新番組『かみちゅ!』
 『かみちゅ!』第2話
 『かみちゅ!』第3話「そんなつもりじゃなかったのに」
 『かみちゅ!』第4話「地球の危機」
 『かみちゅ!』第5話「ひとりぼっちは嫌い」
 『かみちゅ!』第6話「小さな決心」
 『かみちゅ!』DVD1巻の話.1
 『かみちゅ!』第7話「太陽の恋人たち」
 『かみちゅ!』DVD1巻の話.2
 『かみちゅ!』第8話「時の河を越えて」
 『かみちゅ!』第9話「君に決定」
 『かみちゅ!』第10話「ふしぎなぼうけん」
 『かみちゅ!』第11話「夢色のメッセージ」
 『かみちゅ!』第12話「ちいさな一歩で」 



05年6月29日 〜新番組『かみちゅ!』

 ある意味で伝説の最終回だったアニメ版『いちご100%』―――その後番組になる『かみちゅ!』(公式サイト)を最後の10分だけ観ました。監督&脚本は『武装錬金』でもお馴染みになった、『ROD』の舛成孝二さんと倉田英之さん。かなり面白かったです。あー、最初から観ておけば良かった。絵がキレイだし、ヒロインは貧乳っこで可愛いし、町並みを描くロングショットがムチャクチャ美しかったし。問題は・・・・ヒロインの演技力か。でもまぁ、ここから進化してくれると期待しておきます。

<※ DVDでの第1話感想はこちら






05年7月7日 〜『かみちゅ!』の姉妹ネタと電撃大王

 アニメ『かみちゅ!』、第2話も良かった―――。
 中学生の女のコ4人だと、脚開いたまま座ったりしちゃうのね。お兄さんとしてはドギマギしてしまいますよ。その開いた脚の間に飛び込んだり―――無防備で全然エロくないはずなのに、そういう無防備さが逆にそそるってことなのか。そうか、これが中学生萌えの真実なのか!

 赤字続きの神社を盛り立てようと頑張る姉妹が萌え。ほっぺムニムニとか、もたれかかって寝ているシーンとか、姉妹フェチのツボを抑えていて今後に期待が持てます。

 僕は寺よりも神社の雰囲気が好き派なので、『千と千尋』以降の八百万の神とか神社ブームは嬉しい限りです。ゆりえが舟に乗って変な世界をゆらゆら進むシーンなんか最高。見てるだけでほのぼのしちゃいます。

<※ DVDでの第2話感想はこちら



 それにしても。『かみちゅ!』は企画モノだとしても、『苺ましまろ』がアニメ化などなど・・・・僕でも結構聞いたことある作品がガシガシ連載されてる電撃大王って侮れない雑誌だったんですね。そうか、ここ数年のメディアワークスの好調っぷりってそういうことだったのか。

 『かみちゅ!』、『苺ましまろ』、『よつばと』・・・・・どれも姉妹モノじゃないですか。すげーよ、ある意味でここまで僕好みの雑誌はないのかも知れんですよ。






05年7月13日 〜『かみちゅ!』第3話「そんなつもりじゃなかったのに」


 
■ 『かみちゅ!』第3話
 「そんなつもりじゃなかったのに」
 <公式サイト

 素晴らしかったです。素晴らしすぎて個別感想のコーナーを作りそうなくらい。
 何が素晴らしいって、ゆりえちゃんの貧乳っぷりが素晴らしいですね。同級生のコは比較的年相応なので(でも80年代という時期を考えるとアレかな?)、いい感じに対比されています。もちろんお風呂のシーンは巻き戻して二回観ましたよ?

 第1話を観ていないせいか、ゆりえちゃんの家族構成がイマイチ分からなかったです。アレは普通にお父さんとお母さんで良いのかな? お母さん若すぎ。同級生でも通じますよ。男のコは弟? ゆりえちゃんよりもよっぽど大人びていますね。中学生くらいの姉弟話だったら、かなり萌えです。


 メインの話は、こういう神さまモノにとって定番な“貧乏神”の話題。
 んで、同時にゆりえちゃんちの猫がいなくなって―――という二面同時展開が、一つに重なって、ゆりえが猫を飼って欲しいと言った時の台詞と猫が貧乏神を飼って欲しいと言った時の台詞を絡めてくる構成でした。こういうまとめ方、大好きです。欲を言えば、「他人の評判なんて―――」という場面で、神さまに祀り上げられているゆりえちゃんの心情と対比させて欲しかったのだけど。それはまだまだ先の話にとっておくのかな。


 貧乏神の襲来で一気に不幸になっていく街並みと、ゆりえの力でそれが払拭していく街並み。この2シーンの絵が素晴らしかったです。シャッターがガゴンガゴンと上がっていく様に燃えました。不景気を吹っ飛ばすのはいつの時代も貧乳女子中学生だって話ですね!







05年7月28日 〜『かみちゅ!』第4話「地球の危機」

 ■ 『かみちゅ!』第4話
 「地球の危機」
 <公式サイト

 OPが変更・・・・・・というよりは、ようやく完成したというべきか。
 待たせただけあって、映像的にも遊び心的にも非常にレベルの高いものでした。空を眺めるタマの後姿、目覚めるゆりえ、家族の様子、健児の書いた字が空を待って町と学校が映る絵、サビに合わせて女のコ3人が駆けていく(このアングルの絵は好きだなぁ)、チョコマカ動く小さい神様達と、新キャラのイノシカチョウ、スイカにむしゃぶりつくゆりえに、夕陽に染まる校庭で鉄棒に戯れる3人―――と映像的な美麗さと楽しさが半端なく、その絵にスタッフロールを入れていく遊び心。

 この絵コンテ切ったのは『武装錬金』でもお馴染みの石浜真史さん。
 何となく―――このアニメも中学生とか中学生に欲情してるダメ大人達をターゲットにしているのではなく、ずっと昔自分達が中学生だった頃の想い出を大切にして「あぁ、自分にもこんな時代があったなぁ」と思えるような世代に向けているんでないかと思いました。
 女子中学生が主人公とはいえ、どうも「ゆりえたん萌え〜」というのではなく、何だか娘のイキイキした姿をそっと見守っているお父さんの気分に近いのかも。

 だから、どうもジブリアニメと出発点が近いのに、着地点が大きく違う印象を受けるのかなぁとか。




 冒頭―――
 前回、貧乏神が乗り移ってしまったタマも含めての家族の朝食シーンが良いですね。章ちゃん(弟)だけが冷静にツッコミ入れてるのに、他の全員がノホホンとしているという。「大らかだから」猫がスプーン使ってても気にしない両親ってのも凄いな。ゆりえのボケボケっぷりは、こういう環境で育ったからか。
 ここでゆりえの読んでいる本が「専守防衛」という政経の教科書である(中2で政経をやるかって疑問はありますが)こと、テレビの放送から「総理」「野党」「歩み寄り」などのキーワードが出てくること、「地球の危機」というサブタイから―――今回の話はスケールを大きくすることが暗示されています。

 うーん、でも。ちょっとこの時点では不安。これまでの『かみちゅ』は“80年代の田舎町”を舞台にしていることで突飛な設定もバランスが取れていたのだし、政治とか防衛とかそういう話にしちゃって、今までこのアニメを支持していた人達が離れちゃうんじゃないかと・・・・・・・(僕は観ていなかったんですけど、同スタッフの『R.O.D』もこういう日常と非日常のギャップのある話だったらしいんですけどね)


 前回の八島様の話が伏線となり、神様協会から新キャラ登場。観返すまで分からなかったんですが、彼らが降ってきたシーン・・・ゆりえとタマ以外はノーリアクションで、一人ビックリしてるゆりえにビックリしていたんですよね。「お行儀悪いったら!」と怒っている母さんが可愛かったです。娘のことを“ゆりちゃん”と呼ぶのも結構萌えますね。母娘萌えも結構ありか!?
 「行儀悪い」と言われてましたけど、ハシくわえたまま歩くゆりえちゃんは確かに萌えです。イノシカチョウの位置からはパンツが見えたんじゃないかと不安になる一方、このシーンが漫画化されるのが楽しみです。この回自体闇に葬られる可能性はありますけど・・・・・・・(作画むっちゃ大変そうですし)



 そんなこんなで、新キャラ(マスコット?)登場。
 イノシカチョウの形をしている時点で「まさか・・・」と思ったのですが、案の定ゆりえちゃんが名付け親になってあげるみたいです。
 
「名前つけるの、得意だし!」
 「可愛くてタマんない」から、猫にタマと名付けちゃうゆりちゃんです。やっぱり結局、廻り回ってベタな名前になりました。
 ・蝶型の女のコ→ 「アドバイス、チョー役に立ったから」→チョウちゃん
 ・猪型→ 「気にしなくていーの」→イノくん
 ・鹿型→ 「変なことしか言わない」→シカくん
 シカは最初から否定的な発言が多くて、チョウは最初から「チョー特別な〜〜」という台詞があったりとか。それぞれキャラに見合った名前になってるっちゃなってるんですが・・・・・・イノくんは何なんでしょ。楽観主義?






 中曽根総理については微妙でしたが・・・・・・
 好きな男のコの下に帰りたがっている火星人ちゃんに、自分を重ねるゆりえちゃんの対比・友情は熱かったです。健児くんは出番あんまりないけど、ゆりえちゃんにとっては大切な存在で―――そういう部分は女子中学生の等身大を描いているって気もしますよね。

 火星人ちゃんを助けるために、自分の能力を最大限に利用しようとするゆりえちゃん。よく設定が分からんのですが、2話・3話に出てきたように、ゆりえちゃんが筆で紙に何か描くと何かが起こるってことなのかな―――相変わらず下手くそらしくて、「誰か教えてくれる人いないんですか?」という台詞は、健児くんとの関係の(現時点での)遠さを表しているみたいですね。ということは、今後もうちょっと近くなっていくんだって伏線・・・・・・??
 「3枚しか紙がない」という限定条件を作って「これでどうやって切り抜けるのか」と思わせといて、最後の1枚を火星人ちゃんの幸せのため(好きな男のコと結ばれるように)、相手の気持ちになって使ってあげたのが熱かったです。



 しかし、それにしても―――専守防衛とか親米戦略とか。
 ターゲットを冒頭で述べたように「中学生だった頃を懐かしむ大人たち」にしているのだから「こういうのも大丈夫」だと思って作っているんでしょうけど、アニメとしてはどうなんだろうなぁ。殺伐としすぎちゃって、このアニメの良さを潰してしまうようなテーマだったような気がします。いや・・・・・個人的には、今週も面白かったのは確かなんですが。何となく『エヴァ』にとってのJ・Aの回みたいな立場になるんじゃないかと危惧しています。






05年8月4日 〜『かみちゅ!』第5話「ひとりぼっちは嫌い」

 
■ 『かみちゅ!』第5話
 「ひとりぼっちは嫌い」
 <公式サイト

 『下手考』さんトコで紹介されていたWEBアニメスタイルの特別記事:倉田英之&舛成孝二のインタビューは、なかなか考えさせられる内容です。『かみちゅ!』観ている人は是非読んでみて下さいな。両名のルックスにはビックリするでしょうけどね(笑) (この2人と和月先生が一緒に歩いていたら・・・・・物凄いインパクトだなぁ)


 
「だって、ゆりえと綾波(レイ)って同じ歳ですよ、14歳だから」(by倉田)

 
「ああ、そうですよね。可愛いというのは正義ですね。」(by倉田)
 「『ストロベリーなんとか』に似てますね(笑)。というか、向こうが先に言ったんだけど。」(by舛成)

  ※ “可愛いは正義”は『苺ましまろ』のキャッチフレーズです。どっちも電撃大王。

 
「『R.O.D』の時もそうなんですけど、作る時に、キャラクターがカメラを向かないようにと、よく考えるんですよ。(キャラクターが)カメラ見て芝居をすると、やっぱ媚びが出るじゃないですか。そういうのやりたくなくて。普通に生活しているのを、俺らが隠し撮りしてるくらいのノリでやりたい。」(by舛成)

 「(パンツは)見えないモードで。だから、僕は原画さんとかに「シチュエーション的に不自然になるんだったら見えていいからね」と言ってるんですよ。「ただ、見せるために画を描くな」という話をしているんです。で、実際1話でも見えている。僕は(スカートで)しゃがんでるアングルを平気で作っちゃうし、また、下半身に神経を集中してない子たちばっかなんで、凄く危ないんですよ。」(by舛成)

 「まあ、皆が、そろそろ新しい性癖に目覚めてもいいんじゃないのかなあというような。2話の3人で縁側に転がっているのを観て、ああ、こんなところにも、胸がキュンとなるものがあったのだと気づいてくれると嬉しいなあという。」(by倉田)



 もう、名言だらけ。それこそ『武装錬金』のライナーノートばりに製作サイドのスタンスを明確にしてくれています。
 語っていることは「如何に女子中学生が可愛いか」とか「パンツは見えるべきか」とかしょうもない“萌え”に関することばかりなんだけれど、映像を作る者達としてのこだわりや信念というか―――隅々にまでこだわって作られていることが伝わってきます。分野が違えども「何かを創りたい」と思っている人には刺激になると思いますよ。

 倉田さんも仰っていたけど、2話の縁側のシーンの威力は凄かったです。心を鷲掴みにされました。匂いとか暑さとか、そういうものを絵と音だけで表現できるアニメってそうそうなくて。だからこそ、そこに“萌え”という感情があるんじゃないかなぁと思うのです。




 えーっと、5話の感想。
 神様としての仕事がハードになり、突如倒れてしまうゆりえ。彼女が寝込んでいる間、家族やクラスメイトや物の怪なんかの様子を描くことで、皆とゆりえの関係を描き直すというお話ですね。やっぱこういう“町単位”とか“家族”の話が向いていますよ。構成なんかは先週の方がしっかりしていたんですが、それでも僕は今週みたいな日常的な話が好きです。


 
「普通の人にとって、神様なんてそんなものですよ。
 困った時は頼みますが、普段はいるかいないかなんて気にしないでしょ?」


 ゆりえちゃんは神様なのか/中学生なのか―――
 ゆりえがいなくても学校は普通に動き、ゆりえは誰も見舞いに来てくれないことで「私って嫌われてるのかなぁ」と悩み。一方、物の怪なんかはゆりえちゃん不在で大人しくなったり、「中学生なんて辞めて神様に専念しなさいな」と言ったりする。

 でも、ゆりえちゃんは神様である前に中学生で・・・心配してくれる家族やクラスメイトに支えられて生きているんだってことなんですよね。祀や光恵も良かったけど、やっぱり圧倒的に章ちゃんがステキ。今までアニメ内では「弟」って出てこなかったと思うんだけど、祀と光恵を通してようやくツッコミ入りましたね。
 「女物の自転車なんて・・・」とブツブツ言いながら、お姉ちゃんの自転車を家まで持って帰ってくれたり。お姉ちゃんのために神社にお守り買いに行ったり。やっばい。姉弟話が激萌えです。漫画版の方にも追加されたシーンとかあったんですが、この「章ちゃんがゆりえをぶっきらぼうに心配する様」ってのはこのアニメの清涼剤なんですよね。

 でも、上述のWEBアニメスタイルのインタビューによると、それに礼も言わないお姉ちゃんがゆりえだという(笑) あぁ、やっぱね。そういう図々しいというか、抜けた部分がゆりえちゃんの魅力ですよね。「イイコ、イイコ」となでなでしたいんではなく、ほっぺをムニムニしたくなるようなヒロインが彼女。お母さんですらゆりえのほっぺムニムニしてましたし。



 それにしても―――
 先週、ゆりえの不可思議な行動に呆れていた家族だけど、ゆりえが神様になったということは知っているんですよね。そりゃテレビにも出てましたし。それでも「ちょっと最近忙しかったもんなぁ・・・」くらいで済ませているのが流石です。アンタら自分の娘が神様になっちゃってもそんなリアクションなのかよ、と(笑) 姉の苦労っぷりを見てやりきれなくて、みこちゃんと八島様のやり取りには引いちゃったりしてる章ちゃんだけがマトモな子です。






05年8月11日 〜『かみちゅ!』第6話「小さな決心」

 ■ 『かみちゅ!』第6話
 「小さな決心」
 <公式サイト

 倉田さんがWEBアニメスタイルの対談で「ゆりえと綾波は同い年」ということを言っていたけど、そういやゆりえって綾波と同じ髪型なんですね。内ハネのショートヘア。監督が「マトモに観てない」と明言していたから意識していたワケじゃないでしょうけど、これも『エヴァ』から一時代が経過したから出来ることなんだろうと思うと感慨深くなります。
 この『かみちゅ!』ってアニメは時代を塗り替えてしまうような作品にはならないでしょうけど、間違いなく「この時代にしか描けない作品」ではあると思います。こういうものを作れる今の深夜アニメ界の現状をありがたく思い、この現状が少しでも長く続くように僕もDVDを買うんだろうなーって戯言を一つ。


 本編。
 4話、5話で段階踏んで伏線張られていた「ゆりえと二宮くんの話」を絶妙なタイミングで入れてきました。
 ゆりえの神様としての力を高めるために書道の練習と、同じように二宮くんが好きな後輩のコを出すことでゆりえの気持ちを揺さぶるというベタだけどソツのない話でした。
 この後輩のコが、自分が玉砕した後もゆりえを応援するような発言をしたりするんだけど・・・・その背景に、二宮くんとゆりえの共通点に後輩のコだけが気付いていたというものを描いておいたという(構成の)気の使い方がニクいですねー。犬をどけたシーンもそうなんだけど。ゆりえが犬のシーンで「まっすぐ気持ちを伝えれば」と言ったのと、二宮くんが体育館のシーンで「思ったままを紙に書けば」と・・・・・この二人の精神構造って実は非常に似てるんですよね。そこに一歩引いて気付いた後輩のコは、多分ムリだと知りつつ玉砕していったんじゃないかなーと邪推。

 一つ素人考えなりに欲を言えば、後輩のコが最後にゆりえに“友情”と書かれた習字でも渡して・・・・・
 体育館のシーンでは「友達なんだから協力してよ」という意味で使った“友情”という言葉を、「友達だから応援するね」という意味に裏返すことが出来て、感動度が上がったんじゃないかなーと思うのですが。まぁ、先輩・後輩という関係だから“友情”という言葉は相応しくなかったのかも知れんけど・・・・・・


 ○ 懲りてない祀
 前回自分のせいでゆりえが倒れたのだと落ち込んでいたくせに、あっさりと名プロデューサー稼業に戻ってる祀ちゃんにまず笑いました。

 ○ 何その明るいキャラ
 1話を見逃していた僕にとっては、二宮くんのキャラにビックリでした。今まで世界の全てに興味なさそうな顔してたのに、入部希望者が来た途端に爽やか少年に変貌。今までどうしてゆりえが彼に惹かれてたのか分からなかったんですが、今回観て納得。自分から進んで周囲に溶け込むタイプではないけれど、これはこれで自分の信念みたいなものがあって、カッチョ良かったです。後輩のコの告白を漢らしく断ったり。

 ○ 百円
 「自分が書きたい文字を書いてごらん」と言われてゆりえが書いた中の1枚。
 このコの精神状況が、僕はとっても心配です(笑)

 ○ 中学生ジャージ萌え
 良かった・・・・ここであざとくブルマとか出してこないで。
 僕はブルマはあんまり好きじゃなくて、むしろ十代の女のコはジャージ姿が一番エロイと思っています。

 ○ 来週から夏休み?
 これまでの話は学校の日常描写があったからこそほのぼの〜としていたので、来週以降の展開がちょっと心配。まぁ、学校以外の日常描写を描いてくれれば文句はないのですけど・・・・・

 『20世紀少年』の過去描写とかもそうなんだけど、日本人の“ローティーンくらいまでの記憶”とか“ノスタルジー”とかって必ず夏限定なんですよね。この『かみちゅ』も夏だからこそ描ける話であって、作中の冬とか春とかの様子は想像出来ないし、想像させないように作ってあるんじゃないかと思います。夏が終われば神様でもなくなりました―――みたいな感じでもいいくらい。
 だから、夏ならではの―――夏休みならではの話をここらで入れて欲しいかなーと。肝試しとかプールとか海水浴とか親戚のコが遊びに来たりとか。






05年8月25日 〜『かみちゅ!』DVD1巻の話.1+『かみちゅ!』第7話「太陽の恋人たち」

 
■ 『かみちゅ!』DVD1巻の話.1
 とりあえず大半が未見だった第1話が観られたので満足。2話については後日。
 どのシーンが追加カットなのかは分からんのですが(何故なら本放送の時未見だからさ!)、この1話凄ぇ!!DVDの映像と音質だからかなー、今まで観てきた7話の中でもダントツの威力でしたよ。
 街の概観を表す構図とか、街並みとか階段とか、ゆりえが台風の屋上で縄(?正式名称はなんだろ・・・・)を引っ張る絵とか。絵的な楽しさがこれでもかってほどに凝縮されていてビビった。少なくとも、この1話だけなら100点満点の出来ですよ。


 ・・・・・7話の海のシーンで「メガネ外すとそんな顔なんだ」と祀が言っていたのでそうだとは思っていたんですが、祀はつい最近からの友達だったんですね。それと、ものっそい今更なんですが・・・・・

 一橋ゆりえ
 二宮健児
 三枝祀・みこ
 四条光恵

 ・・・八島様

なんですね。5・6・7は今まで出てきましたかね?


 ○ そんなとこまでオマケかよ
 

 DVDやCDにくっついてくる帯みたいの、画像では黄緑のヤツなんですが。その裏に落越さん(プロデューサー)のオマケコメントが。
 ライナーノートは8ページ。表紙・裏表紙、倉田氏のコメント半ページ、羽音のイラスト半ページ、声優さんのコメント半ページ(初回はゆりえ)、舛成氏の変な絵が半ページ、キャラ設定画(今回はゆりえ)が1ページ、登場した物怪紹介に1ページ、高木信幸氏寄贈のみこちゃん絵が1ページ、予告とか説明で1ページ。

 精一杯やってるのは分かるけど、これだけだったら4200円払えるかどうかだったらキツイだろうなー。



 ○ 1話のコメンタリー
 映像と音に合わせて、舛成&倉田コンビが勝手に喋るコーナー。本編と同じサイズ喋ってるのか・・・・和月先生のライナーノートも凄いと思ったけど、20分以上もってその比じゃないじゃないか。内容も80年代のドラマの話とかのマニアックな話や、尾道へのロケとか、制作こぼれ話とか、細部へのこだわりを感じさせるものでした。これ、この1話みたいに完璧な回のコメンタリーよりも、「今週はどうよ?」というような回の方が気になるかも。

 以下、僕的に「おーっ!」と思った部分
 ・ジブリというよりは、昔の青春映画やアイドル映画のようなものを目指した
 ・とは言いつつ、倉田さんはジブリ作品大好き(笑)
 ・冒頭の教室シーンに『R.O.D』のキャラ? (僕は前作観てなかったんでよく分からん)
 ・尾道を舞台にするなんて暴挙で、背景作画スタッフが恐ろしいことなっている
 ・尾道の電車は複線だったけど、「田舎っぽさ」を出すために単線にした。
 ・Aパート最後の、ゆりえとみこが自己紹介しあうシーンはTV版ではカットされた(なので、視聴者は「誰このコ?」と戸惑っていたらしい)
 ・ゆりえ宅の家具のディティールが凄い
 ・「台風の話は勘弁してくれ」と作画スタッフに言われたけど、「第1話だから派手なものを」ということで踏み切った
 ・二宮くんが飛ばされそうになっているシーンで飛んできた習字には「あなたは神を信じますか?」と書かれているとか。ちなみにAパートに出てくる「おまえはすでに死んでいる」は、『かみちゅ』舞台の80年代に大ヒットした『北斗の拳』より。二宮くんが『北斗の拳』観ていたのか・・・・・・??
 ・ゆりえ役の声優さんはオーディションの際に大騒ぎになったとか。「凄い声だ。演技なんか後からついてくる」と、舛成氏絶賛。確かに演技は「?」なとこあるけど、もう漫画版のゆりえもこの声にしか聞こえないもんなぁ。
 ・ゆりえの告白シーン、先に声を録って作画スタッフに見せたところ。何度も「好き」と聞かされて照れていた(笑)
 ・ゆりえがプールに沈むシーンの最後の1カット、パンツが見えてるとか(流石に確認できない・・・・・・・)



 面白かったー。僕はこういうコメンタリーってのを観たのは映画・アニメ含めて初めてだったんで、新鮮な気分です。僕にはヲタ友達がいないので、アニメのシーンに合わせてあれこれ喋れているような気になって楽しかったです。今後どうなるかは分からないけど、僕的にはこれがあるなら4000円チョイを出しても全然アリなんじゃないかって感じかな。2巻を買うかは、2話を観てから判断しますけど。





 
■ 『かみちゅ!』第7話
 「太陽の恋人たち」
 <公式サイト

 「夏休みならではの話を入れて欲しい」と思っていたら、ちゃんと海水浴の話から始まりました。分かっていらっしゃる。このソツのなさを「痒いところに手が届く」と思うか、「売れるための計算」と思うかで評価は分かれそうな感じですが。今回の話も、キチッキチッと前半のパーツが後半に繋がるキレイな構成なんですが・・・・・なんつーか、老獪っつーか、若さの欠片もないアニメだなぁと(笑)


 海水浴に来た3人。「ちょっと待て、祀!テメェ妹も誘えよ!」と怒鳴りたい気持ちもあるんですが、まぁゆりえの水着が可愛かったから許しましょう。80年代を舞台にするという設定上、水着のデザインとかもあんまり可愛すぎると「え?」ってなるし、ダサすぎても萌えない。この辺りの線引きは大変そうですよね・・・・・・・・
 小学生体型のゆりえは置いといて、残り二人の体がムチムチしてるのは「流石だなぁ」と思いました。リアルっちゃリアルというか、何というか。光恵の巨乳設定は漫画版で既に分かっていたけど、アニメ版では水着になった途端にゆっさゆさ(笑)

 とまぁ・・・サービスなのかよう分からんサービスシーンだけで終わっても凄いんですが。この序盤の「人がいっぱいの海水浴場でうんざり」→「裏の方に行ってみよう」→「ガラガラ、3人だけで遊べる!」ってのが、ラストのシーンで裏返されているのが上手いです。



 いや、正直なところ後半の話は・・・・・「あの男のコと女のコが・・・」って話になった途端、お父さんとお母さんのことだとは分かっちゃいましたが。家族エピソードはどこかで入れておかなきゃならんかったから、これはこれでアリかな。娘→母のおでこチューは萌えました。赤くなるお母さんが素晴らしい。父親の方はちゃんと顔が隠されてて良かった(笑)



 ○ 貧乏神、もうこういう役目なのね
 ウチワで扇いであげる猫が可愛かった・・・・・・・・
 「暑中見舞いに紛れてました」も、独特のイントネーションに吹いた。



 ○ 光恵=瑞生?
 何故いつもいつも光恵が乗り移られるのか・・・・・・『もっけ』の瑞生みたいに、体質的に入りやすいとか?
 「トール兄ちゃん」ってのは伏線なのかな? 顔隠されてるし、おでこチューのシーンも省略されてるし。ひょっとしてDVD特典で入るって戦法なのか!? おでこチューのために4200円!?



 ○ 神様で小ネタを一発
 神様協会の歓迎会で
 
「あの・・・・・成績落ちちゃったんで、学問の神様とかいません?」と訊いたゆりえに
 
「菅原様なら欠席です」と答える別の神様。吹いた。

 いや・・・・そりゃ、「学問の神様」なら菅原道真だろうけどさ!タイヤの神とかビート板の神とか、ほとんど妖怪みたいな神様の中に菅原道真が混じっていても画面的にどうなのよ(笑) あーでも、それ考えると八島様が人型で良かった。焼きそばを頭の上に乗っけてる神様とかでなくて良かった。みこちゃんがそんな神様を慕っているコでなくて良かった。






05年9月1日 〜『かみちゅ!』DVD1巻の話.2+『かみちゅ!』第8話「時の河を超えて」

 
■ 『かみちゅ!』DVD1巻の話.2
 2話、八島様失踪の回をようやく観ました。未公開シーンなのか、「あれ?こんなシーンあったっけ?」というシーンもチラホラ。1話でみこちゃんが八島様失踪を隠そうとするシーンがTVではカットされた例もあるので、歌番組のテレビサイズ並に、アニメもテレビサイズとDVDサイズを使い分けて―――DVDの方こそが完全版ってな感じですかね。
 ちょっと残念だったのが、テレビ放送の際にはOP映像が間に合わず、前回の本編を切り貼りして仮OPにしていたんですが―――DVDではちゃんとOPになっちゃっています。あの仮OPももう一度観たいんだけど、どっかに収録してくれないもんか。

 2話はやっぱ凄いですね。今観るとお手本のような2話です。ゆりえの神様としての能力を見せたり、町並みと町並みの中に根付いているもののけを描いたり、町おこしだったり、八島様の葛藤だったり、さり気に第3話への伏線張ってたり、圧倒的に姉妹萌えだったり。
 みこちゃんが「八島様は今でもお姉ちゃんのことが・・・・・」と言っていたのにビックリ。
 マジっすか!?8話まで観てきたけど、そんな描写あったかなぁ・・・・・でも、みこ→八島様→祀ならば、姉妹フェチとしてはこれ以上ない関係です。まぁ八島様は神様だから三角関係ってのとは違うのですが、そこもまたみこちゃんの純粋さが出てて萌え。

 あと、神様の世界で八島様と一緒にいた犬(犬和尚)がすげー可愛かった。
 ラストの祭のシーンで八島様のギターをちゃんと聴きに来ているのが良いなぁ。


 こうやって町をのほほんと歩いているだけのアニメで良かったと思うんだけど・・・・と愚痴ってみたり。

<第2話のコメンタリー>
 ・サブタイトルは歌謡曲からとっている
  「青春のいじわる」−菊池桃子
  「神様お願い」−ザ・テンプターズ
  「そんなつもりじゃなかったのに」」−立見里歌
  「地球の危機」−宍戸留美
  「ひとりぼっちは嫌い」−高橋美枝
  「小さな決心」−中山忍
  「太陽の恋人たち」−林紀恵
  「時の河を超えて」−うしろ髪ひかれ隊
  という訳で検索してみました。もちろん1曲も知りません。間違っていたらゴメンなさい。
 ・テレビ版はすげー中途半端なカットから始まっている(祀が祭の提案をするとこ)
 ・祀の家は貧乏なので、弁当のおかずは畑でとれる野菜のみ(笑)
 ・家財のシーンに出てくるカセットデッキは1話に出てきたもの。あれから差し押さえられたらしい(笑)
 ・祀はみこが可愛くて仕方ないから、変なスキンシップをとっている
 ・神様の世界で愚痴ってた円盤3人組はレーザーディスク、VHD、ビデオディスク
 ・八島様に叩かれて泣いていた鐘は、「下手な叩かれ方だから痛い」という設定
 ・みこだけが蚊に刺されてなかったのは、“力”があるから
 ・「神社の神様が神の国で寺に居候してる」ってのはツッコミどころだった
 ・漫画版の光恵が巨乳化していることについて、アニメの現場はジェラシーを感じてる。これから光恵が巨乳化されたらそのせいだとか(笑) まぁ、貧乳×巨乳は鳴子先生の十八番ですからね!
 ・祀が八島様を見えなくなったのは、金への執着から(笑)


 うーむ。やっぱり面白いなぁ。細かいとこまで(ムダとも言える)設定を詰め込んでいるのが分かります。
 1〜3話はこのくらいの密度で詰め込んでいるからいいものの、ダメな回にもどんなコメント残しているか気になるマジック。とりあえず2巻も買ってみるか。





 ■ 『かみちゅ!』第8話
 「時の河を超えて」
 <公式サイト

 な、夏休みが一週で終わった・・・・・・
 えー!何でよ!夏休みのイベントが海行って母娘でおでこチューだけって(それはそれで萌えたけど)、物足りないにも程がある!浴衣着たり、肝試ししたり(普段から周りが妖怪だらけだけど)、間に合いそうにない宿題に四苦八苦したり、好きな男のコに1ヶ月会えなくて悶々したり!そういうイベントをまるまるスルーでいきなり新学期かよ!!


 という訳で、DVD限定の方の話に入れてくると期待しておきます。
 マジメな話、リアル放送日が「夏休み終了直前」だからそういう話を入れてくるんじゃないかと思っていましたが。よくよく考えてみたら、地方によって放送日は違うのだし。このアニメ観ている人の大半は夏休みなんかない大人で、ゆりえくらいの年の子どもがいる世代よりも下の層(というか、20代〜30代の独身男性限定?)を狙っているのだから・・・まぁ、順当な選択ではあるか。



 今週は戦艦大和でまるまる1話。
 何だコレ・・・・・・角川系列だからタイアップなのか!? こないだラジオで長淵剛と伊集院光の対談を聴いたばかりなので、やけにタイムリーな話題に思える。しかもそうか、尾道で今映画のロケセットが公開されてるとか(こちら)。『かみちゅ』の舞台ももちろん尾道をモチーフにしているので、そういう繋がりでの話を作ることになったのかな?

 戦争についての話題には一切触れずに、「在りし日のよき思い出」としてのみ切り込んだのは個人的には好印象。30分のアニメに戦争についての考えとかを入れられても消化不良になること間違いないし、そもそもそういう重苦しい話はこのアニメには求めてないし。いや、なら最初から大和なんか出さなきゃ良いんだけど・・・・・・(笑)


 話のムチャっぷりは火星人の回と同じくらいムチャでしたが、悪役を作らなかったこととか、既出キャラが沢山登場してきたとことか、まぁコレはコレで楽しい気はしました。総理が再登場して、結構良い人化してたのが良かった。てゆうか、ゆりえが自宅からフツーに総理に電話してるのに笑った。


<以下、簡単にポイント羅列>
 ・ ゆりえ・祀の膝枕萌え
 ・ 豆腐ちゃんの隣が納豆ちゃん!細かいもののけが可愛いなぁ・・・・・
 ・ ゆりえの能力―――もう何でもありなんだな
 ・ 二宮君が初めてゆりえの能力を見る(1話ではゆりえを個体認識してなかったので・笑)
 ・ 80年代には、戦争を語れる老人がまだまだ沢山いたんだよなぁ・・・・・・
 ・ そうか。舛成&倉田コンビは『宇宙戦艦ヤマト』世代なのか? なるほど。このアニメのターゲットは、子ども時代に『ヤマト』を経験してきた人達なのか!どれだけオッサンを狙っているんだ・・・・・・・・






05年9月8日 〜『かみちゅ!』第9話「君に決定」

 
■ 『かみちゅ!』第9話
 「君に決定」
 <公式サイト

 サブタイは田原俊彦?

 インタビューとかコメンタリーから推測するに、このアニメの全16話の大まかな内容は7月初めの時点で決定していたみたいなんで・・・・・その後、現実世界があれよあれよと総選挙へと突入するなんてことは予想していなかったんでしょうに。まさかの、9月11日総選挙の直前に生徒会長選挙のネタがやってくるという奇跡が起こりました。
 “生徒会一筋の不器用な男”と“ポッと出だが、人望とカリスマに満ちた女”の対決という構図まで、造反組vs刺客というソレにそっくりというのが凄いです。造反組に該当するメガネ君が感情移入しようがないようなイヤミなヤツに描かれているのがアレですけど・・・・・・・中曽根総理の時も思ったけど、倉田さん、自民党から恨みを買わないか心配ですよ(笑)


 昨日の『舞-HiME』感想にも書きましたが、僕は生徒会ネタが大好きなんですよ。
 爽やかなはずの学園生活がドロドロしていく感じが堪らなくて・・・・・・そういう面では、そうした人間と人間のコネの奪い合いとかではなくて、光恵・祀の掘り下げ話に留まったのはちょっと拍子抜けではありましたが。演説が感動的だったから、まあ良いか。

 ゆりえが本当に生徒会長になって、生徒会内の人間関係に四苦八苦する様も見てみたかったけど・・・・・それだと別のアニメになっちゃいますものね。仕方ないか。



 ○ テーマ集約の応援演説燃え
 
「でも・・・・私達が思うような神様とはちょっと違ってて・・・
 ドジだし・・・・こないだも宿題忘れて・・・外見もそうですが。普通の中学生です。どっちかっていうとちょっと頼りない方かも。だから、神様の力を使ってこの学校をよく出来るかって言ったら、ムリじゃないかなって思います。
 でも、お昼と放課後、相談に来た人は知ってると思いますが・・・・・彼女は、他人の悩みを真剣に考えてくれる人です。それは―――神様だからってワケじゃなくて、元からそういうコなんです」


 舛成・倉田両氏が再三言っているように、『かみちゅ』は“神様は中学生”ではなくて“神様で中学生”であることに意味があるんですよね。5話のゆりえが寝込む回でも描かれたように、ゆりえは神様である前に女子中学生であって―――仲の良い友達がいて、好きな男のコがいるけど面と向かって喋れなくて、勉強があまり得意じゃなくて、困ってる人がいるとほっとけなくて―――そういう、どこにでもいる女子中学生が「ただ神様」なだけで。それは「ただ背が高い」とか「ただ脚が速い」とか、そういうのと一緒で、単なる特徴の一つなんじゃないかってことですよね。

 その証拠に。ゆりえは神様の力を使って、特に幸せにはなってないんですよね。来福神社の賽銭が増えたってことと、総理大臣直通の電話番号を知ったということくらいで(笑) 

 「神様がみんなの願いをかなえるのって当たり前なのかなー」と悩んでいるゆりえに、こうやって光恵が答えを出してあげるってのが感動―――原稿ムシした光恵の演説に、真っ先に祀が拍手をしてるってのも熱かったです。まぁ、この演説の後、ゆりえはテーマ無視で神様の力で学校を幸せにしようとして失敗―――というオチなんですが。まぁ、それはそれで良い締め方ではありました。



 ○ 生徒会室の描写
 何気に前生徒会長のキャラが面白かったんですが・・・・・もう出番はないでしょうね。

 あと、メガネくんの名前が「受」なのはあんまりだと思いました。



 ○ そういや、この中学の名前って
 最後に光恵が「石浜中学の歴史に・・・・」と言っていたんですが、石浜ってあの石浜さん?
 今まで中学の名前って出てましたっけ。さり気に出てきたので、すげービックリしたんですが。



 ○ 姉妹萌えは公式設定なのね
 
「そんなことないよ・・・・お姉ちゃん、カッコよかった!」
 姉のチョップに頬染めてる妹も萌えるけど、「カッコよかった」と言われて照れるお姉ちゃんも可愛かった!
 その様子に吹き出す光恵も含めて、何だかほのぼのしたシーンでした。あーこういうところがあるから、祀のずる賢しさに気付いても、光恵は友達やめられないんだなぁ。

 しかし、みこが頬染めるシーンがチョップの瞬間ではなく、「神罰よ!」の瞬間だったのはどういうことなんでしょう。あれ、ただへ理屈で暴力を正当化しただけだと思うんですが・・・・・・・(笑)


 そうそう、姉妹萌えとは違いますが。
 ゆりえがくわえてるポッキーを祀が奪って、食べちゃって、新しいポッキーをゆりえにくわえさせて、ゆりえが頬染めるってシーンが激しくエロかったんですが。どうなんですか?



 ○ 章ちゃんに春は来るのか?
 なんと、章ちゃんも弓道部だったことが判明。同じ部活でクラスメイトで、姉同士が仲良しだったら・・・・そりゃ、みこと一イベント起こりそうな気がするんですが・・・・・・おまもり買いに行って以来、全く進展してないですね。

 恐らく、みこの優先順位としては
 八島様>お姉ちゃん>>お父さん>>>の友達(ゆりえと光恵のことね)>街のもののけ>>>章ちゃん
くらいなので(笑)、いやこれはどうしようもないな。





 今週は学校生活メインだったからか、初期の『かみちゅ』と同じような匂いがして、ひじょーに良かったです。そうですよ。やはり「普通の中学生」に訪れるイベントをやっていった方が、神様であるギャップも生まれて面白くなると思うんですよ。






05年9月15日 〜『かみちゅ!』第10話「ふしぎなぼうけん」

 ■ 『かみちゅ!』第10話
 「ふしぎなぼうけん」
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 超 感 動!!
 うわー、もう今回は凄まじかった。1〜3話の頃のクオリティが戻ってきたと思っていましたが、ラストの絵でガンガン泣きましたよ。間違いなく、コレまでの10話の中で最も完成度の高い話でした。いや、お話の完成度も素晴らしかったけど、それ以外の細かい遊び心も良かったんですよね。貧乏神が死神と喋ってたり、八島様が弁天様のグッズ買い漁っていたり、犬和尚が再登場したり。

 凄いな、舛成&倉田コンビ。
 資金不足ゆえにDVDはどうしようか迷っていたんですが、この話が収録されてるヤツは買おうっと。



 ○ 10月は神無月
 神無月は神様が出雲に集まらなきゃならない決まりらしく、ゆりえが一ヶ月の転校生活に。
 神様イベントを上手く組み込んだだけでなく、前回でゆりえ周りのカテゴリー無化「神様である前に中学生」ということを描ききったタイミングで、絶妙の転校話ですよ。新しい学校ではゆりえが「神様」として崇められて、クラスに溶け込めないゆりえが悩むという。この展開はさすがに予想つかなかったなぁ・・・・

 いや、予想つかないと言えば―――舞台が秋になるだなんて、思いもよらなかったのですよ。
 何度も書いてますけど、『かみちゅ』がノスタルジー全開の話でいられたのは“夏”だからで。物語は“夏”のまま終わるのだと勝手に予想していました。そこで、いきなり10月になって神無月の話で転校話。三段コンボを喰らったかのような衝撃でした・・・・・・・


 しかし、ゆりえは生徒会長になってなくて良かったですね・・・・・・どっちにしろ1ヶ月不在になっていたのですから。



 ○ 衣替えっ!衣替えっ!
 あんまりこういうことに詳しくないんですけど、“神無月”の数え方は旧暦に沿ったものなんじゃないかなーと思っていましたが。フツーに衣替えしていたので、僕らの使っている暦での10月が神無月で(少なくとも作中では)良いんですね。転校先の制服を着たゆりえは、コスプレさせたみたいでエロかったです。

 一方、元の学校も衣替え。黒セーラーだけど、セーラーの色のせいなのか、全然古臭くないですね。
 ゆりえに黒系の服が似合うかどうか・・・・・それはまぁ来週を期待ということで。


 そういや、二宮君がゆりえ不在に気付いたみたいで。
 風邪の回(第5話)にも似たようなシーンがあったんですけど、あの時は二宮君は「こーんな髪型のコ」と名前を覚えていなかったんで。敢えて同じようなシーンを入れて、二宮君内のゆりえの存在がどう変化したかを描いているのかな? それにしても屋上で書道している二宮君、夏は暑いだろうし、冬は寒いだろうし、絵的にはキレイだけどあんましマネしたくない状況ですね。



 ○ 「ゆりえちゃん」に一票
 やはり、こういうカテゴリー無化の話に僕は弱いんだなぁ・・・・・・
 神様界で講習受けて、転校先で慣れない授業を受けて、遅くまで勉強して、みんながまだ寝てる(酔いつぶれてる?)中だけど一人で早起きして学校に走って、学校では誰とも喋ることなく(タマだけ)、八島様は弁天様のライブで大ハシャギで、神様界でもゆりえは一人でポツンと座っていて。

 「神様」でも「中学生」でもあり、そのどちらでもないゆりえの微妙な立場ゆえの孤独を見事に描いて―――それだけなら視聴者には感情移入出来なさそうなところを、「転校生」ものとして描くことで上手く補填。状況的には『千と千尋』っぽいんですが、悪者もヒーローもいない現実に、ゆりえの悩みが痛いほど伝わってくる描写になってました。


 そして、そんなゆりえの悩みを聞くポジションに弁天様というのがまたニクい。
 弁天様は、2話で家出をしていた八島様が「私もバンドを作りたい!」と家出をするきっかけになった憧れの人。あの時はゆりえが八島様の悩みを聞く役だったんで、ゆりえの悩みを弁天様に聞かせるってのはなかなか粋なはからいですよ。「私達は神頼みができない。そんな時に頼れるのは“友達”だけだ」


 いやいや、考えてみりゃフツーのことなんですが。
 友達に会いたいと写真を眺めていたゆりえにとって、この言葉が強く刺激になり―――最後の挨拶になるんだけど。クラスメイト側の視点で、徐々にゆりえのカテゴリー無化(友達の写真を大切にしてるとか、テストの点が悪くて落ち込んでるとか)が行われていて―――のラストだったのが、こちらの涙腺揺さぶります。やはり、人を感動させるのは構成能力なんだなー。


 そう言えば、学級会でゆりえの呼び名を決める際に「ゆりえちゃん」に一票入っていたんだけど。
 アレは学級委員の阿部君が入れていたって解釈で良いのかな? 隣の席のコは、あの時点ではカテゴリー無化されていなかったし。学級委員の最後の言葉もソレっぽかったし。



 ○ んで、ラストシーン
 
「アンタのことだ・・・・・・・どうせ一人で寂しかったんでしょ?」
 
「ううん・・・・そんなことないよ。そんなことない」
 
「へぇ・・・・・ホント?」
 
「うん!友達・・・・・いーっぱい出来たよ!」

 問答無用に泣きました。
 もうラストショットが寄せ書きってのがベタベタなんだけど、コレ以上ない感動要素ですよ。魔人ブウ戦で地球全体のパワーを貰った元気玉で決着ってなくらい感動ですよ(わかりづらい)。夕焼けを浴びながらって絵も、抱きつく姿のアングルも、表情も。ここの作画は全てカンペキ。凄まじかった。このスタッフの底力を見せ付けられたラストシーンでしたよ。おなかいっぱい。こういう凄まじい回があるから、次週以降にも過剰な期待をしてしまうんですよね・・・・・・






05年9月22日 〜『かみちゅ!』第11話「夢色のメッセージ」

 
■ 『かみちゅ!』第11話
 「夢色のメッセージ」
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 11月1日から1月4日まで一気に飛んだ―――!!
 初詣関連のイベントを全部すっ飛ばした―――!!
 そして、何より。最終回直前だというのに、主人公がコタツから一歩も出なかった―――!!!!


 凄ぇ。マジ凄ぇ。
 確かにべらぼうに面白かったのだけど、これを最終回直前に入れてくる根性が凄いですよ。確かにテーマ的なものは前回・前々回で描ききっちゃっていたし、アレコレ詰め込まなくてもDVD描き下ろしの話が4話入るとは言え・・・・・・これはなかなか出来んよなぁ。『げんしけん』でも、斑目が春日部さんの鼻毛ばっか見てる1話ってのがあったけど―――あれも中盤に入れていたもの。

 しかも、これがシチュエーションコメディとして物凄いクオリティだったというのが凄い。
 ベタで正統派な回としては第1話とか前回の出雲の回に軍配は上がると思いますが・・・・・物書きとして凄いのは、断然この回だったかと。ホント、今までの11話の中でコレが一番難度の高い回だったんじゃないかなぁ。そして、僕としては「この回を見過ごしてしまえば『かみちゅ』の魅力の半分も伝わらないんじゃないか」というくらい印象に残ったとまでベタ誉めしたいです。ゆりえの暴君っぷりと、家族の暖か〜な感じが見事なまでに出ていました。



 状況:1月4日
 3が日を来福神社の手伝いにてクタクタに過ごしたゆりえは、一日中ゴロゴロ過ごすことに。コタツから出たくない彼女はタマ、章ちゃん、お母さん・お父さん、と入れ替わり立ち代わり居間に現れる家族をこき使うことに。“家族が集う場所”としての象徴のコタツと居間を中心にすることで家族の掘り下げにもなるし、なかなか全員が揃わないところが中学生姉弟の家族の冬休みっぽい感じでもあって、最後にお父さんに「やっとみんなが揃ったな」と言わせる辺りがニクい。


 ○ シチュエーション.1 タマ
 猫に説教喰らう神様。
 
「お米の一粒はね、7人の神様が入っているのよ」というタマに対して、「それじゃー共食いじゃん」と断固拒否なゆりえ様。さすが。最近ちょっとイイコイイコ過ぎたので物足りなかったのですよ。このコはこれくらい暴君でないと!

 タマをなでなでして可愛がるがあまり、タマが貧乏神にバトンタッチした辺りがツボでした。猫が茶碗運んでる。
 まさか、この段階では最後までコタツから出ないとは思わなかったけど・・・・・・・・


 ○ シチュエーション.2 章ちゃん
 タマ(貧乏神)に食事の支度と後片付けをさせている間に、章ちゃんが台所に。
 まぁ・・・・もう流石にこういう不可思議な現象には慣れっこなんだろうなぁ。学校のプールがプリンまみれになったりとか、もっとトンでもないこと起きてたもの。

 
弟「今日は友達と初詣に行くから」
 
姉「なんで?昨日までだったら、私、来福神社にいたのにー」
 
弟「だからだよ。なんで正月からゆりえを拝みに行かなきゃいけないんだ」

 あぁ、もう・・・・・この姉弟は素晴らしい。姉弟萌えというジャンルがあるのなら間違いなく筆頭ですよ。
 この後、ゆりえはみこちゃんをエサに「ペン取って」と蛍光ペンを取らせるんですが、その辺りも萌えます。ゆりえのあくどい顔がすっごい。何故ゆりえが章ちゃん→みこを知っているのかなんて考えちゃいけませんよ、姉弟とはそういうものなのです。

 さり気ないけど、冷蔵庫開けた時のブーンという音が良いですね。最近の冷蔵庫って音しない?
 あと、牛乳がハッピー牛乳ですね。


 ○ シチュエーション.3 テレビ
 あれ・・・いつの間に牛乳くんだんだ?って思ったら、章ちゃんが自分のために入れたのを、怒って置いてったのを飲んでるのか。さすが、ゆりえ様。他人のものは自分のもの、自分のものは自分のもの。

 コタツから出たくはないし、コタツの向こう側はタマがゴミ箱倒して汚いし―――で、新聞紙を丸めて伸ばすんだけど。この時、ズボンの上から見えてるピンク色ってパンツじゃないですか。あまりに堂々と描かれてるので疑ってしまいました。舛成監督、「(作画スタッフに)オマエら、そんなにパンツが描きたいのか。でも、止め絵では勘弁してくれ!」って言っていたのになぁ。
 でも、本来ならこの“腰んとこのパンチラ”はあんまし萌えませんよね。数年前のローライズの横行のせいで。
 まぁ、その割に4回ほど巻き戻して観たんですけど。


 ○ シチュエーション.4 光恵との電話
 よだれ垂らして寝てますよ、僕らのヒロイン・・・・・・・
 黒電話のコード引っ張ってニコニコ電話してるゆりえは、確かに可愛い。
 お母さんとの挨拶とか、ゆりえを気遣ったり、さすが光恵だなぁ。行動が老け込んでる・・・・・・・


 ○ シチュエーション.5 お父さん
 娘の成長をカメラに収めている父。海の回で掘り下げられた話ですね―――これ、後で章ちゃんの写真も撮って、家族の成長記録として・・・・ってのが、正月のお父さんっぽくてニヤニヤ。そうなんだよなー、正月ってこういうことしたがるんだよなー。

 一方のゆりえはお年玉をもらってない事実に気付いて父にタックル。
 コタツがはみ出したか!?と思いきや、足先だけ残ってました。柔道の寝技みたいですね。「片足だけでも残っていれば場外にはならないんだ!!」ってヤツ。あぁ、久々に『帯ギュ』が読みたくなってきた。アレは名作部活漫画ですよ。袴田姉弟萌え。

 
「ズルしたらバチあてちゃうから!!」

 やっべー。父娘ってのも、場合によっちゃ萌えるなぁ。


 ○ シチュエーション.6 再びタマ
 
「好き嫌いしてると、大きくなれないよ」
 
「ゆりえちゃんに言われたくないなぁ」

 爆笑した。
 年賀状は、総理大臣・火星人・大和に加えて―――受くん(生徒会選挙を戦ったメガネくん)からも。大和の話で総理大臣がいいひと化していたので、受くんもいいひと化してるってことかな?

 それでも二宮君からは届いてなくて涙ぐむゆりえ。その上、祀や光恵宅には来ていることを知って悲しむ。

 それを慰めようとする貧乏神(タマ)とイチャイチャして元気を取り戻すんだけど、お年玉の5千円が貧乏神の力で千円に。これが後の「タマには千五百円くらいお年玉あげようかしら」「えっ、私より多い!」に繋がるんだけど・・・上手い構成ですね。ちなみに、ゆりえの月の小遣いは800円。5千円がいかに大金か、よく分かります。


 そういや、この5千円札が聖徳太子なんですが―――81年生まれの僕には5千円札=新渡戸稲造のイメージが強すぎで「ニセモノ!?」と思っちゃったんですが、新渡戸稲造の新札が発行されたのが84年の11月。聖徳太子の5千円札が出来たのは57年の10月。
 つーと、この時期(80年代中盤くらい?)にはまだまだ聖徳太子の方がメジャーだったのかな???



 ○ シチュエーション.7 再び章ちゃん
 電話が元の位置に戻っているんですが、ひょっとしてタマに直させた??
 ストーブの点火シーンが素晴らしい。匂いまでしてきそうな絵でした。

 おみくじでみこちゃんと進展したのかドキドキしてる章ちゃんが可愛いです。「恋愛運:気長に待てば吉」ってのも笑った。ゆりえはバカにしてるけど、姉弟ともども似たようなもんですから!年賀状一枚で天国に上ったような気分になってるゆりえも可愛い(後で、額縁にまで入れてウットリ眺めてる・笑)

 小吉を超吉に変えたことで「妙な力使うなー」と怒る章ちゃん。「恋愛運:とっかえひっかえモテモテ」に変わってました。そりゃ、中1の心理としてはそれよりも「小吉でおそろいだね」の方が嬉しいよなぁ。(それにしても、最後の「地獄」ってのはなんだったんだろう)


 ○ シチュエーション.8 家族勢ぞろい(タマ以外)
 
弟「えっ、それ(おみくじ)どこにあるの!?」
 
母「確か・・・冷凍庫に入れといたと思うけど」
 
姉「なんで、そんなところに」

 うわー、もうすっげ笑った。




 あー、面白かった。感想書くために何度も何度も巻き戻して観たのだけど、ちっとも飽きない。細かいところにまでこだわりと遊び心が混じっていて、凄く面白かった。前回と今回はマジで殿堂入りだなぁ。この2枚はDVD買おうっと(さすがに全巻は買えそうにないので・・・・・)



 1クール思いっきし楽しませてくれた『かみちゅ』も、テレビ版は次回がラスト。
 寂しいけど・・・・・あんまり長い間放送してダラダラされるよりは良かったのかな? DVDでのオリジナルの話と、電撃大王での鳴子ハナハル先生の漫画版を楽しみにしていきます。






05年9月28日 〜『かみちゅ!』第12話「ちいさな一歩で」

 ■ 『かみちゅ!』第12話
 「ちいさな一歩で」
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 “女子中学生が神様になった”だけという、極めて地味なこの物語をどういう結末にするのか―――最終回っぽくない最終回で誤魔化すのか―――色々と想像・予想していたんですが、正統派路線で想像の斜め上を進まれたことには本気で驚愕。

 ・ゆりえ→ 二宮君 話の決着
 ・これまでの“神様→みんな”を裏っ返し、“みんなが神様を応援する”

 という二段構え。その上で、第1話のイベントを“季節が夏前→冬へと変わり成長していった今”描き直している。これぞ正当派最終回と言わんばかりの素晴らしい最後でした。


 ○ アナタは斗貴子さんですか?
 二宮君、屋上の貯水タンク(?)の上に立って半紙を見つめる。
 シリアスな登場だったので、一瞬新キャラかと本気でビビりました。それにしても、あのデカい筆と半紙ってコント番組以外でも実際に使うんだ・・・・・と変なところに感心しました。

 ゆりえの告白が本筋の話ですが、二宮君視点では「書けない文字」がポイントになっているという・・・・・さすが、構成命の『かみちゅ』であります。


 ○ エロスと考える人がエロスなんです
 指とかシャーペンとか、何でもくわえる癖のゆりえ様。
 縦笛をくわえた時にはちゃんとピーヒョロロロというしょぼい音が鳴っているのがツボでした。細かい設定だけど、こういうところにこだわりあるのとないのとでは大違いですよ。


 ○ みこ→八島様はこんな感じのまま続くのね・・・・・
 まぁ、相手は神様だしね。みこちゃんのぷにぷにしたほっぺたが可愛かったです。
 それよか、先週あんだけ頑張っていた章ちゃんが、みこちゃんの頭の片隅にすらこれっぽっちも残っていないのが哀れ過ぎます。


 ○ カテゴリー無化「神様でなく中学生として」
 祀 「かみちゅーでちゃっちゃと作れば良いんじゃないの?」
 光恵 「やめてよー、せっかくゆりえがやる気になってるのに。神様じゃなくて、女子中学生として渡さないと」
 ゆりえ 「だよね!」
 光恵 「あぁ!打倒、にぼしだよ!!」

 ここのやり取り、すっごく好き。
 このカテゴリーうんぬんの話は後述します。


 ○ 家族話、最後の描写―――
 あぁ・・・・・癒される。
 「お父さんと章ちゃんの分もあるから」に対する二人のリアクションが良いなぁ。「あぁ、父親に生まれて良かったなぁ」にツッコミもせず、ほんわかしたままやり過ごすのがこの家族なんだ。あと、章ちゃんに御飯よそり過ぎ。そして、それを文句言わず食ってる章ちゃんも凄い。


 光恵ちゃんの電話は・・・・ゆりえ作戦の伏線なんだろうけど。そういや、夏頃の話で出てきた「トール兄ちゃん」はどうなったんだろうかと気になりました。一夏のアバンチュールだったのか、DVDで補完されるのか。


 ○ 自転車で出発するシーン
 記憶が曖昧なんですが・・・・・・自転車で坂を下って、カメラが右に動くシーンって。第1話で台風直撃を止めに行く構図と一緒なのかな? この辺りから、第1話と関連付けされた描写がチラホラと。

 街中のオバサン・お姉さんから応援されるゆりえちゃん。
 ん・・・・・・? 結局、何? 光恵や祀は学校中だけじゃなく、街中に宣伝してまわったの?? それは告る側でも告られる側でもイヤだなぁ。


 ○ 「わたしがジムほど男前でないのはどうしようもない」
 何、この英文・・・・・・(笑)
 can not helpって「せざるを得ない」じゃなかったっけ。まぁ僕の英語は大学入学後に完全消滅しましたし、そもそも中2で習う構文ではない気がしますが。とにかく、「ジムがなんだ!オトコは中身だ!」と怒っている先生が面白かったです。そうかバレンタインだからこんなこと怒ってるのか・・・・・・おかげで手紙回してる女のコ達に集中できんかった・・・・・・


 ○ 「Xの値が増えるに連れてYは減っていきます。しかし、決して0にはなりません」
 これは中2レベルかな・・・・?
 しかし、何故森本レオ調なんだ・・・・・・・・・・


 ○ 「どうして・・・・みんな、こんなにしてくれるの?」
 
「たまには・・・神様への恩返しってのもいいじゃない」

 5話で八島様は
 
「普通の人にとって、神様なんてそんなものですよ。
 困った時は頼みますが、普段はいるかいないかなんて気にしないでしょ?」

と仰ってましたが、この時は「神様である前に中学生」としてお見舞いに行く光恵と祀で裏っ返しました。この後9話でこのテーマを集約し、光恵に
「彼女は、他人の悩みを真剣に考えてくれる人です。それは―――神様だからってワケじゃなくて、元からそういうコなんです」とカテゴリー無化へと繋げました。
 最終回では更に一歩踏み込んで、クラスメイト&街の人々→ゆりえの関係を“頼りにしてる神様”という一方的な関係でなく、“神様である前にゆりえちゃんはゆりえちゃんじゃん”と双方向的にカテゴリー無化。

 ゆりえが今まで皆のために頑張ってきた努力が、ここで今度はゆりえのために跳ね返ってくるという構成。
 街の人が次々とお参りに来る絵は本気で痺れました。


 「悩み相談をしているクラスメイトはともかく、街の人達はゆりえに何かしてもらったっけ?」と思ったのだけど―――よくよく考えれば、貧乏神を食い止めようとしたり、海の家に活気を戻したり。その上で、来福神社の専属の神様なんだから誰よりも街の人に愛されてる神様だったんですよね。
 序盤3話で「これでもかっ!」て街の様子が描かれて、尾道の風景は背景作画の人が死にそうになるほど大変だったそうなんですが・・・・・・その成果がココに繋がるラストとなったワケですね。うーん、過程はともかく、「街中の人がゆりえの応援をする最終回」ってのは初期段階から決まっていたんでしょう。あっぱれ。


 ○ 祀→ゆりえ、最後のエール
 
「みんなそういう風に悩んでるのよ・・・・・・アタシはあんまり悩まないけど。
 そんな時―――神様お願い!って言いたくなるんだわ。
 今ゆりえがどんな気持ちか知ってるから、みんな助けてくれるの。アナタと同じよ―――
 でも、最後の勇気は自分で出さなきゃ!そうでしょ?」


 みんなが助けてくれるのは、ゆりえがみんなを助けてきたのと一緒。
 でも、神様だって女子中学生だって。最後は自分で頑張らなきゃいけない。

 2話や10話で言われていた「神様は神頼みが出来ない」というテーマ集約。お見事です。
 何だかんだ言って今までゆりえを散々こき使っていた祀なだけに、その祀がここまでゆりえのために頑張ってくれたのは熱い。あぁ・・・あぁ・・・・もう、感動。



 でも、チョコ持ってきたのが貧乏神で果たして良いのでしょうか?
 って、あれ・・・・・・・貧乏神の声は普通の人でも聞けるんですっけ。漫画版『かみちゅ』で貧乏神と祀が喋ってるっぽかったのは、元々そういう設定だったからなのか。



 ○ 光恵→ゆりえ、最後のエール
 そして・・・・・最後にゆりえの背中を押したのは、やはり光恵。
 
「・・・・・・・頑張れ!」
 
「―――頑張る!!」
 このやり取り、2話でゆりえが神様界に飛び込む時のやり取りですね。


 ○ 「二宮君・・・・・あたし、ずっとアナタのことが好きでした!大好きです。」
 必死に出したチョコを持つ両手に―――台風のあの日、手を取り合って空を舞った人がゆりえだったことに気付く二宮君。髪の毛伸びてたから・・・・って、大和の回で髪の毛伸びたゆりえに会ってるじゃん!!というツッコミはさておき。第1話のやり取りとリンクさせて、一気に裏返したのは凄まじい。

 いや、実は漫画版の方にはヒントがチラホラあったんだけど・・・・これまで女のコに興味がなかったのも、あの後輩のコの告白を断ったのも、全てはそういうことだったと。

 また、それに応える二宮君の返事も青春まっしぐらで格好良かった。「読める、ゆりえちゃん?」この一言で全てが分かるって凄いなぁ。冒頭から文字が書けなかった彼が、ゆりえのことに気付いて文字が書けたってカタルシスも込みで。素晴らしい。


 ○ 見守っていた全校生徒
 みこちゃんの隣にいるのは章ちゃん? 何気にベストポジションじゃないか。
 その一番右端に受くんっぽい人もいるんだけど・・・・すぐ画面外に出ちゃって、判別つかない。


 ○ 見守っていた神様たち
 光恵の
「神様じゃなくて、女子中学生として」という台詞に象徴されるように―――この回、八島様と貧乏神を除いては神様は一人も出てこなかったんですよね。これまではチラホラと街並みを描くと、そこにいる八百万の神様も描かれたのに。それはまさに「女子中学生として」、神様の力を使うことなく、自分の力で勇気を出して告白をしなければならなかった―――という演出によって、ですね。

 そうしてゆりえが勇気を出して告白をしたということで、祝福するように神様達が総出でお祝い。
 ・風の神様・・・・第1話で台風と一緒に来た神様
 ・イノシカチョウ・・・4話以降、連絡係として登場
 ・カブ・・・2話か3話に出てたっけ?
 ・フンドシのれん・・・2話で祀がくぐっていた
 ・釣り人・4人組・・・2話で裏山を教えてくれた海洋生物の神様達。それ以後もちょくちょく登場
 ・豆腐ちゃん・・・1話で台風に飛ばされかけてた。それ以後、納豆ちゃんとカップルで登場。ちなみに女性
 ・納豆ちゃん・・・2話以降登場。ちなみに、こちらが男性
 ・空き缶ころがし・・・1話で台風の日と翌日、ゆりえが目撃。すんげえ愛らしい
 ・犬和尚・・・2話で失踪した八島様を泊めてあげていた神様というか犬。10話のライブシーンにも登場


 ○ そして、ラストショット
 主人公も、神様達も映らず。
 屋上に集まってゆりえ達を見守る女子生徒で終幕。

 もちろん―――第1話で祀と出会ったゆりえがここで準備体操をしながらオープニングテーマが流れるという、あのアングルと全く一緒(季節は違うから背景は描きなおしですけど・笑)。ただの女子中学生しか映らない、それでいて最初の絵と全く一緒というラストショットはかなり意味深いですね。






 もう 文句なしの最終回。
 感動でいえば10話に軍配が上がるし、技術面では11話が凄まじかった。でも、その2話と比べても遜色がないほどキレイに構成され、今までのパーツやテーマを存分に使い果たし、物語をここに帰結してきたのはお見事としか言葉が出ません。

 途中幾つか「そりゃないだろー」って回もありましたし、尾道の描写を存分に活かした1〜3話を上回る回にはなかなか出会えなかったのですが。ラスト3話の度肝抜かれるようなクオリティに、悪い部分の記憶は全て吹っ飛びました。素晴らしかった。本当に、本当に、楽しかった。


 まだDVDオリジナルの話が残っているでしょうし、漫画版『かみちゅ』はアニメと違う方向に進みだしたので―――物語が結末を迎えても、まだ『かみちゅ』が楽しめるのはありがたいです。スタッフ・キャスト・メディアミックス――全てが良い方向に転がって、僕のツボを貫いてくれた12週間でした。
 この作品に出会えたことに「ありがとう」と言いつつ、「まだまだ最後まで楽しませてもらいます」。
 どうもご苦労様でした!!


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