| 05年1月22日 |
〜「漫画家として最もやってはいけないこと」+ヤンマガ&スピリッツ7号 |
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■ 哀しいお知らせ
皆さんに伝えるべきか悩んだのですが、今後のサイトの運営には欠かせない大切なことなので、ここに記すことにします。
ヤングガンガン、僕のバイト先では入荷しなくなりました!
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ご存知の方も多いとは思いますが、雑誌には返本制度というものがあり、売れなかった雑誌は店の利益には関わらずに出版社(?)まで戻されることになっています。
分かりやすい例で言うと(数字はあくまで喩えです)―――1冊230円のジャンプが入荷したとするじゃないですか。お店としてはこれを業者さんから200円で買ってるとして、1冊売れば30円の利益になる計算ですね。ただ、この週のジャンプには『H×H』が載ってなかったので、大量に売れ残ってしまいました。返本制度のない普通の商品でしたら“仕入れ値200円×売れ残った数”が店の不利益になってしまいます。利益は1冊売って30円程度にしかならないのに、不利益は1冊売れ残って200円とは。なので、返本制度がなかったら「冨樫ぬっ殺す!」となってしまうところですが、雑誌の場合はこの“仕入れ値200円×売れ残った数”は戻ってくるシステムなんですね。
こうでもしない限り、店はマイナーな本を入荷しませんし、入荷しないと広まらないので出版社としても困ったもんです。だから、返本制度というシステムが成り立つ訳ですね。だからこそ、本の万引きというのは「売れ残る」の何倍もの損害になるのですが・・・・・・・・・それはまた別の話。
だからと言って、ちっとも売れない店に雑誌を出荷させるメリットはありません。主導権を握ってるのは出版社か業者か分かりませんが、返本率の高い雑誌は出荷数を減らし、返本率の低い雑誌の出荷数を増やしていこうとする訳ですね。細かい数字は店側で決められないということらしいです。
で、ヤングガンガンの話に戻ります。この雑誌の返本率はと言うと・・・・
創刊号・6冊入荷→6冊返本
2号・5冊入荷→5冊返本
3号・4冊入荷→4冊返本
返本率100%!
そりゃ、1冊も売れなかったんだから当然ですね・・・・・・・・なので、4号からは僕のバイト先には入荷されなくなったという塩梅です。入荷数0から復活する雑誌もありますが、話題性なんかがないと厳しいですね。同じように、ウチの店ではヤングサンデー入荷しないし・・・・・・・・
僕が立ち読みに使っているのは別の店なんで直接の心配はありませんが、その書店にも入荷しなくなったらピンチです。そもそも、その店になかったからといって他の店を探すほどヤングガンガンに愛着もないですし(笑)
しかし、ヤングガンガンについて取り上げるサイトさんが少ないせいか、ヤングガンガン絡みの検索でウチを訪れる人も多いみたいなんですよね〜。話題に出している回数は確かに多いですが、愛着はほとんどないという・・・・検索で来られた方々、スミマセン。
■ 投票システム 結果発表!.4
今回のテーマは「次の内、貴方が「漫画家として最もやってはいけないこと」と思うものを選んで下さい」でした〜。投票総数164票は、過去4回の中で最高。「どれもやっちゃいけないと思います!」「選べません!」という声が続出したアンケートになりました。わーい、期待通り!
僕自身はどれも許せないと思って8つの項目を選んだんですが、結構意外な結果になりましたね・・・・・ジャンプ読者が多いってのがポイントですかね。世間一般の漫画ファンを対象にした場合は、また違った結果になったと思います。
<ちなみに、僕が許せない順位>
死んだキャラが生きている>盗作>夢オチ>失踪>下描き>アシスタントに描かせる>買春>新連載開始
まぁ・・・・失踪や下描きは編集部の責任だと思いますし、編集部絡みの盗作なんかもありますしね・・・・「漫画家として」許せないのは、僕は「死んだキャラが生きている」が一番です。
ジャンプ漫画には多いんですよね・・・・・・これをきっかけに冷めてしまう漫画は数知れず。『ダイ大』『幽白』『るろ剣』『ワンピ』『ナルト』『ブリーチ』『武装錬金』・・・・・・・「生きていた」描写よりも、「死んだように見せる」描写が嫌いです。あの感動は何だったのと問い詰めたくなります。
それでは、ベスト5の発表です〜
「漫画家として最もやってはいけないこと」:第5位!
『メインキャラの目以外、全てアシスタントに描かせている』 20票!
「本当にそんな人がいるの!?」なんて声もありました。まぁ、特に「この人は絶対そうだ!」みたいなことはないのですが、大御所になればなるほどこういう噂は絶えませんよね。アンチの多い漫画も、結構言われます。
この“どうしようもなくダメ”と思われる要素を、見事に覆して感動美談にしてしまったのが『G戦場ヘブンズドア』です。詳しい言及は避けますが、僕はこれを読んだ時に「これはこれでアリなのかなぁ・・・・」と思っちゃいました。泣いちゃいました。
アシスタントの力をコントロールすることも“画力”の一要素だと思っていたので、それほど嫌悪感はなかったですが・・・・まぁ、嫌な人は嫌でしょうね。
<寄せられたコメント>
・めっちゃ迷ったけど、結局これ。
・本当の所どうなんでしょう?ジュビロ先生
・詐欺だろ。これ
・絵が他人のものだなんて裏切りだと思う
これとどっちを選択肢に入れるべきか悩んだのが「編集者が全部原作を書いている」だったのですが、こっちは言い出すとキリがないですもんね・・・・原作とは何なのかというところまで下りちゃいますから。
「漫画家として最もやってはいけないこと」:第4位!
『女子高生を買春』 22票!
「アシスタント」と熾烈な4位争いを繰り広げてましたが、具体的な例があるせいか(笑)最後までジリジリと票を稼いでいました。
僕個人としては、この「買春」については罪かどうか微妙だとは思うんですけどね。日本国内の場合、未成年や組織的なものでない限りは黙認しているって現状らしいと橋下弁護士が言ってたし(一気に胡散臭くなりましたね)。よくある「本番OK」の風俗と何が違うのか分からなかったり。
もっと許せないのは、経済的に劣っている外国に少女を買いに行く大人達だと思うんですが・・・・・・・彼らは罰せられないの? うーむ。
<寄せられたコメント>
・みかん
・しまぷー!
・元ネタ、半分くらいはわかりますが(笑
・これって名指しと同じじゃないですか!
・・・・犯罪です。にしても高速の社会復帰でしたが。
・漫画家に関係なく犯罪なんで。
ちがう!ちがうよ!「みかん」の人は買春じゃないよ!(笑)
「漫画家として最もやってはいけないこと」:第3位!
『下描きのまま載せるのが普通だ』 24票!
途中失速しましたね。下描き状態で載せた旅団編が面白かったせいなのか、それとも怒っている人が序盤に大量に票をいれたせいなのか。聞くところによると、『H×H』以外にも下描きを載せている雑誌があるとか・・・・・・ちょっと読んでみたいですね(笑)
もちろん僕も許せないことには同意なんですが、こと7月以降の下描きに関しては『幽遊白書完全版』を出させていることに原因がある訳で―――冨樫氏がどうのこうのというよりは、編集部に疑問があります。「編集部としては『H×H』を見限っている」という説が出るのも肯けます。
<寄せられたコメント>
・脈絡がないのも微妙ですけど(夢オチ・生きてる)
・でも先号と今週号は面白くてもうすごかったですけど
・プロとして未完のものを載せるのはどうかと。
・もはや漫画家ではない
・富樫が下書の間はJ買う気がしない
・これでジャンプ読まなくなったといってもいい
・誰とはいいませんが…
・編集は何をしているのか?
・・・・ってか全部でしょう。
・月刊にでも移れ
かなり「読者としても見限っている感」をひしひしと感じますねー。
でも、これとはまた違った感覚を覚えているのが↓の人達でした。あちらの方がもっと深刻な事態の気が・・・・・・・
「漫画家として最もやってはいけないこと」:第2位!
『作品が未完のまま失踪』 29票!
冨樫先生の失踪の可能性を心配する声が多数・・・(笑)
妙に絵が丁寧でも、「これは冨樫先生が失踪したから、元アシスタントが描いてるということか!?」と疑ってしまいそうです。
昔の漫画界にはよくあったことらしいですが、最近では「未完のまま失踪」というケースは・・・あんまり表沙汰にはならないですよね。「あれ?そう言えば、あの作品しばらく載ってないなぁ?」くらいで―――『忍空』とかも、最後まではキチッと描かれたんでしたっけ。時間軸の戻った『2部』とかがあったせいで、好きだった割には覚えてないもんです・・・・
<寄せられたコメント>
・富樫はもはや毎週載ってたら逆にこっちが心配になる
・追ってきたストーリーが完結しないのはつらすぎる
・まあ、ここに載ってるの全て許せないですけど。
・どんなに出来が酷くても完成させて欲しい・・・;
・シ、シャーマンキング…
・逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ
・未完はとりあえずありえないですよね。
・プリンセスハオ
・創作活動は最低続けてほしいですね
・売春は人として駄目、だが漫画家ならネタになる
だから、「みかん」の人は失踪した訳じゃないんだって・・・・・(笑)
「人として駄目」なことも、漫画家ならネタになるのだという説が!
いや・・・・・・それはどうかと。作品を作る前に彼らも人間なのですから、周りとの人間関係がなければ作品は作れない訳ですし・・・・・・・・
「漫画家として最もやってはいけないこと」:第1位!
『盗作』 37票!
激戦を制したのは、何とも一番ネタにしにくい「盗作」でした!ほんとネタにしにくくて、何とコメントして良いのやら・・・・・・・・
「パクリ」ではなく「盗作」としたのは、一要素だけではなく全ての要素を他作品から拝借しているような作品を連想して欲しかったからです。喩えば、『幽遊白書』は『寄生獣』からパクっていたと言われることがありますけど、だからと言って「盗作」ではない訳ですよね。オリジナリティを加えて、独自のエピソードへと昇華させたのですから・・・・・・・・・
それを言うと、「じゃあ何がオリジナリティの欠片もない盗作漫画なの?」と訊かれちゃいそうですが・・・・・・・いや、別に、何がどうとかじゃなくて、ね?
でも、マジメな話―――マイナー雑誌→メジャー雑誌へのパクリ・盗作はタチが悪いと思います。パクっているメジャーな方がオリジナルだと思われ、パクられているマイナーな方が「亜流だ」と言われたりするもんですから。「売れてれば何やっても良い」のではないのです。「売れてるからこそ分別は身に付けなくてはならない」のです。
これに比べたら、自社の商品や同じ雑誌間のパクリなんかは別に良いかなぁと思ったりもします。だって、そんなの編集部が主導で行っているに決まってるじゃないですか。「アンタはオリジナルじゃ駄目なんだから、パクリでもやってなさい」と烙印を押される訳で・・・・・・ある意味では、すげー可哀想な人達だと思います。誰とは言いませんけど。
<寄せられたコメント>
・作者が自分の漫画を好きで描いている気がしない。
・それをやったら創作者ではない。
・悩んだけど『漫画家』としてなら売春よりこっち
・物語を「作る」者として最低の行為だから
・盗むのはちょっと…
・未完と目だけと迷いました。
・いわゆるブラックネコって奴ですか?
・どんな状態でも自分で話を作るだけマシ
・買春は「人として」ダメと思ったので、盗作に一票。
・どうして漫画家になったのかを疑う
・矢吹先生は偉大です
・創作第一。
えーっと・・・・・・僕は、誰とは言ってませんからね!(笑)
<最終結果>
| 1位 |
盗作 |
37票 |
| 2位 |
作品が未完のまま失踪 |
29票 |
| 3位 |
下描きのまま載せるのが普通だ |
24票 |
| 4位 |
女子高生を買春 |
22票 |
| 5位 |
メインキャラの目以外、全てアシスタントに描かせている |
20票 |
| 6位 |
「死んだように描かれていたキャラ」が脈略もなく生きている |
13票 |
| 7位 |
作品が未完のまま、同じ雑誌に別の新連載を開始 |
11票 |
| 8位 |
脈略もなく夢オチ |
8票 |
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投票総数:164票
なんと「夢オチ」が最下位・・・・・マジっすか。何故でしょう。『改蔵』最終回のせい・・・ではないですよね、多分。
「生きている」も受け入れられているみたいで、意外です。そうか、自分の価値観が全てだと思っていたから「何故ジャンプではこんなに生きていたオチが多いんだろう」と不思議だったんですが、世間一般的にはそんなに嫌悪感なかったのですね・・・・・・
残りのコメントー。
<「死んだように描かれていたキャラ」が脈略もなく生きている>
・昔は良くありましたね
・意図が分からん
・何やっても死なないのも問題ですな
・ワンピの鳥人間が許せない
・死にオチ自体が好きじゃないのに無意味に蘇っては…
今も結構あるんですよ・・・・・・
そういや『星矢』や『男塾』もこんなのばっかりだったけど、それでも子どもの頃は燃えていた記憶があります。年齢の問題ですかね。子どもの頃好きだった野球漫画『山下たろーくん』なんか、一度倒した敵が転校して、全国大会でまた別のチームで戦ったりしてました。あれも今考えれば反則だ・・・・・・・・
<作品が未完のまま、同じ雑誌に別の新連載を開始>
・続編を楽しみにしてるファンへの冒涜だと思います。
・「昴」を差し置いてカペタを連載するとは
何だか「どっちもちゃんと掲載してくれるなら良いです」と誤解している方がいましたけど、んなの出来る訳ないじゃないですか!
意図としては、前の作品は「放置」状態で、別の作品が始まるってイメージを想定して欲しかったのですが・・・文字数が足りず。
元ネタは『黒鉄』放置のまま『ハツカネズミの時間』を始めた冬目景先生のことでしたが・・・・冬目作品はほとんどが放置プレイみたいなもんですからね(笑)
曽田正人『昴』って未完なんでしたっけ。『最終兵器彼女』完結〜『サユリ1号』の途中まで、ぽっかりとスピリッツを読んでいない時期だったので知らなかったです。あそこまで風呂敷広げていて未完だったら、確かに文句も言いたくなりますね(ちなみに『昴』はスピリッツ、『カペタ』は月マガなので雑誌は違いますが・・・意図していたことは一緒なので、全然構いません)
<脈略もなく夢オチ>
・富樫は言うまでもないですが奇面組が衝撃だったので
・全部まずいけど、これは一発でその作家を見限るよ
・なんつーか…台無しですよね。
思ったより票が伸びなかった「夢オチ」。
何だか最近は「必要もないのに夢オチを使ってビビらせる」最終回が多いような。『東京大学物語』とか『かってに改蔵』とか。いや、『改蔵』には作品外の部分で夢オチにしなければならない理由があったのでしょうけど・・・・・・
つか、『東京大学物語』を“最近”と言っちゃう辺りがヤバいですね。アレが終わったのって、もう随分と昔なんですよね。意外・・・・・・
今回のアンケート、皆さんの「不満」や「グチ」といった負の部分が垣間見れて面白かったです。「何が好きか」よりも「何が嫌いか」の方が、皆さん語りたがるようで・・・・・・次のアンケートテーマはまだ考えてませんけど、もうちょっと温かみのあるテーマにしようかなぁって思っています。
投票して下さった全ての方、ご協力ありがとうございました。
■ ジャンプ以外の雑誌の感想(ネタバレあり)
>日高トミ子/松本タカ『COME!コメ』(ヤングマガジン7号)
センターカラーで銭湯のシーンなのに、妹の裸がちっちゃくしか描かれないのはどういうことだっ!!! あれ?「小学生並の胸」って言われるってことは、この妹って幾つなんだ・・・・・?? 見た目で勝手に小学生くらいなのだと思い込んでいました。
何はともあれ、センターカラーを与えられるくらいの地位まで戻ってきましたね。あぁ、良かった・・・・一時期は本当に終わっちゃうのかと思ってました。
>松本剛『ハナモモ』(ヤングマガジン7号)
1話完結の読みきりのシリーズ連載・第1話だそうです。
僕は知らなかったのですけど、短編を描かせたらかなり有名な漫画家さんらしいです。どうりで。序盤からグイグイと引きつける展開、徐々に明らかになる女のコの設定と内面描写、少しずつ前向きになろうとする彼女の心情を比喩した坂道と花桃の美しさ・・・・・・細部に渡って上手く、噛めば噛むほど味が出てくるような短編でした。
うっわー・・・・まさか『みなみけ』と『妹は思春期』目当てで手に取ったヤンマガで、こんなツボに入る作品と出会うとは・・・・・。村上かつらとか、『金魚屋古書店』に初めて出会ったときのような衝撃でした。
>稲光伸二『出るトコ出ましょ!』(スピリッツ7号)
『CUE』が終わり、『ラストイニング』もなかった今週のスピリッツ・・・・・お目当てはコレと『団地ともお』くらいになってしまいました。うーむ。
でもまぁ、コレは文句なく面白くなってきましたよ!「オークション評価が高かった」謎が判明。こうやって徐々にオークション詐欺の手口が明らかになっていくのは楽しいです(だからと言って、詐欺の手口をマネたりしちゃダメですよ)
野中と亀井さんのやり取りに癒されつつ、徐々に詐欺ヤローを追い詰めていく展開に燃えていたのですが―――なんと、詐欺者リストの中に亀井さんの父親の名が! って、ハシラの補足がなければ誰も分からないんじゃないだろうか(笑)
失踪した社長親父ということで、『ショコラ』の父親のように最終章でひょっこり戻ってきて「ずっと迎えに行きたかったんだ」とか言い出すのだと思ってましたが・・・・本物でも、名前を騙ってるだけでも、熊本でかなり大きく話が進む予感がします。 |
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