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田嶋 良平(=042号) 『死刑囚042』4巻・92ページより
● 死刑囚・一人目の実験体
● 初登場:第1章 前編 〜涙〜
● 椎名によって実験体に選ばれた7人殺しの死刑囚。
 8歳の頃に凶暴な男によって誘拐され、数人の子ども達と一緒に6年間も残虐な行為を繰り返された。男の気まぐれによって子ども達が次々と殺される中、田嶋が最後の一人となった14歳の時―――とうとう男を背後から撲殺して逃亡。傷だらけの状態で保護・発見される(この事実は、椎名を含めた全ての者が知らなかった)
 その後、田嶋は男を殺したことで感情を失い、両親の許に戻っても喋ることすら出来なくなっていた。そうこうしている内に家庭はバラバラになり、父親は多額の借金を残して失踪。母親のために借金を取り消してもらおうと、暴力団の口車に乗って賭けボクシングの試合に出場することに。同じように暴力団に借金をしている出場者を7人殺して逮捕される。21歳の頃の話である。
 9年間刑務所で過ごした後、死刑制度の廃止と死刑囚の無償労働奉仕の実験開始が決まり、そのプロジェクトの実験体第1号として集英高校で清掃員として働くことに―――
 一人の子どもが社会へと巣立っていくように、多くの人との出会いを経て、命の大切さを知り、感情を取り戻していく。正常な人間に戻るにつれて自分の環境に苦しむこともあったが、椎名の言葉と“外の世界”の美しさに支えられて実験の中止までその義務を全うした。その姿は、作品内外を問わず、多くの人を勇気付けることとなった。
 最終回、二人目の実験体053号の死亡によって実験は中止。刑務所に戻る前日、田嶋は椎名に自分が隠していた6年間を語った。この瞬間、二人はようやく“親友”になったのだろう。
 その半年後、死刑が執行され、田嶋はその33年間の生涯を終える。多くの人達の記憶にその姿を焼き付けて―――
■ 土の感触、におい――ここ9年、オレにはなかった。もう二度とないと思っていた。見上げるとなんにもない 空がずっと続いてる。それが嬉しい。それだけでいい。
■ 自由なくせに なんでここにいる!?逃げてんじゃねーよ!バカにしてんのか、オレを!
■ あやのだったらって思ったんだ。もし、あの奥さんがあやのだったらって思ったんだ。もし、だんなが死んで、子供と二人で取り残されてるのがあやのだったら・・・・もしも、椎名のヨメさんだったらとか・・・・助けたいだろ。そーゆーことだ。





椎名 『死刑囚042』3巻107ページより
● 法務省法務総合研究所・実験の責任者で042号のカウンセラー
● 初登場:第1章 前編 〜涙〜
● 32歳にして国家の未来を担う実験の責任者となった優秀な心理学者。実は椎名自身は死刑制度の廃止には反対だったが、田嶋の感情を取り戻す作業に興味を持って志願していたらしい。
 実験当初は真崎さんや笹塚さんと違い、田嶋に対して公正な立場を取ろうと「実験が失敗しても死刑囚が一人死ぬだけ」と発言していた。だが、次第に感情を取り戻していく田嶋に惹かれ、徐々に罪悪感を覚えるように。「本当に彼を人間として見ていたのか」と自問自答する中、田嶋自身が身を挺して“人間として”椎名を助けたことで友人として認め合うように。そのイチャつきっぷりは集英高校の名物。女子生徒から「かわいー」と言われるほど。
 向田の裁判にて田嶋と弁護士を接見させたことで、責任を問われ、責任者を外れることに。笹塚さんの計らいでカウンセラーと研究チームのチーフとして留まることになったが、その1年後に二人目の実験体053号が集英高校にやって来たことで田嶋ともども老人介護施設に実験のフィールドを移すことになる。
 053号との接触や、田嶋の過去に気付いてしまったことで、彼自身「犯罪者とは何なのか」を考えることに。そして、集英高校での最後の日。「犯罪者は決して別世界の人間ではない。だからせめて、犯罪者を生まないためにあなたの隣の人に優しくして下さい」という小手川漫画の全てのテーマを集約させた演説が生まれる。
 ちなみに、彼が田嶋を「042号」ではなく「田嶋」と呼ぶシーンは全て重要な意味がある。2年半を経て、二人は“親友”となって別れることに。実験の中止後、彼は研究所に戻り、新聞で田嶋の死刑を知るのだった。

 結局、笹塚さんの読みは外れて、琴子さんとの結婚生活は順調らしい。
■ 心は自由だよ・・・・君も、彼女も、僕も。どんな人間も同じだ。
■ 夏休みはさ、気がゆるむもんだよ。人間だもの。
■ 僕のカウンセリングは成功だな―――悔いはないよ。田嶋はこれからもきっとやっていける。君たちもいるからね。
■ だから、どうか あなたのまわりをもっと見てあげて下さい。さみしそうな人や、何か問題を抱えてるような人に――少しだけやさしくしてあげて下さい。我々の社会の見えない隅に追いやらないであげて下さい。





笹塚 『死刑囚042』1巻・100ページより
● 法務省大臣官房秘書課の広報
● 初登場:第2章 〜心〜
● 集英高校での実験の広報。椎名が“広報イチ主婦受けする男を”と選んだ。小手川流ダンディズムの継承者らしく、確かに格好良い。序盤で椎名とマトモに議論できるのはこの人だけだし、実際に仕事はムチャクチャ出来るみたいだ。実験に不都合な事件が起こると、別のスキャンダルを発覚させてカムフラージュさせるて、研究チームの面々を震え上がらせたなんてこともあった。
 官僚気質ですぐに責任問題を心配したりする反面、情に厚く、すぐに感化されたりする。椎名との会話で椎名の思想を垣間見せる役割を担わされたためか、中盤辺りはやたらと椎名に論破されてるような・・・・・・それでも、最終回に彼が語った「(死刑に対して)そんなはっきりした意見などないんです。それはそんなにいけないことでしょうか?」というセリフは、小手川先生なりのこの作品における「死刑制度の是非」のメッセージだったのではないだろうか。恐らく、確固たる政治思想を持たない大多数の読者へと向けた―――
 それはそうと、こう見えて笹塚さんにも娘が二人いるらしい。彼の田嶋や椎名に対する態度を見ると、きっと娘にも頭が上がらないパパなんだろうと思う。優しすぎて損をするくらい。
■ 乗ろう!
■ やるだけやりましょうよ、やれることは全部。田嶋も仕事がんばってますよ。見て下さいよ、この暑いのに。
■ 椎名さん、囚人を番号で呼ぶのはお嫌いでしょう。しかし・・番号で呼ばないと、どうにもやりきれませんね・・・





『死刑囚042』3巻・84ページより 真崎
● 法務省法務総合研究所
● 初登場:第1章 前編 〜涙〜
● 研究チームのアイドル。どうやら研究チーム内での仕事は、“重要な仕事は片桐”、“そうでない仕事は真崎”という振り分けがなされてるみたいだ。いつもヘッドフォンをつけて田嶋をモニターしていて、その他の仕事をしてるシーンがほとんどなかったり・・・・・・
 最初は田嶋を怖がっていたけど、女子トイレでゆめちゃんを励ましてるところを見てちょっと見直す。研究チームで一番最初に田嶋に感情移入をしてしまった人かも知れない。感情の起伏が激しいので、ありとあらゆるシーンで泣いてる彼女を見ることが出来る。むしろ読者よりも先に泣いちゃうので困ることも。
 椎名と田嶋がイチャイチャしてるのを見て和んだり、椎名が目覚めるまで病室で看病したり、絶対に真崎さんは椎名のことが好きなんだと思ってたんだけど―――琴子さんの話が出た時には、あっさりとした反応だったなぁ。
 最終回、何だか唐突に刑務官さんとイイ感じになって結婚退職したらしい。まぁ、奥手な刑務官さんと無邪気な真崎さんならベストカップルだと納得。結婚式の二人の様子を見ると、二人の関係が一目瞭然だったりする。
 それにしても、第13章 後編の急激な巨乳化は何だったのだろう。あれだけの名エピソードなのに、真崎さんのムダな巨乳を見ると吹き出してしまう・・・・・・・
■ 当然です!9年も刑務所にいたんですよ!?女子高生を目の前にしてるんですから!
■ 別にヒマじゃないですよ。チームだから仕方なくです。
■ マ―――!!
■ えへっ。今日は私が代わりに話します!!





刑務官
● 刑務官
● 初登場:第6章 前編 〜空〜
● 1巻のうさぎの話にも似たような人は出てるのだけど、スーツの色が違うので別人と判断。そう言えば、この人はいつも同じ服だな・・・・・・
 田嶋の監視のために派遣されている十数人の私服刑務官のリーダー格。終盤の椎名に説教できる唯一の人物とも言える。たとえ話が上手く、人の話を聞くのが上手なので、椎名の相談を聞いてあげる一面もあった。でも、どうやら女性関係は奥手だったらしく(本人は仕事のせいにしてたけど)、最終回で真崎さんとくっつけられるまでは浮いた話は一切なかった。
 登場当初は、囚人に人間らしい感情を取り戻させようとする椎名に反論。「囚人を番号で呼び人間性を認めないのは本人の為なんだ!」と言っていた。だが、山村の事件では、“人として”椎名を助けに行こうとする田嶋を見て、“人として”それを止めようとした。その後も、職務に忠実ながら、田嶋と椎名の関係を認めていくように。
 本名が最後まで出てこないのはどういう理由なのか分からないけど、とりあえず読者人気は高い。同じく読者人気の高い真崎さんとくっ付いたのも、ある意味では必然だったかな?
■ お前が逃げたりしないことぐらいわかってる!!
■ ありがとう。
■ ――たとえて言うなら、我々はただの門番です。誰も我々を責められません。
■ なっ、ないです!!





片桐
● 法務省法務総合研究所
● 初登場:第1章 前編 〜涙〜
● 研究チームにて椎名に次ぐ重要人物。ポッチャリ系の体型と白フレームのメガネが特徴。椎名とともに会議に出席したり、視察に来た次官らにモニタールームの説明をしたり、何かと重要な仕事を任されている。実は田嶋のモニター以外は何もしてない真崎さんとは大違いだ。
 こう見えて奥さんがいるらしく、田嶋が驚いていた。椎名とは違って、堅実で情に厚いタイプ。同じように涙もろい真崎さんとは気が合ってたみたい。
■ イヤ、コェ―――よ。ヤクザだよ。





刑務官の相方
● 刑務官
● 初登場:第6章 前編 〜空〜
● 刑務官さんとともに登場することが多い、ガッチリした体格と顎のラインの無精髭が特徴の私服刑務官。こちらは言葉使いが乱暴だったりなんだけど、おいしいキャラの割には出番が少ない。最大の出番である2年次の体育祭(5コマも出番が)はコスプレして誰だか分からない状態だし・・・・グラサン・アフロが笹塚さんとかぶっていて読者を混乱させた。
■ 結局ジャージじゃねぇか・・・





研究チーム名無し(女)
● 法務省法務総合研究所
● 初登場:第1章 前編 〜涙〜
● 研究チームに二人しかいない女性の一人。真崎さんと違って、前髪を分けていて後ろ髪をまとめていない方。髪型は『舞-HiME』の玖我なつきっぽいと言えば分かりやすい・・・・・・・か? モブのように描かれることが多いので、顔は安定していない。セリフもほとんどが挨拶と相槌だけという不遇の扱いだけど、研究チームにはもっと悲惨な人がいるのだ。詳しくは↓↓
■ やっぱ、お金ですかね―――





研究チーム名無し(短髪)
● 法務省法務総合研究所
● 初登場:第1章 前編 〜涙〜
● 研究チームの中では、椎名・真崎・片桐の次に出番のある人。短めの前髪を真ん中で分けている。セリフも結構多めだし、重要シーンにも度々登場しているのでよく探せば分かるはず。ただ、こちらもモブのように描かれることが多いので、顔は安定していない。最大の見せ場は、椎名がチーフとして残れることとなった4巻ラストのガッツポーズ。アングル変えて2度までも披露している。





研究チーム名無し(爽やか)
● 法務省法務総合研究所
● 初登場:第1章 前編 〜涙〜
● ↑の人と大分キャラが被っているのだけど、こちらは前髪ちょっと長めで6・4くらいの位置で分けている方。ルックスはイケメンだけど、セリフがほとんどない。多分、単独のセリフは新しい実験場を探そうと皆で電話をかけるシーン(第13章)だけじゃないかな・・・・・・





研究チーム名無し(メガネ)
● 法務省法務総合研究所
● 初登場:第2章 〜心〜
● 研究チームの超レアキャラ。詳しくはこちらのコラムを御覧あれ。セリフがないどころか、隅から隅まで探しても出番は5コマ―――後ろ姿や頭だけ映ってるコマを足しても7コマという悲惨なキャラ。初登場時は普通の髪型だったのだけど、2コマ目からはオールバックのような髪型に変わってる。まぁ、世の中にはもっと悲惨なキャラがいるもので、顔すら映らない研究員があと一人いるらしいんだけど・・・・





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