武装錬金 9巻 武装錬金 8巻 武装錬金 7巻 武装錬金 6巻 武装錬金 5巻 武装錬金 4巻 武装錬金 3巻



武装錬金 9巻 Amazonで購入
和月伸宏/黒崎薫(ストーリー協力)
集英社・ジャンプコミックス
2005年11月4日・発売
超能力バトル・学園・妖怪退治
 帯にて斗貴子フィギュアの広告が・・・(Amazonのページはこちら
 まぁ、誰しもが思うことですが。完全に再現されてるか心配なのはバルスカではなく、その中身なんですけど(笑) しかし、割引されても4800円とは・・・・・フィギュアの相場ってこんな感じなんでしょうか?



 表紙はカズキ・斗貴子さんの石破ラブラブ天驚拳ヴィクターへの特攻シーン。
 というワケで、背表紙も大方の予想通りヴィクターでした。最終巻は全員集合とか、カズキとパピヨンとか、カズキと斗貴子さんとかなのかなぁ。現時点では『ピリオド』がどんな展開になるか分かっていないので、憶測でしか言えませんね。

 錬金戦団との和解〜武装錬金ファイナルまでを収録。
 となると・・・・10巻は武装錬金ピリオド+エンバーミング+弥彦の読みきりというごった煮感覚満載の1冊になるんでしょうか。でも、それだと「レボのエンバーミングは連載に向けたパイロット版」という和月氏の構想がワケ分かんなくなるような・・・・・


 内容の方は・・・・・うーん、感想書くのは非常に難しい。
 ライナーノートを見る限り、照星さん登場→火渡との和解が描かれた時点で既に打ち切りは決まっていたようで―――この巻の全ての内容が「作品を終わらせるため」「伏線を収拾すること」に終始しなくてはならず、非常に駆け足で、エンタメとしてはイマイチ楽しめなかったのですけど・・・・その責を和月氏にぶつけるのも、編集部にぶつけるのも何だか違っている気がするので。「不幸な作品だったんだなぁ」としか言いようがないのが辛いです。

 てゆうか、ジャンプの漫画は大抵こんな感じですものね・・・・・・同じ日に発売した『ユート』最終巻に比べれば、『武装錬金』は遥かに恵まれたんだと考えなきゃいけません。


○ こういうキャラを描くときは必ず脇に説明してくれるメガネ君が不可
 根来のキャラファイルで、根来が冷酷なキャラにイマイチなれなかったことを後悔しての発言。でも、この後のヴィクター戦で再殺部隊全員がビックリ役になるのだし、結果オーライなんじゃないかと。
 この反省点は言うまでもなく『エンバーミング』で活かしている・・・のかなぁ。というか、メガネキャラというのは比喩であって、本当にメガネかけていなくてもって気がしますよ(笑)


○ 母親キャラというのは和月漫画では極めて希少
 この辺り、実はずっと気になっていました。父親キャラも大抵は故人だったり音信不通だったり極悪だったり―――和月先生は両親とあまり仲良くないのかもなぁと。
 『武装錬金』も両親が海外にいるという設定で、替わりにブラボーが父親の役目を担うんだけど、テンプレ通りの関係性でしかなかったなぁと残念に思います。ここのカズキ−ブラボーの関係性をちゃんと説得力持って描けていれば、作品の運命も完成度も違っていたんではないでしょうか。その辺り、次回作の前に、アットホームな家族モノの読みきりかなんかを1本描いてみてはくれないかなぁ。


○ ブラボーと千歳と火渡の込み入った過去や現在の関係は恐らくもう描けないけど
 ということは、打ち切りさえ喰らわなければ火渡戦か何かで明らかになる予定だったのか・・・・雨の中泣きじゃくる火渡の絵にグッときていた僕としては非常に残念。少年→青年へと成長し、立場や関係を変えながら、それでも関係を続けている“同志”ってのは題材的にもかなり面白くなりそうだったのになぁ。


○ 二択の問題を二つに分けて一つずつ解決に
 なるほど、これは盲点かも。
 これとちょっと似通ったことだけど、「一つの作業だけを持つんじゃなくて同時に別ベクトルの作業を二つ行った方が効率がいい」ということを僕はよく考えます。算数のドリルと漢字練習とか、脳を一箇所だけ酷使するんでなくて、交互に使ってあげれば作業しながらリフレッシュが出来る・・・・・と。
 まぁ、脳はフル回転できても体がついてこないってことが、年とると多くなるんですが・・・


○ さて、ピリオドに向けて
 ライナーノートを読むと、ピリオドで触れられる部分と触れられない部分が分かってしまうような・・・・・・上にも書いたけど、ブラボー・火渡・千歳の関係はカット、ヴィクター家族の物語も多分カット。というか、ヴィクター自体はピリオドではあんまし重要じゃなくなるんじゃないかな。
 剛太、ブラボー、パピヨンなんかは直接絡んでくる模様。特にパピヨンはカズキと決着をつけるにしてもつけないにしても、最重要キャラになるんでしょうね。そして、もちろん斗貴子さんも。“みんなの味方”として戦ってきたカズキが、最後に報われるというのがテーマなのか。


 こうして見ると、やっぱり舛成・倉田コンビの『かみちゅ!』と方向性は近いですよね。一方は変態バトル漫画、一方は貧乳中学生に萌えるアニメと・・・・外ッ面は正反対ですけど(笑) 根本的なところにある物語作りの信念とかテーマとかは、かなり共通しているような。



 それでは、最終巻を楽しみにしております。











武装錬金 8巻 Amazonで購入
和月伸宏/黒崎薫(ストーリー協力)
集英社・ジャンプコミックス
2005年7月4日・発売
超能力バトル・学園・妖怪退治
 パピヨンvs戦部〜墓地での決戦、ブラボー戦決着で照星さん登場までを収録―――ということで、背表紙はブラボー。初期からのメインキャラだけど、ここまで背表紙になるのを温存しておいて・・・というのは熱いですね。
 僕はこういう“1キャラ1表紙”とか“1キャラ1背表紙”のコミックスって結構好きで、好きな分だけ「この巻はこのキャラがメインなんだから表紙はコイツじゃないだろー!」と思ったりするもんなんですが。『武装錬金』の背表紙キャラは概ねピッタシな印象ですね(6巻の剛太は微妙な気もしますが)。

 本編。
 冒頭からの、パピヨンvs戦部、斗貴子さんvs円山、剛太vs根来の3連戦は・・・・・コミックスで読み返してもイマイチな印象は拭えず。
 ライナーノートや武装錬金解説で和月先生本人も仰ってるように、この3連戦が盛り上がらなかったのは「まず能力ありき」で話を組み立てているのが原因かなぁと思います。こうした超能力バトルというのは、「さあ!勝負だ!!」と向き合っての決闘よりも、『ジョジョ』や『幽白』仙水編のような“日常に潜んでいる攻撃”の方が向いていると思うんですよね・・・・現に、戦部の中に潜んでいる根来―――ってギミックは物凄く面白かったし。
 これも・・・・和月先生の中にある「1vs1」とか「イジメのような構図にはしない」といった純然たるル−ルがゆえなんでしょうけど。それって超能力バトルとは物凄く食い合わせが悪いと思うんですよね・・・・・・


 かと言って、そうしたルールが全部悪いワケじゃなくて。そんな和月先生の哲学が全部ぶち込まれたカズキvsブラボーは、申し分のない熱さでした。この決戦のために―――3巻から描き続けられたカズキ・斗貴子さん・ブラボーの絆があったんだ、と言えるほどに。

 
「勝ってアンタを死なせはしない!!」
も、最高に熱い台詞なんですが・・・・僕的にはコレ以上に熱かったのが、斗貴子さんのこの台詞―――

 
「答えて下さい 戦士長!」
 →
「答えろ キャプテンブラボー!!」
の流れが、もう泣ける泣ける・・・・・


 また―――僕はこの機会に6巻の海のシーンから読み直してみたんですが。この71話の「届けッ」というカズキの叫びは、“6巻での戦い時に届かなかったカズキの攻撃”を踏まえていただけでなく―――“乗り越えるべき存在としてのブラボー”への「届け」という意味と、“この言葉よ、ブラボーに”「届け」という意味が重なっていたんですね。3巻越しのトリプルミーニング。これにはさすがに「凄ぇ・・・」としか言いようがないです。

 こういうストーリー構成の技術の高さを見ると、和月先生はムリにバトルなんざ描かなくても、学園ラブコメとかでも全然イケると思うんですけどねぇ。裸描けなかったり、イジメ描けなかったり―――という自身の足枷さえ解き放てば・・・・・・・


※ 追記:そうそう。カズキvsブラボーが描かれている間の余白ページには、敢えてキャラクターファイルや武装錬金ファイルが載っていないんですよね。スピード感重視という、読者のことを考えた親切設計だと思われ。
 ただ・・・・これだと最終巻にキャラファイルも武装錬金ファイルも収まらないんじゃないかと不安になります。まぁ、いいか。根来だし(いくない)


<今回のライナーノートで面白かったところ>
○ 正直告白すると見開きは凄く苦手。
 い・・・言われてみれば・・・・・
 『るろ剣』はどうだったか覚えていないんですが、『武装錬金』では印象に残った見開きってほとんどなかったような・・・・こういう点でも今のジャンプの主流派(見開きを上手く使える人達)とはズレていたんだと・・・・今更ながらに思ったり。


○ 立場的にどうしても可哀想な一面を持つキャラなので、
 剛太が斗貴子さんの裸を見ていた件について・・・・
 あ、アレはちゃんと見ていたんですか。ただ言ってるだけなのかと思っていました。ちくしょう、羨ましい。


○ 扉絵で現状のメインキャラとその動向を確認
 でも、これに関してはそんなに成功したとは思えないんですよね・・・・何と言いますか、情報が整理されていない感じがして・・・・・もうちょっとビジュアル的な読みやすさを1枚に押し込んだ方が良かったんじゃないでしょうか。
 『幽白』とか『H×H』とかは、こういう現状整理が上手いですよね・・・・・表紙描くのが面倒だっただけかも知れませんけど。


○ カズキ達を守って自分は跡形もなく消滅というシーンも登場当初から決まっていました
 やっぱそうだったんだ・・・・!
 何と言うか、ブラボーって他の和月キャラとは描き方が違うなーとずっと思っていたんですよ。伸びしろを残していないというか、最初から最後を考えて作られているというか。カズキとの特訓シーンとかを読み直しても分かるですけど、このキャラって「最終的には死ぬ」ことが暗示されているんですよね。ポジション的にも言動も。
 だからこそ、この『GONE INTOFLAME』には本気で感動させられ(回想に回想が被っていたのは僕的には別に良かったと思います。映像作品なんかでは意図してやる人もいますし)、次の『ここはまかせて』で幻滅してしまったんです。単に「死んだキャラが脈略もなく生きていた」だけでなく、「今までの伏線を放棄してしまった」ことに嫌悪感を覚えたんですよ・・・・・・・・

 正直・・・・この「伏線完全スルー」さえなければ、僕の中で『武装錬金』は名作たりえたんでしょうけど・・・・・・「生きていて嬉しい」という声もあったと言いますし。うーむ。そういうものか。

 確かに・・・・『武装錬金』ファンのほとんどは『るろ剣』からの継続派でしょうから、僕みたいに『るろ剣』(特に終盤)は好きじゃなかったけど『武装錬金』は好きだった人なんて極少数だったのでしょう。ジャンプの中での少数派の漫画で、更にファンの中でも少数派―――なんでしょう。このマイノリティっぷりは。


○ すみません、あらゆる意味で和月の実力不足です。
 ぷぎゃぁ・・・・・・・
 まあ和月先生本人は僕ら以上に色々と思っておられるでしょうから、僕らがとやかく言えることなんてないのですが。完結編が終わった後はキレイさっぱり忘れて、新鮮な気持ちで新作準備に入ってもらいたいものです。

 全ての漫画は終わりがくるのだし、ほとんどの漫画は作者が望んだ形では終われないものです。その一つ一つに自責の念を立てるよりも、ファンとしては元気な姿で描かれてる次回作を期待しているものです(『武装錬金』再開のために尽力しているファンの方々も含め)。

 とにかく・・・どんなペース、どんな形になったとしても。漫画を描くのだけは辞めないで欲しいなぁと思った次第です。まるで最終巻の感想みたいになっちゃいました。











武装錬金 7巻 Amazonで購入
和月伸宏/黒崎薫(ストーリー協力)
集英社・ジャンプコミックス
2005年4月4日・発売
超能力バトル・学園・妖怪退治
 背表紙は予想通りエンゼル御前。1〜6巻の背表紙が人型の方々なので、本棚に置いたときに7巻だけ浮くこと間違いなし。8巻は順当にブラボーだと予想・・・・・・すると、もう“その次”にキャラが残っていないような気がするのですが。どうするんでしょ。

 内容の方は、剛太の反逆から逃避行〜戦部の登場まで。なんかページ数少なくないですかね?ライナーノート含めて176ページ。4巻が206ページ、5巻が186ページ、6巻が185ページなので―――まぁ4巻は例外としても、普段より10ページ少ない計算ですね。
 『レイニーエモーション』の回が大増23ページと、普段の17ページより6ページも多いためだと思われます。この前の週の原稿が間に合わなかったせいなんですが、この大増6ページ分が『レイニーエモーション』を感動的にしたのだからフクザツです。個人的には、ページ数少ないならオマケを充実してもらいたいかなぁ。

 その『レイニーエモーション』、6巻と7巻の間が空いたので感動が薄めになってしまったのが残念です。6巻で報われない剛太をこれでもかって程に描いたからこそ、ここで火渡に反旗を翻す様が活きてきたんですから―――なので、剛太物語を堪能したい方は6巻から読み直すのをオススメします。
 その1話以外は、まぁ結構地味な展開ですかねぇ・・・・剛太の「どっちが化け物だ」発言や、パピヨンの進化などなど。今後のテーマになりそうな描写はチラホラ出てきているんですが、本筋のバトルがイマイチ盛り上がってないですからねぇ。ここはやっぱり斗貴子さんに脱いでもらわないと!


 全然関係ないですが、第55話『レイニーエモーション』と第56話『THE ANOTHER THIRD』では斗貴子さんの着ているTシャツの色が違います。ま、まさか・・・・剛太が必死に火渡と戦っている時、ホントにストロベリっていたのか・・・・・・・・!!


<『武装錬金』7巻の修正部分>
 『有無』さんや『マンガがあればいーのだ』さんに触発されたんですが、一応気付いたトコだけ。ネット上でも散々言われていたところが直されてますね。

○ ジャンプ49号 犬飼「行け!軍用犬の武装錬金! デスレイビーズ」
 ↓
○ 7巻99ページ 犬飼「行け!軍用犬の武装錬金! キラーレイビーズ」

 犬飼の武装錬金初登場時の名前が修正されてます。ジャンプでは49号では「デスレイビーズ」で、50号では「キラーレイビーズ」だったために、各サイトではキラーレイビーズ(デスレイビーズ)と二重表記しなきゃならんかったのですが・・・・・コレで統一できたという訳です。
 ミスは誰にでもあることだと思うんですが、ライナーノートでも武装錬金ファイルでも和月先生が触れてないのが意外でした・・・・・・・


○ ジャンプ49号 円山「一発につき約15cm あなたは150cm弱だから、あと10発で消滅よ」
 ↓
○ 7巻97ページ 円山「一発につき約15cm あなたは約150cmだから、あと10発で消滅よ

 斗貴子さんの身長は154cmだとコミックス1巻で明かされているので、「和月先生!150cm弱というのは147〜149cmくらいのことを言うんですよ!」とネットでも評判になりました。実はその“円山の読み違え”がポイントになるんですが、それもどうだよと思われたのか分かりやすい描写に変更されてます。


<今回のライナーノートで面白かったトコ>
○ 「再殺部隊登場。美形らしい美形が一人もいないので女性読者からブーイング。黒崎先生からもブーイング。」
 黒崎先生が美形好きだとは思わなかった・・・・・・

○ 「キラーレイビーズの特性を犬飼がベラベラ説明し過ぎ。こういうのを萎えるという意見十分わかります。」
 和月先生ってホント、『BLACK CAT』と矢吹先生が嫌いなんですね・・・・・・











武装錬金 6巻 Amazonで購入
和月伸宏/黒崎薫(ストーリー協力)
集英社・ジャンプコミックス
2005年2月4日・発売
超能力バトル・学園・妖怪退治
 背表紙は剛太だけど、表紙のメインはヴィクター及び、カズキと背中合わせのブラボー。これはまぁ本編の内容を考えると納得の人選―――逆にここで剛太を使っちゃうと、7巻の背表紙にそれらしいキャラが残ってないんですよね。火渡もブラボーももうちょっと後の巻だろうし・・・・・・・御前か? セーラー服姿の千歳さんだったらどうしよう。

 中身―――カズキのヴィクターIIIへの覚醒〜海水浴を経て、カズキと手を取り合う斗貴子を見て剛太が海岸を去る回まで。待ってよ!あと1話!あと1話を収録してくれよ!あの1話がすげー読みたかったのになぁ。グスン・・・・・・
 『Waqwaq』の1巻の時も思ったのだけど、普段青年誌のコミックスに慣れてると、少年誌のコミックスのボリュームに不満が出てきたりします。いや、値段とページ数を考えると真っ当なんだろうけど、「あと1話加えてくれよ!」という状況になることも多いし・・・・・でも、ライナーノート加えて185ページということは、あと1話(あの回は23Pだった)加えると208ページ。それで410円はムリですもんねぇ・・・・・・値段を上げると小学生にはますます買われないだろうし。迷うところです。

 さて、衝撃だった「カズキ再殺」の任務が帯に思いっきし書かれてるのが苦笑モノなんですが、やっぱりこの辺りは面白い。5巻の「a friend of everybody」で物凄く盛り上がった割に、そこからの決戦は目を引くところもなかったんですが・・・・・6巻収録の「戦闘終結」以後の回は、どの回も大好きな話。特に「Say it not so,Bravo.」の回は、コミックスで読み返しても泣いてしまいました。涙ながらに「でも今じゃない!」と叫ぶカズキに対し、「強くなったな」と思いつつ拳を向けるブラボー。「だから・・・さよなら・・・ブラボー」に号泣。
 でも、この回。ライナーノートによると、読者には不評だったそうで。ライナーノートで和月先生が言ってる「好評/不評」はアンケートとかファンレターの評判なんだろうけど、今まではジャンプ感想サイトの大意とほとんど一緒だっただけに意外でした。「Say it not so,Bravo.」の回、ジャンプ感想サイトでは絶賛の声の方が圧倒的に多かったと思うんですがねー。この回でアンケートが不評なら、この漫画―――やっぱりジャンプ向けではないのかも。
(だからと言って、ウルトラジャンプ移籍は勘弁)

 
「スクール水着を期待している読者がいるだろうコトは容易に想像できたのですが」
 「“水着”実際に描いてみたらなんだか楽しくなって来て」


 相変わらずライナーノートが楽しい、楽しい。賢者の石を出したら『ハガレン』のパクリだと言われたとか、パワ−インフレについてとか。でも、やっぱり一番興味深いのはコレ。

 
「この二つのネーミング(防人と千歳)が本誌の別の連載漫画とバッティング。モノ書きの間でまことしやかに流れる「実は宇宙からアイデアやら何やらが電波になって降り注いで似た様なアンテナを広げているもの同士が同じ電波を受信して、同時期に発信してしまう」という都市伝説を―――」

 そんな伝説、ホントにあったんだ!!『吼えろペン』の中だけの話じゃなかったんだ!(でも、元アシの鈴木信也先生は『吼えろペン』読んだって言ってたしなぁ・・・・・・・和月先生が読んでネタにしてるだけかも?)
 ちなみに『吼えろペン』でこれが出てくるのは4巻。炎尾の漫画に出てくる技を、同時期にオリジナル技として発表していたプロレスラーの話です。

 ちなみに、“本誌の別の連載漫画”って何ですかね。ジャンプ感想を毎週書いてる割に分からなかったです。防人は『Waqwaq』? (ちなみに、この防人という名が初めて出てきた40号に『Waqwaq』の連載が始まってます) 和月先生とフジリューなら、感性近いってのも納得。作風は全然違うけど、影響受けたりしてるものは似てる気がします。
 では、千歳は―――? 本気で分からなくて「千歳 ジャンプ」で検索してみたら、『テニスの王子様』のキャラであることが発覚。えぇ――!?和月先生とコノミンなんて、感性が正反対にありそうな作家さんじゃないですか!(笑) 嘘だろ・・・・嘘だと言ってくれよ、ブラボー!












武装錬金 5巻 Amazonで購入
和月伸宏/黒崎薫(ストーリー協力)
集英社・ジャンプコミックス
2004年11月4日・発売
超能力バトル・学園・妖怪退治
 表紙は銀成学園8人組で、背表紙はまっぴー。これにサンライトハートやマフラー姿のカズキ、斗貴子さんの学ラン姿などを詰め込む無茶な構図。今の制作スケジュールでは、この表紙を描くのはしんどかったろうと思わざるを得ない。頑張れ、和月先生・・・・・・

「これまでの打ち合わせの中、何度か3バカにも戦士という案は出たけど、全て突っぱねてきました。誰もがヒーローになれる訳じゃない。けどそれでも戦うコトは出来る。ジャンプではあまり好まれない=人気の取れない、些末なテーマですが、これはどうしても描きたかった」

 本編はL.X.E.襲撃から、ヴィクター登場を経てカズキのヴィクター化まで。和月先生自らが「武装錬金第1部のクライマックス」と言うほどだけあって、学園の皆が味方サイドに裏返る「a friend of everybody」は秀逸。オンタイム時にもボロボロ泣いたけど、今回も泣いてしまった・・・・・・・あとは、斗貴子さんの慟哭にもグッと来た。ヴィクター戦は面白かった印象がないんだけど、このシーンだけは演出勝ちだなぁ。

 さて、で、コミックスお楽しみのキャラ設定とライナーノート。今回もバカ正直なまでに手の内をさらしてきてくれる。ここまでギリギリのラインでぶっちゃけなくても良いだろうに、本当にファンのことを大事に思っているんだなとしみじみ。上述の3バカの役回り、詰め込み過ぎのネームによって作画スケジュールがギリギリなこと、トーンをなるべく使わないデザイン(言われてみれば、まっぴー以外の主力キャラはトーンなしだ)、ヴィクター戦は体調がどん底だった為にアンケートがモロに悪かったなどなど。
 3バカについてのこだわりは、読んでてちょっと泣いた。和月先生が持つヒーロー観、正義観に本気で共感する。2巻の蝶野編クライマックスでの携帯電話といい、6巻の展開といい、『武装錬金』で本気で描きたかったものは蝶野や斗貴子さんではなく、むしろ3バカだったんじゃないかとさえ思う。また、コンビニのシーンが良い伏線になってるんだ、コレが。

 あと、この巻でちーちん&さーちゃんの設定が明らかに。2人は面白いまでに好対照な存在として描かれていたのね。さーちゃん、上から75・54・79。神々しいまでの貧乳っぷりです。えぇ、当サイトではさーちゃんを推していきますよ。今後、どんなに出番がなくなろうとも!!








武装錬金 4巻 Amazonで購入
和月伸宏/黒崎薫(ストーリー協力)
集英社・ジャンプコミックス
2004年9月3日・発売
超能力バトル・学園・妖怪退治
 表紙はカズキ&斗貴子の全身と、桜花&秋水のバストショットとエンゼル御前。内容の大半が桜花&秋水との対決なので、当たり前っちゃ当たり前。でも、背表紙は桜花一人なんだよな・・・・・秋水が背表紙を飾れるまで、この作品は続くことが出来るのかっ!?

 さて、内容。実は、蝶野編ラスト3話以上に早坂姉弟編ラスト3話は素晴らしかったと思っている。すなわち「早坂姉弟の世界」「諦めるな!」「Let’sお見舞い」の3話。依存することでしか生きられなかった姉弟が、初めて外の世界に目を向ける―――そのきっかけとなったカズキの叫びと、斗貴子さんの「キミと違って私はちゃんと選ぶ」の流れは涙なしでは読めない。
 でも、やはりこの頃のバトルは微妙・・・・・・・・太・細戦も、サンライトハートvsソードサムライXも。バルスカvsエンゼル御前は地理的ギミックを活かしてそれなりに面白かったけど、あっさり終結しちゃっているし。ここら辺、和月先生自身も四苦八苦しているんだろうな。

 書き下ろしの量といったら『アイシールド21』に勝るものはないと思うけど、この『武装錬金』は“読者の知りたかった情報を詰め込んでいる”という点ではそれ以上かも。今回の和月先生のサービス(というか、心の叫び)は↓な感じ。

 ・映画を観て主人公の武器を突撃槍に。そして、後に後悔。
 ・サンライトハートのデザインはプロが行い、格好良くなったけど自分の絵にするのに四苦八苦。
 ・バルスカは完全オリジナルの自信作。初期プロットだと使うたびにパンチラしていたとか(笑)
 ・桜花&秋水のモチーフは巴&縁。(ゆいまさん、グッジョブ!)
 ・桜花&秋水の再登場は展開次第(・・・・ということは、早急な出番はなさそう? 『るろ剣』蒼紫はそう言って早い再登場だったよね)
 ・武装錬金を持つキャラには「戦闘」や「武器」を表現する文字や単語が入っている(・・・・・・・え?え??金「城」、「陣」内くらいしか分からない。蝶野公「爵」とかってこと?)
 ・「やる気のない人間の仕事などあんなものだ」(←これって、やっぱりアノ先生のことなのかなぁ)
 ・「海へ行こう」発言に、後々苦しめられる??(でも、海編でアンケは持ち直したんじゃないかなぁ)
 ・斗貴子さんの決めポーズの元ネタはセーラームーン。

 今回はキャラクターファイルとライナーノーツに加え、各武装錬金の解説がついている。シルバースキンは核すら防ぐらしい。この設定、活かせる時が来るの?

<9月4日・追記>
 蝶野のフルネームは蝶野公爵ではなく、蝶野攻爵であると神尾そらさんから御指摘を受けました。ホントだ・・・・「攻」爵なら、納得です。あと、和月先生の「次巻に出てくる2人は例外」というコメントは、核鉄を持たない鈴木震洋の「震洋」がWWIIの特攻艇だから・・・・・ってことですね。あと一人は、ヴィクター?








武装錬金 3巻 Amazonで購入
和月伸宏/黒崎薫(ストーリー協力)
集英社・ジャンプコミックス
2004年7月2日・発売
超能力バトル・学園・妖怪退治
 表紙は斗貴子さんメイン。
 蝶野編は2巻で完結したので、新展開L.X.E編1話目からのスタート。2巻のラストが素晴らしすぎたので、このクオリティを保てるのか不安だったのだけど―――― 新展開に繋ぐ3巻最初の3話も、それと同じくらいに素晴らしい内容なのだ。カズキのボケ倒しに新しい仲間に新しい敵の登場!

 全身コートの正体不明の男:キャプテン・ブラボー!
 「ヒャッホウ!」のかませ犬:金城!
 下睫毛の鞭使い:陣内!
 顔のシルエットが三日月:ムーン・フェイス!!
 そして!!復活のビキニパンツ:パピヨン!!

 うわぁ・・・・・・・味方も敵もかませ犬も変なヤツばっかだ。
 変態(ブラボー)×変人(金城)の戦いや、変態(パピヨン)×ヒロイン(斗貴子)の戦いに、一般人を巻き込んだ寄宿舎のバトルが熱い熱い。変人のインフレが激しすぎて、太と細くらいじゃ何とも思えないぞ。

 そして、変人ばかりの中で、唯一マトモっぽい早坂姉弟との出会いで次巻へ。この出会いも、日常パートのほのぼのした感じが出ている。このほのぼのムードが次巻でどうなるのか・・・・・・・



Copyright (C) 2004 Manke-II ALL RIGHTS RESERVED.
SEO 掲示板 レンタルサーバー ブログ SEO