原作・総監督: 富野由悠季
シリーズ構成: 大河内一楼
キャラクターデザイン:
中村嘉宏、西村キヌ(カプコン)、吉田健一
メカニカルデザイン:
安田朗(カプコン)、山根公利、吉田健一
アニメーションディレクター: 吉田健一
美術監督: 池田繁美
撮影監督: 大矢創太
音響監督: 鶴岡陽太
音楽: 田中公平
<キャスト>
ゲイナー・サンガ:野島裕史
ゲイン・ビジョウ:かわのをとや
サラ・コダマ:小林愛
ベロー・コリッシュ:大竹周作
ママドゥ・アザフ:西凜太朗
ヒューズ・ガウリ:草野徹
アナ・メダイユ:鬼頭典子
ヤッサバ・ジン:江川央生
アデット・キスラー:林真里花
販売:バンダイビジュアル
2003年8月22日・発売
ロボットバトル?
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第24話「オーバーマックス」
脚本:高山治郎/演出:羽生尚靖
絵コンテ:斧谷稔/作画監督:井上哲・西山忍
止め絵が目立ったり、ゲインの顔が崩れたり、作画はあんまり誉められたもんじゃなかったけど―――ストーリー的にはかなり面白かったんじゃないですかね? シンシアを助けるために特訓をするゲイナー、シンシアを殺さなくてはならない葛藤に苦しむゲイン、狂気に溺れるアスハム、オーバーデビルの力を手に入れようとするキッズ・・・四者四様の思惑が入り乱れての決戦は、そりゃ燃えますよ。
しかし、前回のラストでキッズを焚きつけたみたいだったマルチナが「オーバーデビルをコントロールする術など、ありはしない」と言ってるのは何なのでしょう・・・・?
ゲインvsアスハムはゲインに軍配。フォトンマット砲を使ってのギミックはよく分からなかったものの、1話を通じて氷の門を撃破する展開はなかなかだったと思います。
キッズ・ムント―――ジャボリ達に46階級特進を約束するも、絶命。
結局、コイツも最後まで小者だったなー。この作品の味といっちゃ味なんですが、敵役の全員まで小者で情けないヤツらだったのはロボットアニメとしては緊張感に欠けちゃったかなーと。こちらサイドにはゲイン、ガウリ、アデットといった“いわゆるオトナ”が揃っていただけに。
僕的にずっと「キーパーソンになる」と思っていたミーヤが、とうとうヤーパンに合流するのかな?
てゆうか、こんなオイシイキャラ、もっと出してあげれば面白くなったと思うんですけどねー。
第25話「氷の中で」
脚本:大河内一楼/演出:宮地昌幸
絵コンテ:西澤晋・斧谷稔/作画監督:しんぼたくろう・高瀬健一
最後の最後でメチャクチャに盛り上がってまいりました!!
オーバーデビルを追い詰めたゲイナーは逆にオーバーデビルの中に取り込まれ、シンシアとともに世界を滅ぼそうとする。これまでチマチマと描かれてきた彼の葛藤やコンプレックスが爆発して、かつての仲間をゴミ扱いする主人公。うわー、流石ですねぇ。富野アニメはこうじゃなきゃゾクゾクしません。
そして、ゲイナーがラスボス化したことによってスポットが脇組に。五賢人に説教するアナ姫はカッチョ良いし、サラを焚きつけるリュボフも熱いし、ガウリvsアデットのハッチャケぶりも面白かったです。ガウリの忍者シーンは失笑してしまうのだけど、それすらも逆手に取ったアデット先生の「女教師忍法!縄抜けの術!!」には爆笑を通り越して震えちゃいました。アデット先生、格好良過ぎ。
全体的に作画はトンでもなかったですしね。ゲインvsアスハムも、両氏の演技の盛り上がりが溜まらなく、かなりの出来。途中のシーンで挿入された“戦場に出向いたカリン”の絵は、両者の和解への伏線ですかねー?
このまま出てこないって可能性もあるのが怖いですが(笑)
カリンもそうですが、ミーヤがヤーパンに合流。最後に見せ場があるのかな?
シベリア鉄道の線路至上主義は正直よく分からないまま終盤まで来たんですが、実はそれがキッズ・ムントがオーバーデビルの力を全世界に伝えるために敷いたマッスルエンジンだったという事実。これをゲイナーとシンシアは利用して、全世界をオーバーフリーズさせようという大きなスケールの話にシフトしました。
やっぱりロボットアニメの最後の決戦は「世界を守る」ためじゃなきゃね。そういう意味で、シベ鉄のレールを利用したというのは上手いですねぇ。
さぁ、残り1話。どうなる??
第26話「ゲインオーバー」
脚本:大河内一楼/演出:森邦宏
絵コンテ:斧谷稔/作画監督:吉田健一・中田栄治・千羽由利子
鬱病から復活後の富野作品の最終回と言えば―――『ブレン』の最終回はイマイチだったけど、『ターンエー』の最終回は絵と音を極限までに一致させて“神の領域”とまで思わせた1話でした。さて、『キングゲイナー』は・・・さすがに全体では『ターンエー』のソレには劣るものの、作画だけならそれを上回る物凄い水準でした。ネットで調べた情報によると、ガイナックス・ボンズ・スタジオジブリなんかから助っ人が来ていたらしいです。凄まじい。
最終回でラスボス化している主人公&ヒロインというのも凄いですが、それを破るために脇役連中が一致団結するのが熱いです。『キンゲ』はいいキャラをいっぱい揃えておきながらどうも使いこなせてなかった印象があったのですが、最終回で全て払拭。コナやリュボフにも見せ場があったり、ミーヤが五賢人を奮い立たせたり―――キャラの動かし方はカンペキでした。ミーヤ可愛いなぁ、もっと出番が欲しかった。
ゲインとアスハムの因縁の元となったカリンの役目も、思ったよりもサバサバしていて気持ちが良かったです。ゲイン一人負けという状況でメデタシメデタシ。「声がかわいーなー」とか思ってたら、折笠さんでしたよ。どうりで。
オーバーデビル攻略のために、これまで出てきたオーバーマンを使ったり、ブリュンヒルデを召還して戦ったり、脇役陣総がかりでの攻撃だったり。密度の濃い決戦で、最終的にオーバーフリーズの解けたゲイナー&シンシアで撃破。ミッション的な楽しみ、1話から描かれていた因縁の消化、熱血要素―――「お見事」と言いたくなる最終決戦でした。あー、この密度が今までも出来ていたらなぁ・・・・・
最後はみんなで遠い地:ヤーパンを見つめてのラスト。
オーバーフリーズの解けた世界を描くついでに、ヤッサバやザッキの生きてる絵を写して終了。ザッキに関しては「視聴者の声に応えて」の生存なのかな?
嬉しい反面、「キャラの死なないアニメ」という印象もついちゃったような・・・・・・
最終的にゲイナーは成長しきっていないし、ゲイン越えも出来なかったし、ヤーパンへと向かうことに意味も見出せなかったと思うので―――そういう要素を期待していた自分としてはガッカリな部分もあるのですが。
このアニメはイキオイで見てナンボという気もしますね。そういう意味では、ラスト2話は凄まじかったです。カリンのキャラに救われました。良かった、面白かったー! |