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05年12月31日[ランキング] 〜1年半、本当にお世話になりました。

 心からどうもありがとう。





 「・・・あのさ、トメしゃん。」
 「ん」
 「“漫画の神様”って、どこにいると思う?」
 「・・・・・・そうだな。
 束ねられた紙がのりやホチキスで止められている部分の奥。あるいは、コマとコマの間の白い隙間―――
 そんな所に潜んでいるような気がするな、俺は」
 (芳崎せいむ『金魚屋古書店出納帳』)


 「うん、れんさいもらえたん」
 「すごいじゃないですか」
 「でも、ちょっとこわいん」
 「どうして?」
 「人気がないと終わっちゃうんだって」
 「―――でも、やらないよりはやったほうがずっといいでしょう?」
 (日本橋ヨヲコ『プラスチック解体高校』)


 「歌はすごいや・・・・・・世界を変えられる」
 「おまえには漫画があるじゃねえか。」
 「漫画?漫画なんてダメですよ。
 警備隊の前で漫画描いたって、絶対に撃ち殺されちゃいますよ。」
 「それがすんごい面白い漫画で、警備隊の連中が続きを読みたくなったら?」
 (浦沢直樹『20世紀少年』)


 「大丈夫だ!おれのこの右腕がある限り!
 情熱が絶えず熱い限り!
 この・・・おれのマンガ家生命は、マンガ家としての戦いは!!続くのだっ!!!」
 (島本和彦『吼えろペン』)


 「そうか、もうオレ達はゆるがないんだ。
 誰に何を言われてもゆるがないものを見つけたんだ。
 今まで生きてきたすべての意味を使うことができるんだ。」
 (日本橋ヨヲコ『G戦場ヘブンズドア』)




 1年半、本当に色々な人に支えられ、そして多くの漫画達によって救われてきました。
 どうしようもないほど辛い時も何度も何度もありましたが、そのたびに魂を揺さぶるような漫画達に出会えたことで僕はここでこうして生きているのだと思います。もう二度と漫画の感想サイトをすることはないと思いますが、何よりも漫画を愛せたこの1年半の想いを捨てずに、これからも漫画読みとして生き続けていきたいと思います。


 数々の名作達よ―――本当にありがとう。


 
■ 2005年主観的ランキング祭り『漫画・オンタイム部門』
 ちなみに昨年はこんな感じ。
<2004個人的ランキング「漫画・オンタイム部門」・最終順位>
死刑囚042 小手川ゆあ ヤングジャンプ 集英社
恋風 吉田基已 イブニング 講談社
武装錬金 和月伸宏 ジャンプ 集英社
CUE 村上かつら スピリッツ 小学館
DEATH NOTE 大場つぐみ/
小畑健
ジャンプ 集英社
テレキネシス 東周斎雅楽/
芳崎せいむ
スピリッツ 小学館
結界師 田辺イエロウ サンデー 小学館
銀魂 空知英秋 ジャンプ 集英社
働きマン 安野モヨコ モーニング 講談社
10 ラストイニング 神尾龍/
中原裕
スピリッツ 小学館

 1位、2位、4位が昨年時点で完結していて。3位の『武装錬金』は赤マル送りを喰らい、5位の『DEATH NOTE』はジャンプ特有の延命策を経ての掲載順位低下という異常事態。好きだった作品が次々と終了する寂しさと、公私に渡る辛いことが重なって、2〜3月は本当にへこみっぱなしでした。もう、漫画サイトは続けられないなぁとすら。

 でも、救ってくれた漫画達が存在する。
 どんな時代になったとしても、魂こめて作品を作り続ける人々がいる限り、漫画読みとしての心は折れなかった。では、『漫結』最後の更新―――最後のランキングを始めます。







 
「もしかして、俺は母に望まれてなかったのかもしれないけど。
 それでも俺には母と二人で過ごした日々がある。
 俺は彼女を疑ったことはないし、肌の温度を憶えてるし、声も憶えてるし。料理もあんまり上手じゃなかったけど、俺にとってはそれを食べるのが当然で、大好きで。冬はこたつで向かい合って、夏はアイスを取り合って、俺は独りじゃなかったし、これからも独りじゃない。やっとそう思えた」


 第5位:
 『DARK EDGE』(相川有)
 <公式サイト
 <ウチで書いたコミックス読書メモ(13巻)

 普段、僕は“完結していない漫画”を必要以上に絶賛しないように心がけていますし、長期連載作品というのは作者も読者もテンションが維持できないから評価を厳しくしてきたんですが・・・・完結直前のこの漫画だけは、今年ランキングに入れておかないでいつ入れておくってほど凄まじかった。

 初期の設定を破綻させることなく、次々に明かされる数々の謎。
 日常と非日常の狭間に存在する変貌する恐怖。
 自己の中に存在する確かな欲望と、その犠牲によって壊れていく日常への葛藤。

 コメディタッチに描かれながらも、この作品で描かれているのは誰しもが抱える心の闇―――そして、誰しもが持つ心の光なんだと思います。ゾンビとか不死族とか日本刀とか、そこらかしこに存在するファンタジー要素で霞んでしまっているけれど、徹底的に描かれている現実こそがこの漫画の意義なんだと思うのです。

 遠山白右は言う。
 
「・・・・・・俺も
 死んでいなければ、お前たちとこの学校で一緒に毎晩大変な目に会っていたのだろうか」


 何気ない日常や、感情や、優しさや、思いやり―――そんなものが大切だってこと、ファンタジーという非現実を描くことによって、思い出すことが出来るんだ。7年間の連載も、次の巻にてようやく完結。固唾を呑んで見守ろうと思います。






 
「ここは美しい少女たちが集う「夢の場所」じゃない。
 マイスターを目指すオトメたちが「夢を掴む為に競い合う舞台」―――それこそがガルデローベなんだ」


 第4位:
 『舞-乙HiME』(樋口達人&吉野弘幸/佐藤健悦)
 <ウチで書いたコミックス読書メモ

 まだまだ伏線張ったり、パンチラしたり、触手に絡まったり(笑)している段階で―――この漫画の真価が問われるのは、来年の展開次第ではあると思うんですが。人物作画に関してはもはや成熟の域まで到達してしまった佐藤先生の絵と、アニメや前作との絶妙のリンクで楽しませる構成、そして何より―――萌えによって偽装された少年少女の成長物語としての燃え。

 特に、アルタイ編の熱さときたら半端なかった。作画、シナリオともにテンションがピークに達した瞬間だと身震いし、毎週木曜日この漫画の続きが楽しみで仕方なかったです。


 超一流の布陣が集まっての「絶対に売れる作品にしてやるぞ!」と気合入れて作っている作品。
 人によってはそれを「あざとい」と思うのでしょうし、それが常に良い方向に転ぶワケでもないんですが・・・これはもう職人芸としての様式美であるとすら思います。まぁ、何つうかアレだ。佐藤作画の太ももがエロすぎということだ(台無し)







 
「ウィンリィ、おまえはさ・・・
 ラッシュバレーで赤ん坊取り上げて母子を救っただろ。
 オレに立ち上がるための手と足をくれただろ。
 おまえの手は人を殺す手じゃない、人を生かす手だ―――」


 第3位:
 『鋼の錬金術師』(荒川弘)
 <ウチで書いたコミックス読書メモ(10巻)

 昨年の「まとめ読み部門」5位の作品が、今年はコチラでトップ3入り。
 この漫画、ウチの兄貴が7巻までまとめて買って「何が面白いか分からない」と毒づいてウチに置いて行った漫画なんですが―――最近、機会があって1巻から一気に読んでみたらその理由も納得。この漫画、話が本格的に動き出すのは9巻くらいからで、それまではキャラの顔見せとか設定説明とかそんなんばっかだったんですよね。

 世間のブーム的には去年の9月のアニメ終了以来沈静化しているんだと思いますが、ハッキリ言ってこの漫画、今年が一番面白かった。昨年までに出ていたコミックス9冊は全て伏線だったと言っても過言ではないくらいに。


 無駄なキャラ、無駄な台詞だと思われた要素が次々と繋がり、人間ドラマとして有機的に動き出す。「東の砂漠に逃げたイシュヴァール人」が初期の段階で伏線張られてることに気付いた時は、尊敬とか感心とかを通り越して呆れました。
 全ての描写が計算通りってワケじゃなくて後から辻褄合わせて利用したトコもあるんでしょうが、それでも読み進めれば読み進めるほどに深みとか話の一体感が出てくるというのは凄いです。今、僕が最もコミックス発売を楽しみにしている漫画ですや。








 
「こいつはオレの要求に応えて、どんどん消耗してってんのに
 捕手が投手にしてやれることって、すげぇ少ねェ・・・!」


 第2位:
 『おおきく振りかぶって』(ひぐちアサ)
 <ウチで書いたコミックス読書メモ(3巻)

 正直なトコ、三星戦が終わった時には「1試合目でここまでのものを描いちゃったら、漫画としてコレを上回ることは出来ないだろうな・・・・」と思っていました。現に、そこから夏大会までの間の話はネットの評判もそれほど高くなく、僕も別にコミックスを買うほどのものでもなかったんですが―――

 今年になって桐青戦が始まって一変。
 三星戦で圧巻だった“一つの描写が一人一人のキャラにとって違う意味を持つ”この漫画の凄さがこれでもかって描かれ、1つ1つのシーンが後々に意味を成してきて、1球1球が物凄い緊張感を生んでいました。何気ない凡打とかバント失敗とかにも、打者とか投手とか捕手とかチームメイトとか監督とか親御さんとかからみると、それが色んな意味を持っていて、それらは決して記録帖に1つペケを入れるだけでは済まされないドラマがあるんだってことを考えさせます。

 何より、スポーツ漫画では比較的ベタな「無名校が1回戦で競合校を苦しめる」展開を、ここまで説得力を持って描けるとはなぁ。“漫画なんだからココは切り捨てよう”という角度がほとんどなくて、トコトンまで作者が愛しながら描いているのが分かるんですよ。


 正直なトコ画力は比べられないけど、ストーリー的には超名作『スラムダンク』にすら匹敵するんじゃないかと思います。このテンションを完結の瞬間までキープできれば言うことないんですけどねぇ・・・・・・・(まだ高1の夏の初戦だし)








 
「ど・・・どうして、私たちの邪魔をするの・・・・・・!?
 お母さんはみんなのために・・・・・・“鍵”が死ななくてもすむように、PRINCESSを作ったのに・・・・・!!」

 
「果たして・・・それが正しいことなのでしょうか?」
 
「真白は・・・PRINCESSが嫌いなんだ・・・・・・」
 
「嫌いではありません。ただ――――――
 確かに独りでいることは楽でしょう・・・・・・自分のことだけを考えていればいいから。
 でも、2人になれば相手のことも考えなければならない・・・・・・
 時には誤解し、時にはケンカすることもあるでしょう。でも、相手を想う優しい気持ちがあれば―――
 それこそが私たちの未来を開く鍵になると信じてますから」


 第1位:
 『舞-HiME』(キムラノボル/佐藤健悦)
 <ウチで書いたコミックス読書メモ(2巻)

 この1年―――いい漫画も、そうでない漫画も沢山読んできました。
 正直なところ、この漫画が始まった当初は早々に「そうでもない漫画」だと判断してサッと見限っていました。人間一人が一週間に消化できる漫画の量なんてたかが知れているので、他の漫画を読む時間を確保するために、この漫画の序盤戦はほとんど読んでいなかったんです。
 “鍵”にWヒロイン、理事長に女子小学生・・・これでもかってほど狙いすぎのあざとさと、こなれていない作画・・・今、同じ第1話を全く知らずに読んだとしても、多分同じように見限っていると思います。


 きっかけは3巻辺り。初期と比べて格段に上手くなっているキャラ絵に惹かれ、途中参加してみるかと軽い気持ちでパラパラ読んでみて―――初チュー、デュラン消滅、シアーズ反抗に代表される怒涛の展開に、いつの間にやら一週間で最も楽しみにしている漫画になりました。

 そして―――そして―――
 衝撃の4巻。今まで僕が「あざとい」と思っていた全ての設定が裏返った瞬間。
 作画もシナリオも、完全に覚醒したあの回の感動を正確に表現する言葉を僕は未だに見つけることができません。週刊連載という人間の限界を超えた領域で、まだまだ無名だった二人が自身の全てをぶつけたからこその覚醒だったんだと僕は思います。単にシナリオの上手さとか、キャラの心情描写とか、そういうだけではなくて。クリエイター達の意地が生んだ奇跡のようなシーンだったのだと、今でもこの場面を読み返すと涙が止まりません。


 間違いなく、今年最も僕がハマった漫画で―――
 今年最も僕を救ってくれた漫画―――


 粗もある。“完成度”ということで言うなら、この漫画を越える漫画なんて沢山あるんでしょう。
 でも―――そうした理屈とか理論とか超越したところで、僕はこの漫画に涙したんです。本当にありがとう。




<2005年主観的ランキング「漫画・オンタイム部門」・最終順位>
舞-HiME キムラノボル/佐藤健悦 チャンピオン 秋田書店
おおきく振りかぶって ひぐちアサ アフタヌーン 講談社
鋼の錬金術師 荒川弘 ガンガン スクウェアエニックス
舞-乙HiME 樋口達人&吉野弘幸/佐藤健悦 チャンピオン 秋田書店
DARK EDGE 相川有 電撃ガオ メディアワークス
Ns'あおい こしのりょう モーニング 講談社
道士郎でござる 西森博之 サンデー 小学館
WORKING!! 高津カリノ ヤングガンガン スクウェアエニックス
ハヤテのごとく! 畑健二郎 サンデー 小学館
10 ドカベンvs野球狂の詩 水島新司 チャンピオン
/モーニング
秋田書店
/講談社

 上位陣を見ると、ホント趣味丸出しというか・・・キチンと伏線張って、上手くキャラ回して、ちゃんと見せ場作ってという漫画が好きなんだなぁと自分を知ることができます。あと、『WORK』と『ハヤテ』は全く別方向の漫画なのに、今年一年ツートップとして僕を癒してくれた漫画。萌えるというよりも、和む漫画でした。僕の好きな漫画の傾向ってこの二種類(『舞-乙HiME』なんかはこの両方を行ったり来たりしますが)。

 あ・・・・・・・今気付いたけど、今年は集英社の漫画が入ってない。去年は4つも入ってたのに・・・・・・




 それでは、あと数行にて『漫結』の更新を終えたいと思います。
 このサイトを始めたことで凄く沢山の人と文を交わすことができたし、凄く多くの人と繋がっていることを知ることができました。時にその繋がりは悲しみも生むんですけど、それでもこの1年半の出来事は忘れずに、それでいて糧になるように生きていこうと思います。

 皆様、本当にありがとうございました。
 そして―――もし宜しければ、私Qウェル改め“やまなしレイ”の新サイト

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 『Cサイド』(http://www.yamanashirei.com/)もよろしくお願いできれば、これ幸いでございます。

 それでは皆さん、ごきげんよう。



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05年12月27日[ランキング] 〜久々すぎて文章の書き方が分かりません

 書きたいことは沢山あったんですが、ボサッとしている間にどれも時期を逸してしまいました。
 イヴの日は誰とも会話してないのに、物凄く忙しくて充実した一日でした。台詞入れて、漫画アップして、メシ食って、番外漫画のネームきって、鉛筆で作画して、カッターで用紙切って、スキャンして、アフタ買いに行って、サンデー立ち読みしようとしたらサンデースーパーしかなくて、ケーキ取りに行って、番外漫画に文字入れて、アップして、寝て起きてバイト行ってたらイブが終わってました。あら、びっくり。寂しいと思う心の余裕すらない時間との戦いでした。

 25日は反動で10時間寝たり、『ARMS』全巻読んだり。何してんの、オレ。

 26日からギアを戻して大掃除開始したり、色々な作業を始めたり。一つのレースの終わりは、次のレースの始まりなのです。てゆうか年末の間に済ませておかなきゃいけないことが多すぎて、友達はメール返してくれないしで、もう何からしていいのやら。とりあえず2005年のランキング行くぜ―――っ!!!




 
■ あなたは漫画を何冊持っていますか?リターンズ
 ランキングの前に、大掃除がてらに持っている漫画をカウントしたので発表。
 ちなみに昨年のカウントでは524冊だったみたいで、一般人としては多すぎるけど、漫画読みとしては少ないだろうって中途半端な結果でしたが・・・・果たして今年は如何に。


 結果。
 576冊でした。

 「1年で50冊も買ったのか!」と驚くなかれ。30冊以上は売ったはずなのに、これだけ増えているんだ。今年はまとめ買いはほとんどしていない(『オレンジ』13冊だけ)のに、この数値とは―――まぁ、細かい2〜3冊ごとの購入が多かったしなぁ。


 作家ごとのランキングは、去年と同じ結果。
 井上雄彦の61冊がトップ(昨年は59冊)、浦沢直樹が56冊で2位(昨年は53冊)、冨樫義博が49冊で3位(昨年は47冊)。井上雄彦と冨樫義博が2冊ずつしか出していないというのは驚き。仕事量の印象は全然違うのになぁ。


 ちなみに出版社ごとの集計だと―――
 集英社の202冊がトップ。4分の1が冨樫作品。ジャンプの長期連載作がほとんどですね、あとは、小手川作品とか、BJ勢とか。新規に集めた作品は『Waqwaq』のみ、そして終わった(笑) 正直、ここ最近は魅力を感じない会社になってきたなぁという印象。素晴らしい作家はいっぱいいるのに・・・・

 2位が小学館171冊。その内56冊が浦沢直樹、河合克敏が30冊、皆川亮二が23冊―――と長期連載作品がほとんどだけど、『テレキネシス』『新吼えろペン』『貧乏姉妹物語』なんかは今年から集め始めた作品。スピリッツも一時期のどん底を抜け出したし、何だかんだ地力のある会社だなぁと。

 3位が講談社、80冊・・・・2位とこんなに差があるとは。長期連載作品は『Jドリーム』しか持っていないからなんですが、個人的に今一番好きな会社はここだなぁ。モーニング、アフタも買って読んでいるし。『もっけ』『おお振り』『ヴィンランド・サガ』など、買い始めたエースクラスもあったり。あと、小説なんでカウントしてないけどラノベ勢も強いし。

 4位以下は、角川書店(39冊)、メディアワークス(29冊)、秋田書店(19冊)、スクエニ(14冊)・・・・・メディアワークスは角川の子会社なんで、足したら講談社に匹敵するという驚愕の事実。



 青年誌:少年誌の比率は―――214:349ということで、大体3:5の率で少年誌の方が多かった模様。まぁ、昔買った漫画のストックが多いのだから当然っちゃ当然ではあるんですが・・・・・近い将来、確実に逆転されるんだろうなと思ったりも。これが年をとるということなのです。




 
■ 2005年主観的ランキング祭り『アニメ部門』
 一般人に比べれば遥かに多くのアニメを見ていると言っても、ちゃんとアニメ観ている人と比べるとやっぱり僕のアニメ消化数は少ない。今現在は週3つ視聴ですが、週4つ視聴だった時は凄く大変でした。人生の余った時間は全てアニメで使ってんじゃないかってほど。まぁ、面白い作品と出会えたのなら、それは幸せなことなんですけどね。

 という訳で、「僕が観た数少ない今年のアニメ」を更に主観でランク付けするという、ほとんど意義のないランキング発表を始めます。だから「○○が入ってない!」とか「コレがこの順位なのはおかしい!」とか言わないで下さいね。








 
「これのおかげで見ずとも済む―――姫様が、雨に濡れる姿を」

 第5位:
 『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』
 <公式サイト
 <ウチで書いたアニメ感想

 山田風太郎の超ヒット小説をせがわまさきが漫画化したものをアニメ化。
 2度のメディアミックスを経ただけあって、ムダのないキャラの動かし方と伏線の数々、10人vs10人の息詰まる殺し合いの緊張感―――途中暗闇の決闘シーンが多くてよう分からない時期もあったけど、迫力あるバトルとフェティッシュなエロシーンも凄まじかったです。
 超能力バトルの原点たる駆け引きもさることながら、敵味方に分かれ忌み嫌い合う者同士の相互理解物語としても上質。あらゆる要素にて楽しませてくれた2005年春のMVP作品でした。

 欲を言えば・・・これは10人vs10人の殺し合いという物語ゆえにどうしようもなかったんでしょうが、人数が少なくなってからの展開は先の見えた緊張感に欠ける回が続いてしまったのがなぁ。その分をエロスで補っていたけど、アニメでは限界があるのも確か。よくぞここまでやったというところか。







 
「死なせたくないから帰すんだ!
 だから・・・絶対に約束してくれ!!決して戦争とか、モビルスーツとか、そんな死ぬようなこととは絶対遠い―――優しくて、あったかい世界へ彼女を帰すって!!」


 第4位:
 『ガンダムSEED DESTINY』
 <公式サイト
 <ウチで書いたアニメ感想

 正直、この台詞の辺りをピークに物語の方向性を見失ってしまった感はあるんですが・・・・
 不満を言い出せばキリがないし、「あれとあれとあれの伏線は放置なのかよー」とガッカリもしたんですが。まぁぶっちゃけて、ガンダムシリーズっていつもそうですし。ちゃんとキッチリきれいにまとめた作品の方が少ないですし・・・これだけの重圧と殺人的なスケジュールの中で、よくぞここまで燃え(萌え)さしてくれたなぁと思います。

 この作品のキモだったのはやっぱ“タメ”の段階が長かったこと―――キラきゅんにボコボコにされたアスランが満を持して復活したり、ずっと胸に想いを秘めていたメイリンがアスランと逃避したり、数々のヘタレ描写を経てカガリがオーブの指導者として戻ってきたり、“タメ”が長かった分だけグッとくる描写が多かったこと多かったこと。
 反面、シン物語はフリーダムを倒したトコで“タメ”が終わってしまい救済するまで描けなかったし、大した葛藤も雌伏の時もなかったキラ・ラクスを作中肯定してしまったトコには「何でだよー」と言いたかったのですが・・・・・(ホント、何故か主人公周りだけは納得いかない描写が多かったのが残念)

 メイリンが可愛かったからいーのです。






 
「お願いっ!あたしを信じて!!」
 
「・・・・・・・
 アリカ・ユメミヤ。そなたはわらわを主と認めるか」

 
「うんっ!一応」
 
「一応は余計じゃ・・・・
 ならば、アリカよ。我が名において、汝の力を解放する」

 
「ハイ、マスター!よぉし・・・・・・マテリアライズ!!」

 第3位:
 『舞-乙HiME』
 <公式サイト
 <ウチで書いたアニメ感想

 まだまだ序盤戦ということで伏線積み重ねて、終盤の怒涛の展開に備えている段階なんですが・・・・キャラ配置、構成、漫画とのコラボ、などなど。恐ろしいまでに高い技術をそこら中で見せ付けられ、「コレは単なる萌えアニメではない」というよりも「どうしてこれだけのスタッフを集めて萌えアニメを作ってるんだ・・・」と呆れた上で、尊敬の念を抱くのでした。

 恐らく1クール目は、転校してきた主人公が周りと相互理解をしていく段階。
 これがどう跳ね返るのかはまだ分からないんですが、あれだけいがみ合っていたマシロと協力し合うシーンなんかはむっちゃ感動しました。キャラの見せ方も非常に上手く、捨てキャラがほとんどいないのも凄い。「キャラアニメっていうのはこうやって作るんだよ!!」というスタッフの男意気が伝わってきます。この技術ならば、これだけ張り巡らされた無数の伏線もちゃんと消化してもらえるのだと期待しております。来年が今から楽しみ。






 
「気が済むまでとことん走って来い。答えなんざどうでもいい。ハナからそんなものはねえんだ。自分で本当に気が済むまでやってみたかどうかしかねえんだ」

 第2位:
 『ハチミツとクローバー』
 <公式サイト
 <ウチで書いたアニメ感想(1クール目のみ)

 いつになったって、いくつになったって
 「今時こんなヤツらいねーよ」と言いたくなるような青臭くて純粋な恋愛物語に僕らはどこか憧れている。
 とある美大、出会った5人はみんな不器用でまっすぐで一生懸命―――絶対に成就しない恋に一喜一憂している日々。そんな日々こそが楽しかったのだ。

 『ハチクロ』はそういう話。大学生を描いているとは言え、やっていることは中学生みたい。
 人を好きになって、友達と過ごす時間を大切にして、過ぎ行く日々に焦り、自分というものを捜しに行く。

 根源的な誰しもが抱える青春の日々を描いていたから、この作品はズシリと心の響くんだ。


 実は僕はこのアニメ、1クール目はあんまし好きじゃなかった。
 叶わない片思いを美化していたり、ワイワイ騒ぐ日々をひたすら讃美したりするだけの作品だと思っていたから―――1クール目ラストのクローバーを探す回が素晴らしい出来だったこともあり、僕は2クール目は感想を書かなくていいやという気持ちになったんです。

 でも、凄かったのは断然2クール目。
 まだ連載の続いている作品を一応完結させただけのラストとは言っても、野宮は山田さんの心の汚い部分をこれでもかって暴いちゃうし、竹本は自分の無力さに打ちひしがれるしかないし、はぐは周囲と自分のギャップに壊されていくし。ギリギリのバランスでようやく均衡していた1クール目の関係が、2クール目によってバラバラと崩れ、それでもそれぞれが前を向いていくのにボロボロと泣かされました。間違いなく、今年最も泣いたアニメ。

 特に、竹本の旅が素晴らしかったー。橋を渡るトコとか、見送りシーンとか。
 それはきっと―――未だに僕が自分を捜せていないからなのかも知れません。酷く落ち込み、打ちひしがれた時、そっと勇気付けてくれるようなアニメでした。ホントもう素晴らしかった。ありがとう。






 
「みんなそういう風に悩んでるのよ・・・・・・アタシはあんまり悩まないけど。
 そんな時―――神様お願い!って言いたくなるんだわ。
 今ゆりえがどんな気持ちか知ってるから、みんな助けてくれるの。アナタと同じよ―――
 でも、最後の勇気は自分で出さなきゃ!そうでしょ?」


 第1位:
 『かみちゅ!』
 <公式サイト
 <ウチで書いたアニメ感想

 それでも―――やっぱり、このアニメに出会えたことが今年一年間の僕を支えてくれました。
 「辛い現実ばかりがある世の中だから明るい話を」「古き良き時代」―――言葉にすれば何てチープで、何て薄っぺらないものだと思うのだけれど。その言葉を現実に変えるために、恐ろしいまでの努力があったからこそ、視聴者の心を揺さぶることが出来たんです。

 第1話から度肝を抜かれる尾道の背景作画―――
 可愛らしい八百万の神たちのデザイン―――
 表情も動きも見ているだけで楽しくなるような神がかった作画―――
 第11話のような完成されたシチュエーションコメディをやってのける倉田英之という脚本―――

 でも・・・やはり、このアニメがとっても心に響いたのは“人の心の温かさ”を描いたから。人のために何かしてあげようとする気持ち、してもらって「ありがとう」と思える気持ち・・・その繋がりがほんのちょっとだけ幸せな気持ちにさせてくれる。ハデさはない、萌えアニメという割にはあざとさもない。でも、そんなちょっとした温かみをじっくり描いた作品こそが、最も大切で最も愛しい作品なんだと思うのです。


 最初の3話の内容が凄まじすぎて、それ以後は何となく惰性で見てる感もあったんですが―――
 そんな気分を吹っ飛ばすほどのラスト3話の凄まじかったこと凄まじかったこと。ボロ泣きさせてくれた神無月の回。最終回前なのにシーンと主人公がコタツから一歩も出ないという化け物みたいな脚本だった正月の回。昨年の漫画ランキングでも話題になった「a friend of everybody」(BY武装錬金)を彷彿とさせるようなバレンタインの回。

 ひたすら凄まじかった12週間のアニメの最後が・・・・主人公も映らず、ただ女子中学生が屋上に集まるってシーンで終わり、それが第1話のオープニングに繋がるという美しい構成。週1アニメでこんなものが作れるんだと、アニメ業界の持つ可能性をひしひしと感じさせてくれました。あー、思い出しただけでも鳥肌が立ちそう。

 DVDラスト3枚も買います。楽しみにしております。このアニメに出会えて本当に良かった。




<2005年主観的ランキング「アニメ部門」・最終順位>
かみちゅ!
ハチミツとクローバー
舞-乙HiME
ガンダムSEED DESTINY
バジリスク〜甲賀忍法帖〜



 というワケで、このサイトの更新も次がラスト。「漫画・オンタイム部門」にて最後になります。
 1年半、本当に応援ありがとうございました。送る側はそれほど重要だとは思っていないかも知れないですけど、送られる側は1通1通のメールに本当に支えられて生きているのです。心から感謝。では、次回、最後の更新にてまた会いましょう。

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【購入予定商品】
・『テレキネシス 山手テレビキネマ室』2巻
11/30→12/26)

【購入済み商品】
『WORKING!!』1巻(11/25)感想
・『鋼の錬金術師』12巻・初回限定特装版(11/21)→ 感想
・『おおきく振りかぶって』5巻(11/22)→ 感想
・『リアル』5巻(11/18)→ 感想
・『ヴィンランド・サガ』2巻(11/17)→ 感想
『舞-乙HiME』1巻(11/8)感想
・『武装錬金』9巻(11/4)→ 感想
・『アイシールド21』16巻(11/4)→ 感想





仮公開:2004年7月1日
本公開:2004年12月3日<ヤングガンガン創刊日>
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