Ecole du Ciel 7巻 Ecole du Ciel 6巻 Ecole du Ciel 5巻 Ecole du Ciel 4巻 ガンダム THE OIGIN 7巻 C.D.A. 3巻 クロスボーンガンダム スカルハート



機動戦士ガンダム Ecole du Ciel 天空の学校 7巻 Amazonで購入
美樹本晴彦/OUTASIGHT(企画)
・佐山善則(メカニックデザイン)
角川書店・角川コミックス・エース
2005年10月26日・発売
ガンダム・ロボットアクション
 本編もムチャクチャ盛り上がっているはずなんだけど・・・・・折り込まれている“フィギュア付き初回完全限定版8巻の広告”のインパクトが強すぎて、読み終わった後には何も憶えてませんでした。もちろんソッコーで予約しました(笑) ナマ足も二の腕も良いけれど、貧乳具合が分かるようなアングルで撮った写真が一枚入ってる辺り、分かっていますね!

 しかし、このフィギュア写真・・・・・めっさネタバレなような。


 本編の感想〜。
 表紙はガンダムMK-IIをバックに、アスナとジャック。ジャックは別メディアのキャラなので少しの登場で終わりですし、Mk-IIもファンサービスみたいなチラッとだけの登場なんで―――この表紙と「敵はガンダムMk-II」という帯文はどうかと思うなあ。劇場版『Zガンダム』に便乗したいのは分かるけど・・・・・・

 とまぁ、そんなワケでジャックとの模擬戦。アスナの凄さを見せ付けつつ、フランシスに見せ場を作ってくれたのは燃えました。兄妹仲違いだと読者に思わせておいて、ホントはソフィー→フランシスの兄妹愛だったと裏返したにのも萌えました。フランシスの帰る場所:ソフィーを描いたことで、帰る場所のないアスナの物語に戻るって印象付けられたのも上手いです。
 何だかんだ言って、第1部に比べて第2部のキャラは好感度高いですね。トーマス可愛いよ、トーマス。

 ―――第2部もクライマックス。
 マリー一味の口封じとアスナ捕獲にやっきになるティターンズとの対決なんですが・・・・第1部で味方サイド(?)だった連邦の大佐とフォルマが姑息な手で攻めてきて、第1部では敵サイドだったマリー一味が一致団結して“勝ち目のない戦い”へと向かうのが熱いです。
 マリーがやられた後のアキラがブチ切れモードになっているのがなんとも・・・・・第1部では“得体の知れない敵”だったんですけど、味方サイドになってみて、彼には彼の大切なものがあって、そのために熱くなれるキャラだったことが分かったんですよね。

 その上、アスナが殺さなかった機体によってマリーの体が溶けてコックピットとくっ付いてしまうというエゲツない展開に。マジかよ。ここでアスナの不殺を絡めてくるとは思わなかった・・・確かに、第1部ラストでアレだけ大虐殺しておきながら、第2部で不殺だったのには違和感あったのですけど。第3部で再び虐殺モードに戻るためには、味方サイドに犠牲が出なきゃならんかったのでしょうが・・・・まさかアスナのミスでこんなむごいことになるとは。

 それはそうと、トーマスがハルカ救出後1コマも描かれていないんですけど・・・・どこ行ったの?脱出艇に届けたんだと思っていましたが、それなら帰艦後にやり取りあったろうし、トーマスも一緒に出撃してもおかしくないだろうし。うーん??


 というワケで、とっても区切りの悪いトコで次巻へ。第1部終了の時も思いましたが、しっかりと第1部・第2部の終了まで収録して欲しいですよね。フィギュアの画像のせいで、この後の展開は多少予想出来るんですけど・・・・・どういう過程を経るのにかに期待しております。


 巻末に5巻のフィギュアの企画案、8巻フィギュアの予告、中原氏の人物評、アシのページ・・・・と何気に充実したおまけページ。アシの描くアスナたんが可愛かったです。でも、モビルスーツを知らないようなコがこの漫画のメカを描いているのか・・・・しかも、ハイザックとかガリバルディとかマニアックなMSばかりの漫画を。何だか、作品って外から見ただけじゃ分からんもんですね。










機動戦士ガンダム Ecole du Ciel 天空の学校 6巻 Amazonで購入
美樹本晴彦/OUTASIGHT(企画)
・佐山善則(メカニックデザイン)
角川書店・角川コミックス・エース
2005年5月25日・発売
ガンダム・ロボットアクション
 タイトルには『天空の学校』とありますが、もはや学校のシーンはカケラすら残っておりません。エコールの同期の連中はみんな卒業した筈なので、再会するにしても戦場とかになるんだろうしねぇ・・・・戦争が始まってしまったので、ニュータイプを育てるなんて悠長に学校を続けられているとは思えないですし―――

 表紙はガンダムMk-II。作中時間もどんどん進み、とうとう『Zガンダム』の第1話のソレに追いつきました。劇場版『Z』の公開にあわさったと言う訳でもないんでしょうけどね。僕は『Z』の話自体は好きじゃないんですが、設定とか時代背景とかは全ガンダムの中で『Z』が一番好きなので―――こうした展開は生唾モノです。
 イラストギャラリーを見るとアスナの胸が大きくなったみたいでションボリ。ユーナくらいが一番丁度良いのになぁ。しかし、本編でのアスナはパット入れたまま戦っているので、パッと見は別人みたいです。えぇ、僕は胸の大きさでキャラを識別してますから(酷ぇ)

 1巻から登場していたティターンズとかの対決―――第1部はどこが敵だか分かりにくかったのですが、第2部は味方:エゥーゴ、敵:ティターンズって分かりやすい構図になるのかな? ハイザック3機vsザク1機の戦いは、絵的にも分かりにくかったです・・・・・ハイザックにスポットが当たったり、地上戦の苦手なアスナがコロニーの中心を利用して戦ったりなんては面白かったんですけどねー。
 ストーリーには文句なしです。アスナ的にはアキラがアスナを助けることで二人の溝が埋まり、読者的にはアキラの過去が明らかになることで好感度が上がりました。でもやっぱ、その後の夜這いの話で「あぁ・・・アキラもかわいいヤツなんじゃん」と思えたのが大きかったかな。

 アキラ、トーマス、マリー、フランシス・・・・と、一人一人に焦点を当ててアスナとの交流を描くってのが第2部なんですね。作者コメントを見る限り、第3部はそんな悠長な展開では済みそうにないですが。

 第1部と第2部を繋いでたスケッチブックが焼失。
 結構な重要要素だと思うんですけど、ちょっと描写が分かりにくかったかなー。アスナが過去を振りきり、新しい仲間とスタートをきる象徴のようなアイテムだったのに。勿体ない。



 そして、舞台はアナハイムへ―――
 時期的にはグリーンノアの事件後のはずなので、アナハイムでデータ収集に使われてるガンダムMk-IIはカミーユが強奪した3機の内の一つですね。アナハイムがニュータイプのデータを利用して作ろうとしてるものって・・・・『Ecole』オリジナルMSじゃないんだったら、Zガンダムとかになるんでしょうか。なんかマリーの表情を見ると、“よからぬもの”な伏線って気もするんですけどねー。
 ただ、地球上ではメガネ専務が“アスナ用に作った機体”を用意していたはず。むしろソチラがラスボスになるんじゃないかと踏んでいるので、何気に技術・開発レベルでの争いになるのか? うーむ。相変わらず思うのだけど、これらの伏線を全部活かしたらトンでもない名作になりそうなのになー。そこまでを期待するのは酷なのかなー。










機動戦士ガンダム Ecole du Ciel 天空の学校 5巻 Amazonで購入
美樹本晴彦/OUTASIGHT(企画)
・佐山善則(メカニックデザイン)
角川書店・角川コミックス・エース
2004年12月15日・発売
ガンダム・ロボットアクション
 初回限定版はアスナたんのフィギュア付きです。デジカメの画像解像度が低いんで(何せ4年前に買ったのだもの)あまりエロくは撮れないんですけど、一応紹介したいと思います。

 

 顔が上手に撮れない・・・・・・ロリハマーンの時は全然ロリぃな感じではなくて正直ガッカリしたんですけど、こちらはかなりロリィで可愛いです。顔だけなら小学生ですが、なかなか脚が長くてスタイル良いです。掃除当番衣裳には合いませんね。

 

 バケツ。雑巾は脱却可能です。芸が細かいですが、バケツがなかなか手にフィットしないのでしょっちゅう落ちます。不安定なところには置けませんね。

 

 なかなかえっちぃアングルで撮影してみました。向こうの『華氏911』のブッシュがにやけまくっているのが面白いです。
 エコールの制服は本来タイツを履かないとパンツ見えちゃうようなコスなんですけど、タイツを剥ぎ取られた為に下から一生懸命覗くとパンツが見えます。困ったもんです。制服はちょっと触れるとグラグラすることから、ちゃんとした手順を踏めば『わたおに』のように剥けるかも知れないです。パンツいっちょよりもパンチラの方がエロいと思うので剥きませんけど(笑)

 

 横からのアングル。画像ではかなり大きめに見えたバストですが、実物は相変わらずの貧乳っぷりだったので満足です。個人的にはこのくらい・・・もうちょっと小さめがベストです(だから何だ)。胸よりも、腰のラインがエロいっす。上半身の制服を脱いで折っているのがナイス。恐ろしくフェティな仕上がりですよ。


 で、本編の感想。シンの戦死、エリシアとの別離、エコールを脱走するアスナ・・・・・伏線通りとは言え、かなり残酷な展開をよく描いたという印象ですよ。全ての惨禍の原因を自らにあると知ったアスナが、エコールを去り、180度立場の違うマリー一味に拾われて第2部へ。やばい、無茶苦茶面白くなってきましたよ。アスナたん萌え〜とか言ってた頃が懐かしいです。
 第2部に入り、テコ入れなのかロリっコとジジイが仲間入り。敵だったマリー・トーマス・フランシスも良いキャラだし、何よりザクでガリバルディを瞬殺するアスナたん燃え。今はまだ目的もない状態だけど、次第に本当に戦うべき存在(委員会やティターンズ)との対決が待っているのだと信じてますよ。ヤハギやフォルマは敵なのか、完全に別離したエリシアがラスボスなのか、アスナ用に作られたという機体はどうなるのか―――第1部で張りまくっていた伏線が、最終決戦への期待を膨らませてくれます。正直、ここまで化けるとは思わなかった。

 時代も85年の終盤に入ったせいか、『Zガンダム』に繋がる要素がチラホラ。ティターンズが30バンチ事件を起こし、エゥーゴの活動が活発になった頃。エコールはティターンズ系列ではない連邦組織だったはずだけど、徐々にティターンズ色が強くなってそう。逆に連邦に不信感を持っているマリーがエゥーゴに誘われているという。この辺りの状勢はガンダムマニアとしてなかなか楽しいです。

<伏線リスト>
 ・メガネ専務が作ったというアスナ用の機体
 ・アスナの父親の行方
 ・アスナとの血の繋がりを知らないヤハギ教官
 ・「ニュータイプは道具だ」という連邦主流派と一線を置く、フォルマ教官の「ニュータイプの世が見たい」発言
 ・親しい人の死を、仮面を被ることで誤魔化してきたエリシア
 ・エゥーゴに誘われているというマリー
 ・アキラを撃てないアスナ・・・・本当に戦うべき相手とは?

 序盤はクリス登場?なんて囁かれていたけど、そんな悠長な展開でもなさそうですね。シンを死なせてしまったアスナ以上に、自分が操作している状態でケリーを撃墜されたエリシアの方が深い傷を負ってそう。セオリーなら、アスナ用の機体にエリシアが乗ってラスボス化ってところなんだけど・・・・どうでしょうね。

 あ、エミルは出番なしですね。彼女は『トップをねらえ』で言うキミコのポジションなので、アスナが地球に戻ったら子連れで再会とかですよ。あ、でも・・・弟や妹を引き取るために軍学校に入ってたんだから、冗談でなく弟連れで再会かも。











機動戦士ガンダム Ecole du Ciel 天空の学校 4巻 Amzonで購入
美樹本晴彦/OUTASIGHT(企画)
・佐山善則(メカニックデザイン)
角川書店・角川コミックス・エース
2004年7月26日・発売
ガンダム・ロボットアクション
 アスナ覚醒!!
 表紙はアスナ+アキラ+帯を取るとシン&ケンプファー。美樹本漫画の敵MSがケンプファーってのはイイね。そして、何とカバーがリバーシブル。裏(中地?)は、サイド3時代の制服のアスナ。顔の描き込みは表の方に軍配が上がるけど、裏の制服はかあいい。これに吊られてフィギュア付の5巻を予約してもうた。ちくしょう、商売上手だなぁ・・・・・!

 本編の方も、ようやくバトルメイン。前巻に続くシン救出作戦から、マリー組との決戦であるサラミス艦隊襲撃の途中まで。奇しくも『C.D.A.』のハマーン覚醒と被っているんだけど、こちらのアスナ覚醒は物凄い演出力。宙域全ての悲鳴を感じてしまうクェス・パラヤ状態なんだけど、文字と黒余白によって本家以上の迫力が出ている。すげー。MSバトルもなかなか分かりやすく描けているし、かなりのヒットになってきたんじゃないだろうか。
 なので、覚醒シーンにむっちゃ燃え。ライフル二刀流→右手にサーベルでザクをぶった切る場面かっけえ。アシスタントさんは大変だろうな・・・・・・・・

 それと、4巻の見せ場となるアキラvsヤハギのポイントとなる遠隔操作(訓練機だからこそ出来るらしい・・・)――――あれも「オイオイ!『Vガンダム』くらいの技術レベルなんじゃねえの!?」と思ったのが本音だけど、その直前のアスナvsフランシスで見せていたので御都合感はなし。あー、やっぱりガンダムエース系3つの中ではコレだな。4巻では変なデフォルメ顔がほとんどなかったし。












機動戦士ガンダム THE ORIGIN 7巻 Amazonで購入
安彦良和/富野由悠季(原案)
・大河原邦男(メカニックデザイン)
角川書店・角川コミックス・エース
2004年7月26日・発売
ガンダム・ロボットアクション・リメイク
 表紙はトリプル・ドム!!うーん、でもやっぱりこのアングルなのね。ドム大好きなんだけど、ジェットストリームのこのアングルは絵的にはあんまりだ。
 で、オデッサは完全にスルーなんだ!? 良いんだ、それで。ラル編の段階でアメリカ大陸を南に進んでいたので予感はしていたけど、冒頭の地図でようやく分かった。こう見るとジャブローにあと一歩だって認識できる。この距離感だからこそ、マチルダさんの行動に説得力が出てくるって訳か。それはそれで緊張感出てきて良い結果になったのかも知れない。
 オデッサを省略することで、北欧や大西洋での戦いも全部省略するのか・・・むしろソッチがショックだ。ミハルとか、どうするんだ??
 映画版ではオデッサで戦ったランバ・ラル残党軍、及び黒い三連星との対決が中心。ストーリーが20年以上前に出来ているものなので、やはり伏線をキレイに入れてくる。エルランのイベントとか、ジム量産とか。でも、中立地帯で三連星に出会うってのはやり過ぎだよ。マッシュに台詞あるし・・・・・・・許せん。

 しかし、漫画でロボットものを描くのが如何に大変なのかが分かる。安彦先生の絵は1枚1枚完璧に上手いし、キャラ絵の表情なんか最高なんだけど―――アクションのコマに表情を描けなかったり、無機質なものの動きを表さなきゃいけなかったりして。こういう風に精密な絵の人は不利だなぁ。
 だから、三連星の夜襲もアニメなら凄いゾクゾクするシチュエーションだったろうになぁと思ってならない。味方がガンガン大破しているし。













機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像 3巻 Amazonで購入
北爪宏幸/サンライズ(設定)
角川書店・角川コミックス・エース
2004年7月26日・発売
ガンダム・ロボットアクション
 表紙はロリハマーンの物憂げな顔と、シュネー・ヴァイス(サイコミュ搭載の白リックドムね) 1〜3巻の中では文句なし一番上手い表紙だろうな。しかし、シュネー・ヴァイスといいゼロ・ジ・アールといい・・・・・・何とかならないのか、このネーミングセンスは。
 2巻に引き続き、仕組まれた連邦艦隊と不慣れなアクシズ部隊の対決がほとんど。ザコいアクシズ部隊は役立たず、ハマーンは仕方なく前線へと突撃してニュータイプとしての覚醒を強める、みたいな。
 アクシズ部隊の中でとりきわ活躍しているヤツがいたと思ったらラカンだったり、ハマーンの妹が登場したり、ガンダムファンへのファンサービスで何とかもっている印象。正直、コメディ表現は見てられないレベル。持ち味であったキャラ絵もどうにもパワーダウンして、せっかくのハマーン妹も埋没しちゃった。女性陣、皆同じようなトーン髪で目痛くなるし。
 ちなみにハマーン妹、G.D.W.さんによると後々親善大使として活躍するそうな。こんな妹がいながら、ハマーンはあんな風に変わってしまうのか・・・・・・とか、ラカンよりもアポリー&ロベルトの方が先輩なのか・・・とか。うん、中身薄いぞ。

 やばいなぁ・・・・・4巻は買わないかも知れない・・・・・・・・











機動戦士クロスボーンガンダム スカルハート Amazonで購入
長谷川裕一
・カトキハジメ(デザイン協力)
角川書店・角川コミックス・エース
2005年1月22日・発売
ガンダム・ロボットアクション
 「ガンダム漫画に当たりなし」という定説を覆した長谷川裕一の名作漫画の番外編6編を収録したコミックス。よって、大本のコミックス全6巻を読んだ人しか楽しめない内容ではあるんだけど―――後日譚だったり、過去の話だったり、『Vガンダム外伝』なんてアンオフィシャルもアンオフィシャルな作品からのゲストキャラが登場したり。長谷川ガンダムが好きなら満足の1冊だと思います。そりゃ、本編のパワーには劣るのは確かですが・・・・・・

【プロローグ】
 これはコミックス描き下ろしなのかな?トゥインクという本編に登場しないキャラを語り部として、番外編を1冊にまとめる意義みたいなものを提示してくれる。こういうのがあるとないのでは大違いだと思います。

【バカがボオルでやってくる!】
 『スパロボ』ではいつの間にかオフィシャル扱いにされた“ウモンじいさんがボールでリックドム6機を撃墜した話”―――よって、舞台はソロモン。ガトーが1コマだけ登場したり、ジオングとかザクレロとかのウソウンチクが出てきたり、ガンダムファンを対象にしたバカ漫画(誉め言葉)という感じ。
 これがガンダムエースに載った時は勇んで立ち読みしに行ったのだけど、冷静に読み直してみるとそんなに面白くないかも・・・・・・・(汗) でも、過去の話を本編に繋げたラストはキレイだと思います。奇しくも、この本のタイトル「スカルハート」にピッタリなタイトルに・・・・・・

【星の王女様】
 本編4巻のマザー・バンガード地球帰還への間に挿入された話。そういや、トビアの乗ってたペズ・バタラは何処に行ったのかとずっと疑問に思ってました。カラスに破壊されたのはコックピットだけっぽかったですし。まさか、ラストはX1の武器になってようとは(笑)
 トゥインクの無教養っぷりも含めてトビアが認めて、一度は自分を売ろうとした彼女を惜しげなく守ろうとするのが格好良かったです。これは本編読んでないと、トビアの性格が理解できないでしょうね・・・・・名前のくだりも良かった。もうちょっと尺があれば、名前を偽らざるを得ないキンケドゥ達との比較なんかも出来そうではあるけど・・・・・そこまですることではないですね、ハイ。

【海賊の宝】
 『クロボン』後日譚、その1.
 でも、主人公であるトビア&ベルナデットの活躍よりも、連邦の腐敗しきった現状を嘆きつつ何も出来なかったハリソンが海賊達と再会して(実際に昔戦ったキンケドゥは既にいないけど)命令違反をするというお話。ラストの「どうせ出世には縁がない」ってセリフが格好良い。
 ラストのキンケドゥ・・・・・・・『F91』の頃から彼を知ってる立場としてはちょっと泣けるかも。幸せになったんだなぁ。

【最終兵士】
 『クロボン』後日譚、その2.
 帯に思いっきり「今度の敵はアムロ・レイ」と書かれるように、この本のメインとなるお話。『Vガンダム外伝』のグレイ・ストークとともに、アムロ・レイのコピーと対決するという長谷川節全開な様子が見れるのです。
 『Vガンダム外伝』を読んだことない人のために解説すると、グレイ・ストークのMSガンプはラストでZZガンダムであることが判明し、ファンの間ではグレイ・ストーク=ジュドーという説が一般的になってます(ZZはアクシズとの決戦でコアファイターしか残らなかったって? 細かいことを気にしちゃいけませんよ)
 なので、ジュドーとトビアがアムロと戦う話って訳です。こういうスパロボチックなノリが嫌いな人はいると思いますけど、僕的には大好き。これらを踏まえるとガンプがX1より一回り大きいことも、「本物のアムロ大尉に会ったことがあるんですか?」「まさか」というやり取りだけでも楽しめちゃうのですよ。ガンダムヲタクって効率良いですね。
 
補足1.宇宙世紀のMSはF91(正確にはその前身であるF90)を境に小型化した。
 補足2.オフィシャルではジュドーとアムロは会っていない。小説版では二人の出会いは描かれたが、小説版は別の世界の話と解釈するのが一般的。更に長谷川先生自身のアンオフィシャルなコミックス「逆襲のギガンティス」(『Vガンダム外伝』収録)では、「二人が極秘裏に出会っていた」というifが描かれていた。ジュドーがアムロのファンであることは、この漫画のネタだと思われる。


 オンモが艦長やってたり、トゥインクがオペレータをやってたりという小ネタもありますが。やっぱりアムロのコピーが『ガンダム』ラストの様に、崩壊する基地からトビアとグレイ・ストークを脱出させるラストが秀逸。「それの・・・どこからどこまでが“力”で、どっから先が“気持ち”かなんて・・・区分がどうして、誰に分かるってのかね」というセリフが意味深。長谷川先生の漫画はこういうメッセージがあるから好きです。

 そういや、トビアが新型の武器を使ってますね。ハモニカ砲かと思いました(笑)
 「一度に9発のビームを発射できるが、数発でエネルギー切れとなる」 『クロボン』の武器ってこんなんばっかだなぁ。ムラマサ・バスターといい、これといい。

【猿の衛星】
 『クロボン』後日譚、その3.
 ハリソン大尉とトビア達の遭遇。なんと、ハリソン大尉はロリコンだった!
 お、面白いけど・・・・・・・本編の感動が台無しになってしまうような設定ですね。トゥインクはベルナデットのせいでお相手を失ってしまったので、ハリソンとくっ付けようってことなんでしょうか。
 「ジオンのさる高官」と聞いてギレン・ガルマ・ドズルを連想するトビア達が、E計画のアホっぷりを聞くとガルマだと確信するってネタに吹きました。てゆうか、史実では1年戦争中にギレンとかは地球に降りてないんじゃないですかねー。こういう“ガンダムヲタクだけが笑える小ネタ”をさり気なく入れてくるのは好印象です。

 まぁ、そんな感じで終始アホっぽく進む訳なんですが―――「ニュータイプは人の革新であり進化だったはず!人類の次にくるべきもの!猿がニュータイプになってしまってはつじつまがあわぬ!」というセリフと、ラストのトビアの「猿から何十万年かけても人類は何も変わってない」というメッセージは無茶苦茶深いと思います。『クロボン』のニュータイプ論(ニュータイプは適応に過ぎないんじゃないか)が受け入れられない人は、こういう話もダメっぽいですけどね。


 全体的に、『クロボン』や初期ガンダムが好きなら嬉しい小ネタが満載の1冊でした。逆に言うと、『クロボン』を読んでいなかったり、そこまで好きじゃないって人には全く価値のない本かも知れないです。出来れば、『Vガンダム外伝』も読んでおいた方が楽しめるとは思いますが、Amazonですら在庫切れでした・・・・・・・・うーむ、『クロボン』『Vガンダム外伝』の両方を読んでいる人なんてそうそういないでしょうしねぇ。



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