20世紀少年 20巻 20世紀少年 19巻 20世紀少年 18巻 20世紀少年 17巻 



20世紀少年 20巻 Amazonで購入
浦沢直樹
小学館・スピリッツコミックス
2005年10月28日・発売
SF・正義のための戦い・ノスタルジー
 ようやく最終決戦かな?
 “血の大みそか”の時はあまりに謎が山積していたので「決着はつかないだろうな・・・」という感じでしたし、2015年の時は旧キャラが登場しないままクライマックスに向かっていたので「これも決着しないんだろうな」とは思ってましたが。
 今回は旧キャラがバシバシ登場してくるは、色んな謎が解決するわ、因縁のロボットが出てくるわ―――と、王道少年向けアニメの最終決戦前のような静かな盛り上がり。スパロボで言えばラス前2話くらいの展開です。

 しかし・・・・これでまたリセットしたらどうしような・・・・・・


 ○ ユキジ再登場
 20世紀の頃に飼っていたブルー・スリーは死んでしまったのか、犬の名前が青の6号(ロッキー)に変わってました。ブルース・リー→ロッキーというネタなんでしょうが、『青の6号』というOVAもあるので紛らわしいです。世代的に『青の6号』をユキジが知っているのも妙な話ですしねぇ・・・・・・(『青の6号』の製作は98年。ユキジは30代)

 子ども時代のユキジとキリコの会話は和む・・・・・・
 これまでキリコはケンヂ以外のキャラとの会話が描かれることがほとんどなかったので、ちゃんと笑ったりすることにビックリ。いや、当たり前なんだけど・・・・・


 ○ ケロヨンとマルオの再会
 15巻の描写があったので、ココにケロヨンが登場するのは意外性なかったかなぁ・・・もちろんマルオはケロヨンがいることなんて想像していなかったからビックリしているんだけれど、読者としては知っていて当然なことをキャラが驚いているってギャップはちょっと辛い・・・・・
 でも、15巻のアメリカの描写がなかったら良かったのかというとそうでもなくて―――アレがなければ唐突な展開にしか思えなかったろうし・・・・でも、なかった方がケロヨンの回想シーンが感動的だったという気もするし・・・・伏線張るのってムズかしいですね、って話。


 ○ キリコの過去
 97年のカンナ出産〜15年のアメリカまでの展開は、19巻の感想にコピペした内容の通りでした。でも、本当に謎なのは医師の資格を取った94年辺りのことなんだけど・・・・そこには触れられてないですね。


 ○ 万丈目の死、高須の暗躍
 うわぁ・・・・・マジで初期の頃から敵キャラとして描かれてきた―――『MONSTER』でいえばロベルトの位置にある最重要人物:万丈目が、あっさりと死んでいるとは。コレは流石にフェイクじゃないですよね。
 一方の高須は現“ともだち”のコマとして大暴れ。言われてみれば、彼女は“ともだち”は信じているけど“フクベエ”は知らないワケで・・・“フクベエ”でないことに恐怖していた万丈目とはスタンスが異なるんですよね。


 ○ 現“ともだち”の正体
 ・フクベエではない
 ・キリコの妊娠中に秘薬を使った?← これはフクベエの仕業かも知れないけど
 ・顔は整形? 声も姿もフクベエにそっくり
 ・1970年の万博には行っていない
 ・ケンヂが正体を知っている
 ・フクベエと同い年くらいの友人
 ・サダキヨでもヤマネでもない

 前の巻の段階では、僕は“13番(田村マサオ)”“ヤマネ”“サダキヨ”“モンちゃん”の誰かが正体なんじゃないかと思っていたんですが・・・・・「同い年くらいの友人」という点で13番は消えますよね。サダキヨでもない。ヤマネでもない。モンちゃんにしては体格が合わない(子ども時代の髪型も違う)・・・・・




 ケンヂが正体を知っているというヒントで、12巻『ともだちの顔』でケンヂが“血のおおみそか”で“ともだち”と対峙するシーンを読み返してみたんですが・・・・

 
「おまえは・・・・・し・・・死んだんじゃないのか・・・・
 おまえのあの子供達は・・・・・・あの子達はいったい・・・・・おまえのカミさんの話は・・・・俺に近づいてきて・・・・・全部嘘だったのか・・・!!
 俺の姉貴を・・・・・カンナを・・・・おまえは・・・・・おまえが・・・・・!!」


 ケンヂが現“ともだち”の正体を知っているとしたら、ここのシーンしかないような気がするんだけど、「近づいてきて」の辺りを読むとフクベエ本人しか当てはまらないですよね。
 「死んだんじゃないのか」のくだりでドンキーだと考えることも出来るんですが、そうすると「あの子供達は」の台詞が意味不明になっちゃうので(ドンキーの子どもは1人)、ドンキーでもないっぽい。

 うーん?
 でも、そうか。ケンヂが正体を知っている=血の大みそかで対峙した、ではないですもんね。幾らなんでもドンキーがラスボスだったらやってられません。(てゆうか、子ども時代の服も髪型も合いません)




 理科室でフクベエが死んだ際、ヤマネの死亡確認をオッチョはしてないので―――そのまま成り代わってヤマネが“ともだち”になってもおかしくないと思うのだけど。キリコの回想シーンではちゃんと別に存在していますよね。
 コンチは頭の形が違うし。っていうか、コンチがラスボスだったら浦沢直樹は神になるわ。



 ○ ヤン坊、マー坊。そして・・・・敷島教授再登場
 
「リモコンなら 以前、金田というリモコン操縦が天才的にうまい私の教え子がいた。しかし彼は1997年に殺された・・・」

 何とまぁ、コレ。1巻の第2話「カラオケ」の冒頭にて、アパートで殺されていた学生のことですよ。新連載2話目のことですよ。あの頃はまだ高校生だった僕は、まさか6年後にもこの漫画が続いているとは思わなんだ・・・・・・・
 そう言えば、金田正太郎は『鉄人28号』の主人公で鉄人を操る役。敷島教授は鉄人28号を開発した敷島博士のこと。名前だけのキャラだと思っていたら、ちゃんと「リモコン操縦の達人」というバックボーンまで作ってあったとは。しかも、自身の正義を曲げずに暗殺されるとは―――さすが、伝説的なヒーローを元ネタにしたキャラなだけあります。

 ちなみにググって知ったんですけど。この金田正太郎というキャラが、“ショタコン”の語源なんですってね。1巻冒頭にて半裸で殺されている金田くんを見てお姉さん方は狂喜したんでしょうか。













20世紀少年 19巻 Amazonで購入
浦沢直樹
小学館・スピリッツコミックス
2005年6月30日・発売
SF・正義のための戦い・ノスタルジー
 僕はずっとこの漫画の“一度全員がバラバラになって再集結して決戦”のパターンを、「FFVIみたいだ」と言い続けてきたのですが、あながち間違っていたワケでもないみたいです。東京での各人の動きはウダウダしていて面白くないんですが、最北の地から東京へと向かうケンヂ&蝶野達にはRPGみたいな熱さがありました。

 越えられない関所。そこに住む人々の想い。旧キャラの登場、そして力を合わせて難関突破。因縁の敵との再会―――やはり、浦沢漫画は「目的」と「目標」がハッキリした時の方が抜群の面白さです。氏木常雄があっちぃー。


 ○ 漫画家連中は捨てキャラではなかった
 僕は1年半くらい前から「ケンヂの歌と角田達の漫画が人々の心を目覚めさせるんじゃないか」と言い続けていたので、氏木の再登場にはガッツポーズでした。そして、本当に漫画で兵士を説得しようとしてるし(笑)


 ○ 悪役の方が全然かっこいいじゃないですか
 この伏線―――コミックス2巻ですよ(『後ろの男』参照)。5年以上前です。
 流石にケンヂとの因縁は後付けでしょうけど、この男がキリコの彼氏(諸星さん)を殺したというのはその頃から明らかにされていたので、ケンヂとの対峙はゾクゾクしました。5年前の時点では、ケンヂがちゃんと「正義の味方」としてコイツと向き合うなんてこと想像も出来なかったですし。

 それと、この男の登場シーン。2巻のその台詞を思い出させるように、「テレビやマンガに出てくる」悪役をモニターで流しているのが芸が細かいです。僕の世代だと、ピッコロ大魔王くらいしか分からないけど・・・・・(てゆうか、ドラゴンボールだけ世代が違うんじゃないかな?)


 ○ キリコがレジデント研修資格をとっていた理由
 『サカ猿2』時代の15巻の感想のコピペを下に置いておくので、キリコの動向をコレで把握しておきましょう。流石に長期連載作品なので矛盾っぽいとこもあるんですが・・・・

 大学入試・・・ケンヂの事故で志望していた大学の試験は受けられず。他の大学は受けなかったのか??
(→私立には受かっていたらしい)
 94年前?・・・父死亡、酒屋を継ぐ。
 94年・・・酒屋の仕事が忙しく、諸星さんのプロポーズを断る。諸星さん死亡。
 多分、直後・・・失踪。
※ この間に“ともだち”と接触
 94年?・・・アフリカで医師の資格を取る。(※証書に数字が入っているのだが、写真が老けているので微妙ではある)
※ 11巻『廃墟』参照
 95年・・・鳴浜町でワクチンを作る。病院は友民党系列で、ヤマネも勤めていた(※ワープロ字の手紙がヤマネからのものならば、失踪前から交流があったのだと思われる。クマノミにつけた名前の意味は?)
※ クマノミは、理科室の魚にヤマネが「キリコ」と名付けていたこと(11巻)
 97年・・・カンナを出産、遠藤家にカンナを預けて再び失踪。
 02年・・・鳴浜町に再び現れる。病院跡を調べた後、計画の為にヤマネを捜す旅に。
 03年・・・ヤマネと接触。計画の話以前に、ヤマネの作ったウィルスのワクチンを作るために消える。ヤマネも失踪。
 14年・・・アフリカでワクチンを完成させる。スイスの製薬会社を経て、ドイツに(※1本だけのワクチンは伏線でも何でもないだろう)
 15年・・・アメリカ・ミシガン湖畔の製薬工場。工場は破壊される。


 一番の謎だった「一度諦めた大学への道を、諸星さんが死んだ後に果たしたのは?」という理由が、ようやく明かされました。やはり“ともだち”が絡んでいたのですね。ということなら、ワープロの手紙『あなたの計画と私の計画〜』(これも2巻ですね)の差出人は“ともだち”ってことなのかな?


 ○ その他のプチネタ
 蝶野にあれだけ訊かれても名乗らなかったケンヂが名乗るシーンと、「お前の名は何だ」と尋ねるシーンが無茶苦茶格好良かったです。

 しかし、ケンヂは18年間も何をしてたのかと思ったら、その内の15年は記憶喪失だったという・・・・そりゃ・・・幾らなんでも(汗) 御都合主義のような・・・・・・・
 でも、そうか。仲間だと思っていた男が真犯人で、世界がひっくり返されちゃったのだもんなぁ。記憶も人格も吹っ飛んじゃいそうな気もします。

 またしても「引き金を引けない蝶野」の描写が入りました。ここまで繰り返されると絶対に伏線だと思っちゃうのですが、浦沢先生って『MASTERキートン』でも『MONSTER』でも主人公が銃を撃つことを否定していたので・・・・・単純に蝶野が銃を撃って伏線消化ってワケにもいかないでしょうしねぇ。

 小泉の環境適応能力は尊敬に値する。

 「あなた、こないだの人と同じ人?」は、ひょっとしたら“ともだち”の全ての謎を明らかにする台詞なのかも知れないですね。多分、この“ともだち”は3人目だから・・・・



 ○ 旧キャラ再登場祭りなので
 今のうちにキャラのポジションを確認しておこうかなって思います。コミックス未収録分には触れませんので、そういうツッコミは勘弁して下さい。

<同級生面々>
 ・ケンヂ・・・東北から関東への関所を越えました。人格が違うような気もしますが、やっぱケンヂが不器用に頑張ってこそ『20世紀少年』って感じですね。カッチョええ。
 ・オッチョ・・・現在、東京。カンナ・ヨシツネと再会。カンナとともに万丈目から“ともだち”の暗殺を依頼される。
 ・マルオ・・・春波男とともに芸能活動をしつつ、“ともだち”の裏側を探る日々? 神様とは接触したけど、カンナ・オッチョ・ヨシツネとは接触できてないみたい。そういえば2015年段階では北海道にいたんだっけ。教えてやればいいのに、神様も。
 ・ヨシツネ・・・ゲンジ一派を名乗り、地道に政治犯を助けたりしていたみたいです。カンナと再会

 
※ ちなみにケンヂ以外の3人には奥さん(元・ってのがほとんど)がいて、マルオに至っては息子がいます。マルオの息子はどっかで出てくると呼んでいるんだけど、どうだろう?

 ・ユキジ・・・“ヨシツネ達”と言われてることから、一緒に行動をしているのかな?
 ・ブルー・スリー・・・そういや。どうしたんだっけ、この犬。
 ・モンちゃん・・・2002年の夏にサダキヨに会いに行き、モンちゃんメモを残したまま、サダキヨに撲殺される(11巻)―――多分。でも、後頭部一撃なら当たり所が良くて生きてるって可能性はあるような気もします。16年間登場しなかった理由は「記憶喪失」でお願いします(笑)

 ・フクベエ・・・まぁ、「カンナが赤ん坊の頃に抱き上げた」のも「理科室で首を吊った」のも「2015年の元旦で撃たれ死亡した」のもフクベエで正しいとは思うんですけど。“ともだち”が実は何人もいるってパターンなら、一番哀しいキャラかも知れないなぁ。

 ・サダキヨ・・・2014年、モンちゃんメモを小泉に託した後、“ともだち”の居場所に向かおうとする最中に車が炎上(11巻)―――生きてても不思議のない描き方ですが、「ズルはダメだ」の台詞を信じるなら敵ではない気がするんだよなぁ。
 ・ヤマネ・・・謎を振りまくだけ振りまいて、名もなき一般兵に殺される(12巻)。正直、こういうキャラをバンバン出したせいでこんなに連載が長引いているんだと思うよ。

 ・ケロヨン・・・2015年、万博直前。キリコを助けるためにミシガン湖に息子ともども向かう(15巻)。そこから出番なしだけど、キリコ再登場の鍵を握っているのは確実。
 ・コンチ・・・大人姿が一回も描かれてないレアキャラ。子ども時代はケロヨンとセットで描かれることが多かった。流石に完全な新キャラで出てくるのは考えにくいかなぁ・・・・

 ・関口先生・・・流石にもう再登場しないだろう。


<“ともだち”一味>
 ・“ともだち”・・・こう描かれたってことは、単純にフクベエってことではないんでしょう。恐らく既出キャラが“ともだち”の中の人ってオチだと思うんですが・・・・

 ・万丈目・・・現在、東京。カンナとオッチョに接触。人質と引き換えに“ともだち”暗殺を依頼してきた。親友隊と地球防衛軍はベツモノで、親友隊の方は自由に動かせるみたい。
 ・高須・・・2015年時点では会議にいたんですが、17巻の定例会議には出てませんでした。ヒットマンの男と同様に何処かに飛ばされたんでしょうか。
 ・ヤマさん・・・こちらは17巻の定例会議にそれっぽい人が確認できます。蝶野をクビにしなかったのはこの人のおかげらしいんですが、蝶野の方はヤマさんの本性に気付いているんじゃなかったっけ・・・・(6巻の『最後の希望』参照)
 ・敷島教授の娘・・・この人も高須と一緒でともだち歴になってから消息不明。ケンヂと接触したことがあるので、どこかで再会するとは思うんですけど・・・・・
 ・ヒットマン・・・19巻で関所のボスとして再登場。この漫画でちゃんと敵を倒せたのって初めてなんじゃないか・・・・??(ホクロの巡査は13番に殺されたんだし)

 ・13番(田村マサオ)・・・ドンキーの元教え子。2015年にて“ともだち”狙撃後は行方不明。捕まったってことはないと思うのだけど・・・・・・実は万丈目よりも危険人物なので、“ともだち”の中の一人は彼なんじゃないかと予想してみたり。

 ・新巻鮭の男(森園滋勝)・・・トモコの彼氏の隣人。トモコはヨシツネの部下が救ったんですけど、それ以後はユキジ達が取り逃がしたんですよね。浦沢先生ももう忘れてるかも知れないですけど、それじゃあんまりです・・・・・

 
※ “ともだち”復活に関しては、理科室でヤマネに殺された後―――高須・敷島教授の娘・ユキジが素顔を見かけてるってことが重要ですね。うーん・・・まさか、ホントにクローンとかいうオチじゃないだろうな。


<2014〜15年メンバー>
 ・カンナ・・・ゲンジ一派に反発して、“氷の女王”として急進派をまとめる。でも、その後に部下が全員万丈目に捕まって、“ともだち”の暗殺を依頼される・・・・と、何だか昔のカリスマ性みたいなものが完全に消えうせてしまったような。あと、貧乳っぷりまで失ってしまったような。やっぱり、女子高生というブランドを失ったのは大きいのか
 ・小泉・・・万博に行かなかった組として、マルオや春と合流。賑やかすだけなんだけど、このコが出てると元気が出てきます。でも―――もう本筋には絡みそうにないなぁ。

 ・蝶野・・・まさか、まさかのメイン張ってます。ケンヂとともに東京を目指す上に、拳銃を撃てない伏線も進行中。ヤマさんとの対決があるんだとしたら、今から涙腺が壊れてしまいそうです。

 ・仁谷神父・・・マフィアの方々が全滅した今、ヤクザ達を仕切ってるのは彼なのか? ちょっとここらの力関係が分かりにくいですね。まぁ、ローマ法王との再会が終わった今後はメインにはならないかな。
 ・神様・・・何故だか各キャラを繋げるポジションになっちゃいましたね。すっかり枯れ果てたのかと思いきや、小泉との再会で復活―――ケンヂ再来を予知したのか?

 ・角田・・・最後の最後でメインになると予想しています。

 ・マライアさん、珍さん・・・忘れられただけかなぁ。マライアさんは10巻以降、珍さんは6巻以降出番がないですね。
 ・着流しの男・・・「だから、この人がコンチなんだって!」と言い続けてきたものの。流石にこう出番がないと、だからなんだってことになっちゃいますね。

 ルチアーノ神父・・・やはり“ともだち”暗殺の濡れ衣を着せられたとか、そんなかな。蝶野が東京に戻れば一イベントくらいはあるかも?



<その他のメンバー>
 ・サナエとカツオ・・・まさか、本当にコレで出番終わりじゃないだろうな。内藤先輩もちゃんと出てくるんですよね?

 ・DJ・・・一応、春やマルオが接触を試みてるんで再登場の可能性は高い?

 ・キリコ・・・上にも書いたんですが、2015年時点でアメリカにいたのは間違いなくて。ここからワクチンが奪われたってことなんでしょうかね。キリコのことだけでなく、2015年に何が起こったのかは誰も語らないのが不自然な気もします・・・・再登場は間違いないんでしょうが、全員が全員再登場祭り状態で彼女が登場されても盛り上がるかどうか微妙だと思います。


 しんよげんの書はまだ良いとして、モンちゃんメモは結局何のための描写だったんでしょうね。単にキリコの消息を判明させたかっただけ? モンちゃんとサダキヨが命を懸けて託したものが、あんまし役に立たなかったのが・・・・・・ナンとも。

 確かにこの巻は面白かったけど、中弛みしていた頃に登場した要素を放置させすぎですよね。さて、この漫画―――ちゃんと収拾つくんでしょうか。













20世紀少年 18巻 Amazonで購入
浦沢直樹
小学館・スピリッツコミックス
2005年2月28日・発売
SF・正義のための戦い・ノスタルジー
 うーん、さすがにここまでテンポが遅いと擁護しきれなくなってきました。この巻で語られたのは、カンナとオッチョの合流、カンナがワクチンを打った経緯、ケンヂと蝶野の合流、マルオと春が気付いた万丈目とフクベエの接触―――この4つを引き伸ばーし、引き伸ばーしで描いているだけなんで・・・・・・
 1年以上前に書いた15巻感想を見ると、少しずつだけど伏線は消化していってるようです。逆に言うと、1年前に謎だったものが未だに謎なままってのは読者はキツイと思うんですけどねぇ。

 ○ 20歳前後の“ともだち”
 2巻時点では、「“ともだち”はピエール一文字と同じ宗教団体で修行をしていた」ことが明らかになっています。でも、この巻では「ピエール先生のやり方では・・・」と、“ともだち”がピエールのことを「先生」呼ばわり。あれ・・・・?

 ○ 祭壇で眠っている時はマスクを被り、町で目撃された時は素顔という良く分からない現象
 14巻時点では、“ともだち”はユキジやオッチョに“素顔で歩いている”ところを目撃されています。なのに、その直後に万丈目の前に現れた時はマスクを被ってました。「変だなぁ」と1年間思っていたので、ここで「別人説」が出るのはむしろしっくり来ました。

 それでは、正体は誰なんだ―――? ここに来て新キャラだったらある意味で最悪のオチですけど、常識的には既出キャラでしょうね。サダキヨとかヤマネとか? うーん、どちらもしっくりは来ませんね。彼らも既に「いいひと」化してたので。
 ということで、13番の人(ローマ法王を狙撃した人)ではないかと予想。これなら、序盤は小者だった彼が“ともだち”への狂信でラスボス化していくという話になりそうです。問題は“ともだち”を妄信していた彼が「フクベエだったら」なんて言うかということと、15巻の狙撃の瞬間に2人になってしまうということです(ダメじゃん)

 ○ キリコとケロヨンはどうした?
 確か、2015年のウィルスを防ぐワクチンはキリコにしか作れなかった筈なので―――ワクチンを政府がコントロールしていたということは、まんまと“ともだち”の手に落ちたっぽいです。あれだけ盛り上げておいて、このスルーのされ方はあんまりだと思います。

 ○ ケンヂの目的
 15巻の感想では「“ともだち”の作ったニセモノだらけの世界に警鐘を鳴らすために、ホンモノを作れる人々を増やしていたのではないだろうか」と書いたんですが、カンナやオッチョが“武”を持って“ともだち”と戦わなきゃいけないのと対比させているのかなぁと思いました。徹底的に非戦を貫いているのが今のケンヂなんですね。それに同調してるのがDJ?(この人も何処かで見たことある気がするんだけど・・・・)
 ということで、最後はみんながケンヂの歌を聴いて武器を捨てるラストですか。それじゃあ、マクロスだ。

 ○ 蝶野に見せ場
 上官に逆らって、ケンヂを守る。
 その後、自転車でバイクのケンヂを追いかける・・・・・・・・・・・地味だ。

 ○ その他の人々
 ・漫画家の人達→ 最後にジャジャーンと登場してくれると妄想していましたが、さすがにムリっぽいですね
 ・着流しの人→最後にジャジャーンと登場してくれ(以下略)
 ・ルチアーノ神父→最後にジャ(以下略)
 ・コンチ→最(以下略)
 ・マフィアの人達→登場したと思ったら死んだ


 そんなこんなで、まだまだ続く訳です。
 20巻超えると・・・・・さすがにキツくなってきそうです(もう十分なほどにキツイ)













20世紀少年 17巻 Amazonで購入
浦沢直樹
小学館・スピリッツコミックス
2004年10月29日・発売
SF・正義のための戦い・ノスタルジー
「さっき俺は間違ったことを言った・・・・
遊びの決着がつく前に、原っぱをつぶしたと言ったが・・・・・
ガキの遊びに決着なんかねえ。忘れて次にいくのが、大人になるってことだ。」


 表紙は子ども時代のケンヂ。これは何の意味かと思いきや、この漫画にこめられたメッセージがここにあった。遊びを忘れて大人になった主人公たちが、子ども時代の“想い”を取り戻して戦うストーリー。これこそが『20世紀少年』の当初からのテーマだった。

 ケンヂ、復活―――

 とりあえず、ダミアン吉田の伏線は消化。長っ。とてつもなく長い伏線消化だったなあ。自分も前サイトで伏線整理(→コチラ)なんかしてなければ、絶対に忘れていたよ。ちなみに伏線が張られたのは10巻の「クロスロード」。まだサダキヨが登場する前という大昔の出来事。
 2度目か3度目のリセットで読者置いてけぼりだった前巻。17巻になっても相変わらずスローペースなままなんだけど、短いエピソードの描写でキャラと世界観を説明できる技術は凄いと思わせる。キャラもようやく動かし始めたし、ここからはハイペースで進んで欲しいなぁ。今回はバラバラになった仲間を集結させるという至極ベタな燃えストーリー展開なので、前回ほど回りくどい説明は要らないだろうし。

 今んトコの集結具合はこんな感じ?

 ・オッチョ・神様・カツオ・仁谷神父
 ・カンナ(氷の女王一派)←サナエ
 ・ヨシツネ?(ゲンジ一派)
 ・マルオ・春・小泉・ダミアン
 ・蝶野・ケンヂ

<未登場:ユキジ、ケロヨン、ケロヨンの息子、キリコ、ルチアーノ、角田、ウジコウジオ>

 当面はオッチョ、カンナの二面同時展開で、ヨシツネとケンヂは終盤に合流とか? そうなるとケロヨンの出番はねーな。とにかく、大昔に予想したように蝶野が活躍できそうな展開で嬉しい限り。今度こそ祖父ちゃんのカタキを!!



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