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長々と書いていたら、もう6時間くらい経ってました・・・・・・・
ゴメンなさい。『Waqwaq』感想は明日で・・・・・・・・・
■ 漫画雑誌の感想(モーニング21号、ジャンプ21・22号、アフタ6月号)
>こしのりょう『Ns’あおい』(モーニング21号)
江藤先生メインの回。江藤ってあおいのことが好きだったのか・・・・・・・織田と仲良くしてるのを見て、明らかにショック受けてるんですが。なんか、可愛いやっちゃなぁ。
自身の正義感により「精神科へ転院させるべき」と言う織田に対し、マトモに反論することすら出来ないんだけど、患者のために転院させることで受けるショックを考えて・・・という江藤。なんか最近、織田の振りかざす正義っぷりが鼻についていたので、こうやって他のキャラが頑張っているところを見せてくれるのは気持ち良いです。
しかし、ますますあおいの負担が大きくなっているような・・・・・看護士同士のイザコザも解決していない状況で、何やら妙な人物まで出てきているし。過労死しそうなほど働きづめなのに、服の一着も買えないという・・・・・マジで、かわいそうだ・・・・
>山崎さやか『はるか17』(モーニング21号)
谷崎ってヤツと崎谷ってヤツがいるのか・・・・・・・・
もう、誰が誰やら分からん!!(谷崎がドラマのプロデューサーで、崎谷がファインのマネージャーかな?)
はるか、ナナコとの二度目の共演。ガムシャラに演技するがゆえに、カット後も演技を続けちゃうあたりがはるからしい・・・・・とかは、実は全然考えてませんでした。はるかたんのセーラー服姿にハァハァですよ。髪型、ちょっと分けるだけですげー新鮮な感じがしますね。むっちゃ可愛えぇ。やっぱ貧乳のコはセーラー服が似合うんですよ(問題発言)
それはそうと―――7月からのドラマに向けて、オーディションっぽい番組をやるみたいですね。その出演者リストのトップが石原さとみ嬢ですよ。この告知だけじゃ詳細分からないし、ネットで調べても全然ヒットしなかったんですが―――これは何か?
バラエティの司会を石原さとみがする訳ないので・・・・・
はるか役は石原さとみが現状で一番近いってことですか? また視聴率がやばそう・・・・・(笑)
僕は勝手に「17歳に見える20代前半の女優」を起用するのかなと思っていたんですが、別に「本当の17歳」を使っても良いんですものね(石原さとみはもう18歳か・・・・・)。あぁ、これはかなり楽しみな企画ですが・・・・
石原さとみは好きですけど、演技ってことでいうと・・・・・はるかとはタイプが違うような気がするんですけどねー。長澤まさみとかの方が、それっぽいと思います。
ただ、もし石原さとみがはるか役だったら、にパット入りのビキニを無理矢理着せられるシーンもやるんですよね?
これはある意味で貧乳ファンが悶絶しそうな予感ですよ。あと、眼鏡もかけるんですよね?
あぁ・・・・・・想像するだけでお腹いっぱいですや。
>外薗昌也『わたしはあい』(モーニング21号)
マニア特製・理子たんのリアルフィギュア(細部まで完全再現)!!
何だこの凄まじい展開は・・・・・・(笑)
大の大人が集まって何をやっているんでしょうか。しかも、やばいとこまで再現されてるからって10万円って・・・10万円って、キミ達金銭感覚狂ってますよ・・・・・・・・・・僕だったら6万円までしか出せないですね!
つーか、この人達はホント生身の人間には興味ないんですなぁ。本物の理子たんが先日ソコにいたじゃないですか。それでもフィギュアに夢中なんですか・・・・・・・いや、確かに実際問題読んでいる僕も、生身の理子たんのツンデレっぷりと同じくらい、今週のフィギュアに萌えた訳なんですが―――
さて、出てきた重要コード“C”と“D”!
もう全然重要じゃなさそうな文脈なんですが・・・・・・・『ラストイニング』のC・D・Mのように万人を唸らせるコードだったら、この漫画も化けそうなんですけどねー。
>吉川雅之『BE A HERO!!』(ジャンプ21・22号)
おっ・・・・何だか、過去のテコンドーやボクシングに比べると格段に面白かったんじゃないですかね。
直情型の主人公とクールなライバル―――というものの見事にありふれた設定だったのはアレなんですが、どちらも悪役にせずに人間的に魅力のあるキャラにしてきたのは好印象です。ジャンプの読みきりの場合、ムダに悪役を作って萎えさせることが多いんでね・・・・・
ただ、やっぱり改善の余地は沢山ありますよね。
本末転倒な動機とか、受け身もやらずに乱取り―――とかは別に良いんですよ。尺の限られた読みきりですから、読ませたいもののために、リアリティや物語の整合性を犠牲にするのは正解だと思います。問題は、その「読ませたいもの」が不十分だったかなーと。
「夢見ちゃ悪いか・・・・・(ヒーローになりたいんだ)」という主人公の最も大事な心情が、途中からおざなりになっちゃったのが勿体なかったですよ。だから、ライバルと戦っている理由が不鮮明になっちゃって、結果的にぶん投げた時のカタルシスも薄くなっちゃったと思うんでね。
ただ、それでも前2作からは物凄く「楽しみな作家」にはなったかなと思います。
>和月伸宏『武装錬金』(ジャンプ21・22号)
「守りたい者が一緒なら 俺達は戦友だ―――」
残された最後の19ページ。書かなきゃならないことは山積みだったでしょう。未消化の伏線も死ぬほど残っていました。どこに触れて、どこを切り捨てるのか―――その一点ばかりを、この一週間気にしていたのですが。
きっちりと再殺部隊編の剛太のテーマを言語化して締めくくってくれたことに、うるっときました。結果的に打ち切りへと繋がってしまった再殺部隊編でしたが、この剛太のセリフで少しは救われましたよ。カズキを「化け物」だと判断し、そこから始まった剛太とカズキの物語・・・・・・これこそが(カズキと斗貴子さんの話の次に)描かなきゃいけないことだって、和月先生は分かっていたんですね。良かった―――
ラストシーン―――その後の二人が、今週のトビラへと繋がるって描写なんですね。
こうした描写、作者がどういう意図で入れてるかは分かりませんが、僕としては「ラストシーンがラストシーン以上の意味を持つ」ような気がして好きです(『金魚屋古書店出納帳』のタッチの回でもありましたよね)。二人の物語はここで終わりじゃなくて、これからも続いていくんだ―――という気がして。
とりあえず、赤マルに最終回は載るんでしょうが、ジャンプ的に最終回。
蛇足になると思いつつ、↓に僕なりに今回の「武装錬金打ち切り騒動」で思ったことを書きます。ジャンプ感想を始めたばかりの2年前の春。まだ就活をやっていた頃から毎週毎週感想を書いて、コミックスも買って、何度も何度も涙した漫画だったのですから―――
>河下水希『いちご100%』(ジャンプ21・22号)
何ィ――――――!!!!?
一線越えた―――――――――!!!!
「ある意味ものすごく順調に事が運んでる気がする」辺りで、いつもの寸止めイベントがくる伏線だと思ったのに。正直、『武装錬金』の最終回の余韻を吹き飛ばす今週の『いちご100%』ですよ。親帰宅という普段は寸止めに使われていたイベントを、こうやって逆手にとったのは凄い―――まさか、この3年間の寸止め地獄は全てこれのためにあったと言うのですか。
マジでマジでマジで、今ジャンプで一番楽しみな漫画は『いちご100%』ですよ。無茶苦茶面白い!
これ、もう西野エンド以外の最終回があるんですか? ここから東城エンドになんかなったら、あまりにも西野が可哀想だ・・・・・・
しかし、枷さえ外してしまえば河下先生はトンでもない密度の話を作れるんですね。やっぱ、ジャンプよりも青年誌で短期集中連載とかの方が面白いものを作りそう。
>ひぐちアサ『おおきく振りかぶって』(アフタヌーン6月号)
今月はえ―っと、2回の裏と3回の表が終了したんですね。
何だかもう随分と長いこと戦っているような気がしてましたが、まだ3回の表かよ。
三橋、絶好調!!
4・5・6番でも苦にならないです。相手の監督も「遅いだけで打てないのか―――」と、よく分かっていない模様ですね。数ヶ月も前なので記憶にないんですけど、最初はコントロール重視の遅い球で、中盤以降でまぁまぁコントロールできるまぁまぁ速い球を使う―――って戦法なんでしょうか。
ただ、三橋に対して感じた阿部の不安・・・・・「完投できないペースなんじゃないか?」
ハッキリ言って、三橋が攻略されたら終わるってモモカンも言ってたし―――二番手以降のピッチャーは急造なんじゃなかったっけ?(実はこの辺、あんまし覚えていない) 熱血モノなら、ここで殻を破った主人公が凄いピッチャーになったりするんですが・・・まぁ三橋ですしね(笑)
さて、敵のピッチャーも復調したみたいで、阿部を瞬殺。
おーこりゃ投手戦っぽいぞと思った矢先・・・・・・・泉、出塁!えぇ!?意外でしたよ・・・・ここからバッタバッタと三振の山を築かれていくのかと思いきや。泉は何気に凄いですね。打率10割だ。2番は送りバント失敗。3番の巣山も出塁。何だか高瀬も大したことないなーと思ったりもするんですが、田島をあっさり仕留める。うーむ。田島の出塁→モーション盗んでいる意味→花井のスライダー攻略という展開は、まだまだ先なんですか。
>かとりまさる/安藤 慈朗『しおんの王』(アフタヌーン6月号)
兄弟物語キタ―――!!
弟の若手女流棋士口説きの次のターゲットは歩。歩なら最初から賞金のことを言えば出場するんじゃないかって思うのですが、揺さぶりにかけるために対局までするのはなかなかエンタメに徹した弟みたいで。しかも、歩を圧倒するほどに強いとは・・・・・・
兄の方が強いから―――と、棋士になるのを諦めたんですかねぇ。
その割には、今はスポンサーとして将棋の世界に関わろうとしているのはどういうことなんでしょう。ここらの兄弟物語があっついです。「兄と同じ道には進めなかった弟」というのは、個人的にえらくストライクゾーンですよ。そうなんですよねー、兄貴が天才だとホント弟ってのは大変です。
■ 武装錬金はどうして打ち切られたのか
『下手考』さんに触発された訳じゃないんですが、僕なりに思っていることを文章にしておこうと思います。
これに関しては多分に僕の推測なんかが混じっていると思いますし、反感を覚える人もいるでしょう。今ネットを中心に広がっている「武装錬金再開希望の輪」の運動への障害となってしまわないかという不安もあります。でも、一応2年間この漫画の感想を書き続けた者として、愚痴ってるだけじゃダメなんだ―――と思う訳で。
「あぁ、こういうことを考えるヤツがいるんだ」
こんな感じで読んでもらえれば幸いです。
1.週刊で漫画を描くということ
『るろ剣』のコミックスはとっくにブックオフに売却しちゃったんで確認できないのですが、和月漫画は『るろ剣』途中から1話17ページになっているはずです。それはVIP待遇として始まった『GBW』も同様です。
『ドラゴンボール』とか『ハンターハンター』のような例を除くと、ジャンプの漫画は通常19ページという原則があります。これは印刷の仕組みを考えれば分かりやすいんですが、4ページで1枚という計算をしていって4の倍数−1というページ数が最も相応しいんですよね。なので、『ハンター』は15ページ、通常の漫画は19ページ、大増で23ページという感じです。
『武装錬金』もスタート当初は19ページでしたが、途中から制作スケジュールの問題で17ページになりました。毎週チェックしていた方なら覚えている人もいるでしょう。唐突に2ページの特集記事が組まれたりしたことがあったことを。あれは単に19ページが間に合わず、17ページの原稿+2ページの特集記事でページ数の辻妻を合わせたんです。
そうしたことが何度も繰り返される内に編集部も譲歩したのか、次第に17ページであることが普通になりました。ただ、17ページと19ページの差は物凄く大きな差なんです。およそ10%を削られる訳ですから当然っちゃ当然です。
『武装錬金』の中でも“泣かせ度”の高い回を調べてみれば分かりますが、「FADE TO BLACK」も「諦めるな!」も「a friend of everybody」も「Say it not so,Bravo.」も19ページの回、「レイニーエモーション」は大増23ページの回でした(「レイニー〜」は一週落とし、一週ローテで休んで3週間ぶりの掲載だった)。
17ページじゃないと間に合わないという現場では、既に半身を封じられての仕事と言っても過言ではない訳です。
加えて、『武装錬金』は6〜8週ごとに休載という契約になっていたみたいです。僕はジャンプの“毎週全部の作品が載って当然”というシステムは作家を壊すだけだから早々にローテーション制度を導入すべきだと思っているんですが、ジャンプの主要読者は「休載なんてサボリと一緒」くらいに認知しているひとが多いみたいで・・・・・・実際には、「落とした」回数で言えば『武装錬金』よりも『ミスフル』の方が断然多かったと思うんですけどねー。
推測ではありますが、この“6〜8週ごとに休載”という契約が編集部としては厄介だった可能性は高いですよね。
少なくともジャンプで連載を続けるには、休載なしで19ページを描ききるスピードが必要だってことでしょう。そして、そのスピードが和月先生の現場には足りなかった・・・・・・・これが一つ目の敗因です。
2.予期せぬ編集長交替
『武装錬金』が始まる半年前―――高橋編集長が急死するという訃報がありました。
新連載の企画・準備がどのくらい前から始まっているかは不明ですが、常識的な範囲でいえば企画段階に前編集長の方針が関わっていたと見るのが普通ですよね。『キックスメガミックス』『ごっちゃん』『武装錬金』『風天組』という4週連続新連載開始は、低迷するジャンプを生き返らせようという意図を感じさせました。4人中3人はある程度計算の出来るベテラン作家―――誰もが、ベテランに雑誌の行く末を託しているように思ったことでしょうが・・・・・
2003〜4年のジャンプの流れを読むと、そうでもなかったような気がします。
急病によりリタイア寸前だった森田先生は例外として―――つの丸、梅澤両人の作品を打ち切ってバイバイジャンプ。『マンキン』『黒猫』の終了。バイバイジャンプへのリーチがかかっている岡野剛の『ゲドー』開始、打ち切り。荒木飛呂彦のUJ移籍。
その間に連載定着した『銀魂』『リボーン』『Dグレ』『ムヒョ』は、いずれも初連載作家―――言いたいことは分かりますよね?
僕は別に「どれがどれより優れている」という話をしたいんじゃないです・・・・・・ジャンプという雑誌は、結果として作家陣の若返りが出来た―――ということが言いたいんです。
これは偉く個人的な話になってしまうんですが・・・・・・1981年生まれの僕らの世代にとって、ジャンプというのは特別な雑誌だったんですよ。小学校高学年の時代、『ドラゴンボール』『スラムダンク』『幽遊白書』の3本柱の時代でした。3本柱以外にも話題の漫画は多く、『ジョジョ(4部)』『ダイ大』『ろくでなしBLUES』なんかの漫画に皆が夢中でした。
ですが、中学校に入ってからは一転。中1の頃に『幽白』終了、中2で『ドラゴンボール』終了、中3で『スラムダンク』終了。この時期、マガジンでは『金田一少年』がドラマ化でヒット。次々と人気作をドラマ化していく方針が成功しました。サンデーでは・・・・・えーと何やってったっけ・・・・・『H2』がアニメ化してコケたのは覚えているんですが(笑)
そうした激動の小中学生時代を経験して、それでも今もジャンプを読んでいる人って貴重な訳ですよ。僕のような漫画ヲタは特別として、大抵の一般人は“当時好きだった作家が今もジャンプで描いているから読んでる”ことがほとんどなんですよ。普通の20代前半の男性にとってジャンプは、『ワンピース』でも『ナルト』でも『ブリーチ』でもなく、冨樫義博であり荒木飛呂彦でありうすた京介であり和月伸宏なんですよ。彼らがいなくなった後のジャンプには興味がないんですよ。
『武装錬金』を切れば、20代男性の(ヲタでない)読者の多くはジャンプから離れる―――
大袈裟な表現ではありますが、あながち間違ってはいないと思います。
もちろん、編集部だってこんなことは分かっていることでしょう。分かっていて『武装錬金』を終わらせたんです。何故かって? 20代男性よりも、小中学生の男子や中〜大学生の女子をターゲットにしている雑誌だからですよ。当たり前の判断です。誰だってそうする、俺もそうする(by虹村形兆)ですよ。
20代男性はもはや少年ではないです。職場で「なーなー今週のジャンプがさぁ!」なんて話をする訳じゃないですし、アニメ化された作品を毎週楽しみにしている訳でもないでしょう。好きな漫画がゲームになったとしても夢中になって遊んだりはしないでしょう(いや、一般的には・・・って話ですよ?)
小学生の読者はこれから中学生、高校生へと大きくなる過程も読者な訳です。汚い言い方をすれば、「金の成る木」です。20代男性は、今はお金を持っていますが、ふとしたことで離れてしまうであろう読者です。ジャンプ編集部がどちらを選ぶかと言えば、間違いなく小学生の方です。
中〜大学生・女子は説明しなくても良いですよね。この層がいなくなったら日本の漫画界は消滅します。
つまり―――ジャンプという雑誌が若返りを図ろうとしている時期に始まってしまった『武装錬金』
―――これが第2の敗因です。もしも、もう1年開始が早ければ。『Dグレ』が現れなければ。高橋編集長がご存命ならば。時代というのは皮肉なものです。
3.王道バトル漫画にはなれなかった
1・2の敗因を見ると、何だかジャンプで連載開始したこと自体が敗因みたいになっちゃいましたが・・・・(汗)
『武装錬金』が生き残る術は0ではなかったと思います。「小中学生の男子」か「中〜大学生の女子」の支持を得ること。これに尽きます。これさえ成功すれば、ジャンプではよほどのことがない限り(例:買春)は安泰なはずです。ただ、和月先生は『るろ剣』以後、この「中〜大学生の女子」の支持を意図的に除外してきた訳で―――こうなると、手段は一つに限られますよね。
小中学生男子に受けるバトルシーンを描く。
これは想像でしかないんですが、バトル偏重だった再殺部隊編は「小中学生に受けるバトルシーンが描けるかどうか」という最後のテストだったんじゃないかって思います。それまでの『武装錬金』のバトルはあくまで人間ドラマありきのバトルが多かった訳で―――それを打ち破って、バトルありきのストーリーへとシフトしていった理由はそこにあるんじゃないでしょうか。
ただ、結果から言えば―――再殺部隊編のバトルは面白くなかったです。いや、『武装錬金』のバトルは常日頃評判が悪かったですけど、それ以上に再殺部隊編のバトルはダメだったかなーと思います。バトルありきのストーリーはそれまでのファンを減らし、17ページというハンデは構成の上で非常にネックになり続けました。
個人的には、コミックスの武装錬金ファイルで語られた「イジメの構図に似るところがあるから、敵<味方の構図というのがしっくり来ず」と複数バトルを否定していたのが気にかかります。
和月先生のバトルはほとんどが1対1で、味方5人と敵が5人揃っても、1対1×5になることがほとんどです。チャンバラ漫画ならまぁ仕方ないかなとも思うんですが、『武装錬金』のような超能力バトルの場合は能力と能力の相乗効果が面白いんで、チームバトルが描けないのは痛かったかなーと。
それと―――「オマエ、どこまで『ダイの大冒険』が好きなんだよ!」というツッコミを覚悟で言わせてもらえば、ダイとクロコダインの必殺技を同時に受けてもほぼ無傷だったバランに恐怖するのだし、そんなバランと竜騎衆相手にたった一人で立ち向かったポップに感動したのです。王道バトル漫画ってそういうものなんです。ベジータだってフリーザだって、味方全員でかかっても適わなかったから恐怖だったんですよ。
・・・・・・・と、ここまで書いていて思ったんですが、『ナルト』や『ブリーチ』も1対1の構図になりやすいですよね。確かに僕はその2作品のバトルは『武装錬金』同様に「そんなに面白くない」と実は思っているんですが、『ナルト』や『ブリーチ』は小学生に人気ありますよね。『武装錬金』は人気ないのに・・・・・・・・
演出力、ディティールの細かさ、テンポ―――色んな要因が挙げられると思いますが、やっぱり『武装錬金』の場合はネームの密度が濃すぎたことが問題だったんじゃないかなぁ。小学生に受けるためには、敵が武装錬金発動しただけで1話、その威力発揮するだけで1話、こちらが追い詰められるのに1話、逆転に1話―――くらいのペースでやらないと、「おー!この強ぇ敵に勝った!」とは思わないんじゃないですかね。これを『武装錬金』では1話で全部やっちゃうんですもの。僕らヲタは「今週は密度が濃かったなぁ」と思うかも知れませんが、小学生にとっては「何だかあっさり勝った」としか思わないでしょうよ。
つまり、小学生に受けるべきバトルシーンですら大人向けの密度で描いてしまった―――このことに敗因があるんじゃないかって思います。まぁ、小学生の友達なんていないので確認できないですけどね。あぁ、小学生(女子)のお友達が欲しいなぁ。
何だか・・・・・1〜3の敗因を見ると、「打ち切られるべくして打ち切られた作品」とも思えちゃいます。いや、本当のことを言うなら「もっと早く打ち切られているはずの作品」だったと思います。ここまで連載が続いたのは、ひとえにファンの皆がせっせとアンケートを書き続けた結果ですし、コミックスを買い続けた結果だと思います(コミックスと雑誌の事業部は別でしょうが、雑誌内での勢力図に関しては参考になってる部分は多いです。初期の『銀魂』とか思い出せば分かるはず)
そして、『武装錬金』の終了が決まった現在。ネット上で「武装錬金再開」を求める声があがり、多くの賛同者を生んでいる事実も素晴らしいと思います。尊敬しています。感動しています。
ただ・・・・・それでも・・・・・身勝手な僕の意見を書かせて下さい。
『武装錬金』の終了は身を切られるほど辛いです。でも、だからこそ期待したいんです―――
少年ジャンプ以外の雑誌で漫画を描く和月先生に。
もう、ジャンプじゃなくて良いじゃないですか。漫画を発表する場はジャンプ以外にもいっぱいあって、そこでは(ジャンプよりは)制限が少なくて時間的な余裕もあって読者に媚びを売らなくても良いんですよ。和月先生はジャンプに合わなかった―――それは決して彼の漫画家人生を否定することにはならないんです。ここからがスタートにもなるんですよ。彼自身に合っている雑誌を探せば良いじゃないですか。
ジャンプの末期にはネタ漫画家と呼ばれた梅澤春人はヤンジャンの車漫画でエースを張っています。
『ターちゃん』以後はパッとしなかった徳弘正也もスーパージャンプ移籍後はエースです。
『翠山ポリスギャング』が2巻で打ち切られた甲斐谷忍は、オールマン・ビジネスジャンプでヒットメーカーになりました。
八神健はチャンピオンにて『ななか6/17』のアニメ化まで果たしています。
ジャンプを去った後の方が評価が高い漫画家なんて山ほどいるんですよ。
もちろんジャンプシステムから離れても成功するかどうかは本人次第でしょう。でも・・・だからこそ・・・『武装錬金』がくれた感動を覚えているからこそ、和月先生は『武装錬金』を置き土産にジャンプを去るべきだと思うんです。もちろん、他誌で『武装錬金』再開してもらえれば最高なんですが、他で打ち切られた漫画の続編を早々に連載させてくれる雑誌なんてそうはないでしょう・・・・・・・・(『武装錬金』再開を呼びかけている人々にケチをつけている訳ではありません。本当に立派なことだと思います。ただ、僕はジャンプシステムに苦しめられる和月先生をもう二度と観たくないだけなんです)
「イヤだ。 斗貴子先輩を殺していい状況なんて 俺には有り得ない!
絶対に無ェんだ!!」
雨の中、中村剛太が叫んだ言葉は今も僕の魂に刻まれています。
実戦経験0 相手は最高の攻撃力を誇る戦士長・火渡 1人vs6人―――絶対的に不利な状況でも、想う人のために組織に反逆した彼に心底震えました。『武装錬金』は打ち切られましたが、その1シーン1シーンは読者の心に刻まれているでしょう。
人気はなかった。バトルも面白くなかった。おまけに、他の看板作品と設定が被ってしまう不運もあった。でも、『武装錬金』はこの二年間、紛れもなくジャンプを支えていた作品でした。本当に、本当に、大好きだった。
だからこそ期待してるんです。
井上雄彦が『バガボンド』を始め、みんながモーニングを読み始めた時のように。
和月先生も漫画界に新しい風を起こしてくれるんじゃないかって。 |
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