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悠真・笑顔 【悠真】
 当サイトのエース。構成と伏線重視。ジャンプ感想からこちらの進行担当に移るという、微妙に栄転なのか左遷なのか分からない状況に。
海・笑顔 【海】
 当サイトの良心。テーマ重視のヲタ予備軍。進行からツッコミ、妄想までを手広く行ってくれるのでありがたい限り。時折見せる腐女子トークも許してあげよう
イズ・汗 【イズ】
 当サイトの春日部さんポジション。2人のヲタトークにはついてけないけど、貧乳萌えっコへの愛がそれを補って余りある・・・・・かなぁ。成績はよくなさそうだけど、頭は良いタイプ。



 第13章 前編 〜音〜
 第13章 後編 〜夢〜
 最終章 前編 〜終〜
 最終章 後編 〜眠〜



第13章 前編 〜音〜
悠真・笑顔 「いよいよ、最終巻の感想。ここ2週間ずっと各話感想を書いてきた俺らとしても感慨深いものがあるよなぁ。といっても、最終巻に限っては以前に感想書いたんで(ココ)重複するところがほとんどなんだけど・・・・・」
海・失笑 「冒頭、コンクール上位入賞者に「久保みずほ」「村上まき」の名が。ファンサービスなんだろうけど、やっぱこれは必要なかったように思えるなぁ〜。これなら、隅っこの方にチラッと描いてもらいたかった。二人は元気なのかなぁ・・・」
イズ・汗 「?? 誰の話?」
海・閃き 「知らない人のために解説すると、久保みずほは『おっとり捜査』のヒロインで、村上まきは『ARCANA』のヒロイン。歴代小手川漫画のヒロインって訳。こういう遊び心は嫌いじゃないんだけど・・・シーンがシリアスなだけにねぇ?」
悠真・笑顔 「みずほはともかく、まきがバイオリン弾いてる姿は想像出来ないな・・・・・・・」
海・笑顔 「で、ゆめちゃんにCDデビューの話。大人たちの汚い言い分が聞いてて嫌になるよねぇ・・・・・「あなたの姿で」と言い切っちゃう辺り。嘘でも良いから「あなたの音楽で」と言ってよ。嘘だと言ってよ、ブラボー(?)」
イズ・汗 「この回、ゆめちゃんはずっとうつむいてるなぁ・・・・・・暗い顔でも可愛いのは確かだが、笑ってる彼女が好きな私としては可哀想になってくる。うー、田嶋も何か言ってやれよ!!」
悠真・笑顔 「・・・・・・・でも、田嶋自身も「何もできない」ことを誰よりも痛感してるからな。ここ、伏線なんで覚えておくべし。第13章のテーマは「人のためにできること」かな。」
イズ・ニヤリ 「おぉ、なるほろ。それで椎名が田嶋に花をプレゼントするんだ。照れてる田嶋も可愛い感じだが、それを交換日記で読んでるゆめちゃんがひたすら可愛いなぁ。」
海・閃き 「で―――ここで、クラスの話題は進路と恋人の話。片瀬さんがいい感じだなぁ。」
イズ・萌える 「「ムー」ってなってるゆめちゃんがめっちゃ可愛い!その後、納豆屋に見られてキンチョーしてるゆめちゃんも可愛い!今回はゆめちゃんメインなので嬉しいなぁ・・・・・・」
悠真・笑顔 「『042』初期の頃と比べても、どんどん線が細やかになってると思った。無茶苦茶上手いんで、幾らなんでもこの辺りの線は模写できないと諦めたほど。この2話の絵的なクオリティは最高潮に達してるんじゃないかな。。」
海・笑顔 「こっちは小手川先生というよりアシさんのレベルなんだろうけど、背景もどんどん神がかってきてるもんね。田嶋さんが花を見て立ち尽くすシーン・・・・・あまりに花壇の絵が繊細すぎて、文字が見えにくくなるほど。ここ、ちょっと残念だったなぁ。良いシーンなのに。」
悠真・焦り 「そして、納豆屋の告白なのだよ。頑張れ、納豆屋。超頑張れ。こんなに爽やかに告白しているのに、ゆめの意識は田嶋に向かってるというのが・・・・・何とも。」

「そうだよな。オレは何の役にも立たねぇし、何もしてあげられねぇし―――
オレは何の力にもなれねぇ。何やってんだ・・・・オレは。
花なんか育てて何になるんだ」
海・笑顔 「ここの田嶋さんの葛藤、ずーんと来るものがある。大切に想ってる人も大切にできない自分・・・・泣けてくるよねぇ」
イズ・萌える 「お風呂のシーンだ―――!ゆめちゃんのうなじだ―――!肩甲骨だ―――!!」
海・失笑 「うわぁ、シリアスな話が台無しに・・・・・・でも、サービスシーンと思いきや、「大人になる」ことに怯えているゆめちゃんの気持ちを表現したシーンでもあるんだよね。ゆめちゃんの巨乳化はイズ的には許せないんだろうけど・・」
イズ・ニヤリ 「まぁね。でも、髪下ろしたみらいちゃんが可愛かったから良いや。姉妹で巨乳と貧乳が揃ってれば、貧乳派も巨乳派も満足するんだよな?な、悠真?」
悠真・焦り 「えぇ―――!? なんで、そこ俺に訊くんだ?」
海・笑顔 「そして、椎名さんに代わる新しい責任者・九能さんが登場。どことなく寺尾聰チックなカッチョ良いおじ様なのだけど、042号に代わる新しい死刑囚を実験すると言い出して・・・・・・ってトコで次回へ」
イズ・驚き 「ま、マジかよ―――!?4巻の感想ラストで海が言ってたのは、このことだったのか!?田嶋は刑務所に逆戻り? そんなのあんまりだ―――!」
悠真・笑顔 「でも・・・・実験の本来の目的を考えると、田嶋とは別の形の「同情できない死刑囚」をテストする必要があるのももっともな話だよ。さて、ここからどうなる?」


<今回の重要ポイント>
 ・CDデビューの話に悩み続けるゆめ。でも、何も言ってあげられない田嶋
  →そんな田嶋を見かねて、椎名が花を贈る →
 ・周りがどんどん動き出し、大人になることに戸惑うゆめちゃん。巨乳化には全国の貧乳ファンが戸惑った→
 ・告白されてるゆめちゃんを見て落ち込む田嶋「花なんか育てて何になるんだ」 →
 ・みらいちゃんのお風呂来襲。この2ページ、萌えまくり
 ・線が無茶苦茶繊細なタッチになってきてます。この辺りの絵は「美麗」の一言
第13章 後編 〜夢〜
海・カメラ目線笑顔 「実は、全29話の中で私が一番好きな回がこれ。作画、収束されていくテーマ、メッセージ・・・・どれをとっても完璧な1話で、これをヤングジャンプで読んだ当時は数週間の間これを思い出して泣けてた。2004年のMVPだね。」
イズ・汗 「・・・・・・・・・・・ぐっ。凄い。何だか、今回の話に限っては感想を言葉にするのが躊躇われるような気がする。」
悠真・笑顔 「感想サイトなんてものをやっておきながら何だけど、「これのどこどこがこう繋がってて面白いんだよ」なんて無粋な説明をしたくはない1話だなぁ。とりあえず読め。気に入らなかったら、もう二度と俺の前に現れるな。って感じ。」
海・失笑 「そこまで読者にケンカ売るマネは出来ないなぁ・・・・・・なので、なるべく客観的に読んでいこうか。まずは、最初のシーンから。」
イズ・ニヤリ 「その前に!表紙のゆめちゃんが格好良い!今まで何度も萌えさせてもらったゆめちゃんだけど、格好良いと思ったのは初めてだ。」
海・笑顔 「うん。小手川先生の描く女のコって可愛いだけじゃなく、格好良かったりするんだよねー。カンコン参戦が終わって時間が出来たら『Anne・Freaks』も読んでみるかなぁ・・・・・・第1話で挫折しちゃったのを、今更ながらに後悔してる。」
イズ・驚き 「しかし、1コマ目の真崎さんの巨乳っぷりは何だ!? バレーボールでも入ってんじゃないのか?」
海・失笑 「このシーンは別に良いんだけど、後のシーンで九能さんにデータを渡すシーンの巨乳っぷりは笑っちゃったなぁ。感動的なシーンの筈なのに、やたら巨乳なのって・・・・・・こういうの、普通に巨乳が好きな男の人は考えないのかな?」
悠真・笑顔 (・・・・・・・・・・変に答えると誤解されそうだから黙っておこう。)
イズ・汗 「椎名、諦めちゃったのか? 田嶋もずっとヘコんだままだし。このまま刑務所に戻った方が良いなんて、そんなことある訳ねえじゃん!納得いかねえよ!」
海・笑顔 「・・・・・・・・・・・だけど、目覚めた田嶋さんを照らす朝陽。カーテンの向こうにある椎名さんから貰った花。1年半の間に貰った多くの言葉。「やるだけやるぞ。意味なんてなくてもいい」と、田嶋さんが目の前にある仕事を一生懸命やるんだけど―――もう、ここに感動。」
悠真・笑顔 「うん、分かる・・・・・・」
海・閃き 「私達はさ。こんなヘンピなところで感想サイトなんか作ってさ。この先に繋がる何かがある訳じゃないって悩むこともあるじゃない? でもね、世の中には「意味のあること」だけが全てじゃなくて、傍から見ると「意味のないこと」が誰かを励ましてることだってあるんだよね。」
悠真・笑顔 「・・・・・・・・・・・・・」
海・笑顔 「そんな田嶋さんの姿が、研究チームの皆を動かして―――その姿は、諦めかけていた椎名さんの心を動かすんだ。ここの椎名さんと笹塚さんのやり取りも素晴らしいんだ・・・・・ここで二度目の号泣。泣きすぎてページがめくれないほどに。」
イズ・汗 「分かる!分かるよ・・・・・・笹塚さんのセリフが優しいんだよな・・・・・・・うぅ、泣きすぎて目が痛い。」
悠真・笑顔 「ここも、田嶋の「やるだけやるぞ。意味なんてなくてもいい」というセリフと同じように―――「やるだけやりましょうよ、やれることは全部」と言ってるんだよね。この第13章のテーマが「人のためにできること」だってことは前編の感想でも触れたんだけど、「できること」に意味なんか求めなくても良いってことだよね」
イズ・ニヤリ 「・・・・・・・・なんかさぁ。私的には、ずっと漫画の感想書く意味って何なんだろうって思ってたのよ。いや、今も思っちゃいるんだけど―――誰が読んでくれるのかも分からないし、そこから何かが生まれる訳でもない。ただ延々と毎週、感想を書き続けるのって何なのだろうって。」
海・笑顔 「うん・・・・そんなの毎週思うことだよね。口に出すと弱音のように聞こえるから言わないだけで。」
イズ・ニヤリ 「でもさ。ウチで一生懸命書いた感想読んで、その作品を読んでくれた人とかさ。新しい視点に気付いてくれた人とかさ。そういう反応があるのって嬉しいんだよな・・・・・・そこから新しいものは生まれないかも知れないし、未来はないのかも知れない。でもさ、作ってる私達と読んでる人達の中には、きっと何かが残ると思うんだよな。そんなことを考えさせてくれた1話だった。」
海・カメラ目線笑顔 「うん、私もそう思う。」


「ううん。いっぱいもらってるよ、私は田嶋さんから―――
お話も聞いてもらってるし、いっぱいいっぱい励まされてるし、田嶋さんがここにいるからさみしくないし。
いろいろ悩んでたけど、なんか・・・少し見えてきた気がする

ここのお花がいつ来ても元気なのって、すごいことだよ? ありがとう」
海・閃き 「もう〜〜〜ここのセリフは何十回読んでも泣けてしまうわ。言うまでもなく、前編の田嶋さんの「花なんか育てて何になるんだ」というセリフを受けて跳ね返す一言。「意味なんかなくてもいい」と頑張っている田嶋さんに、ゆめちゃんから「ありがとう」・・・・・・もう涙腺がやばい・・・・」
悠真・笑顔 「そして、田嶋の「楽しいからな、育てるのは」という言葉を聞いたゆめは、「私が楽しんで弾いてないと人を励ましたりできないです」とCDデビューを辞退。」


「大人になる・・・・・自分のペースで、ゆっくり。これでいいんだよね」
イズ・ニヤリ 「今さら萌えを語るのもどうかと思うけど、納豆屋にオシニのことを追求されて黙っちゃうゆめちゃんが可愛い。あと、何気に納豆屋はセクハラだと思う。」


<今回の重要ポイント>
 ・小手川漫画の集大成のような珠玉の1話。とにかく読んで下さい
 →田嶋の心を照らした朝の光と、椎名との1年半の思い出
 →「意味なんてなくても良い」田嶋の行動に動かされる研究チームの人達
  →「やれるだけやりましょうよ」椎名の心を動かした研究チーム
 →「ここのお花がいつ来ても元気なのって、すごいことだよ? ありがとう」
 ・「楽しいからな、育てるのは」→「私が楽しんで弾いてないと、人を励ましたりできないです」
  →「大人になる・・・・・自分のペースで、ゆっくり。これでいいんだよね」
最終章 前編 〜終〜
悠真・笑顔 「いよいよ、最終章。前後編の形になってるけど、前編はヤングジャンプで3週連続で掲載されたものを1話にまとめたもの、後編は漫革で載ったもの―――つまり、2つの話は別々だと考えた方が良いね。」
海・閃き 「ちなみに、最終章 前編がヤングジャンプに掲載された時、どこで区切れてたかというと―――1週目が053号の初日、田嶋さんの「あやまらねーのかよ」まで。2週目がゆめちゃんの「田嶋さんに二度と会えなくなるの?」まで。」
イズ・汗 「?? それって重要なことなのか?」
海・笑顔 「ん――とね。3週連続の内、最初の2週は「殺人者なんて住む世界の違う人なんだ」という話だったんだけど、最後の1週の椎名さんの行動でそれが裏っ返るのね。「殺人者だって元は同じ人間だったんだ」と―――詳しい話は順々に見ていこうか。」
イズ・ニヤリ 「これは体育祭かな? 片やん、生徒会権限で研究チーム&刑務にコスプレを強要。良いキャラだなー。真崎さんのチアガール可愛い。「えへっ」だってよ、萌えるわ〜。ムチムチしてるのが難点だけど。」
悠真・笑顔 「九能さん、最後の出番が椎名の女装に震えるシーンかよ・・・・・・・小手川先生、女装ネタはノリノリで描いてんだろうな。『おっとり』でも秋葉を女装させるとかいうネタ(実現しなかったけど)があったしなぁ。」
海・失笑 「あぁ・・・・あったね。仙道ますみ先生なんかとニューハーフショーに行ったという・・・・・・ようやく実現できた訳だ。あのニューハーフの話も感動的だった(『おっとり』8巻収録) 「人の命は決して 軽くなかっただろう?」って。泣いたなぁ。」
イズ・ニヤリ 「それにしても、刑務官さんの相方さんと笹塚さんはコスプレ被ってるよな。パイプくわえてるだけじゃねえか。」
海・笑顔 「そして、とうとう二人目の死刑囚との引継ぎ作業が始まる・・・・・・・・053号怖いなぁ。でも、普通の死刑囚なんてコレくらい異質で、コレくらい「何だコイツ」な人なんだろうね。」
悠真・笑顔 「しかし、椎名の研究チームって、部外者から見ればアットホームな職場だろうなぁ。こんなに仲良しな職場、死刑囚とか関係なく現実にはありえねえ。俺、漫画の世界に生まれ変われるなら、小手川漫画か『金魚屋古書店』のどちらかにするよ。」
海・笑顔 「じゃあ、悠真は『おっとり』の刑事さん役で。脱走する橘を追いかけて殺されるの。」
悠真・焦り
イズ・萌える 「うぉ―――!久々にみらいちゃんのアップの顔を見た気がする。赤ちゃん眺めてるときのみらいちゃんは可愛いなぁ。目がキラキラしてるよー。」
海・笑顔 「そして、あやのさんの口から出る「最初から住む世界の違う人だもの。仕方ないわ」という言葉。ゆめちゃんはこれに納得がいかないようで―――」
悠真・笑顔 「そんな状況で、053号が学校へ。刑務官さんが田嶋を気遣ったり、田嶋が刑務官さんを気遣ったり。この辺のやり取り好きだなぁ・・・・・・」
イズ・ニヤリ 「田嶋でも053号は気味が悪いんだな。そりゃ、そうか・・・・・・・」
海・閃き 「最初は「何だコイツ」と思っていた田嶋さんだけど、次第に「こんなヤツもいるのか・・・」と思うようになってきてるんだよね。同時に、椎名さん曰く「君も昔はそんな感じだったよ?」と。ゆめちゃんと出会わなければ、椎名さんと出会わなければ、田嶋さんだっていつまでも感情を取り戻せなかったかも知れない。」
悠真・笑顔 「人との出会いが、人を形成していくって話だな」
海・笑顔 「そういうこと。」
イズ・汗 「しかし・・・・・椎名、山村の事件のことを未だ引きずっていたんだ。作中でも1年が経過してるから、すっかり忘れていたのかと思ったよ。」
海・笑顔 「ここの椎名さんと室井さんのやり取りも、かなりテーマに沿ってるんだね。室井さんは053号のことを「住む世界が違う=理解できない怪物」だと認識していて、椎名さんはそれを指摘してる。これがラストの演説に繋がるんだけど―――」
悠真・笑顔 「その前に、椎名が自分のトラウマを克服しようとして、田嶋の心理に気付いちゃうシーン。3巻の母親の話に伏線があったのを初見で覚えている人は凄いな。つまり、田嶋が殺人を「楽しい」と思い込もうとしたのは、「殺人をしたこと自体がトラウマ」だったから―――」
イズ・汗 「―――――――――??」
海・笑顔 「つまり・・・・・今まで誰にも語らなかった8歳〜14歳の失踪時期に、田嶋さんは誰かを殺していたということなのよ。それが誰かはこの時点では明らかになったけど、きっと止むを得ない事態があったのだろうと椎名さんは思って―――そして、最後の演説へ」


「死刑判決を受けた者と、何十年かして社会に戻ってくる者。この両者は、別世界の人間でしょうか?
 気づいてないだけで、彼らは確実に我々の社会の一部なんです。我々が別世界だと思いこんで過ごしているだけにすぎません。
 彼らも同じ人間で、君達と同じように母親から産まれ、ようやく立ち上がり、小学校に通い、中学校に通い、少し乱暴な言い方かもしれませんが―――今、君達の隣に立っている そういう人間の一人だったはずです。
 何か他の人と感覚が違うと気づき傷ついたり、家庭の問題であったり、友人関係であったり、そういう小さな日常のほころびから・・・始まっていったのかもしれません。
 だから、どうかあなたのまわりをもっと見てあげて下さい。さみしそうな人や、何か問題を抱えてるような人に―――少しだけやさしくしてあげて下さい。我々の社会の見えない隅に追いやらないであげて下さい。
イズ・汗 「―――――――――? どういうこと??」
海・笑顔 「田嶋さんの様な例は特殊だとして、私達は殺人犯や犯罪者のことを「世界の違う人」と考えがちだと思う。でもね、そうした犯罪者の人も社会の一部だし、そうした人も犯罪を犯す前は私達と同じ場所に立っていたはずじゃない。」
悠真・笑顔 「だから、せめて―――自分の隣にいる人を愛してあげようというメッセージなんだと思う。この漫画は決して「犯罪者を認める」ことも「死刑に反対する」こともしなかった。犯罪者を生まないために必要なのは、まず隣にいる人が愛してあげること―――そういうことを語る漫画だったんだと思う。」
海・笑顔 「やむを得ない事態で殺人をすることになってしまった田嶋さんも、053号も―――多分、山村とかも。少しの狂った歯車が原因で道を踏み外しちゃっただけなんだ。その歯車の狂いを直せるのは、今隣にいる私達だって・・・・・・・・・」
イズ・汗 「・・・・・・・・・・・・・・・・・うん・・・・分かる気がする。人って、人に愛されるのは嬉しいもん。自分を大切に想ってくれる人がいるだけで、辛いことがあってもうつむかずに生きていけるもん。」
悠真・笑顔 「・・・・・・・・・・・・・・・」
海・笑顔 「この演説を聞いたみらいちゃんは、ゆめちゃんを引っ張って田嶋さんの下へ」


「ありがとな、ゆめ。元気でな」
イズ・汗 「・・・・・・・・・・・・・・・・ぐすっ・・・ダメだ。哀しいんだが寂しいんだか嬉しいんだか分からないけど、ただ、ただ涙が出てくる・・・・・」
海・笑顔 「その感情こそが、イズがこの漫画に触れて得たものなんだと思うよ。何年か経てば、この漫画のことは過去になってしまうかも知れない。忘れてしまうこともあるだろうし、コミックスを手放す日も来ると思う。でも、今日―――この瞬間に感じた全ては、ずっとずっとイズの中に残る・・・・・・・・・だから。私達は自分を震えさせてくれる漫画を追い続けるんだ。きっと・・・・・・・・」


<今回の重要ポイント>
 ・ヨネ子(母)伝説.3 「仮装の衣裳は自前」
 ・真崎さんのチア!!
 ・あやのさんの「最初から住む世界の違う人だもの」
  →「人間じゃない? それも何だかな・・・・・・」
  →「彼にとっても、僕達全員が理解不能なモンスターなのかも」
  →「彼らも同じ人間で〜〜だから、どうかあなたのまわりをもっと見てあげて下さい」
最終章 後編 〜眠〜
海・笑顔 「これまで各話感想を全部で29回―――こんなに長々とした感想を、最後まで読んで下さって本当にありがとうございます。泣いても笑っても『死刑囚042』はこの1話で完結です。ということで、各話感想もこれで最後となるのですが・・・・・・・」
悠真・笑顔 「あれ? イズの姿が見えないんだけど・・・・・・どこ行った?」
海・笑顔 「最終話を読んだ後、泣きじゃくって言葉にならないまま何処かに―――」
悠真・笑顔 「まぁ、初見で一気読みなんかしたらそうなるだろうな・・・・・・・・俺も今回、1巻から全話一気に読んだじゃん?」
海・笑顔 「うん。」
悠真・笑顔 「こないだ5巻が発売した時に読んだのとは違った箇所で泣いてしまった。もう、最終話の結婚式のシーンの「人生には―――」からずっと泣きっぱなしだった。コミックス5冊分、彼らの生きた時間を共有してきたからこそなんだろうね。」
海・笑顔 「うん・・・・・分かる。実はさ、この最終話ってネットの評判はあんまし良くなかったんだよね。「ムリヤリ終わらせた」とか「尻切れトンボ」だとか。でもね・・・・・私はこういうラストしかありえないと思ったんだ。ずっとさ―――「人間の生と死を問う問題作」みたいな紹介のされ方はどうかと思ってたんだけど」
悠真・笑顔 「・・・・・・・・・」
海・笑顔 「この最終話のラスト―――「主人公が居なくなった後の世界」を描いているんだよね。これってどんな説明セリフよりも命の尊さを訴えているんじゃないかな。田嶋さんは死刑になった・・・・・・・・でも、彼の遺骨の前に出会ってきた人々が集う。このラストシーンの意味を考えて欲しいと思った。」
悠真・笑顔 「ずっと・・・・・・・・・この漫画は人と人との繋がりを描いてきたんだもんな。これこそが「人の命の意味」だってことか。」
海・失笑 「私の勝手な解釈だけどね・・・・・・・・・・文句を言いたい人と口論する気はないもの。どんなに客観的な感想を書いても、その人が持つ主観には適いっこないもんね。」
イズ・汗 「・・・・・・・・・んぐっ、ふぐ・・・・・・・一通り泣きつくしてきたから、もう良いぞ。感想やろう。」
悠真・笑顔 「あ、戻ってきたんだ・・・・・・・・どうする? 最初から読んでく?」
イズ・汗 「結婚式のシーンからで良いんじゃない・・・・・・凄く・・・幸せな絵だったのになぁ。みらいちゃんのドレスが可愛かったり、ブーケ取ろうと騒ぐ真崎さんとか。」
海・笑顔 「このブーケのシーン、ベタベタなんだけど癒されるなぁ・・・・・これが真崎さんと刑務官さんだからかなぁ。この二人は脳内で萌えてた二人なんで、これを初めて読んだ時はガッツポーズしちゃった。んで、今回1話から読み返した際にニアミスしてるシーンとか探しちゃって」
悠真・焦り 「なんか・・・・・・・初期ヒルまも派の人みたいだな」
海・閃き 「ちなみに、真崎さんが「刑務官さんに―――」と呼んだのは4巻の琴子さんの話が最初で、距離的に一番近寄ったのは伊藤弁護士が接見に来た後のシーンなのよ!」
悠真・焦り 「な な なんだ、この無駄な情報・・・・・・・・・!!」

<ちなみに、この結婚式に出てると確認できる人>
 ・田嶋 ・椎名 ・琴子さん
 ・片桐 ・真崎 ・研究チーム名無しの3人 ・笹塚 ・刑務官さん
 ・ゆめ ・みらい ・まりあ ・あやの ・あやのの娘 ・貴子さん
 ・向田早苗 ・向田家の娘 ・伊藤弁護士
海・笑顔 「全て・・・・・田嶋さんが二年間で人間関係を築いてきた人達。呼ばれていない人を考えてみたんだけど、うさぎの先生くらい? でも、あの人はジャージじゃないと判別出来ないし・・・・呼ばれても困る。」
イズ・ニヤリ 「あと、アレだよ。鳥越博士とか。」
海・失笑 「そんな人も居たなぁ・・・・・・明らかに馴染めないけど」
悠真・笑顔 「あやのさんの「さよならくらい・・・ううん・・・ありがとうくらい言わないと」には感動〜。構成とか伏線とか関係なく、これまでの時間と絵だけでひたすら感動した。」
イズ・汗 「うぅ・・・・・・・でも、ここからは語るの辛いな。1シーン1シーンが心に突き刺さってくる。」
海・笑顔 「これを語るのも最後になるね・・・・・・・・椎名さんと笹塚さんの会話。笹塚さんって、ずっと私らのような読者視点で居てくれたんだなぁ。その意味では真崎さんと一緒で・・・・・」

<椎名vs笹塚・第6ラウンド>

 ・
笹塚
 「椎名さんは・・・死刑賛成論者でしたね。
 僕は、そんな はっきりとした意見などないんです。元々、人の考えなんて――自分の考えなんて、はっきりしたもんじゃないと思うんです。被害者に関われば被害者の気持ちに賛同し、加害者に関われば また情のようなものが湧く。それが人情ですし、人間だと。
 一つの物事には多用な側面がある。僕はその一つを選び、自分の意見だなどと あなたのようには決められないんです。
 きっと、そういう人間の方が世の中には多い。ただ、人が死ぬのは嫌だなあと思うだけです。それはそんなにいけないことでしょうか?」


 ・
椎名
 「・・・・・見たんですか・・・053号の・・・遺体」


 ・
笹塚
 「見ましたよ。
 ・・・椎名さん、囚人を番号で呼ぶのはお嫌いでしょう。しかし、番号で呼ばないと どうにもやりきれませんね。
 いや・・・番号で呼んだところで人の死など、割り切れるもんじゃない」
悠真・笑顔 「・・・・・・・正直なところ、この「死刑の是非」に関しては俺には結論付けることなんて出来なかった。田嶋が死刑に合うのは哀しかった。でも、じゃあ自分の大切な人が殺された時―――同じように思えるかなんて・・・俺には分からない。だから、笹塚さんのセリフは凄く自分の心に染みたんだ。」
海・笑顔 「うん・・・・・・・・それと・・チップを作った企業に対して椎名さんが激昂して泣き崩れるシーンが印象的だった。彼にとっては親友を殺されたも同然で―――殺意が芽生えてしまうという。皮肉なことに、前編で椎名さんが演説したとおり、誰しもが殺意を抱くのだから周りで支えてあげようという展開に。」
イズ・汗 「それを考えると・・・・・琴子さんや笹塚さんだけじゃなく、田嶋自身にも支えられたってことか・・・・・・うぅ、最後までこの二人の関係って何て暖かいんだ!やばい、また泣けてきた・・・・・・」


<今回の重要ポイント>
 ・田嶋が人間関係を築き上げてきた人達が結婚式に集合
 ・真崎×刑務官派(そんなん居たのか?)の夢が実現
 ・あやのさんの最後の言葉
 ・「田嶋」の名を呼び続ける椎名
 ・「死刑に対する意見などないんです・・・・」 笹塚さんのセリフ
海・笑顔 「これで・・・・全部終わっちゃったね。この漫画と出会ってからの時間が全て・・・・・・いや、正確にはこれからキャラ辞典を作ったりしなきゃいけないし、この漫画を愛してくれる人達とこれからの時間も共有していけるのはあるんだけど。やはり、ここまで好きだった漫画が終わってしまうのは哀しい。」
悠真・笑顔 「各話感想も、この漫画じゃなきゃもっともっと大変だったろうね。終わってみれば、ホント楽しかった。これだけ構成やら小ネタやらがぎっしり練りこまれた作品じゃなきゃ、とてもじゃないが途中で辞めていただろうな・・・・・イズはどうだった? 今回、この漫画に触れてみて―――?」
イズ・汗 「・・・・・・・・・正直、自分がどう思ってるのか言葉に出来そうにない。ゆめちゃんやみらいちゃんに萌えていたり、思い切り笑ったり、泣いたり。色んなことのある漫画だった。すごく・・・・心に残る、そんな漫画だった。」
海・カメラ目線笑顔 「うん、うん。ホントね・・・・・この漫画のコンテンツを作れて、楽しかったよ。これが終わると私達3人の感想も一区切り付けるんだろうけど、とにかく全29回が楽しかった。ありがとう、二人とも。ありがとう、『042』に登場する全てのキャラクター。もう 各話感想なんて二度とやることはないだろうけど・・・・・・・この記憶は脳だけじゃなく、魂に刻み続けるんだと思う。本当にお疲れ様!」
イズ・ニヤリ 「つーか、締めは悠真だろ? 最後はキチッと締めてくれよ」
悠真・笑顔 「うん、ありがとう。ホントここまで全話の感想を読むのは大変だったでしょうけど、最後まで読んで下さった方々に感謝をしたいと思います。皆さん、ありがとうございました。小手川先生の次回作に期待するとともに、我々3人の次なるコンテンツにも期待して下さいな。それでは皆さん、さようなら。」











 「さよならくらい・・・
 ううん・・・・・・・・ありがとうくらい言わないと」

 「オレも お前と会えてよかった
 ありがとう」


 ―――――――――この作品を作り上げた全ての人々と、
 この作品に触れてくれた全ての人に感謝を。    2005年2月 CUEウェル



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