島本和彦
小学館・サンデーGXコミックス
2004年12月17日・発売
漫画家・業界ネタ・職業 |
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衝撃の最終巻。
熱く熱く何よりも熱かった『吼えろペン』だけど、このラストは切な過ぎて心にぽっかりと空洞を作っていったようでした。まさか、こんなラストだとは思いもしなかったです・・・・・・・・人間の欲を嘲笑った寓話のような読後感を覚えました。ヒーロー・・・・・・・・
表紙は“有名マンガ家の嫁志望”飛鳥響香を伴ったヒーローと、その見つめる先にそびえる炎プロの面々という構図。飛鳥響香は一発ネタかと思いきや、まさかの再登場ですよ。しかも、かなり重要な役割を担うという・・・・・・ぶっちゃけ、これが一番の衝撃でした。
本編。コミックス1冊4話まるまる最終回の話です。流れを読みきれないシャイニング編集部に業を煮やした星デスクが、他社に引き抜かれるくらいなら自分も移籍してやると看板作家を従えてロイヤル出版へと旅立つことに。業界ネタはあまり詳しくないのですけど、ブレイドとかバンチとかみたいなものですかね。かなりギリギリのネタ。
しかも、ロイヤル出版って・・・・・・・ロイヤル=英国の? そりゃ、ネタとしてマズいだろーと思いつつ、パーティでの「出版社の中には〜」の件には大いに唸らされることに。確かに、あの出版社は「ウチは漫画を作ってナンボの会社だからね!」と編集者が胸を張って言える稀有な出版社ですし・・・・・この時点ではロイヤル出版の方が全面的に正しくて焦りました。これを小学館で描いて良いのか!他の出版社でも連載を持ってる島本が描いて良いのか!って。
でも、炎尾燃の質問辺りからコレをひっくり返す。
「優れたマンガとは、単純に「売れてるマンガ」のことでしょうか?」から、星デスクの「慣れないマンガ業界に〜」の辺りでロイヤル出版の信念を覆すことに。しかし、メディアミックスを利用した戦略ってのは、むしろ小学館が得意な分野なんじゃないのかって不安に(苦笑)
かくして、シャイニングに残った炎尾vsクラッシャーで連載が決まったヒーローとの別離に。哀しいことに師匠を超える場所を与えられなかった(流れ星のせいで)ヒーローは自分の力に溺れ、完膚なきまでに叩きのめされた炎尾がライバル作家達との共闘で輝きを取り戻すことに。それまで「うわぁ・・・・炎尾燃ってクラッシャーに引き抜かれないほどの作家だったんだ」と読者に思わせていた分、このシーンでの星デスク「こんな時のために炎尾はクラッシャーに引き抜かずにおいたのよ!!」で裏っ返すことに。むっちゃ燃え。
ただ、残念なのは・・・・誰がシャイニングで連載していた作家なのか、読者にはよく分かってなかったこと。富士鷹はリベンジ、サブリミナルはキャッチ・・・・だとして。荒越は出版社不明だったか(10巻)。大文字もリベンジ(ボツになってたけど・10巻)。でも、ジャイ藤先生はどこかでシャイニングだって描写があったような気がするんですが・・・・・・なので、あの7人が出てきた時には一瞬意味が分からなかったです。そこが勿体ない。
しかし、巻末の後書きマンガも本編と同じくらいに暴露してますね・・・・・・度重なる方向転換は、担当編集がコロコロ変わったことによるという。島本氏くらいの作家さんでも、やはり担当の影響は無視できないんですね。個人的には業界暴露の頃が好きでしたから、方向転換のおかげではあるんですけど。 |