆襲始まる―――作戦会議が燃えますねー。西浦のこれまでの好調っぷりは、裏を返せば手の内を明かしているワケですから。ピッチャー返しを徹底されると・・・三橋ってフィールディング、どうなんだっけ? あんまり良さそうではないですよね。スタミナの問題もあるのだし。

 セーフティバント→盗塁→三塁への送りバント・・・・と、これでもかってほどに真柴の脚を活かしてきていますね。阿部の肩や三橋の速球がどうとかでなく、真柴の脚が凄すぎるという。ここで「1点失っても構わない」と割り切る辺りが、ちゃんと野球してて面白いんですが、これは「1点では済まされない」という伏線のような気がしてズーン。

 田嶋と花井にそれぞれ1回ずつ見せ場があるとしても・・・・それでも、圧倒的な力の差を感じちゃいますね。高1の夏だから初戦敗退でも全然良いのですけど、他の高校の3年と対決できないのは・・・・・・・


>井上雄彦『バガボンド』(モーニング26号)
 やはり武蔵の濁った目は作中ネガティブに描かれてますね。黄平の「殺し合いの螺旋から俺は降りるぞ」の台詞も、むしろ武蔵の心を荒ませたようで・・・・・・仏像彫りは、武蔵の心が迷ったときに描かれるものなんですが。胤舜戦前のそれと比べると、ひどく禍々しいものになっていますよね。技術的には恐ろしいほど上手くなってるけど(笑)

 このまま武蔵は修羅に堕ちていくのか。一波乱あるのか・・・・・・
 とにかく、伝七郎の扱われ方はあんまりだと思いました。


>こしのりょう『Ns’あおい』(モーニング26号)
 アル中患者:相川さん問題はひとまず解決―――
 単純に治療で解決するって問題ではないアル中なので、患者に「飲酒を許してしまう」要因となっていた周囲の環境を改善しての解決という見事な展開でした。「何でも請け負っちゃう」あおいの性格も、今回は良い方向に進んで―――伏線張られていた相川さんの奥さんの精神的自立まで描き、他のナース組もきっちり描く。あー、やっぱこの漫画の生命線は“1話あたりの構成力”ですね。スゴいなあ。

 ・・・・しかし、そう簡単にハッピーエンドとはいかず。園部は理事長と結託? あおいを病院から追い出す作戦があるっぽい。こんな状況でも、園部を心配して探しているあおいって・・・・・・






05年5月28日 〜スピリッツ25号、アフタ7月号・モーニング26号:2回目

 アフタ、面白いっすね〜。立ち読み時にはスルーしていた漫画も、読んでみると相当面白いです。今回初めて読んで気になったのは『アキバ署!』と『俺と悪魔のブルーズ』。僕のロバートジョンソンの知識なんて『20世紀少年』のソレくらいですけど(汗)
 コレは暫く購読続けようと思っているんですが、そうなるとコミックス派だった漫画をどうするのかを考えちゃいます。集めているものはそのままとしても、これから集めようと思っていた『しおんの王』とかはどうしようかなー。

 そうそう。『ああ女神様』を初めて読んだんですが、三姉妹モノだったんですね。
 いや・・・別に。僕は藤島康介のキャラには不思議と惹かれないんでスルーなんですけど。




 
■ 漫画雑誌の感想(スピリッツ25号、アフタ7月号・モーニング26号:2回目)
 スピリッツの『The3名様』がDVDドラマ化(Amazonのページ
 ちっとも期待してなかったんですが、キャストを知って驚愕―――
 ・ミッキー:塚本高史
 ・ふとし:佐藤隆太
 ・まっつん:岡田義徳
 なんと!『木更津キャッツ』の3人が出演―――!!マジかよ―――!?
 佐藤隆太は全然デブじゃないのでどうかと思ったのですが、ふとし→ジャンボと名称変更でバランスをとるみたいですね。ミッキーのキャラはアニと銀次郎を足してイヤな奴にした感じなので塚本高史で丁度良いし、佐藤隆太は「人のいいキャラ」が当たり役だし・・・・・・・まっつん=岡田次第かなぁ。何か、全然こんなキャラじゃないんですけど(笑) でもまぁ、芸達者だから何とかなるか。


 もういっちょドラマ化の話。
 『ドラゴン桜』の放送時間、主要キャストが発表されました。
 TBS系 金曜10時 キャストは―――阿部寛、長谷川京子、山下智久、長澤まさみ!!

 水野が長澤まさみだと―――――――――!!
 なんか『はるか17』の3倍くらい気合入ったキャスティングじゃないですか。原作の水野にはコレっぽっちも興味ないですが、長澤まさみ目当てで(初回くらいは)観ますよ!



>朔ユキ蔵『ハクバノ王子サマ』(スピリッツ25号)
 タカコサマ―――!!
 やばい・・・・今スピリッツで一番楽しみな漫画はコレかも知れない。そのくらい執拗にストライクゾーンを直撃してきます。前作で死ぬほどアイドルとか女子アナを描いてきて、どれも似た感じでイマイチだった作者が・・・・行き遅れた32歳の“負け組”を描くだけで、こんなに萌えるとは!

 残業しながら「ビール!ビール!」と心で呟いているのも、後輩からの誘いにトキメいちゃうところも、その後輩の婚約を聞かされた時はグッと我慢しつつも「(相手は)同い年です」と聞かされた途端に崩れてトイレで一人涙ぐむのも、全部スゲー分かる!
 (顔がロリ系なのはアレだけど)こんなに美人でも、独身のまま30歳越えると、心理描写はむしろ僕らみたいな非モテ連中のそれです。こういうシチュエーション、0代後半〜20代前半の男だったら腐るほどあって古典ギャグにしか思えないんですが―――30代の女性がやると、グッと心が痛くなります。


>瀬尾浩史『アキバ署!』(アフタヌーン7月号)
 「キモイです。」「シネよ。」
 うわー、こりゃかなりヘビーな話ですよ。直接自分が書かれたことのある人にしか分からないかもですが、コレはかなりキッツイんですよね〜。いや、現実世界で「キモイ」って言われる方が辛いと思う人もいるでしょうが、僕的には匿名とかステハンで言われる方がよっぽど辛いです。
 目で見て耳で聞いた言葉ってのは、それ以外の情報があるもんです。その人の生き様、年齢、容姿なんかをひっくるめて「あー、こういう人は僕のことを受け入れないんだなー」と納得することもできるし、「っざけんな」と心で思うことも出来る。でも、匿名やステハンは「僕に「キモイ」とか「シネ」と思っている人」としか情報が残らないんですよ。反省することもできず、怒りの矛先を向けることも出来ない。

 だから、あまねさんが叩かれまくってる姿が、スゴク切なかった・・・・・

 でも
 
「ネットでは一つ一つはささやかな悪意が、集まって滝のようになって 一人の人を押し潰しそうになるんだよね。
 でも―――その逆だってあると思うんだ。
 ネットワークが広がって、一つ一つのささやかな善意が集まって滝のようになって―――
 ・・・・・・アタシはいつだって、その可能性に期待していたいの」


 超 感 動!!
 ラストはちょっと御都合主義っぽくもあったけど、人のもつ善悪両面の可能性を描いた1話として深く刻まれました。コミックスは9月発売かー。チェックしてみるかも。


>かとりまさる/安藤慈朗『しおんの王』(アフタヌーン7月号)
 兄弟話―――この年齢で兄貴と互角の勝負をしていたってことは、弟の方がよっぽど天才肌な気がするなぁ。そして、兄との再戦を果たすつもりでのトーナメントだという。オイオイ!そこまで兄弟に執着するのはむしろ異常でしょう!フツーはむしろ遠ざけていくもんですが。
 とにかく、ショタ心のない僕ですら、中学生時代の悟にはグッと来ました(笑) どこかぶっ壊れてるところまで含めて可愛かったです。

 歩くん、上着は換えてないのにトイレで全裸になってるのはファンサービスなのですか?
 それとも胸のなさによって“男”であることを漫画的に表現したってことなのかな? ちくしょー!貧乳のコに謝れ!ぺったんこの胸のコだって素晴らしいじゃないか!!


>佐藤秀峰『ブラックジャックによろしく』(モーニング26号)
 異論を持つ人もいるでしょうが、僕はこの漫画は『水戸黄門』的な物語構成の漫画だと思っています。ピンチがあって、「やってしまいなさい、助さん、格さん」で攻勢に出て、最後はメデタシメデタシ〜といったような。『水戸黄門』、観たことないんですけどね。
 前回、赤城さんに発破をかけられたシーンがありました―――つまり、ここからが斉藤らの“見せ場”として逆転劇が描かれるワケです。『ワンピース』で言う、ルフィが立ち上がるシーンです。

 伊勢谷は門脇と接触。小沢の自殺と、彼を追い詰めた要因―――そして自分自身のことを記事にしてもらおうと直談判。斉藤は小沢母に会い、小沢が好きだった早川さんと会わせようとする。恐らく、この精神科編の帰結点は「小沢が戻る居場所を作る」ことになるはず―――戦いはここからってことですね。面白くなってきたかも!


>惣領冬実『チェーザレ』(モーニング26号)
 月イチ連載スタートの第2話。
 大学というか当時のイタリアの風習やしきたりに対して全く無知なアンジェロが主人公なので、彼の眼を通して描かれる当時の文化が面白い。フィオレンティーナ団に馴染めず、スペイン団のチェーザレに憧れを抱くという人間模様だけでなく、生活史モノとしてかなり楽しめます。
 特に、チェーザレの語る馬と戦術の話は興味深いです。ここでこういう話が入るということは、後々にチェーザレがアンダルシアンの部隊を率いて戦争が起こるって展開になるのかな? 美麗な絵を描く作家さんだけど、大人数の戦争描写なんか描けるのか??? スペイン団が「異教徒に侵略された」と事あるごとに言われてるのも、不穏な空気を感じますし。うーむ、楽しみ。






05年5月31日 〜ジャンプ26号

 
■ 漫画雑誌の感想(ジャンプ26号)
 今週で新連載が出揃ったジャンプ―――
 『タカヤ』は早くも正直「キッツイなぁ」感が漂っているような・・・まぁ、「キツイ」状況のまま看板漫画になった『リボーン』みたいな例もあるので、生き残るかどうかは別問題だとは思いますけどね。
 『カイン』は前作の敗因を活かしたのか、ロリっ娘を投入。コレはコレで楽しみではあるんですが、ジャンプの場合はロリっ娘の投入はアンケに繋がらないような・・・・・・・

 一方、一時は看板漫画だった『Dグレ』の掲載順位がじわじわと・・・・・吸血鬼の話辺りから結構楽しみな漫画になってきたのに、僕が好きじゃなかった時は看板だったのに、好きになった途端に打ち切りレース入りというのは何たることだ(僕の感性が)


>中島諭宇樹『切法師』(少年ジャンプ26号)
 金未来杯からの最後の昇格組。こんなに固有名詞が多かった記憶はないのだけど、設定に大幅な変更はなく、読みきりの良さを受け継ぎつつも、“読み切りと全く一緒の内容だった”『タカヤ』とは対照的に「倫太郎が旅立つ前」の独自エピソードからのスタートとなりました。ここはまず好印象。
 もうホント個人的なことで申し訳ないのですが、僕はこの作者のキャラ絵はあんまり好きくないのです(頬の線が)。なので、何の魅力もない漫画をとりあえず誉める時に使う「○○たん萌えー」みたいな感想は今後も書けそうにないのですが―――そうしたキャラ絵の好き/嫌いのハンデをものともしない1話でした。

 「未熟な主人公が周囲の人間との関係の中で成長し、別れ、旅立っていく」という冒険漫画の1話としてはテンプレなストーリーではあります。『ワンピース』以後の漫画は良くも悪くも、如何にこの“よくある展開”を乗り越えるかが命題となるんですが・・・・・
 限定したキャラ配置、限定した土地の条件を設定したことによって、「旅立つことの寂しさ」を徹底して表現してきました。特に象徴的に描かれている変な大仏―――カラーページから昼寝のシーン、剣を奪うシーン、鬼との対峙のシーン、旅立ちのシーンと繰り返し描かれて、そこに住み続けた倫太郎と家族の時間とそこを離れる倫太郎の心情が上手く暗喩されていたと思います。これは「情景を描く能力に長けた」中島先生ならではの演出。この力だけでもかなりものを期待できそうです。

 『武装錬金』『Waqwaq』が去ったことで、次の改編期の争いはそうは辛くないはず。片足つっこんでる『ユート』と、アニメ終了と同時という予想が強い『いちご』―――多くてあと一つの枠なので、『タカヤ』『カイン』のウチから一つでしょうか。となると、今期は安泰かな?


>尾田栄一郎『ONE PIECE』(少年ジャンプ26号)
 僕の中ではルッチと同じくらいクールなキャラだったのに、ルル・・・・・・・鼻血たらして喜んでるよ。

 昔のファミコンゲームのように1車両ずつザコ退治→中ボス退治→次のステージへ・・・・ってパターンなのかなぁとウンザリしていたんですが、珍しくキレキレなサンジ先輩の作戦が面白くて意表をつかれました。
 列車切り離しってのはそうそう珍しいシーンじゃないんですが、これに「後から追いかけてきているルフィ組」という要素が加わるのは珍しいんじゃないですかね。これでゾロvsTボーンという剣士対決が実現しそう。“ボーン空割”があるということは、フランス語あいさつ全般の技が用意されてるってことですかね?

 フランキーに弱点設定。そりゃ無敵だったら面白くないので、背中は生身という限定条件をつけてきました。「下半身はどうなってんだ」とかの邪推は置いといて―――オイシすぎるキャラだなぁ。サンジとそげキングのリアクションも素晴らしいですね。「すげー!!暑い日最高だ!」に笑い転げてしまいそうです。でもそうか、この二人はフランキーの事情を知らないんでした・・・・フランキーが何故サイボーグになったのかは知らない方が幸せかもしれないですよね。


>冨樫義博『HUNTER×HUNTER』(少年ジャンプ26号)
 ハシラのアオリ文や、これまでの心情描写を見る限りは「欺いていた」可能性はほとんどないと思うんですが・・・・とってつけたようなペギーとの関係とか、いきなり目的みたいなのを語ってきたりとか、「これらが全部ウソ」だとしても不思議はない描き方をしてるのはさすがに冨樫先生ですねぇ。てゆうか、ペギーってペンギンみたいだからペギーだったんじゃないの? 人間の時からペギーだったのかよ!

 ゴンとメレオロンのやり取りは“間”が素晴らしくいいですね。後姿とはいえ、4コマ連続のゴンにコピーを使っていないのはどんな心境の変化なんでしょうが。どんな些細なところにもコピーを使っていた冨樫先生とは思えません(良いことです)


>河下水希『いちご100%』(少年ジャンプ26号)
 普段あれだけパンチラやブラモロを見せられているとそこには耐性が出来て何とも感じない体になってしまったのですが、珍しく長ズボンなんかでガッチリガードされた状態でケツやら何やらを見せられると意外にえっちぃかも知れんですね。

 つーか、この漫画においては“パンツルック”という言葉が使えないので、必死に捻り出した言葉が“長ズボン”って。誰か助けてくれ、僕のボキャブラリーを。


 脇役ヒロイン救済週間なんでしょうか。黒川先生が角倉さんとイチャイチャしてます。
 これでまぁ、さつき-天地、端本-小宮山(?)、向井-右島に続いての予備カップル誕生ですかね。東城と西野は最後まで争うとして、余ったのは唯と美鈴―――そういや、この二人って接点ないんですっけ? いっそのこと、この二人をくっつけて下さいな。(美鈴-館長なんてカップルは認めません)

 しかし・・・もう舞台はクリスマス商戦なんですか。現役受験生にとって12〜1月が一番大事な時期だというのに、何してんだ真中は―――
 真中と東城はギリギリの距離を保ちつつ、別々の道を進みながら、互いのために作品を作る関係に。なんだか「どんなに恋しくても結ばれない相手」のような描き方になってきたので、やっぱり東城エンドなのかなー。作品としてはキレイな形ですが、恋愛の形としては「共依存」に近いので、「脱・依存」を描き続けた『いちご』っぽくないエンドのような・・・まだ一波乱あるのか!?

<今週の唯たん>
 
「いっ、いいえ!!唯、西野さんのおっぱいなんて全然見てませんよ〜〜〜っ」
 「うーん、でも やっぱ西野さんにはちと大きすぎるような・・・
 って、E70!? デ、デカッ
 西野さんの胸、絶対こんなにないよっ。じゃあ淳平コレ、どこで入手・・・・」


 爆笑してしまった。
 でも、男女の場合、こんな風に過剰に胸ばっか見てたら女のコにはバレるって言いますよね。だから敢えて目がいかないように気をつけるんですが、胸の小ささで女のコを識別する僕としては誰が誰だか分からない状況に(笑)

 しかし・・・・・・まさかとは思うけど、真中の「西野がいい!西野くらい(の胸)がいい!」ってのは伏線になってるんでしょうか。だとしたら、最後の最後に勝負を決めるのは胸の大きさという・・・・・凄いな、河下先生。これぞ「おれたちにできない事を平然とやってのけるッそこにシビれる!あこがれるゥ!」ってヤツですか。


>ほったゆみ/河野慶『ユート』(少年ジャンプ26号)
 クロス、使ったのかどうかすら分からねぇ・・・・・!
 これは流石に意外でした。コーチなり何なりが「幸太のやつ、いつの間にクロスを覚えたんだ」って台詞を吐いてもおかしくないので、来週以降に出てくるんでしょうか? でも結局、吾川が負けたのは経験値の差みたいだから、そこら辺はそれほど重視されてないのかも。

 オトナ達が誉めたのは「カンの良さ」と「瞬発力」―――吾川が最初から持ち合わせていた“才能”であって、付け焼刃の努力だとか特訓の成果ではなかったのです。物凄くリアルで厳しい現実ではありますが、(連載が続けば)吾川物語の第一歩になるんでしょう。ヒカルが初めて自分の力でアキラと戦い敗れた日のように・・・・・・・・


 しかし、真由ちゃんは最下位ですか。このくらいの年でも男女で差が出るスポーツなんですかねー。それとも単に彼女がどんくさいだけ?

 ま・・・まさか、コレが「吾川くん、女説」への布石なんじゃないか!?
 「修には負けたが、女子の中では一番だったぜ―――!!俺は女子スケートで1番になってやる!!」とか。

 打ち切り最終回みたいな投げっぷりだ。






05年6月3日 〜スピリッツ26号、マガジン、モーニング27号、ヤングガンガン12号

 
■ 漫画雑誌の感想(スピリッツ26号、マガジン、モーニング27号、ヤングガンガン12号)
 今週のスピリッツはなかなか面白かったんじゃないかな?
 グラビアの相武紗季は(主に胸の辺りが)可愛かったし。今まで考えたこともなかったんですが、相武紗季の顔のパーツって小向美奈子に似てる気がしました。あちらは好きじゃなくて、相武紗季は大好き。う〜ん、分かりやすい趣味だと自分でも思います。


>朔ユキ蔵『ハクバノ王子サマ』(スピリッツ26号)
 タカコサマ――――――!!(泣)

 マジかよー。黒沢は何か裏があるキャラだとは思っていましたが、まさかタカコサマ絡みだったとは思わなかった。こういう関係だったなら、黒沢が小津にタカコサマを誘えと言ったことも、今週心配していたりしてたことも、全て伏線だったということですか!うわー、ショックだ。
 しかし・・・・・何故いつの時代も妻子持ちの男がモテるのだ。そんなヤツと繋がったところで幸せになれっこないのだから、モテない男と一緒になればいいじゃないか。どうして世の中はこう不公平なのだ。そうか、これが収穫逓増ってヤツなのか。「現実的な問題として一旦ついてしまった差を埋めることはまず不可能だ」 非モテはどんなに頑張っても死ぬまで非モテってことかよ。死にてぇ。


 それはそうと・・・・今更気付いたんですが、小津・黒沢・原ってキャラの名前。日本の古典映画絡み?
 スピリッツの漫画って名前に元ネタあるのが多いですねー。『出るトコ』は政治家の名前だし、『ラストイニング』は埼玉県の地名だし。古典映画絡みってのは既に『テレキネシス』があるというのに、奪い合ってどうするんでしょうか。



>稲光伸二『出るトコ出ましょ!』(スピリッツ26号)
 後藤田さんが性犯罪を強烈に憎む理由、それでも野中の下で働く理由、若き日の野中・・・・・・
 現在で提示された設定を殺すことなく、謎を少しずつ解明して現代編を盛り上げていく―――過去編のお手本のような1話でした。ルームメイトとの百合展開未遂とか(この作者も百合が好きだなぁ)、若き日の野中を「アレは絶対にゲイよ!」と予想する後藤田さんとか、なかなかにポイントを抑えてて面白かったです。

 ただ・・・この強姦魔のラストを見る限り、かなり不穏な展開になりそう。後藤田さんを庇ってルームメイトが、ってのが伏線通りかな? でも、その通りに進んじゃったら、かなり残忍な展開になりそう。このルームメイトがむちゃくちゃイイコなだけに・・・・・・強姦シーンは見たくないなぁ。せめて現代編で救いを描いて欲しいのですが。



>久米田康治『さよなら絶望先生』(少年マガジン27号)
 徐々にアクセルかかってきた感じ。
 『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』は懐かしいなぁ。マガジンの主要読者は知らないかも。僕世代(81年生まれ)でギリギリじゃないでしょうかねー。奥菜恵以外のキャストを覚えていなかったので調べてみたら、山崎裕太・小橋賢児など男子児童もなかなか豪華メンバーだったんですね。奥菜恵のプールのシーン以外覚えてねえや。

 これで3話連続『いちご100%』ネタ。
 確かに盛り上がっているっちゃ盛り上がっている『いちご100%』ですが、他漫画のネタを続けていると、その漫画が失速した時に一緒に失速しかねないのが怖いです。どうせとりあげるんだったら文化祭の話付近がピークだったんでしょうけどねー。久米田先生のためにも、頑張ってください河下先生。



>井上雄彦『バガボンド』(モーニング27号)
 朱実、6年ぶりの登場―――
 そして、いきなりセクースシーンです。うわぁ・・・・_| ̄|○

 (作中では)1年前はプラトニックな関係っぽかったのになぁ。完全にミスリードに引っかかりました。
 しかし、これで武蔵vs清十郎に一つの因縁が出来ました。お甲と朱実が「吉岡家の嫁」という華やかな位置に憧れる描写は、イコールで「武蔵が吉岡を倒せば彼女らも堕ちていく」伏線のようでもあります。

 まぁ、ともかく。セクースシーンにはドン引きでしたが、朱実が想像以上の貧乳キャラだったのは良かったです。時代劇ってのはほとんどが和服のシーンであって、和服では胸の大きさがよう分からんので貧乳萌えなんてものは期待できないものだと思っていたんですが。まさかの大技発動ですよ―――時代劇だろうが現代劇だろうが、脱がせば一緒。


 修羅に堕ちた武蔵、策謀に満ちている清十郎―――と、メインキャラがきな臭くなってきた反面、一番の小悪党であったはずの又八がだんだん良いやつに思えてきました。孤独が彼の原動力だったのだとしたら、僕に一番近いのは彼なのかも知れない・・・・・・



>きたがわ翔『刑事が一匹・・・』(モーニング27号)
 「P市」って・・・・・・どんな地名なんでしょうか。ぱ・ぴ・ぷ・ぺ・・・・・・ぺきん市?

 ロリロリな姪っ子投入〜。
 この作者の描くロリっ子って可愛いことは可愛いんですが、バリエーションはないし、どことなく表情がかたいんですよねー。おかっぱ(七海)、ポニーテール(千夏)と来て・・・今度はツインテールですか、順等っちゃ順当ですね。顔は七海よりも千夏に近いなーとか思っていたら・・・・・・名前が「千菜」。一文字違いかよっ!!彼女が愛の歌を唄うことで、犯人が自供したりするんでしょうか?

 「戦えない警察官が増えたのは就職難がゆえ」
 あー、確かにこのご時世に“安定した”警察官は魅力的ですもんねぇ。「別件逮捕」の回はイマイチだったんですが、今シリーズはなかなか面白いです。初期の『ブラックジャックによろしく』のように警察が抱える問題を洗っていけたら、モーニングの看板漫画になれるんじゃないかなー。

 そして、何だか百合な展開・・・・
 でも、この二人こそライオンとインパラって感じで、今にもとって食われそう・・・・・・いや、そういう意味じゃなくて。



>たかしげ宙/DOUBLE-S『死が二人を分かつまで』(ヤングガンガン12号)
 名作『スプリガン』のたかしげ宙と、謎の作画家DOUBLE-Sなる人物の新連載。冒頭数ページのカラーにトビラを入れず、二人が出会う場面にトビラを持ってくる演出でまずグイと引きこまれました。タイトルのネーミングセンスでどうかなーと思っていたんですが、なかなかに期待大じゃないですか。

 まず作画はYGではトップクラスなんじゃないかな? 女のコは適度に可愛いし、アクションシーンもかなりの迫力でした。そこにきてたかしげ作品っぽい独自設定となるアイテムに「目」と「仕込杖」の二つがあって、今後に展開の幅をもたらしそうです。斬れないものはない「仕込杖」だけならそこまで魅力的じゃなかったでしょうが、輪郭しか識別できない「目」の設定は面白そうです。
 予知能力者の美少女が凄腕の男を雇うってだけなら、無茶苦茶ありふれてると思うんで―――このグラサンの男と連絡を取り合っている人々が誰なのかと、魅力的な敵役を用意できるか次第かなー。

 第1話を読んだ時点での僕の期待値としては、YGにようやくやって来た正統派の柱になる作品だと言えます。



>高津カリノ『WORKING!!』(ヤングガンガン12号)
 なんかもう容赦なくエロくなってきたような・・・・・
 やっちーの絶頂シーンなんか、露骨過ぎてショックだったくらいです。

 2話掲載。ほんとYGの『OL進化論』のポジションを確保しましたねー。僕は早くコミックスが出て欲しいよ。
 1話目は伊波と音尾さんの初遭遇。ブレザー姿の伊波がかわいい。とある貧乳萌えな女のコに聞いたのですが、「セーラーよりもブレザーの方が貧乳っぷりが分かって萌えられる」らしいです。まさか・・・・狙ってやってるのか、伊波!?
 あばら数本くらいなら折られても構わないから、僕も伊波さんに羽交い絞めにされたいです。えぇ、やっぱ「あててんのよ」は貧乳じゃなきゃなって思いました。ちくしょー。可愛いな、伊波は。メインは音尾さんのはずだったのに、すっかり目に付かなかったよ。

 2話目は、ありえないくらいに百合な話。
 杏子さんはやっちーの百合っぷりに気付いてない(というか無頓着?)んですね。前回すっかりヤなヤツだった佐藤君だけど、杏子さんに看病に向かわせてあげたり良い人っぷりをアピールしてます。いや、違うか。杏子さんに職場を荒らされたくなかっただけか。店長なのに(笑)






05年6月6日 〜『失踪日記』+ジャンプ27号

 
■ 漫画紹介
 吾妻ひでお『失踪日記』
  <Amazonの紹介ページ

 世間でムチャクチャ評判で、ラジオなんかでも頻繁に紹介されていたので衝動買いしてしまいました。
 1冊1200円って・・・・・・・・ホントに漫画の単価なんですかね(笑)

 70年代〜80年代に活躍した漫画家:吾妻ひでおが、プレッシャーと鬱により失踪。ホームレス生活や、偽名による配管工員時代、アル中による入院生活などの全部実話をギャグチックに描いた作品です。僕はこの漫画家さん自体を知らなかったのですが(81年生まれですもの・・・)、チャンピオン黄金期を支えた一人なのかな? 多分、この漫画家さんを以前から知ってるかどうかで、思い入れは変わってくるんでしょう。そういう意味では、僕を含めた若年層の漫画ファンにはイマイチかもです。


 こうした自伝的作品って、ひたすら憂鬱になるか、何だかウソくさい作品になりがちなんですが―――この『失踪日記』は、よくよく考えたらスゴくどん底な状態を、ひたすら明るく描いているんですね。これは絶妙なバランス。多くの有名人が「読んで元気になった」「生きる勇気をもらった」「人間ってどん底でも生きていけるんだ」と絶賛していたのも納得です。漫画的なクオリティは物凄く高いと思います。

 ウチの両親にも読ませたら、二人とも大いに気に入ったらしく、母には「お前の父ちゃんもじいちゃんも失踪癖があるからねー。お前も参考にしなよ」と言われる始末。そうだったのか―――知らんかった。僕の“すぐ鬱になって全部投げ出しくなる”症状は家系だったのか!



 うーん、でも僕的にはどうだろうなぁという感想でした。
 確かにホームレス編は抜群の面白さなんですけど、配管工編はイマイチですし、漫画家編は当時の暴露ネタなんで新規の読者向けではないですし、アル中編は面白いところで中途半端に「続編にて」となっちゃう。まぁ、全てが実話なんで、フィクションの漫画のようなものを期待するのは違っているとは自分でも思うんですけどね―――


 ただ・・・多くの人が語ってる「生きる勇気をもらった」とは、むしろ僕は逆の印象を受けました。
 それは、「逃げる」ってことは「すがる」ことなんだなーということ。
 全てを捨ててホームレス生活を始めても、頭ん中は「どうやって酒を調達するか」なんですよ。結局のところは、何か(この場合はアルコール)に依存しなくちゃ人間は生きられないんだなーって切なくなりました。

 僕は依存率0の人間になりたいので酒も付き合い程度ですし、タバコもギャンブルもしないし、「この人がいなければ生きていけない」という人間関係も作らないようにしています。それは裏を返せば、世界の何処にも逃げる場所がないことだし、一度心が折れてしまったら生きていけなくなっちゃうんだろうなぁと痛感させられました。


 そうした人間の“弱さ”を面白おかしく描こうとしたのが、この『失踪日記』なんじゃないかなーって僕は思います。少なくとも、70年代〜80年代からの吾妻ひでおのファンだったら間違いなく楽しめる作品です・・・・・多分。




 
■ 漫画雑誌の感想(ジャンプ27号)
 ヤンマガは『シガテラ』が最終回でした。連載2年間か・・・・・いつでも終われるような漫画ではありましたが、このタイミングはどうなんでしょうね。最終回だけならそれなりにキレイな終わり方だとは思いますが、前回・前々回と完全に切り離されてないか?
 ・・・・・で、次号予告なんて読んじゃいなかったんですが。帰ってからネットをチェックしてたら、噂だったアノ男が次週から連載開始という情報を見ました。マジで!?僕は別にあの人の漫画は好きでもないんですが・・・・・どんな騒動を起こしてくれるのかが楽しみです。


 ジャンプは・・・・・感想書ける漫画がホントなくなっちゃったなぁ。今週なんか2コです・・・ゴメンなさい。
 あと、噂どおり。7月から『封神演義』完全版が刊行。功績から考えると『るろ剣』だろうに、このタイミングで『封神演義』が来たということは? ひょっとしたら・・・・フジリューは移籍していないってことなんですかね。少なくとも、完全版が出ている間は他社の雑誌で連載を始