おおきく振りかぶって 5巻 おおきく振りかぶって 4巻 おおきく振りかぶって 3巻 おおきく振りかぶって 2巻 おおきく振りかぶって 1巻 



おおきく振りかぶって 5巻 Amazonで購入
ひぐちアサ
講談社・アフタヌーンコミックス
2005年11月22日・発売
高校野球・野球理論・教育
 表紙は沖、栄口、巣山の3人。ファースト、セカンド、ショートですか。
 展開的にも、沖じゃなくて泉入れて1〜3番トリオかなぁと思っていましたが外れました―――残りの泉、水谷、西広の外野陣が6巻、7巻に千代ちゃん・・・・とはいかず、7巻は桐青連中(準太と和さんとか)かな。


 本編は桐青戦の開始〜3回のオモテ、準太が調子を取り戻すまで。
 立ち読み時には全く気付きませんでしたけど、もう序盤から伏線の山で唸らされっぱなし。コミックス派の人にネタバレちゃうといけないんでどれが伏線とかは書きませんが、ホント細かい描写が後々に繋がっていたりして凄いですよ。こういう漫画と同時代に生きていられることの幸せを噛み締めていきたいです。


 ○ 試合前
 3年コンビ和さん&慎吾の会話を―――2年の準太・青木、1年の迅(?)が聞いてしまうシーン。桐青は背番号で3年/1・2年が区別されている上、阿部がきっちり読者に「コイツは○○だ」と経歴を教えてくれるので、桐青内の上下関係とか歴史が垣間見えて面白いですね。
 こういうのを踏まえていると、慎吾がファインプレイで準太を助けたりするのが熱く読めます。

 それと―――利央の作中ポジションは一体どういうことなんでしょうね。
 ひぐち先生は昔っから『おお振り』のプロットを立てていたということで、やたら設定が細かいんですけど―――その名残で、利央はこのまま試合には出ず、“和さん引退後の準太の相棒”になって来年対決する予定なのか。それとも、この試合中に代打か何かで登場するんでしょうか。
 だって、これだけ名前出て表舞台に見えてるキャラを、試合に全く出さないスポーツ漫画なんて―――は、『スラムダンク』の彦一とか居たけど。そういうギャグ要員でもなさそうですし。



 浜ちゃんと三橋母の再会―――
 母の親バカっぷりに萌えつつも、それが三橋の自信になるというニクイ繋がり。開会式のシーンがここに絡んでくるとはなぁ。すっごく計算高く構成されてるんでしょうけど、それが三橋や三橋母の性格にそぐった会話の流れなんで、とても自然に三橋の緊張が解けていっているように見えます。


 ○ 1回オモテ
 立ち読み時はパッパと読んでいたので泉はあっさりヒット打ったように思ってましたが、慎重に入ろうとした準太と、データによって球種を読めたこと、マシンによってスライダーを打つ練習をし続けていたことの3つが重なってのヒットだったんですね。伏線を張りつつ、今までの展開の積み重ねにちゃんと沿った流れ―――うぅむ、惚れ惚れ。
 コーチャーに入っている水谷(8・9番が三橋・阿部バッテリーなので、7番水谷がコーチャー)に泉が耳打ち。この「スライダーは追える」が2回の水谷の打席に繋がるワケで・・・・・うぅ。

 栄口はキッチリバント。阿部・三橋の仲裁に入ったり、こういうソツない仕事は流石です。神経性のゲリしてる人とは思えんな。

 3番巣山もバント。いきなりスコアリングポジションにランナー進めちゃったもんで、準太の緊張は止まらず、和さんはランナー進めてアウト1つもらうことを選択。おかげでモモカンの狙い通り、2死3塁で田島に回すことに成功しました。
 母連中の会話は和むなぁ・・・・普通PTAとか父母会ってもっとドロドロしてそうなんですが、これも1年生しかいないって影響なんでしょうか。水谷のお母さんが美人です。お姉ちゃんも出てきてもらいたい。

 準太と田島の初対決。
 一球目フォーク見送り。二球目シンカー初披露で空振り。観客席からの「たじま」コール、こういうコは男女関係なく人気ありそうだもんなぁ。ですが、三球目も準太渾身のシンカーで空振り三振。田島ですら届かない桐青のカベを、ここでキッチリ見せておいているワケですね。


 ○ 1回ウラ
 1番サード真柴迅。スタメン唯一の1年生。
 0−0で入ったことで西浦を甘く見ている迅を、阿部が簡単に料理。三橋の“まっすぐ”、この試合では非常に有効に効いているんですが―――これって他チームにマークされたらあっさり破られる球種ですよね。桐青が正体に気付かずに打ちあぐねていればいるほど思います。

 2番レフト松永(マサヤン)。7番なので3年生かな?
 サードフライに料理。

 3番セカンド島崎慎吾。和さんと並ぶ桐青3年の柱。
 見られるカウントでは“まっすぐ”を使わないリード、花井のファインプレイで始末。


 ○ 2回オモテ
 調子の戻らない準太を花井がキッチリとらえる。三星戦と違って花井はコンスタントに活躍しているので、逆に言うとこの試合の“鍵”にはならなそうな感じなんですね。むしろ、それよりも1累上での田島との絡みに萌えておくのが正しいファンのあり方か(笑)

 混乱する準太を、モーション盗んだ田島の合図で花井の単独スチール、そのまま沖は四球で無死1・2塁。絶好のチャンスだけど残念ながら下位打線なんですよねー。

 必死に投げている三橋のためにという想い、スライダーを読みきったモモカンの策、「泉は打った」という水谷のプライド―――で、スライダーを叩くも、流石に鉄壁の桐青内野陣、慎吾のファインプレイであっさりゲッツー。ここの慎吾の飛びつきはカッコ良かった!

 「溜め息禁止」と釘を刺されたハマちゃんが、必死に盛り上げる観客席。
 舞い上がった三橋は後先考えずに内野安打―――真っ青になっている阿部は、萌えるというよりも面白くなってしまいました。いや、阿部の言うことが全面的に正しいんですけど、何かもうホントラブラブなんだなぁ・・・と。

 んでもって、その阿部の打席。三橋のボーンヘッドの間に、混乱している準太を尻目に花井がホームイン。桐青としては準太一人の不調で1点取られたようなもんだけど、これが逆に眠れる獅子を起こしてしまうんだから・・・・・・西浦にとっても良かったのか悪かったのか。


 ○ 2回ウラ
 4番ショート青木(タケ)。2年生だけど、去年の甲子園を経験している唯一の2年。
 阿部の想像以上の三橋の絶好調っぷりで、「ヒットは仕方ない」リードで三球三振。

 5番キャッチャー河合和己。3年でキャプテン、攻守の要。
 球種を調べようと「見」に入ってますね―――1球目スライダー、2球目カーブはいいとして。3球目は“まっすぐ”? 阿部はニヤリとしてますが、ここで和さんに違和感覚えさせたのはどうなんでしょうね―――監督に報告もしていないので傷口は広がってないですが、慎吾相手には慎重だった阿部らしからぬリードだったかも。

 6番ファースト本山。3年生。和さんの報告の間に三振に料理されてました。


 ○ 3回オモテ
 牙をむく準太。

 まずは阿部をストレートで力押し。瞬殺。
 が、阿部・三橋がイチャついている間に泉はクリーンヒット。泉はこの試合止まらない活躍ですね。栄口はバント失敗。栄口が目に見えるミスをするのって初めてかも。

 巣山はストレートにヤマ張って見事にライト前ヒット。流石に和さんも西浦の強さに気付き始めました。ここで警戒した和さんは西浦の策を逆手にとって、田島相手にはシンカー連発でウラをかく作戦に。田島がシンカーを待っていると見破ってストレートで料理したり、和さんのリードも本領発揮してきました。

 徐々に桐青が実力の片鱗を見せてきたところで次の巻へ。
 いっやぁ〜、面白いのは間違いないんですが―――コミックス1冊で3回オモテまでしか進まないと、コミックス派の人はイライラするかもですねぇ。僕も基本的に展開の遅い漫画は嫌いなんですけど、この漫画は決して密度が薄いワケじゃなくて、やたらめったら駆け引きとか伏線が描かれてるから試合が進まないだけなんで―――この評価というのは、桐青戦が終わるまではつけようもないよなぁというのが僕の意見だったりします。



 ○ オマケ
 校舎とグラウンドの位置関係、それぞれの住んでいる場所、マネジだまりについて。
 4巻で三橋母と花井母が電話しているシーンで「ん?」と思ったんですが、やはりひぐち先生、微妙にそれぞれの帰宅時間が違うってトコまで設定していましたね。大体誤差10分ならば、三橋のシャワー時間としてもピッタシですし。

 コミックスカバー外した本体オマケページでは、西浦が私服校であることが紹介。
 あー、なるほど。部活行くシーンとか、ハマちゃんとか、どうして私服なんだろうと思っていましたよ。普段は私服で、対外行事なんかは制服っぽいものを着るんですか―――僕の高校は私服校でしたけど、対外行事も私服だったんで気付かんかった。ぶっちゃけ男子が私服だろうが制服だろうが、どうでも良いや(笑)

 んなので、重要なのは女子。それっぽいカッコに見えるように、ブレザー以外は各自コーディネート―――ということは、何かコスプレっぽいな。セーラー服が着たいけど、その勇気はないという千代ちゃんの気持ちは分からなくもない。
 3巻で「千代ちゃんは制服だけで高校が判別できる」という特殊能力が披露されてましたが、それは別に男子だけでなく、女子の制服にも萌えてんのかよ(笑) 可愛かったけど。
 「高校では勇者とたまに交換してもらう」の意味がしばらく分からなかったんですが、“セーラー服を選ぶことができた女のコ=勇者”ということですか。てゆうか、何。女のコ同士で制服交換って何ですかその萌えシチュエーションは。しかも、写メで記録すんのかよ。エロイよ。そんな写メだったら金払ってでも見たいですよ!












おおきく振りかぶって 4巻 Amazonで購入
ひぐちアサ
講談社・アフタヌーンコミックス
2005年7月22日・発売
高校野球・野球理論・教育
 表紙はモモカン。
 カバー下と巻末のおまけ漫画に三橋パパ登場。本編で明らかになるのか分からないけど、かなり複雑な事情の家庭が垣間見えますね。単純に専業主夫って感じでもないですし。「三橋のコントロールは孤独が生んだ」というエピソード。哀しいけど、それを父親が作ってくれたのなら、まだ救いがあるかなぁ・・・・・・・
 それと、もうイッコ。花井の妹(双子)が後姿だけ登場!うぉーうぉー、後姿っていうことは“本編に登場するまでお預けですよ”ってことなのか!それとも、まだ顔を考えてないだけ?
 プロフィールは泉、西広、千代ちゃん、モモカン、シガポ。って千代ちゃん!!妹いるのかよ!!よし!コレは期待してますよ。2年生編になったら千代ちゃん妹が入学してくるという伏線ですよね!よっしゃー、イチャつけ―――(そして落ち着け俺)

 テスト勉強、夏大会の抽選会、桐青戦に向けた猛特訓まで―――と、コミックス派の人にとってはひょっとしたら消化不良かも知れないですね。三星戦以降は試合していないですし、主人公チームが活躍する描写もないですし。僕も、アフタを立ち読みしてる頃は、この辺り読み飛ばしていたですもの。

 でも―――ここらの展開。今アフタを現在進行形で追いかけている人にとっては熱い熱い!そこらに感じる伏線と因縁。ここでキッチリと桐青対策を練っていることが、果たして次巻以降にどう影響していくのか。要注目ですよ!


 そういや、2話のみ掲載というのはビビりました。“11月号〜2月号に掲載”という言葉を信じれば、11月号に第10話、2月号に第11話なのか!?と思ったんですが違ったみたい。自分のサイトにアフタ12月号の『おお振り』感想が載っていたので(笑)
 多分、「夏が始まる1」「夏が始まる2」「夏が始まる3」を一挙に1話にしたってコトかな? 何となく、僕は第11話の抽選会のシーンと開会式のシーンの記憶があるのに、練習のシーンの記憶がなかったので(多分読み逃した)。


 ん・・・? ということは、コミックスの話数とアフタの話数って食い違うってことじゃないですかね? どことなく感想サイト泣かせですね。話と話の間がないから、おまけ漫画も入らないし・・・



 ○ 三橋の家で勉強会。
 テスト対策で皆で勉強するってのは、部活スポーツ漫画の定番ですよね。試合中では見えない、それぞれのキャラの裏側が見えて面白い話になりやすいからでしょうね。しかし、モモカンの喩え話の中に出てくる「こんな野球ばっかやってていいんだっけ?」というコマの人が花井にしか見えないんですけど!(笑)

 勉強会に合わせて、三橋の誕生日。誕生日ネタは・・・・やばい・・・・僕ぁもう泣きそうだよ。ここで皆が三橋の過去を考えてあげたり、田島が盛り上げ役だったり、花井が気遣い魔人だったり、三橋ママが泣きそうだったり、阿部が三橋の凄さを実証させるとともに「勝たせてやりたい」と徐々に心境が変わっていったり・・・・・・

 ホント、ただ“みんなで三橋の家に勉強しに行った”だけなのに。色んな要素を詰め込んできます。この三橋ママの描写があって開会式のシーンに繋がって、父母会の結成になるんですよね。ソツない・・・・・・
 みんな仲良し1年生でしがらみがないってのもありますけど、ホント平和な人ばかりですねー。『ラストイニング』を読んでる僕としては、こんなに平和で良いのかと思っちゃいますよ。あちらは父母会もOB会も足引っ張ってくるだけなんだもの。


 ○ 抽選会
 ライバルチームの顔見せですね。まだ名前だけってチームもあれば、主力選手がこぞって紹介されてるチームもありますね。全部対戦するワケじゃないですが、一応チェックしておきましょう。

 ・千朶高校
 春の県大会優勝チーム。
 関東大会では1回戦負けだというけど、埼玉三強の一角には間違いない。

 ・ARC学園高校
 埼玉の超名門(多分)。春は決勝で千朶に敗退するも、関東でも決勝に残った猛者。
 太田川・・・1年。超高校級ピッチャー。
 シオ・・・1年。メガネ。レギュラー定着
 吉田・・・キャプテン。
 チャパツ、坊主(丸)、坊主(まゆげ)、タレ目

 ・桐青高校
 3巻の感想参照。昨年の夏のチャンピオン。春は・・・ベスト4かな?
 西浦の初戦の相手。

 ・春日部市立
 3巻の感想参照。双子が背番号1・2番みたいですね。三橋が間違えたのは伏線?

 ・武蔵野第一
 榛名のいるチーム。春の県大会ベスト8チーム。準決勝でARCと当たる組み合わせ―――その前に桐青(もしくは西浦?)と当たるってことじゃないですかね。流石に西浦が1年目で準決勝まで進むとは考えられないので、ARCvs武蔵野第一ってのが県大会の山場になるのかな?

 榛名と西浦の対戦はまだ来年があるので、この大会では当たりそうにないかなぁと。
 何だかんだ言って、80球の制限さえなければ最強のピッチャーですし。仙道ポジションになるんじゃないかと思います。



 ○ 練習〜
 「練習が楽しいから練習時間が増えても続けられる」―――
 テストの話もそうだったけど、モモカンとシガポの話は教育論としてかなり興味深いです。確かに野球部10人は“いいこすぎ”だから実践できる理想論な気もするけど、教える側が教えられる側のやる気を掌握できなければ何も起こらないってコトの証明なんじゃないかなぁ。

 それと・・・・桐青戦のデータ・・・・アフタ読みながら、あんな詳細なデータをどうやって手に入れたんだと思っていたら、ホームビデオを基に千代ちゃんが集めたのね・・・・スゲ、マネジの鑑だ。『アイシ』でいう主務とマネの仕事を両方やってるってことですもんね(あの漫画も主務は何もしてないけど・・・・・) とにかく、ボロボロになりながらモモカンに抱えられてる千代ちゃんの顔がエロかったです。


 あー、そうか。開会式の前に三橋が春日部市立の双子を間違えたってことは、春日部市立とは組み合わせが近いってことですね。これって・・・・・?



 そして、とうとう決戦―――で、次巻へ。早く、早く試合をー。












おおきく振りかぶって 3巻 Amazonで購入
ひぐちアサ
講談社・アフタヌーンコミックス
2005年1月21日・発売
高校野球・野球理論・教育
 読み終わってしまいました・・・これで2ヶ月以上は続き(4巻)が読めないのか。
 表紙は田島・花井。カバーを外した表紙には、犬に食われてる三橋(笑)

 夏大会までの繋ぎみたいな巻ですね。
 榛名と阿部の因縁と三橋のコンプレックスを描きつつ、榛名というバケモンみたいなピッチャーを出すことで西浦のレベルを相対化した上で、他校の偵察組を出すことで今後のライバルを提示するという。
 偵察組がライバル初登場に繋がるってのは『おお振り』独自じゃなくて、『スラムダンク』以降のスポーツ漫画ではほとんど使われてる手法なんですが・・・やっぱ、こうして出てきたチームと後に対戦するってのは熱いです。

 ○ 春日部市立
 秋大会で榛名率いる武蔵野に負けたチーム。
 双子の兄弟・葵と涼。トーン薄い方が弟の涼ですね。当時のメンバーということで二人とも二年生でしょう。あと、三年っぽい柴先輩(アゴヒゲ)。名前出てないメモ野郎(真ん中分け)。

 ○ 桐青
 キリスト教系の中高一貫校。あーコイツら、ここで出ていたのか。
 榛名と比べられている準太(といっても、流川に対する清田みたいなレベルだけど)。えーっと、この時点でピッチャーだと分かっているということですね。ということで、利央曰く「めおと漫才」と言われている和さんはキャッチャーで良いんでしょう。和さんは3年だけど、準太は2年か?

 そして、一人ちょっと別格みたいな登場の利央。兄貴がコーチを別の高校でやっていて、そこの誘いを榛名が断った―――というのは読みきり『基本のキホン!』の設定なのかな? とにかく、設定が細かいし、千代ちゃんが彼を「スゴイかわいい」と言ってたり。後々に因縁が出来そう。まだ1年なんで、西浦との絡みは続きそうですしね・・・・「和さんが車にひかれれば出番が」とか言ってるのでキャッチャー?

 ○ 武蔵野第一
 『おお振り』の前身となった『基本のキホン!』の主人公チーム。なので、ムダに設定が細かい。これらを全部本編に出せる日がくるんでしょうか・・・・

 ・榛名・・・一人別格な2年生エース。でも、自身で球数制限してるので出番は4回から。本編ではフマジメなキャラに見えたけど、『基本のキホン!』を読むとただの不器用なキャラに思えてかあいいかも知れん。 もし、今後西浦が甲子園に出るかどうかの話になったなら、彼は絶対に越えなきゃならん壁になるでしょう。その時に球数制限がどうなっているのか―――
 ・秋丸・・・榛名の理解者。元々のプロットでは彼が主人公だったらしいのですけど、どんな話になっていたのでしょうか。2年の控えキャッチャーなので、和さん曰く「問題は捕手だからな」を解消する要員になれるか??
 ・香具山・・・3年のピッチャー。球数制限のある榛名のために3回までを投げきる。点は取られるけど、葵曰く「そー悪かねー」ピッチャーだそうで。
 ・町田・・・正捕手かな? 榛名の全力ストレートを捕れない。
 ・大河・・・キャプテン? 彼女が可愛いのは許せんが、読みきりで一番カッコ良かったのはコイツでした。本編では何処にいるのか・・・・・



 ということで、これらは4巻以降の夏大会への伏線ですね。全部のチームと対戦するワケじゃないでしょうが、期待感は募ります。この巻自体は地味な話でしたが、なかなかに読ませるもんです。

 おまけページの「おお振りの誕生するまで」も良いですなぁ。「作者の高校時代におおよそのプロットは考えていた」「担当は全くもって野球を知らないので、素人ならではの視点でツッコミをくれる」「いつ終わるか分からない」―――などなど。
 これらは、NO COMIC NO LIFEのひぐち先生のインタビューにも書かれてるものもありますね。こちらも必見です。「次の試合に勝つかどうかすら決めてない」や「先の予定 には、かなり幅のある作り方をしている」などなど―――アレだけ伏線張って、伏線回収してってのを行き当たりばったりやっているんでしょうか。だとしたら、物凄い天才か、物凄く運の良い人だ(笑)

 てゆうか、ひぐち先生って女性だったんですね。
 絵柄はまんま女性ですけど性別不詳にしてるんだろうなーと思いきや、上記サイトのインタビューであっさり「彼氏にも」って言ってますね。いや・・・・彼氏のいる男性って可能性もあるが(笑)


 おまけ漫画は千代ちゃん大活躍。制服フェチらしいです。
 桐青と春日部市立の男女の制服コスプレをして下って・・・女のコの男装姿に萌える方々には堪らないんでしょうか? 僕としては、この作者の描く男はみんな中性的に見えるので男装姿には別に惹かれないかなぁ。セーラー服姿には萌えたけど。

 あと合宿中のフロの話が・・・
「3日目くらいから男どうしはチンコの話をしています。細かい設定もありますが、いつか本編で描けたらなと思い、とっておきます。女どうしでは、マネジがもう1人入ったあかつきにはオッパイの話をしますが、この2人の間ではしません」とのこと。
 まぁ、確かにモモカンと千代ちゃんじゃ出来ないよねぇ・・・何気にショックを受けているであろう千代ちゃんには萌えざるを得ないです。でも、モモカンくらいの胸だと生活大変だろ。そのままで良いんですよ、千代ちゃん。西浦の制服なんて、特に貧乳のコが似合うような制服じゃないですか。


 いや、それよりも・・・メインキャラのあそこの大きさまで決めてるのか、この漫画。
 なんか・・段々「スゴイ!」を通り越して「スゴイアホだ!」の域まで達してきました。













おおきく振りかぶって 2巻 Amazonで購入
ひぐちアサ
講談社・アフタヌーンコミックス
2004年8月23日・発売
高校野球・野球理論・教育
 この巻はおまけ漫画少なくて、千代ちゃん好きとしては哀しいなと思っていたんですが・・・・カバーを外したトコにおまけ漫画がありました。しかも、ちゃんと本編とリンクしてて、中学時代の叶と三橋の中学時代と、噂の女のコが見られます。こういう描き下ろしはありがたいなぁ。(千代ちゃんの出番はなかったけど)

 本編―――アフタで読んだ時も思ったけど、物凄い数の伏線が同時に張られて、しかもソレが色んなシーンに絡んでくるという凄まじい構成です。
 喩えば、ほんの一例を挙げると。6回の表に1死1塁の場面で田島が敬遠されるシーンがあるんだけど、これは三星サイドが本気になった上で「田島だけは厄介」と思っている描写であって、後の8回表の攻撃にて「田島を敬遠させないために出来ること」を考えるシーンに繋がっているとともに、目の前のバッターが敬遠されてプライドズタズタな上に凡退した花井が8回の表にセーフティバントで勝ち越し点を挙げる伏線になってるんですよ。1シーンが、他の3〜4つのシーンに繋がってくるという。

 1巻のラストで叶が言った「オレは三橋に勝てる気がしない・・・」の意味が、きっちり三星の三橋攻略に繋がってるのもポイント高いです。
 叶は「ストライクゾーンを9分割できる三橋の制球力」の凄さを知ってるんだけど、高校から編入した織田は知らない。だから、5回裏の打席では「うまい具合に荒れてる」と思っていて打てなかった。叶と織田のそんな会話を聞いていたコーチは、制球力を逆手にとって「1球目は目をつぶって振ればフェイクになる」と提案。これが三橋攻略に繋がるワケです。
 しかも、ここにも三星側の描写だけでなく、三橋と阿部のバッテリー間の距離を絡めてくる・・・・・スゴイなー。構成のお手本のような漫画ですけど、コレは真似できんですよ。


 個人的には、田島が三橋をベンチまで引っ張ってくるセリフが熱かったです。
 あの役は「4番」田島でしか出来ないワケだけど、じゃー逆転のために活躍させるのは花井と逆算して、序盤は田島が大活躍で花井は打てない―――と、計算して組み立てているんですかね。その描写が、三橋が「西浦に残る」ことを決心するのに繋がってくるのもまたスゴい(三度、同じことを誉めてみた・・・・)


 三星戦―――成績的には田島がMVPで、漫画的には花井がお立ち台なんでしょうけど、個人的には1番:栄口がフォアボールを選ぶトコにゾクゾク。見せゴマも3ボール目のフォークを見送った後の「み・・・・見やがった・・・!!」になってるのが熱い。あそこで一球様子を見ることがどれだけ難しいか・・・・・
 栄口、イイヤツです。あけすけに何でも語っちゃっうのはアレですけどね。描写は少ないですが、三橋・阿部・田島・花井以外もちゃんと描写して深みを出しているのが良いですね。ただ、泉と田島は区別つかねー(笑)


 さて、阿部くんの昔の相方・榛名の登場で次巻へ。
 この辺りはアフタで読んでいなかった時期なので、続きが楽しみ〜。あーでも、まだ3巻までしかないんでした。ちくしょー。この漫画、最後まで完結してから出会いたかったですよ。伏線をそこらに張ってくるから、続きが気になりすぎて胃が痛いもの。













おおきく振りかぶって 1巻 Amazonで購入
ひぐちアサ
講談社・アフタヌーンコミックス
2004年3月23日・発売
高校野球・野球理論・教育
 とうとう手を出してしまいました。
 今まで躊躇していた理由はただ一つ。「読めば絶対にハマっちゃうから」
 あー、面白くて仕方ない。ちなみにアフタでは飛び飛びにしか読んでいないので、あんまり先の展開とリンクさせて読むことは出来ないです。予め御了承下さいな。

 表紙は三橋。カバーに三橋、阿部、田島、花井のプロフィールが載ってますね。家族構成が面白いです。阿部に弟がいたり、田島の家族が幾らなんでも多すぎだったり、花井に妹の双子がいたり。双子っ!双子―――!!(落ち着け)


 第1話〜3話までを収録。三星戦の2回の裏終了までか。
 第1話の導入は流石だなぁというクオリティ。焦点をピッチャー・キャッチャー・監督に絞り、それぞれの個性と今後の伏線を散りばめています。で、敵役に花井を選んだのもナイスな展開ですね。田島ではなく花井を選んだことで田島の凄さを読者に暗に印象付けることが出来たし、花井自身に劣等感を植え付けて後の展開に繋げる。あー、惚れ惚れする構成力ですよ。

 阿部が三橋に「オレが お前を ホントのエースにしてやる」って言うシーン、どっかで見たことあるなぁと思っていたんですが・・・・そうだ、『Jドリーム』の鷹→北村の「アジアの大砲にしてやる」でした。
 どちらもエゴイスティックなのは変わりないんですが、北村がホントに成長して鷹を引っ張るようになったのに対して、阿部は三橋の報われない努力に気付いて自分から降りていく―――1〜2話のこの流れ、3話で三星打線を抑える展開はモモカンじゃなくてもゾクゾクしますよ。ホント、タメを裏返して爽快なカタルシスを生むのが上手いです。


 タメと言えばもう一つ―――1〜2話で「田島の凄さ」は繰り返し語られているんですが、実際に凄さを見せつけてくれるのは第3話が初めて。この引っ張りも凄いです。引っ張って引っ張って、叶のフォークを敢えて打つというシーンに繋がるんだから、あの1シーンだけで「あー、田島って凄いバッターなんだなぁ」と思うことができるという。
 それと、田島のバッティングの裏に、花井が感じる劣等感が必ず描写されるのも上手い。スコアブックには「田島が二塁打を打った」とだけしか残らないのですが、漫画的にはそれだけじゃなくて色んなイミがこめられている。これこそが『おお振り』の魅力なんじゃないかと思います。

 そりゃ、人間が10人も集まれば色んな人がいて、そうした一人一人の思惑や心境をキッチリ描写できたなら―――面白い漫画にならないワケがないです。



 はてさて。叶が語る「オレは三橋に勝てる気がしない・・・」の真意とは―――という伏線を残して2巻へ続きます。
 おまけ漫画も良いですね。打順決定のエピソードなんかは各キャラの個性が出てますし、千代ちゃんは可愛いし。千代ちゃんくらいの胸がベストな可愛さだと思います。女のコのジャージ姿ってどうしてこうも可愛いんでしょう。全国のブルマがほぼ絶滅で泣いてる男子諸君に言いたいですよ。ブルマなんかより、ジャージの方が女のコは絶対可愛い!!(熱弁)






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